No.526724

真・恋姫無双 天下統一伝 第七話

yukkyさん

不慮の事故で死んでしまった主人公東野 刃 しかし、それは全て神の間違えということが発覚 元の世界には戻れないが転生はOKなのでしてもらうことに 少々のチートをもらい、いざ転生先へ!!

2013-01-02 16:34:56 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:7165   閲覧ユーザー数:6420

「け、県令にか?」

 

 

俺が戦場から帰ってきた時、街の長老が

声をかけてきた

どうやら、俺を県令にするためのモノのようだ

 

 

「ええ、賊将程遠志から我々を守ってくれた李通殿、あなたに

是非、なってもらいたいのです、これが、この街に住まう住民の

総意なのです」

「そうは言っても…、何分急な話ですから、それにそれだけが理由ではないのでしょう」

「…あなた様には敵いませんね、もちろんこのことにより

あなた様への利もありますが、我々としても利というものあります」

「…というと?」

「賊将程遠志は、黄巾党の中でも実力だけで

上にのし上がってきた、いわば黄巾党の中でも腕利きの将

それを李通殿、あなたが倒したとなると…」

「ほかの賊どもは自分たちの兵や兵糧の損失、及びに滅亡を恐れ

迂闊には、近寄りがたくなる…か」

「そうです、黄巾賊で程遠志の上となると、波才くらいしかいない上に

その波才も現在こちらに攻めてくる様子はありません

よって我々の利となります」

 

 

まぁ、俺に星、水仙がいれば程遠志より規模の低い

その辺の少数の賊なんかには負ける気色はないしな

その辺に名声も広がっていくから

迂闊には来ることはないだろうな・・・

 

 

「まぁ、確かにな…」

「それに、郭嘉様から聞いたのですが、李通殿はこの乱世を鎮めるため

兵を立ち上げるという決意をされたと存じます

そこで、我々の街を拠点とし、名のある人材を集め

この乱世を鎮めるべく、奮闘させてもらえればと思っています

如何でしょうか…」

 

 

ふ~ん、ギブアンドテイクね~

確かに、それなら双方に利益をもたらすことができるな

それに、このご時世だ、このチャンスを逃せば二度とはない

 

 

「長老」

「はい…」

「俺の一存で決めることはできない、全員の総括を…」

「その必要はないのですよ~」

 

 

どこからともなく風が出てきた

すごいな、気配がほとんど感じられなかったな

 

 

「稟ちゃんと昨日のうちに協議しました

この戦に勝てば、結果的に県令の話は

お兄さんに舞い込んでくるだろうと」

「すでにわかっていた許容範囲内だったのね…」

「それで、風も稟ちゃんも許諾して構わないだろうという結論が

もう出ていたのです~」

「なるほどね~、んじゃぁ」

「はい、この話、お受けします~」

すると、長老は、かなり喜んだみたいで

「おお、ありがとうございます、ありがとうございます…!!」

と、気味悪いくらいの速さで礼を言うのだった(一分間に120回)

 

~一ヶ月後~

県令の任についてから、毎日が忙しかった

そりゃぁ、日本の労働基準法が羨ましいくらい

拠点である城にたどり着いたとき、最初に見たものは

悪徳文官と、莫大な金だった

まぁ、前県令の残してくれたものだろう

悪徳文官はいらないけど

その悪徳文官の今までの行いを回想で表すと…

 

 

~回想~

「税金が7公3民だ?すぐに取り消して4公6民にしろ」

「いいじゃないですか、所詮卑劣な民のことですし」

「なんだこの莫大な金は、さしづめ、国民から巻き上げた税か

これは先ごろの戦の復興支援に使え」

「そのようなもののために使う必要はありません

自然に野垂れ死ぬのを待ちましょう」

 

といった具合だ

民をなんだと思ってやがる…

まぁ、こいつらは後々処断するとして…

 

 

「刃様、義勇兵の集まり様が半端じゃありません!!」

「うそ、本当に!?いくらくらいなの?」

「星の報告だと、10000は軽く越すと…」

 

稟の報告によって驚く

10000…、桁違いだろ

この、混沌とした対立の場でよくもまぁ、そんなに集まってくれたもんだね~

あ、ちなみに言うと、現在、この県の筆頭武官は星

筆頭文官は、定軍山の戦いでの参謀 法正こと緑ってことにしてる

法正は既に俺に臣従してるので、表向きの内乱は起こってないんだけど…

 

「まぁいいや、とりあえず合格圏内の5000まで絞って…

多少の増減は構わないから」

「了解です」

 

そういって、稟は、俺の仕事場から出て行った

続けて、法正こと緑が入ってきた

ちなみに、法正は、いかにも経験豊富そうで

豪快な爺さんだ、だからまぁ、宿老といたところか

 

「刃様、豪快は余計ですぞ、この老骨には」

「ありゃ、聞こえてた?」

「そりゃぁ、もう、堂々と言っておりましたぞ

堂々と」

「…いや~今日はいい天気だな、ははは~」(棒読み)

「話をそらさないでいただきたいものですな(ギロッ)」

「うっ…、ごめんなさい」

「謝れば良いのですよ、ガッハッハ~」

 

やっぱり、誰がどう見ても豪快なじいさんだ

 

 

 

 

 

 

「それで、何事?」

「あぁ、そうでした」

 

すると、緑は、俺に近づき

 

(悪徳文官らの、逃れられぬ証拠を掴みましたぞ、

これであ奴らをいつでも処断することができます)

 

まぁ、悪魔でも逃げ出すほどの笑みを浮かべてそう言った(小声で)

 

(そうか…、これであのウザったい悪徳文官共を

処罰できんのか、よくやったぞ緑)

(いえいえ、儂の活躍なんぞまだまだ

これっぽっちじゃ、それより、刃様こそ)

(そんなことないって… クックッ)

(いえいえ、ご謙遜なさるな… クックッ)

((クックックッ))

 

その光景をたまたま見ていた小姓は

(悪魔だ、ここに悪魔がいる)

と、青い顔をしてそう同僚に言っていた


 
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