……ちょっとした報告。
今までmemoriesを中心に投稿して、この作品を早く終わらせようとしていたのですけども、あまりにも終わる気配がないということから、他作品の執筆を再開しますわ。
そのため、この作品の投稿がおそくなるかもしれませんが、それにつきましてはすみません。
執筆再開と言いましても、『Time Leap』、ハーメルンに投稿している『Urteil』、『Diabolical Modified』のリリなの二次創作全作品のみです。
読もうに書いてある一時創作につきましてはもう少し投稿は止めておきます。すべて再開すると悲惨なことになりますので。
ちなみにリンクはこちらです。
http://syosetu.org/?mode=user&uid=5449
それではどうぞ!!
「……ぇ」
アリシアにとってあまりにも想定外な事が起こった。突然フェイトの行動が変わり、弾丸を無視していきなりこっちに突き進んできているのだから――
ファンタジースパークは無数の弾丸をすべて操るがために、さすがに小技が得意なアリシアとしても同時に二つの魔法を使用することは不可能。っていうよりほかが出来たとしても、ファンタジースパークの操る量が多すぎて無理に等しいのだ。
ファンタジースパークは元々見えない弾丸、見える弾丸、見える幻想の弾丸をそれぞれ使用している。その間別の魔法が使用できないという事で、一度に操れる弾丸をなのはのアクセルシューターよりも遥かに多く、バリア貫通能力も一つ一つに含まれている。そこまで技術を身に付けていたために、一対多ではない以外では突破させる方法はないと考えていた――自分の方へ強行突破してくる以外には。
殺傷設定でファンタジースパークを使用しているために、強行突破でもすれば弾丸に突っ込んでいくようなものだ。確かに魔法を使えば破壊は出来るかもしれないが、見えない弾丸があるがためにすべてを薙ぎ払うことはんてアリシアの操作によって不可能。自殺行為にも等しい行為だとアリシアには思えていた。
だが自殺行為だとしても、そのままフェイトがアリシアに突き進んできたとしたら、今度はアリシアの方が無防備で危険な状況だ。ようするにフェイトが行った行為は、アリシアがどこでファンタジースパークの攻撃を止めるかという賭けに出たという事なのだ。
もちろん、フェイトがファンタジースパークを使用している間に、他の魔法が使えたという事を知っているわけではない。単なる勘で、ファンタジースパークを使用しているときにあまりにもアリシアが無防備すぎるところから推測していただけだ。わざとそのようにしているというのも考えられたが、どの道この状況を変えなければならないと思って賭けに出たという事だ。
結果、フェイトの勘は成功だという事にはなったけども、アリシアがどこでファンタジースパークで弾丸を操るのを止めるかという事だ。さすがにフェイトでも分かるわけがなく、そこはアリシア次第だった。
当のアリシアはどうすればいいのか分からず、どのタイミングで止めればいいのか考えていなかった。ギリギリで止めようとして少しでも遅くなったとしたらまともにダメージを受けることとなるし、かといって早く防御に入ればあまりファンタジースパークを使用した意味がほぼなくなってしまう。いやそれよりも、早く防御に移ればフェイトに時間の余裕を与えることのほうが危険だった。
だからアリシアのとる方法は、防御する時間もでき、なるべくファンタジースパークを使い続けるという瀬戸際まで止めない方法だった。
フェイトとアリシアの行動がどう転がるかは神のみぞ知る。だから、お互いにどうなるのか賭けに近い状況だった――
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
フェイトはファンタジースパークの攻撃を受けながらも、そのまま直進してアリシアへと突き進んでいった。
突き進んでくるスピードが速く、あっという間にギリギリのラインへと近づいていた。
「くっ、」
アリシアはファンタジースパークを操るのを止め、フェイトの攻撃を防ぐようにディフェンサープラスにて防ごうとする。
そしてフェイトはアリシアに近づいた時と同時に、バルディッシュ・アサルトをハーケンフォームへと変化させた。それを見ていたアリシアはすぐに何をされるのか理解し、まずいっ――と思うのだった。
「ハーケンスラッシュっ!!」
バリア貫通能力を持ち合わせているハーケンスラッシュでは、たとえ防御魔法を使用したところで意味がない。結局のところ、アリシアはその場から避ける方法の方が正解だったということだ。
もちろんその場合もアリシアは考えていた。しかし、避けたところでフェイトがすぐに追いかけて攻撃を仕掛けてくるのではないかという考えから、防ぐという方法にしていた。
だが、どっちにしようとバリア貫通能力があるという事を忘れていたため、アリシアは避けたところで防御魔法を使っていたかもしれない。だから実際は強行突破だろうとフェイトの方が有利だったという事だ。
そしてそのままアリシアのディフェンサープラスを突き破り、アリシアを吹っ飛ばした。すぐに何とか対応する方法なんてあるわけではないから、フェイトの攻撃をもろに受けることとなっていた。
アリシアはそのまま地面にぶつかりながら飛ばされ、最後は地面を引きずりながら停止する。それを見たフェイトは、すぐにアリシアに余裕を持たせない為にも次の手を考え、すぐさま行動に移す。
「トライデント――スマッシャーっ!!」
尚も倒れているアリシアに向けて放ち、フェイトは一気に決着を付けようとする。たとえ立ち上がったところで、防いだり避けたりすることは不可能に近かった。
そしてアリシアが居たところへ直撃し、フェイトもこれで勝負は着いただろうと思った。
アリシアが居たところは煙が舞い、煙が落ち着くまでフェイトからも今すぐ確認することが出来なかった。煙が晴れてきて、ようやく確認することが出来た。
「なっ、居ない!?」
そこにはアリシアの姿はなく、居なくなっていた。どうやってあの攻撃を避けたのか分からず、一体アリシアはどこへ行ったのかとすぐに回しを見渡していた。
しかしどこにもアリシアの姿はなく、何かが動くような気配なども一つもなかった。気配を消しているのだろうかとフェイトは最初思うが、数分しても気配がないというのを見て逃げたのかと思っていた。
もう少し探して気配がないままならば、ここから移動しようとフェイトは思いつつあったその時だった――
「あ、危なかった。何処に居ようとも、ある座標に転移するように魔法を前もって仕掛けておいて良かった。元々脱出用に仕掛けておいたものだったものだからここまで戻ってくるのに大変だったし、もう一度仕掛けておくのも面倒だね」
「……脱出用?」
「あぁ、フェイトには関係ない話だから。まぁ、さすがにさっきのは余裕を持っていた私のミスだったし、次からはそのような逃げ方はしないけど」
突然アリシアの声が聞こえ、すぐに警戒する。アリシアはフェイトから正面で、少し離れたところへ姿を現した。
ここまで戻ってくるって言っている事からして、かなり遠くに転移するようにしてあった魔法なんだろうけど、一体何のためだろうと気になった。けどアリシアは答えてはくれはしなかった。
「さて、これ以上は私も油断するつもりは無い。本気で挑んであげる!!」
「っ!?」
刹那、今までのアリシアの雰囲気とは変わり、その威圧がフェイトにも伝わってきた。余りにもさっきと違い、威圧だけで押し殺されそうになった。
「本当ならフェイトとは戦いたくないのだけど、私だって曲げられない事だってある。だからこれ以上、容赦するつもりは無い」
アリシアの地面に魔方陣が現れ、何かしてくると思った。さっきよりも警戒し、何が来ても大丈夫なように対策を練っておくことにした。
「さぁ、受けられるものならば受けてみなさい!!」
アリシアの回りに収束されていくのが見えながら、フェイトは動じずに構えるのだった――
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J・S事件から八年後、高町なのははある青年に会った。
その青年はなのはに関わりがある人物だった。
だがなのはにはその記憶が消されていた。
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