やっと書けた……そしてやっとこのレアスキルが活躍することができたw
いやね、設定再構築してから彼女たちシルフィア姉妹にレアスキルがあったのだけど、今まで出てこなかったという事態……
当初だと第三章辺りで出す予定が、シルフィア姉妹があまり目立った描写が少ないせいでここまで先延ばしになるとは思いませんでしたよ。
設定考えてから名前が出てくるまでなげぇよw 第三章から何話使っていると思っているんだww
とりあえず、レアスキル初登場w
でもまぁ、場面的には良かったので良いとしましょうか。
ちなみに次回もこの続きです。前回1話くらいと言ったけども、もう1,2話書くわ。なんか長くしたいからということでw
それではどうぞ!!
「くっ、はっきり言って状況が悪いわね」
ティアナは圧倒的不利なこの状況を見て、そう呟いていた。
先ほどからリィナと戦い始めた時と同じように、リィナの見えていない攻撃を防いでいるだけだった。
しかも、リィナの姿を見えていないと攻撃を仕掛けてくるというのが分からず、詳しい魔法の情報が知れていない以上、背中を向けることや路地裏に隠れることをすれば殺されるという事はすぐに理解できた。
そのためリィナと戦うためには正面から対抗するしかなく、しかもそれも攻撃をの隙を与えてくれないという事から、リィナの攻撃を防ぐことが一番最善だった。しかしそれだと、リィナの方が有利なのは一目瞭然だった。
「どうしたの? さっきからずっと私の攻撃を防いでいるだけだけど、それだと私になんて勝てないよ」
「分かっているわよ……そんな事」
そんな事、誰よりもティアナが一番分かっていた事だった。
今の状態が何時間も続くのならば、絶対に自分の方に隙が現れて殺されることはかなりの確率で考えられたことだ。一手ミスしただけで後がないこの状況の場合、一度もミスをする事が出来ないという事でもあり、誰だって完璧な人間なんている訳がないのだから余り長く続くとは思っていなかった。
もちろん、次の攻撃が来る前にティアナはリィナに少しでも攻撃を仕掛けてはいるけども、結局それも何かによって弾き返されてしまうし、返しの攻撃が何とか防ぐことで精一杯となる為、防戦一方の戦いとなっていた。
――何とかしてこの状況を打破しなければ、確実に負ける。何とかしなければ……
だが打破する方法なんてリィナの魔法の情報が知らない時点で、なかなか見つかるわけもなかった。
一つだけあるかもしれないとティアナは考えてが、リィナが少しでも構わないから自分から目線を逸らさなければの話だ。自分の姿が一度でも見えなくなっても大丈夫ではあるのだが、リィナが最初に攻撃した魔法をティアナが推測した内容を肯定したのを考えれば、路地裏などに逃げて相手の姿がティアナから視れないことは逃げるのは最適ではないと分かっているので、その行動をする事は危険に近い。だから何かリィナがティアナから目を逸らさせる方法があれば、何とかこの状況を変えられると考えていた。
しかし、それも含めて方法が見つからない。だからこそティアナは、リィナと戦闘を始めた時からずっと防戦一方の戦いしか出来ないでいた。
「それと、さっきからあなたは今の状況を打破できればいいと思っているかもしれないから一つだけ行ってあげるよ。私、まだ一つしか魔法使っていないから別にいつでも勝てるのだけどね」
「なっ!?」
「ってなわけで、こんな何も動かない戦いもさすがに飽きちゃったし、そろそろ死んでくれないかな?」
「くっ、」
リィナの攻撃を一度も受けてはいないとしても、どんな魔法なのか分かっていないのであれば可能ではあるだろう。今でも防ぐのに精一杯に近いと言うのに、さらに別の魔法があると考えれば倒されるのはそう遠くもないとティアナは思ってしまっていた。
だけど、こんなところでティアナも立ち止まるわけにもいかない。管理局のためにも、機動六課の時からいろいろと教えてもらったなのはを救うためにもと思っていた――
――とはいっても、どうしようもないのは変わりがないのだけどね。
僅かながらティアナは苦笑していた。こうやって話している間に何か魔法の準備をする事も出来たが、したところで気づかれるだろうし、なのはから教えてもらったスターライトブレイカーとかの準備が必要な攻撃も当然使える時間があるとは思えない。余り意味をなさないと思い、準備することはリィナとの戦闘が始まって早々に諦めた。
だが反対的に、一方的に攻め続けているリィナにとっては、先ほどの会話で時間を準備をしておくのは容易い。もちろんティアナが会話途中で攻撃してくるという考えもあったけども、シルヴェルンの時の名前から継いでいるレアスキル、『多才思考』がある限り思考を一度に幾つも考えられ、それは一度に幾つの魔法を使用や準備することも可能ということを意味していた。ティアナがどのように攻撃を仕掛けようとも、大体の事は耐えられるとリィナは考えてたのだ。
「これで終わりだよ!! スケルティック――」
「ディバインバスター!!」
しかし、リィナはある事を忘れていた。ティアナも忘れていた事だが、最初に会った時にティアナの他にもう一人いたという事を!!
スバルは近くの建物の屋上から跳びだし、リィナに向けて落下のままに従い、そのままディバインバスターを放った。
「なっ――」
この時リィナにはティアナ以外から見れば思いっきり隙があった。『多才思考』というマルチスキルがあるとしても、まさかこの場で誰かが現れるとは想定外だった。ディバインバスターという威力が高い魔法ではすぐに防ぐことなんてさすがに不可能!!
リィナはティアナに攻撃することを忘れてしまい、そのままスバルのディバインバスターに直撃した――
「ティア、大丈夫?」
「えぇ、けがは一つもしてないわ。それより、今まで何処に行ってたのよ?」
そのままスバルはティアナがいる方へと移動し、ティアナのダメージを確認することにし、返事を聞いてホッと安心した。
ティアナはスバルの事を忘れてはいたけども、今まで何処に居たのかとスバルに問いかける。
「二人であたしを蚊帳の外にされたから、いつ隙が出来るか待ってただけだよ。二人してあたしを空気扱いするからさすがにどうすればいいのか焦ったけどね」
「そ、それはごめん。本当に忘れたわ」
「いいよ。今はそんな事を言っている余裕はないようだし」
それからスバルは、ディバインバスターによって舞っている砂埃の中に居るだろうリィナの方へ顔を向ける。ティアナもその後に続くかのようにスバルと同じ方へ顔を向けた。
次第に煙が消えていき、そこからスバルの攻撃によって怪我をしていたリィナの姿が見えてきた。もろに直撃しているために非殺傷設定だろうとかなりのダメージを負っていたが、それでもリィナはこんなところで倒れるわけにはいかないと思って立ち上がるのだった――
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J・S事件から八年後、高町なのははある青年に会った。
その青年はなのはに関わりがある人物だった。
だがなのはにはその記憶が消されていた。
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