No.525635 転生先は魔法少女リリカルなのは……何だそれ?7-11店員さん 2012-12-31 18:16:50 投稿 / 全3ページ 総閲覧数:22107 閲覧ユーザー数:18683 |
「ねぇ龍君」
「何だ」
「今日は何の日か知ってる?」
「……七夕だがそれがどうした?」
昼休みが終わりそうに成り、次の授業が移動教室なので俺は教室を出るが屋上から戻ってきた高町とハラオウンに捕まりお馴染みの面子で一緒に向かう事に成った。
「実は士郎さんが知り合いから笹を貰ったから皆で七夕しないって話に成ってるの」
「どうせ行かないって選択肢は無いんだろ」
「何や解ってるなら話は早いなぁ」
「晩御飯を食べて夜の8時に集合よ」
「天の川見れると良いね♪」
コイツ等(主に高町)は半年程経つが、この手の話で拒否しても行くと言うまで諦めないし五月蝿い、だから折れるしかない。
「はぁ…」
俺の唯一の抵抗はため息だけだ。
~フェイト視点~
学校から帰って集合時間迄、私は執務官の仕事を少し処理して浴衣に着替えてから、なのはの家に向かいました。
「あ!龍~!彩羽~!」
「フェイトさん、こんばんわ!」
「よぉ」
「こんばんわ…彩羽、浴衣姿凄く可愛いよ」
「エヘヘ~、フェイトさんもカワイイよ~」
なのはの家に向かう途中で龍と彩羽とベスターを見かけて私は声を上げて小走りで側に寄ります…彩羽の浴衣は濃いピンクに白の水玉模様があしらわれた物でした
「龍は相変わらずジャージだね」
「動き易いしな、別に出掛けるって訳じゃないんだから、これで十分だ」
「龍って同じメーカーのジャージしか着ないの?今着てるの……私が貰ったのと同じメーカーだよね」
「まぁな」
龍と彩羽とベスターと一緒になのはの家に向かいながら話をする…浴衣姿の龍見たかったな~
「彩羽~!相変わらず可愛いなぁ~!!」
「はやて?!」
「どっから湧いて出た?」
「人を虫みたいに言わんとってくれへんか」
「はやてさん、こんばんわ~!」
「こんばんわや、彩羽!」
龍と話してると突然はやての声がして、はやては彩羽に頬擦りをしていた。
そしてはやては彩羽と手を繋ぎながら、私は龍と……話ながら(出来れば手を繋ぎたかった)なのはの家に向かい途中でアリサとすずかと合流して皆でなのはの家に到着しました。
「皆、いらっしゃい!」
なのはが出迎えてくれて私達は一度リビングに行きました。
「それじゃあ皆で短冊にお願い事書こっか!!」
「何書こっかな?」
「何が、何書こっかな~やねん!フェイトちゃんとなのはちゃんのお願い事は~」
「「わぁーーーーー!!!!!」」
ドサドサ!
「重い!二人共重いから!!」
用意された短冊にそれぞれお願い事を書こうとするけど、はやてが言おうとした言葉を私となのはは必死に止める。
「何やってんのよ、アンタ達」
「彩羽ちゃんは何を書くの?」
「遊園地行きたいですって書くの~」
そして騒ぎながら私達は短冊に願い事を書きました。
「龍君?書かないの?」
「俺は神様には絶対に祈らねぇ」
「まぁ龍君らしいなぁ~」
「でもやっぱり書いた方が良いよ」
「そうだよ!!それに七夕は神様じゃなくて星にお願いするんだから」
「……まぁ星なら良いか」
「神様が駄目で星はOKってどういう意味よ?」
「龍君は何を書くの?」
「面倒事に巻き込むな…だ」
(((((何で命令形?)))))
唯一短冊に願い事を書かずにテーブルの方で士郎さんと桃子さんとコーヒーを飲んでいた龍にも短冊を書いて貰って皆で庭に出る。
~龍視点~
「お兄ちゃ、肩車~!」
「へいへい……」
庭に出て、それぞれ短冊を笹に結ぶ。
《士郎さんとずっと幸せで居られます様に…桃子》
《桃子と一生幸せで居られます様に…士郎》
《お母さんが弄るので、成るべく早く良い人が見付かります様に…美由希》
《皆で色んな事出来ます様に…すずか》
《あの二人に絡まれませんように…すずか》
《テストで龍に勝てます様に…てか!勝たせなさい!!…アリサ》
《バカ共が近付いてきません様に…アリサ》
《家内安全!…はやて》
《夏休みに良い事有ります様に…はやて》
《執務官として頑張れます様に…フェイト》
《夏休み!楽しい思い出がいっぱい出来ます様に…なのは》
《遊園地に行きたいです!…いろは》
《海に行きたいです!…いろは》
《面倒事に巻き込むな…龍》
笹に短冊を付け終わる。
「さてと帰るか」
「龍君、早すぎるよ!!」
「そうだよ!」
帰ろうとしたら高町とハラオウンが大声を出すが…
「いや……曇ってるし、天の川見れねぇだろ」
昼の天気が嘘の様な曇り空で星が全く見えない。
「お昼の天気だと見れそうだったのにね」
「こればっかりは仕方無いわよ」
「せやな~」
「むぅ~……嫌だぁ!!」
「おい彩羽……」
そして彩羽の悪い癖が出る。
「お星様見たい!!見たい!見たい!見たい!見たい!!!」
「……はぁ」
駄々を捏ねる彩羽に俺はため息を吐いた。
「彩羽、残念だけど空が曇っちゃってるから諦めよ」
「でもぉ……」
「じゃあ見に行くか」
{えっ?!!!}
俺の言葉に全員が驚く。
「見に行くって曇りなんだから、何処に行っても同じよ?」
「ベスター!」
「何だ?龍」
そして俺は美由希さんと一緒に居たベスターを呼んで…
「シェンロン」
【セットアップ】
「「「あ!」」」
そして俺はバリアジャケットを着る。
「お兄ちゃ、服変わった~!」
「成る程その手が有ったわ!」
「そっか下から見れないなら」
「上に行けば良いんだ!」
俺がバリアジャケットを着た事によって魔導師で有る高町、ハラオウン、八神は俺のしようとする事に気付く。
「少し待ってろ、魔法陣の床を作ったら転移魔法で全員を移動させる」
そして俺は一人空を駆ける。
~なのは視点~
「うひゃ~!高いね~!!」
「凄いわね、あなた」
「あぁ、こんなの普通では味わえないな」
「星が綺麗だね」
「てか下が透け透けなのはどうにか成らないの?」
「安心しろミサイルが撃ち込まれても壊れねぇから」
「わぁー彩羽お空の上に居る~!」
「私情で魔法使ってエエんかな?」
「まぁ龍は管理局の魔導師じゃないし」
「悪い事に使ってる訳じゃないし大丈夫だよ」
私達は今空の上で、龍君が作った魔法陣の上で天の川を見ている。
「ねぇ……龍君」
「何だ?」
「この魔法陣って龍君が居ないと消えちゃうの?」
「そんな訳無いだろ、消そうとしないかぎり半日は大丈夫だ……で?それがどうした」
私は天の川を黙って見つめる龍君に話し掛ける…そっか大丈夫なんだ…良し!!
ギュッ
「行こ!龍君」
「は?…おい!高町?!」
「えっ?なのは」
「何や?」
「ちょっとアンタ達!」
「何処行くの!!」
私は龍君の手を掴んで走り出して…
バッ!!
魔法陣から飛び降りる。
「レイジングハート!!」
【セットアップ】
そしてバリアジャケットを着て空を飛ぶ。
「おい急に何だ」
「散歩しよ!……一緒に♪」
「はぁ……解ったから手を離せ」
私がため息を付く龍君の手を離すと龍君は私の隣で空を飛ぶ。
「急に飛び出しやがって」
「にゃははゴメンね」
「……なぁ」
「何?龍君……」
「お前、そんなに飛ぶのが好きなのか?」
「……どうして」
「随分楽しそうな顔してるからな」
「うん……好きだよ私空を飛ぶのが大好き♪」
龍君の質問に私は答える…それに今は大好きな人が隣に居てくれるから♪
「ねぇ龍君!!」
「何だ……」
「これからも一緒に色んな事したいね!!海に行ったり!お祭りに行ったり!他にもたくさん……たくさ~~~~ん!!色んな所に行こう!」
「どうせ拒否しても勝手に連れ出すんだろ?」
「にゃはは」
「笑い事じゃねぇぞ」
私は大きな声で龍君に自分の想いを言う。
「なのは~!龍~!!」
「二人だけで何を楽しんどるんや~!」
「お兄ちゃ~!なのはお姉ちゃ~ん!!」
「アンタ達!待ちなさい!」
「やっほー!!なのはちゃ~ん!龍君~!」
そして後ろからフェイトちゃんと彩羽を抱っこしたはやてちゃん、ベスターに乗ったアリサちゃんとすずかちゃんが来て、私達は皆で空の散歩を楽しみました。
~数週間後~
「それじゃあお前等、夏休みだからって余り気を抜くなよ!そして問題だけは起こすな!俺の休みも減るからな!」
{あはははは!!}
そして明日からいよいよ夏休みです!!
神様の雑談…のコーナーです~
神には祈らないって!!貴方は神が居るって知ってるのに何で祈らないのですかー!全くです~!!
では、ゴッドスマイルでリリカル☆マジカル、さよならです~
そう言えば沢原 龍さんが空に上がった後に高町なのはさんとフェイト・T・ハラオウンさんが笹に短冊を追加してましたね
確か……
《私達の気持ちが伝わります様に、出来れば私達二人を幸せにして下さい…なのは・フェイト》
青春してるです~!
どうも作者です!先ずは読者の皆様、今年一年《転生先は魔法少女リリカルなのは……何だそれ?》を御愛読頂きありがとうございます!!
今年は大変な事が有りました、最初に書いていたサイトで二次小説が禁止に成り、当時はどうしようか悩んだのですが読者の皆さんの強い要望で続けようと決めて、これまで頑張って来ました。
沢山のメッセージ、コメント凄く力に成りました。
パクリ等が有ると、親切に教えてくれたり、本当に読者の皆さんには感謝してもしきれません。
来年からも色々と駄目な話が出てくると思いますが、ご声援の方を宜しくお願い致します。
さて、次回新年一発目は第五十話…神様ラジオ~!を予告通りにやりますので、是非読んで
神様「退いて下さいです~!」
危なっ!
神様「忙しいです~!」
リイン「神様?!コレは何処に置けば?」
神様「それはアッチにお願いするです~!」
……ゴホン…では改めて、来年度も作者7-11店員と《転生先は魔法少女リリカルなのは……何だそれ?》を宜しくお願い致します。
では、良いお年を!
失礼致します。
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第四十九話…まぁ星なら良いか