プロローグ ~level 4~
ビー ビー ビー ビー
けたたましいブザー音が、局内を響き渡る。
いつもの落ち着き様からは想像できないような動揺を見せる、情報管理局を目の前に、男は呆然と立っていた。 頭を殴る警戒音は最高レベルの一つ手前、レベル4を表している。
「レベル4なんて今まで聞いたことないぞ…」
戦乱の世が終わり地域をまとめる4つの都市が各地に誕生して百年、世界は文字通り平和で、レベル5はおろか、最低警戒値のブザーさえ数えるほどしか鳴ったことがなかった。
それが今、崩れ始めている―。
「何があった」
横をせわしなく動き回る部下の1人を呼び止める。
「ハッ。 情報によりますと、我がラバールの保護区“スウル村”の村民が1人残らず失踪した模様」
「なにっ!」
全住民の失踪。 つまり、村が1つ消えたということだ。
スウル村は牛などの家畜を用いた産業を中心に、小さな土地でのどかな生活を営んでいた。 武器になるようなものは何1つ持っていない。 また、ここ最近の異常気象や賊軍の攻撃などの目立った報告はない。
村民同士の抗争でも、悪条件による土地の移動でもない。
ならば―
「村に何体か
部下が声を低くしてそう告げた。
男は目を閉じ、生温かい空気を大きく吸い込む。
明らかに異常な何かがうごめいている。だがその原因も実態も幽霊のように掴みえない。
計り知れない不安が、男を取り巻き包み込んでいった。
戦乱の世が終わったその瞬間から、―いや、もともと
しかし悲しいことに、盲目になった人々の目にそれが映るはずもなく、世界は混乱と絶望へと着々と進行していた。
<あとがき>
ここまで読んでいただいた皆様、ありがとうございました。
次回は早速、壮絶?なバトルが繰り広げられます。
気に入っていただいた方は、どうぞ次回もお願いします。。。
コメントもお待ちしております。
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初投稿になります。 QPと言います
下手ですが一応、剣技中心のバトル小説です。
一生懸命書きますのでよろしくお願いします。。