No.531253

IS.B 馬神 弾という名の操縦者 2nd break 第一章 黒煌編 〜ep.7 輝く青い炎〜

霊狭山さん

箒のパートナーが決まりました。

2013-01-13 16:44:24 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1165   閲覧ユーザー数:1150

「はぁ!!」

 

「無駄だ」

 

弾はライジング・アポロの爪で攻撃するも、勝斗は左手の指一本で弾の攻撃を止めた。

 

「ぐっ…」

 

力を更に入れても、勝斗は無表情のまま。

 

(何で…力を入れても、まだ及ばないんだ…)

 

勝斗は今まで弾の成長を見届けていた。

 

ただ、弾が急成長のあまり、勝斗は目を張るばかりだった。

 

だから、勝斗は本気で止める気でいるのだ。

 

「急成長して、これか?」

「ぐっ…」

 

勝斗の言葉に、弾は息を飲む。

 

「ならば見てろ、これが俺の真の力だ……[創具] "始まりの太刀"」

 

勝斗は空いている右手から純白の太刀を展開した。

 

「!! …ぐっ⁉」

 

弾はすぐ勝斗から離れようとしたが、何時の間にか攻撃を止められていた腕が鷲掴みされていた。

 

「ふんっ!!」

「ぐがっ!!!」

 

 

剣撃をまともに受けた弾のシールドエネルギーは大幅に減少した。

受けた衝撃は骨の髄まで響きそうだった。

 

「ぐぅっ!!!」

 

だが、弾はなり振り構わず攻める。

弾の考えは仲間の事と世界の事でいっぱいだ。

 

「ミラバルカン!! 形態変換だ!!」

『承知っ!!』

 

黒太陽のIS、《ライジング・バルカン》に変え、黒炎を纏った爪で攻撃する。

 

「何をしても無駄だ!!」

 

だが、またしても勝斗が指一本で止めようとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

がその時…

 

「……!!! ぬっ⁉」

 

頭の中から何かが響いた。

それが大きかったからか、思わず止めようとした手が自身の頭を押さえてしまった。

 

「はぁっ!!」

「ぐっ!?」

 

勝斗が自身の頭を押さえたのが仇となり、弾の攻撃を諸にくらう。

 

勝斗にとっては何時もより衝撃が大きく、シールドエネルギーも大幅削られていた。

 

「何だ…今の、"声"は…」

 

また、頭を押さえて今迄になかった困惑な表情をした。

 

(否…気のせいだ)

 

困惑になろうとも勝斗は全くブレない。

完全は目的を達成し尽くし、そして、勝ち尽くす。

 

 

勝斗は自身の太刀をしまい、白い

鞭を展開した。

 

「[創具] "原点の伸縮鞭"」

 

今度は白き蛇の鞭、生きている蛇の鞭だった。

 

「せいっ!!」

「っ!!」

 

勝斗がその鞭を振った直後、鞭の蛇が弾の胴体を巻き付けた。

 

「はっ!!」

「なっ⁉」

 

勝斗は体ごと鞭を操り、弾を砂浜に叩きつける。

 

「ぐあぁっ!!!」

「お前のやり方じゃ、失敗となる仇にしか過ぎない」

 

その言葉を聞いた弾は動かずに歯を喰いしばっていた。

 

 

 

 

 

 

 

箒sied

 

あ…れ…

 

ここは…どこ…

 

私は……どこに…居る…

 

そうだ…私は…アルバトリオンに負けて…それで…

 

『悔しいか、紅蓮のISよ』

「…!!」

 

何だ…聞き慣れてない声だ…

 

「誰…だ」

『俺の名は"ブラキディオス"、お前に力を貸そうと思ってな…』

現れたのは、全身が蒼く、手と頭のトサカが黄緑に光る恐竜見たいだった。

 

『…たが、お前は紅蓮のISの性能に過信し過ぎだ…、力に浮かれているようじゃ、貸すにも無理がある』

「……」

 

そうだ…姉さんから貰った紅椿の高性能に過信し過ぎてた…

 

私のせいで…

私の…せいで……

 

『まだ見誤るのは早い…、お前に問う、何故お前はそんなに力が欲しい?』

「私は…何で…力が欲しいのだ…」

 

何で…

 

 

 

 

 

 

 

 

「箒らしくねーな」

「⁉」

 

この声は…

 

まさか……

 

 

 

 

 

 

「一…夏」

「迷うなんてらしくねーな」

「一夏!!!」

 

私は一夏に向かって走った。

涙が出そうだった。

 

「守りたいからだろ?」

「え…?」

 

一夏が発した言葉に足が止まった。

 

「仲間を守りたいから、戦っているだろ?」

「一夏…」

 

そうだ…

例え取り合いになろうが何であろうと守らなくちゃならない…!

そして、一夏を必ず見付け出す!!

 

「…また…会おうな…箒」

「何時かお前を救うからな」

 

一夏は光に包まれ消えた…

 

『決めたか、もう一度問う、何故お前はそんなに力が欲しいのだ?』

 

私は質問して来たブラキディオスに迷いのなくなった目でみる。

 

「私は…強さを見誤らずに、仲間を守りたい!!!! そして、私の好きな人を見付け出す!!!」

『それが口だけでない事を祈る。さあ、我が手を掴め』

 

ブラキディオスの手を触れた瞬間、眩い光に包まれた。


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
3
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択