No.536240 魔法少女リリカルなのは 究極の魔法使い唐芋さん 2013-01-26 12:57:26 投稿 / 全6ページ 総閲覧数:5450 閲覧ユーザー数:5184 |
アリサ達の誘拐事件から数ヶ月後
I am the bone of my sword (体は剣で出来ている)
(中略)
So as i play unlimited blade works (その体は剣で出来ていた)
固有結界 無限の剣製(アンリミテッドブレイドワークス)内
そこには勇樹と彼のサーヴァントの一人アーチャーが立っていた
「本当に良いのか?マスター」
「あぁ、遠慮無く来い!」
「では…行くぞ!」
アーチャーの号令と共に地面に突き刺さっていた無数の剣が
紅蓮の空に浮かび上がる
「ベル!マテリアライズ、ファイブセブン!」
<了解、マテリアライズ>
勇樹の両手に二丁のハンドガンファイブセブンが現れる
マテリアライズとは勇樹が【創生の大魔法使い】で作ったオリジナルの魔法
勇樹の記憶にある物を作り出す事が出来る
種類で言えば投影魔術や錬金術の類いに分類される
「はっ!!」
アーチャーが片腕を下ろすと空に浮かんでいた
無数の剣が勇樹に降り注ぐ
バンッ!バンッ!バンッ!
勇樹は剣を避けながら二丁のファイブセブンを使い
正確に撃ち落とす
数時間後
ザシュッ
「ぐっ…」
撃ち損ねた剣が勇樹の太ももをかする
それでも、勇樹は剣を避け、撃ち落とす
ザシュッ、ザシュッ、ザシュッ
だが、次第にどんどん体にかすっていく
「うぐっ…まだまだ…」
「いや、今日はここまでにしよう
これ以上は危険だ」
「くそっ…」
「マスター!手当てを…」
セイバーが勇樹に駆け寄り【創生の大魔法使い】に連動させ
全て遠き理想郷(アヴァロン)の治癒能力を使う
「ありがとな…セイバー…」
<マスター、何故こんな無茶な事を?>
「はい、私も気になりました
何故、この様な特訓をなさるのかを…」
ベルに続いてルーラーが言う
「体が鈍ってるんだよ…あの時より…」
「あの時?」
<マスター…>
「俺の…前世の時より…」
「「「!?」」」
サーヴァント達は驚愕した
勇樹が転生者だと言う事は知っていた
だが前世がどんな人物かは誰も聞いておらず
三人共勇樹が楽観的な性格故普通の少年と思っており
そんな彼から前世で戦闘を行っていた様な事を言われた為である
「折角だから話すよ、俺の前世の事…俺はーー」
ある日の学校
「さて…そろそろ確認の時かしら?」
「確認って…何の?」
「小津勇樹が転生者と言う事よ」
三咲が口を少しニヤリとさせて桜に言う
「えっ?でもけっこう前に小津君は転生者だって言ってたよね?」
「確かに言ったけど確信は80%って所ね
そう言うのはやっぱり本人から聞いた方が良いでしょ?」
「う~ん…そうは思うけど…具体的にはどうするの?」
「屋上に呼び出して問いただす」
「…何か、不良っぽいね」
と桜は三咲の言った事に少し苦笑する
この時桜は頭の中でスケバンの格好をした三咲が
勇樹の胸ぐらを掴み「後で屋上来いよ」みたいな想像をしていた
「今、失礼な事考えなかった?」
「きっ…気のせいだよ!それより!どうやって呼び出すの?」
「それは此方でやっておくから、それと桜?」
「何?」
桜が聞き返した後三咲は耳元で
「後で屋上来いよ?」
「うっ…うん…」
三咲の言った事に冷や汗だらだらな桜だった
勇樹side
俺は今、屋上に向かっている
理由は何か下駄箱に手紙が入ってあったからだ
その内容は…
『小津君へ
今日の放課後
屋上に来てください!
来ないとブチ殺します(ハート)
ずっと待ってるからね?
因みにこの手紙を捨てたら
問答無用で殺すからね?(涙)
三年一組の誰かより』
物騒な手紙だな、オイ
てか一組って原作メンバーのいる所じゃねぇか…
それに最後の行の(涙)は何だよ…泣きたいのはこっちだわ…
しかも誰かって適当すぎんだろ…
取り敢えずブチ殺されるのは嫌なので
原作メンバーがいない事を祈りながら俺は屋上に向かった
屋上に着くと二人の女子がいた
どうやら春山三咲と家長桜のようだ
って
(ビンゴォォォォォォ!!!)
と俺は心の中で叫んだ
(注:勇樹は二人がなのはと仲が良いので原作メンバーと思い込んでいます)
sideout
三咲side
私達は小津勇樹を待っている
「何だかこれから告白するみたいだね」
「告白するのは彼だけどね」
「…誰うま」
と桜が言う
小声だけどちゃんと聞こえてるのよ?
「小津君…本当に来るのかな?」
「来るでしょ、手紙でお誘いもしたし」
「どんな手紙?」
(内容朗読中)
「…それ、お誘いじゃなくて脅迫って言うんだよ?」
と桜が言った直後屋上の扉が開き
目的の人物が現れる
何か頭抱えてるけど気にしない
「ねぇ」
「はい!?」
変に声が裏返ってるわね…
「い…一組五大女神のお二人が何の御用で?」
目を泳がせながら小津は言う
一組五大女神と言うのは
高町なのは、アリサ・バニングス、月村すずか、私、家長桜の五人の事
どっかの男子が言い出して以来学校中に広まっている
と言うか私はこの言われ方は余り好きじゃない
最近だと桜と百合だとか言われたりするし…
話がそれたわね…
「単刀直入に聞くわ、貴方転生者でしょ?」
「ナ…ナンノコトデショウカ?」
「しらを切るつもり?まぁ、良いわ」
「用はそれだけか?」
何か焦ってる?
取り敢えず…
「桜の探知で、人間が普通に持つはずの物が
貴方からは一ミリたりとも感知出来なかったのよ」
「じ…じゃあ、俺に魔力は無かったって事だろ?」
…かかった!
「あら?私は魔力の探知なんて一言も言ってないわよ?」
「!!」
多分彼は何故か今、焦ってる
そう言う状態の時の人はボロを出しやすい
案外早かったけど
「何で貴方が魔力の事を知っているのかしら?」
「そ…それは…親が魔力関係の仕事をだな…」
「じゃあ何で貴方は感知されないのかしら?
そう言う家系なら極少でもリンカーコアがあるはずだけど?」
「それは…リンカーコアに魔力プロテクトを掛けて感知を…!?」
気づいてももう遅いわ
彼は今ので感知されない仕組みとリンカーコアの事を話した
仮に親が魔力関係の仕事をしていたとしても
家が魔法に親しみの無い地球にあるような人が
まだ八歳の子供にリンカーコアなんて物を教える訳がない
それにリンカーコアに魔力プロテクトなんて普通は出来ない
「さぁ、もう言い逃れ出来ない所まで来たわね?」
私が話しかけていると彼は冷や汗をだらだら流していた
「もう一度聞くわよ?小津勇樹君、貴方転生者でしょ?」
「すみませんでした…」
勝った…
後で聞けば原作には面倒だから関わりたくないとの事
それに私達を原作メンバーだと思っていたらしく
私達も転生者だと言ったら物凄く驚いていた
何故私達を原作メンバーだと思っていたのか聞くと
なのはとかなり仲が良かったら皆原作メンバーだと思っていたらしい
どういう判定基準よそれ…軽くいじめッ子の発想よ?
取り敢えず何処かよそよそしかった態度が普通になり
私は彼の事を勇樹君と呼ばせてもらう事にした
何か名字で呼ぶのも呼ばれるのも嫌なのよね…
アイツ(甲城院)には名前すら読んでほしく無いけど…
sideout
勇樹が三咲に尋問を受けた後
勇樹side
俺は三咲に洗いざらいはかされた後
母さんから頼まれていた買い出しをしに商店街に来ていた
「えっと…確か…あぁ、これだ」
「あら、勇樹ちゃん!また、おつかいかい?」
「まぁそんな所だよ、おばちゃん
これとこれ頂戴」
「あいよ、後これ持っていきな」
おばちゃんが渡してきたのは福引券と書かれた赤い紙だった
「福引券?」
「そうだよ、商店街を出口辺りにあるからね」
「ありがと、帰りにやってみるよ」
「毎度あり、また来てね!」
買い物を済ませ帰ろうとすると
商店街の出口付近に福引きと書かれた赤い段幕を張った
人達がいた
「おっす、魚屋のおっちゃん」
「おお~!勇樹ちゃん!福引きしに来たのかい?」
「まぁ、そうだよ」
そう言った後俺は魚屋のおっちゃんに福引券三枚を渡す
おばちゃんから貰った後さらに二枚貰った
関係ない話だけどこの商店街の人達は
俺が赤ん坊の時から来ているからか俺の事を勇樹ちゃんと呼ぶ
「一等は…海鳴温泉ペア一日宿泊無料券?しかも三枚って大丈夫か、これ?」
「海鳴温泉の女将さん、前面協力だから問題ないよ
三枚だから…三回だね!」
「あいよ」
俺は魚屋のおっちゃんに言われた通り三回回すと
金色の玉が三個出てくる
黄金律Aパネェな…
「いっ…一等大当たり!しかも三連続!!」
カランカランッと鈴の音が鳴り響く
「おおぅ…」
「凄いね!一等だけならまだしも、それを三連続なんて!
はい、一等のペア宿泊無料券三枚」
俺は一等と書かれた白い封筒を三枚もらう
「ありがと、じゃあ帰るわ」
「おう!また来てね~!」
sideout
連休初日
「全員車に乗りましたね?では、行きますよ!」
ルーラーが言った後、普段父さんが使っている車で海鳴温泉へ向かう
父さんは出張などが多いので昨日使って良いか聞くとOKが出た
今、車の中にいるのは
俺、母さん、ルーラー、アーチャー、セイバー、そして一人分余ったから遥香を呼んだ
ルーラー達は召喚した次の日から居候として住んでいる
因みに両親公認だ、二人の懐の広さには脱帽せざるを得ない
取り敢えずそのままだと知っている奴にはバレる可能性があるので
ルーラーにはジャンヌ、セイバーにはアルトリア、アーチャーにはエミヤを名乗らせている
「本当に僕が来て良かったの?」
「まぁ、連休初日から暇そうなのはお前くらいしか思い付かなかったしな」
「判定が酷い!暇だったけど!」
「それに男子呼んだらジャンヌとアルトリアのキレイさに興奮するかも知れないしな」
「「なっ!?」」
ルーラーとセイバーは顔を赤くする
何だ?怒ってんの?まぁ、自分で興奮するって言われたら怒るわな
「そう言う事、平気で言える勇樹は本当に凄いよ…」
「あぁ…呆れを通り越して尊敬すら感じるな…」
「そういう所、お父さんにそっくりね…」
何だよ、皆して…
そんな事より
「二人共怒らしたならごめんな?」
「い…いえ…」
「別に怒っては…」
怒ってないのか…良かった良かった
「本当勇樹は凄いよ…」
「あぁ、もうお前がナンバーワンだ…」
「本当にお父さんにそっくりなんだから…」
ハァ~…と三人にため息をつかれる
何なんだよ…俺、何か悪い事した?
そんな事言っている内に目的地海鳴温泉に着いた
sideout
続く
温泉回なのに温泉に浸かってない今回
いや~…一回通しで書いてみたらかなり長くなってしまい
前後編に分けた結果前編がこんな感じになりました
無限の剣製のスペルと読みがあっているか気になる最初らへん
間違っていたらコメントください!直ぐに直しますので!!
そして勇樹君の前世の事がちょっとだけ出てきました
深く言うとネタバレになってしまうので言いませんが
勇樹君の前世の名前は既に決まっており、生涯は大体出来てきています
後は何処で公開するかだけですね(笑)
「台詞があったよ!やったね、三咲ちゃん!」 「おいやめろ」
三咲ちゃんのお誘い(笑)
これはO☆HA☆NA☆SIに続く物になるかもしれない!
O☆SA☆SO☆I的な?(笑)
そして暴露された三咲ちゃんの密かな悩み
もうね…はっきり言っちゃえば
作者は百合が苦手です
何か納得出来ないんですよね…
ほむほむは許容できたのに…一方的な変態な意味でだけど(笑)
何ででしょうね?
商店街って何か良いですよね
小さい頃から行っていたらおっちゃん達に名前覚えられたりして…
作者も引っ越しちゃいましたけど
小さい頃には商店街がありました
学校行く時とか良く通りましたね…懐かしいです…
さすが勇樹ィ!転生オリ主のテンプレな鈍感を発動させやがったッ!ソコにシビれる!憧れるゥ!
もうね…やるっきゃない!って思いましたね(笑)
書いてる途中にパパッと浮かんでヨッシャ!って感じで(笑)
そしてジャンヌとアルトリアに若干フラグを立てました
主人と従者の恋…王道ですねぇ…片方全く気づいてませんが(笑)
そしてそして(笑)出てきたお父さんのお話し!
勇樹君の鈍感はお父さん譲りなんですよね~
一体ゆのさんはどうやって勝ち取ったのか、気になりますね~(笑)
書く気は全く有りませんが!(クワッ!(笑)
さて次回から本番!真の温泉回ですよ!
今回はここまで!
次回をお楽しみに!
ちょこっと次回予告
(何で居るんだよぉぉぉぉ!!)
「ジャンヌさんの胸って大きいですね…」
次回第6話「温泉は良いねぇ…リリンが造り出した文化の極みだよ…」(後編)予定(笑)
余談
TINAMI初心者なのでコメ返しのやり方が分かりませんが
今までコメントをくださった方、ありがとうございます!
素直にうれしいです!
コメントをくださった方も今、見てらっしゃる方も
できれば今後とも私、唐芋とこの小説をよろしくお願いします!
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第5話「温泉は良いねぇ…リリンが造り出した文化の極みだよ…」(前編)
あの巨木の回と温泉回…どっちが先でしたっけ?