No.533414

RAIN ~Boy meets Girl~

syukaさん

オリジナル純愛学園物作品です。ドタバタラブコメ?

2013-01-18 22:37:31 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:4170   閲覧ユーザー数:3264

まえがき オリジナル学園物作品です。オリジナル無理な方はブラウザバックお願いします。それでも良い方はごゆっくりとお楽しみください。刀蜀伝と並行して進めていきますのでそちらもよろしければお読みください。それでは、スタートです。

 

 

「あっ、バッテリーない!・・・はぁ~。萎えるー。」

 

俺、秋雨真(あきさめまこと)はただいま家のある田舎の山奥から最寄の街の駅までめちゃ走ってます。

え?なんでこんなことになったって?

先日の雨でチャリのタイヤがすべり溝に落ちてママチャリをおじゃんにしたのが原因です。

ここでとりあえず時間確認しとこう。

 

「あと30分で着かないと遅刻確定か。」

 

寝坊が理由で遅刻なんて笑えないのでひたすら走ることを決め込んだ。

田んぼのあぜ道を抜け舗装道路になったのでようやく走りやすくなった。

ここで足をトップギアに切り替える。

やっと駅前の十字路の手前まで来たか。

もう安全圏だな。

ここで気を抜いたのが迂闊だった。

まさかあんなことになるとは・・・。

歩道を渡り十字路を曲がった瞬間俺の視界は一人の女の子に埋め尽くされた。

ウェーブの髪を揺らして、まるで西洋絵画がそのまま抜け出てきたかのような。

しかし、そのようなことを考えていても時間は止まるはずもなく彼女と正面からぶつかってしまった。

ゴチッ!という鈍い音が頭の中を響き渡りお互いに尻餅をついてしまう。

 

「「痛~!」」

 

二人して額を抑えてうずくまった。

あちゃ~、やっちまったな。

とりあえず謝らないと。

 

 

「ごめんなさい!その、大丈夫ですか?」

 

立ち上がり彼女のもとに駆けより手を差し出す俺。

それに気付いた彼女は、

 

「は、はい。」

 

と言い俺の手を取り立ち上がった。

 

「その、おでこ大丈夫ですか?真っ赤になってます。」

「心配してくれてありがと。けど大丈夫。俺って石頭だから。

というか、それを言うなら君の方こそおでこ真っ赤じゃないか。大丈夫?怪我とかしてない?」

「はい。まだ少しだけ痛みますが、そのうち引くと思います。」

 

この子に怪我がなくて良かった。

ズボンに付いた埃を落として改めて目の前の少女に視線を移したらさきほど気付かなかった点が一つ。

うちの制服着てる。

校章を見るに同級生みたいだけどこんな可愛い子いたっけ?

ぱっと見外人さんみたいだし。

 

「君はもしかしてうちの生徒?」

「はい。今日から聖桜学園に編入することになりましたレインと言います。

よろしければレイと呼んで。五月雨真さん。」

「ん?何で俺のこと知ってるの?」

「あれ?真さんのお父様か聞いていませんか?」

 

親父が絡んでるのか。また連絡しないで勝手なこと決めやがったな。

言っても意味ないからもう諦めてるけど。

 

「うん。まったく聞いてない。というかレイちゃんとうちの親父にどんな関係が?」

「私の父と真さんのお父様は古くからの親友らしいです。

それで、真さんのお父様がうちに訪問されたときに日本の話を聞いて、

いつか日本に行ってみたいですね。と相槌をうったんです。」

「うんうん。」

「そしたら私の父が日本の学校に編入してみるといいと言い出して。それに便乗して真さんのお父様が、じゃあうちの家に住めば?と言っていただきまして。」

 

うちの家?ということは・・・俺の家!?

 

「ということで、今日から真さんの家にしばらくお世話になることになりました。真さんのお父様から「あのドラ息子と一緒なのが不安ですが自分の家だと思って自由に使ってください。」と言ってもらえたのでお言葉に甘えさせてもらうことにしました。」

「は?」

 

何だって?真さんの家にしばらくお世話になることになりました?

想定外の答えに開いた口が塞がらない。

年頃の異性を一つ屋根の下の暮らさせるなんて何考えてるんだあの禿は・・・。

 

「その、ご迷惑でしたか?」

 

レイちゃんが不安そうな表情でこちらを見てきた。

黙ってたから心配させてしまったのかも。

 

「そんなことないよ。むしろ俺なんかと二人暮らしになるんだけどそれでも良いの?

しかも家は田舎にあるし。」

「はい。私、ロンドンの中心に家があるので一度自然に囲まれた環境で住んでみたいと思ってたんです♪」

 

こんな嬉しそうなレイちゃんに今さら駄目なんて言えないよな。

 

「まぁ、狭い家から苦労すると思うけどこれからよろしくね。」

「はい。こちらこそよろしくお願いしますね、真さん♪」

 

お互いに挨拶を交わすと、見計らったかのように電車が駅に到着した。

 

「やばい。あれを逃すと遅刻確定だぞ!走れ!」

「あ、真さん!待ってください~。」

 

俺たちは急いで電車に駆けこむと、学校に着くまで他愛無い会話を続けることにした。

 

 

あとがき 読んでいただきありがとうございます。いやー、オリジナルって難しいですね。二次作品しか書いたことなかった私からしたらこういうのは初の試みでして・・・大変!の一言に限ります。レインことレイちゃんですが、銀髪ウェーブのオッドアイというなんとも俺得な女の子!いや、自分で書いてるんだからそうなるとも。という突っ込みは無しでwまぁ、こんな作品ですが、これからも執筆していきますのでこれからもよろしくお願いします。

 


 
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