No.532494

俺と青春と召喚獣 第5問

本郷 刃さん

第5問目です。
久しぶりの投稿になります。
ここのところ忙しかったもので、SAOとかSAOとかSAOとかで・・・w

とりま、どぞ・・・。

2013-01-16 12:28:07 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:13077   閲覧ユーザー数:12194

問題

『以下の文章の()に正しい言葉を入れなさい』

「光は波であって、(  )である」

 

姫路瑞希の答え

「粒子」

教師のコメント

正解です。

 

横溝浩二の答え

「寄せては返すの」

教師のコメント

君の解答に先生はいつも度肝を抜かされています…。

 

須川亮の答え

「エクスカリバー」

教師のコメント

先生もRPGは好きですよ。

 

吉井明久の答え

「粒子」

追筆…現代の自然科学において、光は「可視光線」とも呼ばれている。

   つまり「光」は電磁波の一種と位置づけされていたりもする。

   なお、赤外線・紫外線も「光」という分野に指されることもある。

   宗教や哲学において光は、超越的存在者の属性とされていることが多い。

   主に、太陽神や光の神、天使や聖人などに多く示されている。

教師のコメント

正解です。本当に色々なことを知っていますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第5問 俺と宣戦布告と昼食

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明久Side

 

雄二が思いっきり俺の肩書を暴露しやがった。

 

「『観察処分者』って、『馬鹿の代名詞』じゃなかったか?」

 

「確かに、一般的に知られているのは馬鹿の代名詞の方だな」

 

「あの、『観察処分者』ってどういうものなんですか?」

 

F生徒の疑問に雄二が答え、姫路は観察処分者について疑問に思っている、知らないのか。

 

「『観察処分者』というのは、簡単に言えば教師の雑用係なんです。

 力仕事などの雑用を、特例として物に触れられる召喚獣で仕事をこなす人の事です、姫路さん」

 

「凄いんですね~」

 

桐弥の丁寧な説明を聞いて、感心する姫路。そんな大したものじゃないんだけどな。

 

「そのかわり、召喚獣が受ける負担の何割かが俺にフィードバックされる。

 しかも、教師の立ち合いがないと行えないときたもんだ」

 

「それって、本人もヤバいんじゃないのか?」

 

「だよなぁ。しかも、おいそれと召喚できねぇってことじゃん」

 

俺の解説に他の生徒からも声が上がった。

 

「そうだと思うだろ? だがコイツは、一年の間に俺達とは違って、数多く召喚獣を操作してきたんだ。

 つまり召喚獣の操作技術は高く、加えて成績も中々だから怖いものなしだ」

 

雄二の言葉を聞いて、教室内にざわめきが起こる。あまり公にはしたくないが…ま、親友の頼みだからいいか…。

 

「でも馬鹿の代名詞のはずなのに、なんで成績がいいんだ?」

 

一人の生徒が思った疑問を口にした。

 

「言っただろ、一般的にってな。

 そもそも『観察処分者』というのは、成績が極端に悪い者や、

 授業態度が良くない者といった、問題のある生徒に課せられる処分だ。

 明久の場合は後者でな。成績は中々だが、碌に授業を受けたためしがない」

 

「「「「「なるほど~」」」」」

 

馬鹿にも分かり易い説明をありがとう、雄二。

 

「とにかく、これだけの要素があればAクラスに勝つのも夢じゃない!

 まずは勢いをつける為に、Eクラスを制圧しようと思う!」

 

「「「「「おぉーーーーー!!!」」」」」

 

「ならば(ぶき)を持て! 戦争の用意だ!」

 

「「「「「了解!!!」」」」」

 

「俺達に必要なのは卓袱台ではない! まともな環境だ!」

 

「「「「「うおぉーーーーー!!!」」」」」

 

「「お、おぉー///!」」

 

煽る雄二にF生徒一同が声を上げるが、姫路と彩道まで恥ずかしがりながら声を上げた。

いや、姫路も彩道もこんなことしなくていいからな。とにかく、まずはEクラスからだな。

 

「では須川、Eクラスに宣戦布告の死者として向かってくれ! 時間は午後2時を指定だ」

 

「いま、字が違わなかったか? それに、下位勢力の使者は大抵酷い目に会うよな?」

 

「Eクラスの女子は男らしい奴が好みらしいぞ」

 

「任せろ!」

 

「ああ、逝って来い!」

 

雄二に乗せられて須川はEクラスに死者として向かていった。

字は間違ってないぜ、なんせ須川はボロ雑巾のような姿になって帰ってきたからな(笑)。

戻ってきた須川を放置して、俺達はミーティングを行いつつ、昼食を取る為に屋上へと向かった。

 

 

 

 

「さて、須川の宣戦布告によってEクラスとの試召戦争は午後2時からの開戦だと確定した。

 というわけで、まずは飯だ」

 

雄二が言ったのを皮切りに、各々が昼食を取り出していく。

雄二と秀吉、クロは購買で購入したパン。3人以外の俺を含むメンツは全員が弁当を持ってきている。

 

「明久、おかず一つくれ」

 

「またか。しかもお前今日はパンじゃねぇか」

 

「なぜ俺がいつも5個のパンを6個買っていると思う。ダブって買うことの出来た焼きそばパンでどうだ?」

 

「卵焼きと唐揚げを進呈してやろう」

 

俺は雄二の交換条件を承諾した。

購買の焼きそばパンは人気のある品の1つだ、これは交換しない手はないな。

 

「明久よ、缶コーヒーとポテトサラダを一口で良いから交換してほしいのじゃが…」

 

「OK、今回は半分やるよ」

 

「ありがとうなのじゃ」

 

秀吉の提案にも応じた、焼きそばパンで気分が良いからな。それにコーヒーは好きだし。

 

「んじゃボクは人気デザートのプリンを出すね~」

 

「よし、好きなやつ1個とっていいぞ」

 

クロの渡してくれたプリンも購買で人気のデザートだ。

 

「……俺のハンバーグと明久のアスパラベーコンの交換を求む」

 

「おう、勿論だ」

 

康太は料理が上手いので、俺としてもありがたいところだ。

 

「ほい、明久。500円」

 

「毎度アリ。ほれ、弁当」

 

「サンキュー!」

 

威弦は偶にだがこうやって弁当を作ってくれと頼んでくる。

俺は別にタダでも良いと言ったが、せめて材料費の足しにするようにと作る度に500円を渡してくる。

律儀なところがあるのは知っているからもう言わないようにしているが。

 

「桐弥も好きなの食っていいからな」

 

「ありがとう。みんな、デザートのクッキーは楽しみにしててよ」

 

桐弥はよくデザートを作ってきては食わせてくれるので、俺は無条件で桐弥におかずをあげている。

その様子をみていた女子3人は少し驚いた様子だ。

 

「吉井って料理作るの上手いの?」

 

「上手いも何も凄ぇんだよ! そこいらの料理屋よりも絶品だぜ!」

 

「これも昼の楽しみの一つじゃな」

 

「へぇ~」

 

「大袈裟だっての」

 

島田の問いに威弦と秀吉が大袈裟に答える。

俺としては、あまり両親や姉貴に心配を掛けたくないから出来るようにしたんだけどな。

感心する島田の横では、姫路と彩道が何かを話している。

姫路は何かを決心したようで、俺の方を向いてきた……一体なんだ?

 

「あ、あの、吉井君。よければ、わたしが吉井君のお弁当を作ってきましょうか?」

 

「あ~、いや、別に気を遣わなくても「良かったじゃねぇか、明久」おい、雄二!」

 

「女子からの手作り弁当だぜ?いいじゃんか、お前の昼飯代も浮くし」

 

「それが良いと思うよ~」

 

姫路の提案を俺は断ろうとしたが、雄二が割り込み、

威弦とクロが次々と推し進めていこうとする。まぁ困ることではないか…。

 

「んじゃあ、いいか…?」

 

「は、はい//////!」

 

とりあえず明日の昼飯は姫路の弁当をもらえることになったわけか。

 

「瑞希ちゃん、いままでの練習の成果を発揮するチャンスです」

 

「はい、祈ちゃん。わたし頑張ります」

 

彩道と姫路が何かを話しているが、まぁいいだろう。俺達はそのまま食事をすすめた。

 

 

 

昼食を終えた俺達は午後からの開戦に備えてミーティングを始めることにした。

 

「そういえば、坂本。どうしてEクラスから攻めるの? 目的はAクラスなんでしょ?」

 

「確かに島田の言う通りだ。

 だが点数でこちらを圧倒しているAクラスに勝つには、こちらは召喚獣の操作技術を上げるしかないんだ。

 そのために他のクラスを踏み台にしようと考えたわけだ」

 

「なるほど。点数が近いクラスから順番にぶつかっていけば、負ける可能性は低く、

 なおかつ召喚獣の操作に慣れていける、ということですわね?」

 

「そういうことなんですか…」

 

「分かったわ」

 

雄二の説明を受けて、彩道と姫路と島田は納得したようだ。

俺達は進級する前に予め召喚戦争に関して調べておいたので問題無い。

 

「でも、Aクラスまでに負けちゃう可能性もあるんじゃないかしら?」

 

「明久、説明」

 

説明を促されたので答えてやるか。

 

「島田、ここに居る奴らを良く見てみろ。

 【神童】、AクラスレベルとBクラスレベルがそれぞれ2人ずつ、お前を含む一科特化型が3人、

 策に有利な演劇部ホープ、そして操作技術のある俺」

 

「たしかに、納得だわ」

 

俺の説明を聞いた島田は笑みを浮かべた。それはここに居る全員だがな。

 

「つまりだ、俺達は……最強だ」

 

雄二はニヤリと笑って言い、

 

「ウチ、楽しくなってきた♪」

 

「わたくしも、全力を尽くしますわ」

 

「わ、わたしも精一杯頑張りますね」

 

島田、彩道、姫路もやる気をみせ、

 

「……勝つ」

 

「みなに目にモノを見せてやるのじゃ!」

 

康太と秀吉も意気込み、

 

「ははは、相手の全滅を狙わなくちゃ♪」

 

「何人倒せるか目標でも決めるか~」

 

「絶対に勝とう!」

 

クロ、威弦、桐弥が言葉にし、

 

「はっ、斬る(kill)ってやろうぜ!」

 

俺が力を込めて言い放った。

俺達の試召戦争が、幕を上げる。

 

明久Side Out

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回『Eクラスと戦争と勝利』

 

 

 

前回の予習問題・地理

『現在、一般的に大陸と呼ばれる6つの陸上が存在します。それらの大陸名を一つで良い

 ので答えなさい』

答…『ユーラシア大陸・アフリカ大陸・北アメリカ大陸・南アメリカ大陸・オーストラリア大陸・南極大陸』

 

 

予習問題・地学

『地殻に応力が加わることで、長期間にわたり地殻の位置が年間数mmから数cm程度移動する現象を、

 なんというでしょうか?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後書きです。

 

いや~久しぶりの投稿になりましたよ~w

 

というわけで、本作ではEクラスから攻め落とすことに決まりました。

 

そもそも、雄二の目的が原作と違いますからね。

 

次回はEクラス戦ですが、その話しだけで決着がつきますw

 

今度もいつになるかは分かりませんが、是非楽しみにしていてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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