これは、ある一つの、とある“IF”の世界の物語である。
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恋姫†異聞譚 EP.0
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後漢代。
西暦で言うところの起源2~3世紀頃。ユーラシア大陸の東端、中華と後に呼ばれる地域は、現在、十四の主な行政区分に分けられている。そのうちの一つ、南方中央に位置し、肥沃な土地に恵まれた地、荊州。
その荊州のほぼ北端、南陽郡と呼ばれる郡の中に、新野という名の県がある。長江と呼ばれる巨大な河の、その支流の内の一つのすぐ北岸に位置し、西の益州の玄関口である漢中や、東の淮南地方とのほぼ中間にある、古くから交通の要所とされてきた土地である。
しかし、確かに新野の地は交通の要所であり、多くの人が行きかうところであるが、それゆえに、ひとつ所に留まる者はほとんど居らず、また物についても同様で、それらはすべて東西南北いずれかへとすぐ流れていくので、新野県そのものが発展し栄えるということは、これまでにまったくとして無く、今でもこの町は地方の小さな田舎町、という状態である。
「……一体全体、何がどうなってるんだ……夢なら早く覚めてくれってんだ……ったく」
その、新野の町に程近い荒野のど真ん中。地面に胡坐をかいたまま、力無くうなだれる一人の青年が居り、己の身に起こった不可解な現象に打ちひしがれつつ、そう、誰に言うとでもなく嘆息の息とともにこぼす。
「……って、泣き言ばっかり言っていても始まらないか。……さて、これが現実だとして、これからどうするかな?やっぱりまずは、ほかに人の居そうなところを探すのが先決……の前に、こいつらどうしよう?」
黒髪の青年が落胆からようやくのことで立ち直り、その場に立ち上がって彼の背後にて縛られている、長身、小柄、巨漢の、つい先ほど自分をいきなり襲って来た三人組の男たちへと、その視線を転じる。
「まあ、近くの町か村までこいつら自身に案内してもらって、そのまま官憲に突き出すのが妥当かな。けどまあその前に……なああんたら」
「な、なんでい」
「……あんたらがこんな、盗賊じみた真似をしてるのは、さっきの話で出たみたいに、世の中が悪いから……てことでいいのか?」
それはほんの小一時間前の事。
青年が今居る場所でその意識を覚醒させ、周囲の景色がそれまで見たこともないものになっていることにより、一体自分の身に何が起こったのかと狼狽していたその最中、この三人組の男たちが突然、その背後からお決まりな恐喝のセリフと共に、金品の略取を狙って彼へと襲い掛かってきたのである。
突然、見も知らぬ土地で真剣による襲撃を受けた彼は、護身のためにと父親から学んでいた柔術、そして母親から教えを受けた合気道の技を何とか駆使し、この三人組を撃退。彼ら自身が持っていた、おそらくは獲物を縛り上げるためであろう縄を使い、気絶して昏倒している内に縛り上げていたのである。
その後、目を覚ました彼らからの話を聞くうち、彼は、自らが何故か、西暦で言うところの2~3世紀の中国に居る事を知ったのである。もっとも、彼自身の中では、未だに半信半疑な心持ちが残ってはいるが。
「……けっ。ああ、そうだよ。官の連中やら朝廷やらがもっとましに、世の中を治めてくれていさえすりゃあ、世の中がこんなに乱れてさえいなきゃあ、誰が好き好んでしたこともねえような賊の真似事なんざするかってんだ」
「アニキの言うとおりさ。俺らだって、こんなことせずに済むならそれに越したことはねえ。けどよ、ちょっと前に起こったイナゴの大発生で、俺らの邑は畑のほとんどをやられちまってるんだ。こんなことでもしないと、もう、ガキどもに明日の食い物も食わせてやれねえんだよ!」
「……国や役人はあてにならない、と?」
「なるもんかい。ちょっと前に新野に赴任してきた新しい太守にも、俺らの邑の現状を訴えて助けてくれるように知らせを送ったが、まったくの無しのつぶて……っ」
「……だから、邑の人たちに少しでも食料をと、そう思って、こんな山賊みたいなことを、ね……」
男たちの話を聞き終えると、黒髪の青年はその彼らへとそっと近寄り、最初はその彼らが持っていて、その持ち主が縛られている今は、地面に打ち捨てられたままとなっている剣のうちの一本を、その手に拾う。
そして無言のまま、青年は彼らを縛っていた縄を、ぶつり、と、斬った。
「あ、あんた……?」
「なあ、この近くにさ、いくらか銭と食い物、溜め込んでいそうな商人の居るところってないかな?」
「え?あ、ま、まあ、ここからなら、すぐ近くにある、さっきも言った新野ってところに行けば」
「なら、そこまで案内してくれないかな?あと、この世界…いや、今の貨幣価値とか、教えてくれるとありがたいかな?でないと、こいつを売ろうにも足元見られかねないしね」
男たちの前に膝を着いてそう語る彼が、自分の上着の胸ポケットにささっていたそれを取り出しつつ、彼らへとそんな問いかけをする。
「な、なんですかい?そりゃ」
「これはさ、ボールペンっていう筆記用具でね。様は筆ってこと。墨要らずで文字の書ける、ね」
「……冗談、だろ?んな、妖術かなんかじゃあるまいし」
「百聞は一見にしかずってね。……こうしてさらさらっと」
『おおうっ!?』
現代ではごく当たり前のボールペン。三国時代に生きる者たちからすれば、それはまさに天の奇跡にも見えただろう。まるで子供が新しいおもちゃでも見つけたときのように目を輝かせ、彼らは驚嘆の声をあげていた。
「こいつをちょっとした金持ちに売れば、一年、二年は食いつなげる程度の銭にはできるだろ。そうすれば、あんたたちももう、賊なんてことし無くてもいい。な?」
「わかりやした!そういうことなら、喜んで案内させていただきやす!あ、そうだ。まずはぜひ、貴方様のお名前のほど、お聞かせ願えませんでしょうか?あっしは波才。こっちのチビが程遠志。そっちのデクが鄧茂といいやす」
「波才、程遠志、鄧茂……あれ?この名前って確か……えっと。波才さん?貴方たち、黄巾党って知ってます?」
「?いえ?初めて聞きますが。なんすかそりゃ」
「……いえ、今のは忘れてください。まいったねこりゃ……」
青年にとって、その名前はよく知ったものだった。彼が元居たあの世界において、世界的によく知られた話の、そのほぼ冒頭に出てくる者たちの名。それを、彼ら三人は名乗ったのだ。だが、彼ら自身は黄巾党、つまり、正史におけるその話の中で、彼らが属していた組織の名を知らないという。それはつまり、かの有名な、人類史でも稀有な規模の農民反乱が、この時はまだ起こっていないと言う事になる。
それ故に、その彼らをここで救うということは、すなわち歴史そのものを歪めてしまうことに繋がりかねないものかと、彼の脳裏に一瞬、そんな考えが走りもした。かと言って彼らの話を聞いてしまった以上は、彼らと彼らの家族が居るであろう邑を見捨てることなど、友人らの評価曰く、お人好しが服を着て歩いているような性格の青年からすれば、もはや出来ようはずも無くなっていた。
「……じゃあ改めて、自己紹介しておこうかな。俺は北郷一刀。今の時代風に言えば、姓が北郷で、名が一刀だ。字は持ってないってことになるのかな。周りからは一刀って呼ばれてるから、波才さん達もそう呼んでくれて構いませんよ。さて、それじゃあ日の暮れる前に、その新野って町に着きたいから、案内、頼みますねみなさん」
『へい!一刀殿!』
こうして、一刀は波才らの案内で、そこから程近い新野へと向かうことになった。そこに待ち受けるは新たな出会いと、そして、天の御遣いの名を世にあまねく知らしめることになる、その切欠となった事変であった。
陳到、字を叔至は豫州は汝南の、お世辞にもけして裕福とは言えない、地方豪族の長男として生まれた。
この世界において、一般に他者より優れた能を持つ、将や謀士、政治家といった者達のそのほとんどは、男性より女性の方が圧倒的多数派を占めているが、かといって才ある男性が皆無というわけでもなく、極稀に何がしかの才能に恵まれた男性が生まれることもままある。
陳到はまさにその稀な例の一人で、幼い頃から聡明で利発な子であり、特に秀でていたのが武に関する才能であった。たまたま彼の住む邑に立ち寄った、一人の旅の武芸者から基本を教わると、1を知って10を知るという具合にたちまちその才能を開花させ、十数人規模程度の小賊であれば、彼一人でわけも無く退治出来るほどになったのである。
だが、基本的には男子より女子の方が色々と優遇されているのがこの世界の実情であり、彼のような稀有な存在が生まれた場合、現実としてその家や親族、周りの者達のそう言った者達に対する態度は、主に二つに分かれる。
すなわち、『神童』としてもてはやすか、『鬼子』として忌み嫌うか。
そして、陳到が受けた扱いは、残念ながら後者の方であった。物心つき、彼が周りより優れた膂力や武才を示し始めると、それまで他の子供たち同様だった彼に対する周囲の扱いが、極端に反転したのである。
親も、姉妹も、親族も、邑の者達すべても、男子でありながら力を持つ彼のことを、あからさまに避けるようになり、彼は邑の中で完全に孤立した。邑の片隅、小さな林の中のぼろ小屋に追いやられ、邑人たちがあちらから接してくるのは、時折現れる山賊の退治を彼に依頼する時だけ。日々の糧は、その賊退治の報酬として分配されるわずかな稗と、陳到自身が狩ってくる猪などの獲物を保存の利く状態にしたもののみ。
そんな状態ながらも、彼が邑を出なかったのは、やはり、親姉妹、親族、そして邑の人々が好きだったからである。物心つくまでは、確かに、周りの全てが優しく暖かだったことに変わりはなく、この邑が、彼にとっての大切な故郷であることに、違いはなかったのであるから。
そしてもう一つ、彼にはその地に留まり続ける理由があった。それは、彼自身が生まれながらにして持っている、『とある記憶』に起因する。彼には、この世界に生まれて後培った記憶の他に、もう一つ、別の記憶があった。
それはいわゆる『前世』というもの。
彼はかつて、陳到としてこの世に生を受ける前、別の人間として別の世界に生きていた記憶を有していた。その頃の名は思い出せないが、確かに自分は、『平成』と呼ばれる、今の時代よりはるかに文明の発展した時代に生き、そして、40という若さで病を得、真っ白な病室の中、医師や看護士らに看取られて最期の時を迎えた。
そんな彼がふと気がついてみれば、この、後漢代も終わりを告げようかという時代に生まれていて、陳到叔至という、記憶の片隅にわずかにあった名前の人間となっていた。
最初はもちろん困惑した。乳母の世話による様々な行為も、肉体年齢は赤ん坊でも頭の中身は40の彼にとっては苦痛以外の何物でもなかった。言葉を操れるようになり、一人で歩けるようになって後、早々に乳母の世話を止めてもらい、出来る限り一人でこなすようになったのは当然の結果といえるだろう。
それはともかく。
陳到は今という時代が、かの『三国志』の舞台となった時代であることを、己の中にある前世の記憶と照らし合わせることによって悟り、そして、史実の陳到も仕えたかの英傑、劉備玄徳がいつかこの地を訪れる事を思い出し、親族や邑人から迫害を受け続けながらも、その日が来るのをじっと待っていた。
ところがである。
史実であれば、漢はいまだ健在であり、魏による禅譲によって滅ぶまで存続し続けているはずであったのが、何がどうしてか突如、十二代皇帝である霊帝の突然の崩御とともに都で起きた内乱によって、あっけなく滅亡してしまったのである。そしてそのまま、起きるはずだった黄巾の乱も起きないままに、大陸は群雄割拠の時代へと突入。先の乱によって台頭し始めるはずだった劉備の名はついぞ聞かれないまま、漢朝滅亡からあっという間に五年が経ち、その間に、陳到が居た邑も戦と山賊の襲撃とに相次いで巻き込まれ、彼以外の者たちは皆死に、邑も滅び、陳到は己の力の無さを嘆きながら、瓦礫の山と化した故郷を一人離れ、豫州から南へ、荊州は新野へと移り住んだ。
そして、彼は出会った。
どういう経緯があってか、新野県の県令へと、史実よりもはるかに早くなっていた、劉備、字を玄徳に。
そしてこれを機に、彼は改めて、この世界の異常さを実感した。史実よりも早い漢の滅亡。起きなかった黄巾の乱。劉備の、ここまでの過程の何もかもをすっ飛ばした荊州入り。そしてさらには、劉備に付き添っているはずの、かの兄弟、いや、姉妹、の可能性もこの世界では多々あるが、関羽に張飛という名の人物をはじめ、他の劉備の配下の者達すら、その下にいまだ集っていなかったのである。
「……も、なるようにしかならんかね、こりゃ」
それは、劉備に仕官するために訪れた新野の政庁のその前にて、陳到が思わず、大きな嘆息とともに呟いた一言であった。
中華の地の最北端に位置する、幽州。その中に、涿郡は涿県という名の土地がある。その、小さな田舎の邑で生まれ育ち、義侠心に満ち溢れた人物となった、一人の少女がいた。
姓を劉、名を備、字を玄徳。
母の名は劉弘といい、かつて、中華の地を四百年近くに渡って支配し続けた漢王朝、その系譜に連なると称するが、実際には
劉備もそんな母の手伝いをし、筵織りと行商とにその日々を過ごしつつ、時折、邑の悪童仲間たちと山野を駆け巡ったり、また、目に付いた悪徳商人や盗賊の類がいれば、それらを退治して邑周辺の安全を守ったりと、目に余るほどのお転婆ぶりを周囲に見せ付けていた。
「玄徳。貴女は毎日、若者たちを連れ回しては侠気取りで暴れているようですが、一体その先に何を見るのですか」
ある日、そんな劉備の行動を見かねた母劉弘が、劉備にそう問いただした。それに対する劉備の答えはというと、彼女はただ満面の笑顔を顔に浮かべて、こう、その豊満な胸を張って答えた。
「私が見ているものはただ一つ。中華の地に、劉玄徳の名、それを知らしめるための、天道です」
それを聞いた劉弘は初め呆気に取られるも、すぐさま、流石は我が娘と劉備を褒め、ならばとばかりに、邑を出て見聞を広めなさいと、僅かな蓄えと先祖伝来の宝刀を彼女に渡して、最初は都にある私塾、そこに通って知識と知己を得るようにと言い渡し、娘を一人旅立たせたのである。
お転婆ではあれど、母への孝を大切にする劉備は、その母の教え通り、まず最初に、当時はまだ存続していた漢の都、洛陽にて私塾を開く櫨植という名の人物の門を叩いた。そこで彼女は、通り一遍等の学を得、また、無二の友として公孫伯珪という人物を得る。その後、師である櫨植より推薦を受け、劉備は荊州の新野県へ県令として赴任することになった。
「県令のごときはそなたの器ではないだろう。しかし、如何なる事にも初めの一歩があるように、劉玄徳という名の龍が天を縦横無尽に駆けるためには、然るべき淵にて、雲を得る時を待つべきであろう」
洛陽を旅立つ際、師より言われたその一言を胸に、劉備は一路、荊州は新野の地を目指して旅立った。ただし、この時の別れが、師、櫨植との永劫のそれとなることなど、その時の彼女は知る由もなかったが。
そして、劉備が新野県に赴任して二年が過ぎた頃、後漢の十二代皇帝、霊帝こと劉宏が崩御し、そして、それを機に始まった宮中での権力争いを発端として、都にて内乱が勃発。結果だけを言えば、この内乱に勝者は居なかった。
霊帝の子である嫡子劉弁、次子劉協、双方共に、この内乱の最中に相次いで凶刃に倒れてしまい、漢王朝はその正当なる後継者を失い、事実上、滅亡してしまったのである。そして、内乱そのものを起こしたその当人たち、皇帝の外戚たちや宦官らも、結局は両者共に地獄の閻魔の下へと旅立ってしまった。
その報せを聞いた時、新野の執務室で仕事中だった劉備は、漢王朝滅亡の報せそのものに落胆の色を示しつつも、ただ一言、誰に言うとでもなくこう呟いていた。
「……時代の波が、うねりを見せ始めた……世に龍が、幾多の英傑が放たれる時が来る……」
誰も彼もが笑顔で、何のわだかまりも差別も無く過ごせる世。それこそ、己が内の侠の心に誓う、彼女の永遠の夢。
それがとてつもなく険しい、茨の道であることは、劉備も十分に承知している。己の手を血に染め、謀を為し、平穏の為に争いを起こすという、矛盾に満ちた道を歩まなければならないことを。
その為に、必要とあれば、誰かの手足ともなろう。必要とあれば、誰かを利用もしよう。己が理想を貫くということは、誰かに恨まれることにもなる、そんなこともあるだろう。
しかしそれでも、と。彼女は思う。
夢に向かって邁進する事こそ、人間と言う智慧ある生き物に許された至上の行為であり、それを諦めた時点で、人間は人間である事を半ば放棄する事になる、と。だから、彼女は歩みを止めない。劉備玄徳という名の人間が、この世に生を受けたその証を、天と大地にしっかりと知らしめる、その時まで。
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これは、とある一つの、IFの物語を綴った、外史の記録。
あまりにも正史からかけ離れすぎた道筋を辿った、三人の英傑たちが織り成す物語。
魏の曹操孟徳。
呉の孫権仲謀。
蜀の劉備玄徳。
主要な人物達がほとんど女性化している、この外史におけるかの英傑達。
その、外史の一端に、新たな物語が刻まれる。
果たして、この外史はどのような道筋を辿るのか。
そして、どのような結末を辿るのか。
天の御遣いのみならず、この世界に、本来ならば介入する筈の無かった者達までもが、主要な役者として登場する。
さあ開こう、新たな外史の扉を。
さあ始めよう、数多の英雄達の物語を。
『恋姫†異聞譚』、ここに開幕―――――――――――――!
みなさま。
まずは、あけましておめでとう御座います。
旧年中は筆者の駄文にお付き合いいただき、まこと、感謝に耐えません。
さて、新年一作目となりますこのss。
三国の主はそのままに、配下のキャラクターたちの配置を色々弄り、これまでに無かった新たな外史をお届けさせていただこうと思います。
そして、誠に申し訳御座いませんが、昨年末に投稿を開始した、『真説・恋姫†演義 異蜀譚』ですが、勝手ながら連載を中止させていただきます。
理由としてはただ一点。
物語を構成して行く上で、メインである桃香陣営をオリキャラだらけにすることで、原作キャラの影が薄くなってしまう弊害が生まれる、その可能性が大きくなってきたからです。
原作キャラを蔑ろにしてしまうおそれのあるものを、北朝伝以外に創って行くのがどうしても、作者自身が納得できなく、もう一度、物語を一から構成しなおすことにしました。
それゆえ、先の投稿した異蜀譚二話は、公開の方を停止させていただきます。
新年早々申し訳御座いませんが、アレの続きを期待していてくださった方(いらっしゃるかどうかは分かりませんが)、作者めの勝手、どうぞ、ご寛大な心でお許しくださいませ。
さて。話はこの恋姫†異聞譚に戻りますが。
作中に出てきた陳到を除く、これから出る予定の、本作オリジナルのキャラに、これをご覧のみなさまから、是非、ご出演の程をお願いできないかと思っております。
募集枠は五名。
魏、呉、董軍、そして両袁家。
それぞれに関りのある武将を、各一名づつとしての登場となります。
応募期間は、今月一杯までとさせていただき、作者が選考の上で、出ていただくことになった方には、直接、ご連絡をいたします。
ただし、武将の名前やキャラクター設定、そして容姿はこちらで決めますので、みなさまは自キャラとなる人物の『真名』のみをお考えの上で、コメント欄に参加希望と真名をお書きください。
では、たくさんおご応募、お待ちしております。
そして勿論、現在更新が絶賛停止中になっている、仲帝記と異史の北朝伝も、しっかり、超スローペースにはなりますでしょうが、きちんと投稿していく心積もりで居ります。ですのでどうか、気長にお待ちいただけるとありがたいです。
では、今回はこの辺で。
今年も超絶スローペースが続くとは思いますが、どうぞ、今年もよろしくお願いします。
再見~!
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似非駄分作家こと、挟乃狼で御座います。
新年一発目のss投稿、完全新作からのスタートです。
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