No.535806

転生先は魔法少女リリカルなのは……何だそれ?

7-11店員さん

第五十二話…他人を言い訳の理由にするな

2013-01-25 02:19:52 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:22603   閲覧ユーザー数:19757

「ごちそうさま~♪」

 

「食器洗ったら出掛けるぞ」

 

「は~い!」

 

提督さんとユーノとの食事を終えた日の翌日、昼飯を食い終えて俺と彩羽とベスターは出掛ける。

 

『ベスターお前は入れないがどうする?』

 

『日光浴しながら昼寝でもしておく』

 

『そうかよ』

 

「お兄ちゃ~早く!早く!」

 

そして俺と彩羽は建物の中に入る。

 

「涼しぃ~!!」

 

「図書館では静かにしろ」

 

ビシッ!

「……」

 

やって来たのは海鳴の図書館、俺は宿題の読書感想文の為に本を借りに彩羽は絵本を読みに来た、図書館に入って早々に大声を出す彩羽に注意したら、無言で敬礼してきた…喋るななんて言ってねぇぞ

 

「まぁ良いか……彩羽、兄ちゃんは図書カード作るから適当に本を読んでろ」

 

コクコク

「……」

 

彩羽は顔を上下に振り、歩いて絵本コーナーに向かう…アイツは喋らないつもりか?まぁ静かで良いか

 

「すんません、図書カード発行したいんすけど」

 

「はい、ではコチラにご記入お願いします」

 

そして俺はカードを作り終えて本を探す。

 

「そういや…えっと……これか?」

 

ふと思い出し俺はある本を探す。

 

【陸・海・空軍の基礎】

 

手に取ったのは軍隊の本だ…別に軍人に成るつもりなんて欠片も無いが…

 

「階級………三佐は………あの人普通に偉い人だったのか」

 

昨日の事件の時に会った三佐(名前は忘れたが気前の良いおっちゃん)がどんくらい偉いのか気に成った事を思い出して調べたが普通に偉い人だった。

 

「さてと……本探すか」

 

そして俺は読書感想文を書く為の本を探す。

 

~すずか視点~

 

「あれ?」

 

今日私は借りていた本を返しに風芽丘図書館に来たのですが…

 

「Zzz…」

 

「この猫……ベスター…」

 

ピクッ

「…すずかか?久しぶりだ」

 

「久しぶりだね、ベスター」

 

入口の近くに行くと草の上で寝てるベスターを見つけたので小声で名前を呼ぶと体をピクッとさせて辺りを見回した後に挨拶をしてくれます…周りに人が居ないか確認したのかな?

 

「ベスターが此処に居るって事は…」

 

「龍と彩羽は図書館の中に居る」

 

「そっか……じゃあまた後でね、ベスター」

 

「うむ……Zzz」

 

 

そして私はベスターと別れて図書館に入って、先に本を返却して龍君を探す事にしました。

 

「(あ!居た)……龍君こんにちわ」

 

「よぉ月村、本でも借りに来たのか?」

 

「半分正解かな、本を返してまた借りに来たの」

 

「あっそ…」

 

龍君を見つけて挨拶をすると、龍君は私が図書館に来た理由を言ってきたので私は少し笑って答える、すると龍君は興味が無かったのか、再び本を読み始める。

 

「龍君は何しにきたの?」

 

「宿題の読書感想文の本を借りに来ただけだ」

 

「……龍君、そんな本の感想書くの?」

 

私が龍君に図書館に来た理由を聞くと宿題の読書感想文用の本を借りに来たらしいけど…龍君が今読んでる本は【宇宙論・天文学】という中学生の読むような本じゃ有りません。

 

「そんな訳ねぇだろ……感想文書くのはこっちだ」

 

「そっか……そうだよね」

 

私は苦笑いする…何故なら龍君は《別に書けなくも無いがな》と言いそうな顔をしていたから……

 

その後私も本を選んで空いている椅子に座りました。

 

「……何で俺の隣に座るんだ」

 

「お構い無く♪」

 

「そうかよ…」

 

「珍しいね、龍君がため息吐かないなんて」

 

「誰にでもため息吐く訳ねぇだろ」

 

「そうなの?でもなのはちゃんにはよくため息吐くよね?」

 

「そりゃそうだろ、二言目には《ねぇねぇ龍君》無視したら《ちょっと聞いてるの龍君》だぞ?ため息吐きたくなくても吐くわ」

 

「それだけ龍君を信頼してるんだよ」

 

「そうか……迷惑な話だ」

 

「あはは…」

 

話をしながら龍君は鞄から用紙と筆箱を出す。

 

「さて…やるか」

 

ペラペラペラペラペラペラペラペラ……

 

「えっ?」

 

ペラペラペラペラペラペラ…パタン

「……良し」

 

「ちょちょ!ちょっと待って龍君」

 

「何だ月村、図書館でデカイ声だすな」

 

「ごめんなさい……じゃ無くて…何してたの?」

 

龍君は選んだ本をペラペラと捲り数秒後に本を置いてシャーペンを持つので私は思わず大声を出す。

 

「は?ページを捲ったんだから読んだに決まってんだろ」

 

何言ってんだ?コイツ…と言う感じの顔で龍君は私の質問に答える。

 

「速読にしては速すぎない?」

 

「心配するな、頭には入ってる」

 

私は龍君に、出来ない事って有るの?…と聞いてしまいたくなりました。

 

グイグイ

「…」

 

「あん?」

 

ニコッ

「…」

 

「あ!彩羽ちゃん、こんにちわ」

 

私が唖然としていると龍君の服を引っ張り、笑顔で絵本を見せる彩羽ちゃんが居たので私は挨拶をしました。

 

ペコッ

「…」

 

「?彩羽ちゃん、こんにちわ」

 

ニコッ…ペコッ

「…」

 

あれ?

 

「彩羽ちゃん、何で喋らないの?もしかして風邪」

 

ブンブン!…ビシッ!…ピッピッ

「…」

 

全く喋らない彩羽ちゃんに私は風邪か聞くと、顔を横に振って龍君を指差してから両手の人差し指を口の前で×にする。

 

「龍君?」

 

「…彩羽、俺が言ったのは大声を出すなだ、小さい声なら喋って良いぞ」

 

「!……すずかさん、こんにちわ」

 

彩羽ちゃんは龍君に大声を出すなと注意されて喋らなかったみたいだけど、龍君が喋って良いと言うと笑顔で挨拶をしてくれます。

 

「彩羽ちゃん、絵本読んであげよっか?」

 

「うん♪」

 

そして私は彩羽ちゃんを膝の上に座らせて絵本を読んであげました。

 

~龍視点~

 

~数十分後~

 

「終了……彩羽帰るぞ」

 

「え?龍君もう終わったの」

 

「まぁな」

 

宿題を終わらせたので、俺は彩羽を連れて帰る事にした。

 

「あの……龍君」

 

「何だ?」

 

「ちょっと聞いてほしい事…と言うより相談したい事が有るんだけど」

「そう言うのは家族や友達とかに話せ」

 

だが月村に呼び止められ、相談事を聞いてほしいと言われるが俺は当然断る。

 

「だからこそ龍君が適任なんだよ……皆には気を使われそうだから」

 

成る程…確かに友達想いのアイツ等じゃ気を使って当然か

 

「すずかさんのお家に行くの?!いろはニャンコと遊びた~い!」

 

「駄目かな?龍君……」

 

「……少しでも面倒くせぇ感じがしたら帰るぞ」

 

「うん♪じゃあファリンに連絡して迎えに来てもらうから、ちょっと待ってて」

 

月村は鞄から携帯を取り出し小走りで図書館の外に出る。

 

「彩羽、借りたい本を持って外に出るぞ」

 

「は~い」

 

そして本(彩羽の読みたい絵本)を数冊借りて外に出て数十分後にファリンさんが来たので俺と彩羽とベスターは月村の家に向かった。

 

~月村邸~

 

「それでは龍さん彩羽ちゃんゆっくりして言って下さい、直ぐにお茶とケーキを御持ちします」

 

「どうも」

 

月村の家に付いて、庭で話を聞くことに成った。

 

「お兄ちゃ、いろはニャンコと遊んで来る!ベスター行くよぉ~!」

 

「彩羽ちゃんはいつも元気だね」

 

「…で?相談って何だ」

 

「あ…うん、えっとね少し前に学校で進路相談が有ったでしょ」

 

彩羽とベスターが居なくなり俺はさっさと相談事を聞くことにした。

 

「進路なら親か先生に話せ」

 

「そうじゃ無くて……なのはちゃん達の事だよ」

 

「……成る程」

 

寂しげな表情で話を続ける月村。

 

「なのはちゃんとフェイトちゃんとはやてちゃんは中学を卒業したらミッドに行くのは龍君知ってるよね?」

 

「まぁな……つまりお前はアイツ等にミッドに行ってほしく無いから俺から一言言ってくれって相談か?」

 

「違うよ!なのはちゃん達がミッドに行くのは将来の事とか色々考えての事だし、今まで努力してきたのも知ってるから、行ってほしくないなんて思ってない!……只…それに比べて私はって」

 

月村は勢いよく立ち上がり大声を出して俺の言葉を否定した後ゆっくりと椅子に座る

 

「人生相談も聞く気はねぇ」

 

「…私時々思うの」

 

「何を」

 

「もし……もし私も魔法が使えたら、なのはちゃん達と同じ道に行けたのかなって」

 

「…」

 

「今の私には絶対にやりたい事って無いし……」

 

「絶対にが無いなら、何となくやりたい事は無いのか、俗に言う将来の夢ってやつだ」

 

「えっと……小学校の時から機械が好きだから、工学系の専門職が就けたらって…だから大学はそっち方面に進もうかなとか…」

 

恥ずかしそうに話す月村…無いって言ってくれたら楽だったんだがな

 

「何で高校からじゃ無いんだ」

 

「えっ?」

 

「大学からが遅いとは言わねぇが、やるなら早いに越したことは無いんだ」

 

「それは……「バニングスか?」…」

 

俺の言葉に月村は黙る。

 

「取り敢えず一言言ってやる」

 

「!……何かな」

 

「他人を言い訳の理由にするな」

 

「……」

 

「さっきから聞いてると、お前は自分の意思ってのが無さすぎだ」

 

「そんな事…」

 

「有るだろ……魔法が使えたら?絶対にやりたい事?この世界の普通の中学生なら無いのが当たり前だ」

 

「龍君は魔法が使えるから、そんな事が言えるんだよ!」

 

俺の言葉に月村は噛みついてくる。

 

「人間は平等じゃねぇぞ」

 

「そんな事解ってるよ」

 

だが、俺は一言で振り落とす。

 

「そうか……なら平等なモノは何だと思う」

 

「えっ…平等なモノ?…えっと……命かな?」

 

「違う…命は確かに平等に思えるが、人それぞれ別の命だ同じモノなんてこの世に無いから平等じゃない」

 

「じゃあ……何?」

 

「時間だ」

 

「それも平等じゃないよ、だって亡くなる日は人それぞれ違う」

 

「それは寿命だ、俺が言ってるのは時間だ…お前は1日を25時間過ごせる人間、1日を23時間しか過ごせない人間を見た事有るか?」

 

「…」

 

「時間ってのは平等だ、平等に見えないのは時間の使い方が人それぞれ違うからだ」

 

「何となく解るけど…それが何だって言うの」

 

若干怒り気味で俺を睨む月村。

 

「高町達は将来の為に今まで時間を使ってきた……お前は使って無い、だから差が有るのは当然だ」

 

「それは…そうだけど」

 

「専門職なら早めに技術を身に付けた方が良いんじゃねぇか?良く解らんがな」

 

「でも…」

 

まだ納得しない月村…だがこれ以上は言う事無……機械…工学系…専門職か

 

「おい」

 

「何?龍君」

 

「お前は高町達とは離れたく無いのか?」

 

「出来ればそうだけど…無理だよ私は魔法使えないし」

 

「昨日ユーノと提督さ…クロノさんと飯に行ったんだが」

 

「?…うん」

 

「その時にマリエルさんって人に会った、魔導師じゃないお前と同じ普通の人だ…管理局は魔法を使えなくても就職は出来るぞ…多分な」

 

「無理だよ、私は魔法の知識なんて無いし」

 

「やる、やらないはお前の自由だ…因みにマリエルさんはメンテナンススタッフってやつだったな」

 

「メンテナンス…」

 

月村は少し興味が有りそうな顔をする。

 

「高町達は確かに魔法を使えるが、デバイスの整備は出来ないだろうな」

 

「?!」

 

「工学系で専門職…そんで高町達の力に成れる…お前には合ってるんじゃねぇか」

 

「私がなのはちゃん達の力に……」

 

月村は話を始めてから初めて嬉しそうな顔をする。

 

「だが管理局に入るならバニングスとは離ればなれだぞ」

 

「そうだよね…」

 

「決めるのはお前だがもう一度言っておく…他人を言い訳の理由にするな」

 

「私は…」

 

さて…どうなるか

 

~すずか視点~

 

小さい頃から私は内気で自分の想いとかを言うのが苦手だった……なのはちゃんとアリサちゃんと出会って友達に成ってからはマシに成ったけど、それでも自分から何かをやる…挑戦とかをした事が無かった

 

《他人を言い訳の理由にするな》

 

そうだよ、私は私…自分の意思で答えを出さなきゃ

 

「私…やるよ」

 

「それは俺に言われたからか」

 

「きっかけはそう…だけど、私はなのはちゃん達の力に成りたい!それでいつか私が造った物で人の命を救えたら…きっと凄く嬉しい」

 

「バニングスはどうする?」

 

「ちゃんと話す…アリサちゃんはきっと解ってくれる……それに何を言われても、他の人を言い訳の理由にはしないよ」

 

「そうかよ、だったら夏休み中にやれる事やれ」

 

私が出した答えを聞いて龍君がいくつか質問してきて、それを私がハッキリ答えると龍君はやれる事をやれと言ってくれた…

 

「うん♪ありがとう龍君」

 

だから私は龍君に御礼を言う。

 

「お茶とケーキ御持ちしました~」

 

「あ!ファリン私が運ぶよ」

 

するとファリンがお茶とケーキ持って来てくれたので、席を立って手伝おうとしたら…

 

「…………俺にとってもメリットが有るからな……」

 

「?龍君、何か言った?」

 

「別に」

 

龍君が何かを言った気がしたんだけど……気のせいかな?

 

「……彩羽とベスターは何処で遊んで「うぉーーー!!」あん?」

 

「「へ?」」

 

龍君が立ち上がって、彩羽ちゃんとベスターの事を口にすると森から叫び声が聞こえ……

 

ニャー♪

ニャー♪

ニャー♪

ニャー♪

ニャー♪

ニャー♪

 

「わぁーい!!待て待てーーーーー!!!!」

 

森から大勢の猫と彩羽ちゃんに追い掛けられてるベスターがこっちに来ました。

 

「コッチに来るな!猫共ーーー!!!」

 

タッ!タタン!!

 

そしてベスターは地面を蹴って椅子に飛び乗り、私達を飛び越え……

 

ニャーーーー♪♪×??匹

 

「えっ!!」

 

「すずかちゃん危ない!」

 

「チッ!」

 

「きゃーー!!」

 

ベスターを追い掛けてた猫達も同じ様に椅子に乗りジャンプするけど飛距離が足りずに私に向かって飛んでくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニャー♪

ニャー♪

ニャー♪

 

「…………あれ?」

 

私は猫達にぶつかると思い目を閉じた……けど痛みが全く無いので恐る恐る目を開けると…

 

「はぁ…」

 

「龍……君?……えっ?!ふあ!!!」

 

至近距離でため息吐く龍君の顔を見て、私は直ぐに状況を把握する……背面と膝下に感じる違和感、両足は地面から離れ、体は横に成ってるけど地面に寝そべってる訳じゃない……私は今…

 

「りゅ!りゅりゅりゅ!!龍君!あ!あのそのぉ!」

 

龍君に…お姫様抱っこされてました……

 

「?……あ~、悪いな直ぐに下ろす」

 

「えっ?……あ!う…うん、お願いしま」パシャ「……へ?」

 

「あ゛?」

 

龍君が私を降ろそうとした時にシャッター音が聞こえ、私と龍君が音のした方を見ると…

 

「あ……あははは…」

 

一眼レフを手にしたファリンが苦笑いしてました。

 

そして降ろしてもらった私はゆっくりファリンに近付きます。

 

「ファリン…何でカメラなんて持ってるの?」

 

「いやあの……彩羽ちゃんのお写真を撮ろうと…」

 

「そっかぁ……でも今撮ったの彩羽ちゃんじゃないよね?」

 

「あの……私は…!私は猫達に餌を上げてきますーーー!!」

 

「待ちなさいファリン!カメラを渡しなさい!」

 

逃げ出すファリンを私は追い掛けます。

 

「これもすずかちゃんの為ですよーー!!!」

 

「言ってる意味が解らないよ!早く渡してーーー!!」

 

あんな写真をもし……なのはちゃんとフェイトちゃんに見られたら…

 

「ファリーーーーーン!!!」

 

~龍視点~

 

「はぁ……夏休みに成ってから踏んだり蹴ったりだな」

 

俺は月村とファリンさんが居なくなって直ぐにため息を吐く。

 

「はぁ…はぁ…何とか撒いたか」

 

「ベスター、てめぇ何してんだ」

 

「俺が知るか…はぁ…」

 

全く……そういや彩羽は…

 

「モグモグ…モグモグ……ゴックン!ズズズッ…はふぅ~…このケーキ美味しい~!」

 

「「はぁ…」」

 

机の上にあるケーキを食べてる彩羽を見て、俺とベスターは同時にため息を吐く。

 

その後ファリンさんを捕らえた月村が戻ってきたが、カメラが無かったので恐らく隠されたんだろう……そして俺と彩羽とベスターはファリンさんが運転する車で帰宅した。

 

~すずか視点~

 

「もぉ……ファリンったら何で写真なんか」

 

夜に成り私は自分の部屋のベッドに座る…あの後に何度問い詰めても《明日には原像してますから♪》と言ってくるし

 

「恥ずかしぃ」

 

同年代の男の子に人生初の抱っこをされた…しかもあの龍君にお姫様抱っこ……

 

「今日は相談を聞いてもらうだけだったのに……」

 

ため息吐きたいのに何故かため息は出ず、代わりに心臓がドキドキする…まさか……

 

「あはは……まさかね…そうだ!アリサちゃんに電話しなきゃ」

 

頭に浮かんだ事を否定した後に、私はアリサちゃんに電話をします、内容は明日話したい事が有るから会えない?です、アリサちゃんは電話じゃ駄目なの?と言ってくるけど、私が直接話したいと言うとアリサちゃんは解ったと言って電話を切りました。

 

「良し…今日は早めに寝よ」

 

そして寝ようとしましたが写真の事が気になって中々眠れませんでした。

 

~龍視点~

 

「所で、すずかと何を話してたんだ?」

 

「ん?あ~相談事だ…」

 

風呂から上がり、ソファーに座るとベスターが話し掛けてきたので、今日の話の内容を教える…因みに彩羽は借りてきた絵本に夢中だ

 

「他人の相談事を聞くとは、お前も随分変わったな」

 

「確かにな……まぁ俺にもメリットが有るからな」

 

「メリット?」

 

「高町とハラオウンと八神の三人が中学を卒業した後ミッドに行くだけでも高校生活は静かだろうが……バニングスと月村が話し掛けて来るのは目に見えてる」

 

「だから管理局に入ればと言ったのか?だがアリサはどうする?」

 

「月村がその話をバニングスにすれば、アイツも一緒に行く事を考えるだろう……もし一緒に行かなくても、きっかけを作った俺は間違いない嫌われる」

 

ベスターに俺が月村の相談に乗ったメリットを言う…これが上手く行けば高校生活は俺が望んだ…平穏に成る

 

「……そう上手く行くのか?」

 

「さぁな」

 

「逆に相談事を聞いてもらって好かれたのでは無いか?」

 

「…」

 

「…」

 

ベスターが言った言葉を聞き俺は黙る、そしてベスターも黙り…

 

「無いな」

 

「そうだな、流石に無いな」

 

そんな下らない事で一々好きに成るとか嫌いに成るとか考える奴は……漫画の読みすぎだ

 

「全く……」

 

プルルルルル♪

 

「あ?……はぁ」

 

話を終えた途端に電話が鳴る…画面に映ったのは

 

《高町なのは》

 

なので、電話を出る前にため息を吐いておく。

 

ピッ♪

 

「何だ」

 

『あ!龍君?なのはだよ!』

 

一々名乗らなくても解ってるがな。

 

「何の用だ」

 

『えっと……あの昨日の約束で…その今度のデ…お出掛け何だけど』

 

「行けなく成ったのか、なら俺は一日中寝『違うの!!待!ち!合!わ!せ!』…デカイ声出すな、待ち合わせな…駅で良いだろ」

 

『私の家に来てほしいんだけど…良いかな』

 

「解った、お前の家だな」

 

『うん♪それじゃあお休み…あ!彩羽に代わっ』

ブチッ

 

高町と電話を(強制的に)終わらせる。

 

「龍、なのはと出掛けるのか?」

 

「……昨日の自分を殴りたい気分だ」

 

「?」

 

「ふぁ~……お兄ちゃ……寝みゅい…」

 

その後、また高町から電話が有り半分寝ている彩羽は《なの~お姉ちゃ~…いろはぁ今絵本読んで、そえでね…なの~お姉ちゃ、お電話しててね…桃から男の子が産まれたんだぉ》と訳が解らない事を言っていたので、電話を奪い高町に《もういいか?》と言うと《あはは……》と笑ってやがった。

 

神様の雑談…のコーナーです~

 

ややや!やややや!!これはまさか……まさか!月村 すずかさん迄?!!

 

これから一体どうなるでしょ~私凄く楽し……じゃなくて気になるです~!

 

では、ゴッドスマイルでリリカル☆マジカル、さよならです~

 

そう言えば、何でベスターは追い掛けられてたんでしょう……ちょっと見てみるです~

 

スイッチ・オン♪

 

ピッ

~~

 

「ニャンコ、こんにちわ~」

 

ニャー

ニャー

 

「ベスター、お友達だよ~」

 

「彩羽、俺は獅子だぞ……む?!何だ貴様等!離れろ!!」

 

ニャー♪(あの向こうで日光浴でも)

 

ニャー♪(私とお散歩しませんか)

 

ニャー!(ちょっと抜け駆けは止めなさいよ!)

 

ニャー(貴方こそ!!)

 

「…うぉーーーーー!!!(逃)」

 

~~

 

成る程……こういう事だったんですね

 

 


 
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