No.528588

真・恋姫†無双 ~桃園の6姉弟~

堀江ゆうさん

関姉弟は、森で二人の男と三人の女に出会いました。この五人の正体は誰なのか?そして、どう関わって来るのか?

2013-01-06 18:23:08 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:902   閲覧ユーザー数:884

 

 第4話 後編 関姉弟と張三姉妹

 

 愛紗Side

 

 あれから数刻が過ぎ、ようやく森を抜ける事が出来た。

 

 森を抜けると遠くに村が見えてきた。

 

 後ろを見て見ると、まだ沙紗とあの女は話しをしていた。

 

 沙紗に村が見えて来た事を伝える為、声をかける。

 

 「沙紗、遠目に村が見えて来たからもうすぐだぞ!!」

 

 「は、はい。姉上分かりました!!」

 

 私と話している間、隣にいる女が私を睨む様にこちらを見ていたが、すぐ沙紗に話し掛け沙紗をそちらに向かせてしまった。

 

 私が何をした、あれか話しの邪魔をするなという事か!?

 

 貴様らが付いて来たいと言ったのに、何故私が睨まなければ為らないのだ。

 

 だから嫌だったのだ一緒に行く事が、あんなに断ったのに全然諦めずに頼み込んでくるから仕方無く了解をしたのに・・・。

 

 ・・・・こんな事を考えずに速く村を目指そう、そうすればこやつらとも別れる事になる。

 

 そしたらまた、沙紗と二人で旅をして行くのだ。

 

 

 天和Side

 

 私達姉妹は、歌で皆を幸せにする為いろんな町や村に行き私達の歌を披露していました。

 

 でも、私達は武芸に関しては全然だめなので移動する時は、護衛の人を雇い一緒に次の町や村まで行ってもらっています。

 

 そして前回の移動で幽州は全て回ったので、今回から冀州の方へ移動を始めました。

 

 その旅の途中に、幽州内で有名な関姉弟に会っちゃいました。

 

 関姉弟は私達の事を賊と間違えていたけど、れんほーちゃんが説明してくれたおかげで無事ですみました。

 

 私から見た関姉弟の印象は、お姉さんの方は綺麗で強そうな見た目で弟くんの方はカッコ良くてぎゅってしたくなる様な見た目です。

 

 ちーちゃんやれんほーちゃんみたいな妹も良いけど、あの子みたいな弟もいて欲しかったなぁ~。

 

 「ちーちゃんだけずるいな~、私もあの子と喋りたいのに~」

 

 あ、声にでちゃった。

 

 「天和姉さん、我慢して私達の夢が叶わなくなっても良いの?」

 

 「それは嫌だよ!!・・・分かった我慢する」

 

 れんほーちゃんに怒られちゃった、気を付けないといけないのに反省、反省。

 

 でも、本当にあの子と喋りたいのになぁ~村に着いたら喋ろうかなぁ~?

 

 

 沙紗Side

 

 森を抜けてから数刻が経った後ようやく村に着く事が出来ました。

 

 その村は、今まで寄って来た村よりかは賑わっていて賊に襲われた事がまだ無いようです。

 

 「さて、村に着いた訳だがお前達とは此処までだな。短い間だったがこれからも気を付けて旅を続けるのだぞ」

 

 姉上がそう言うと、眼鏡を掛けている人が答えました。

 

 「はい、有り難う御座いました。何事も無く来れたのは、貴方達姉弟のおかげです」

 

 「ありがとうねぇ~」

 

 「・・・ありがと」

 

 三人で頭を下げてお礼を言ってくれました。

 

 「いや、偶々見付けただけで、お礼を言われる様な事はしていない」

 

 姉上は偶然だから気にするなと言う様な言い方で返事を返しました。

 

 「偶々でも一緒に来れた事は、私達にとって安心出来る道中でした。そのお礼と言っては何ですが名を聞いてもらえないでしょうか?」

 

 「・・・・・・」

 

 姉上が俯いて考え込んでしまいました、皆さんがこっちを見てきます。

 

 ・・・分かりました、私が説得してみます。

 

 「姉上、せっかくですし聞きませんか?こう言ってくれているのですから」

 

 姉上が此方を見て来ました、私も頷いて返事を返しました。

 

 「分かった、そこまで言われたら断る訳にもいかないな」

 

 良かったです、皆さんも喜んでくれています。

 

 

 「じゃあ、お姉ちゃんからだね。姓名が張角だよ、字は無いんだぁ~覚えていてねぇ~」

 

 私の方に笑顔で見てくれていたので、此方も笑顔で返したら張角さんは頬を押さえながら喜んでいました。

 

 「次はちぃね、姓名が張宝、字は無いわ。別に覚えなくても良いわよ」

 

 ちぃさんは頬を膨らませながら此方を見ていたので、ちぃさんにも笑顔で返したら向こうを向いてしまいました。

 

 「私は、姓名が張梁、字はありません。この度は有り難う御座いました」

 

 張梁さんは姉上の方を向き名を名乗りました。

 

 「分かった。お前達の名、確かに教えてもらった。だから、此方も名を教え様と思う。まぁ、知っているとは思うが聞いてもらえるか?」

 

 「そうですね貴方達姉弟は有名ですから、そちらが良いのであれば預からせて頂きます」

 

 私達の名は一体何処まで、広まっているのでしょうか?

 

 「では、私から姓が関、名が羽、字が雲長だ」

 

 「次は私ですね、姓が関、名が索、字が維之です」

 

 私達も名を名乗り互いに名の交換が出来ました。

 

 「教えて頂き有り難う御座います。これからも貴方達姉弟の活躍を、応援していますから頑張って下さい」

 

 「ああ、そなた達も気を付けて旅を続けるのだぞ」

 

 「はい、本当に有り難う御座いました」

 

 張梁さんはもう一度お礼をしてくれました。

 

 「関索くん、ばいば~い♪」

 

 張角さんは私の名を呼び満面の笑顔で手を振りながら別れて行きました。

 

 「・・・関索・・・じゃあね」

 

 ちぃさんは寂しそうな顔をして私の名を呼びながら別れて行きました。

 

 私も三人にお辞儀をしてから、宿を探すべく姉上の後を追って行きました。

 

 

 
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