No.525511

恋姫†無双 ─最後の可能性─ 第六話

第六話目です。
年を越す前に投稿が間に合って良かった・・・・・

前回のいきなりのアンケートに答えていただいた方々。
ありがとうございました。とりあえず、前回のコメント欄にもかきましたが、後書きでも結果をお伝えしようと思います。

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2012-12-31 11:36:08 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:2232   閲覧ユーザー数:1801

凪SIDE

 

 

 

 

「そんな・・・・・!」

 

 

悲鳴にも近い声を上げる沙和。

そして、俯き、悔しそうに拳を握り締める真桜。

 

真桜の言葉を聞いた私も、どうやってここを切り抜けるか考えようとするが、全く持って何も浮かばない。

それどころか、最早、絶望すら感じていて、頭には自分が、沙和が、真桜が、仲間が、村のみんなが、次々に殺されていく姿が鮮明と浮かび上がる。

 

(ここで退けば、村のみんなを見殺しにしてしまう。しかし、ここで退かなければ、我々も・・・・・・・ッ!!)

 

最悪なる悪循環。考えれば考えるほど、泥沼に沈んでいくような息苦しさ。

そして、こうして自分たちが立ち止まっている間も、次々に殺されていく仲間を思うことからくる重圧。

 

そして、死への恐怖。

 

全てが私に重くのしかかっているようで、動くことができないでいた。

 

沈黙。

 

戦の喧騒のなか、大量の敵に対する術を持たない私たちは、沈黙するしかできなかった・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

華琳SIDE

 

 

 

 

「申し上げますっ!近くの村が賊の大群による攻撃を受けておりますっ!!」

 

玉座の間に駆け込んできた兵士がそういった。

 

「なに?」

 

冷静にそう返したのは、私の臣下の一人である秋蘭だ。

 

「華琳様!すぐに向かいましょう!」

 

と、戦う気満々といった表情で私に言ってきたのは、春蘭。

 

「そうね、その村を見捨てるわけにはいかないわ。でも、その前にもう少し情報を集めてからよ」

 

そう春蘭に返した、私は、その兵に尋ねる。

 

「で、その情報はどこから?」

 

「はっ!その村に義勇軍が向かったらしく、その軍の何名かが傷を負ったままこちらへとやって参りました。」

 

「では、その者たちには休息を取らせてあげなさい。」

 

「はっ!」

 

 

そうして、その兵は玉座の間を後にした。

 

 

「桂花!春蘭!秋蘭!」

 

「「「はっ!」」」

 

「すぐに出立の準備を!」

 

「「「御意!」」」

 

 

そう三人に命じた私は、玉座を離れ、戦の準備を始めた。

 

 

 

 

 

 

凪SIDE

 

 

 

 

 

どうすればいい。どうすればいい。どうすればいい。

 

考えても考えても、その答えが出る事はなかった。

 

どれだけ敵を倒しても、まるで無限に存在するかのごとく、賊の数は減らない。

むしろ増えている気がする。

 

それもそのはず、近くにいた他の賊たちもその利を得ようとして、集まってきているのである。

 

もはや私も、沙和も、真桜も、戦い続けるだけの力は残っていない。

 

立っているのもやっとだ。

 

しかし、賊の勢いは衰える事はなく、何度も剣を叩きつけてくる。私はともかく、真桜と沙和はもともと戦いが得意ではない。

ここまで立っているだけでも、すごいといえる。

 

しかし、それでも限界があった。

 

 

「きゃっ!」

 

 

甲高い金属音と共に沙和が声を上げた。

 

武器を弾き飛ばされてしまったのだ。

 

 

「沙和っ!」

 

 

思わず、沙和の方を向いてしまった。

 

 

「っ!凪ちゃん!前なの!」

 

 

それがいけなかったのか、顔をもどすと、賊が今にも私を切りかかろうとしていた。

 

 

「くぅっ!!」

 

 

とっさに防御し、なんとか防ぐことはできた。しかし・・・・・・・

 

 

「なっ!?」

 

 

無理やり防御体制にはいったためか、そこで体制を崩してしまい、地面に後ろから倒れこんでしまった。

 

 

「凪っ!」「凪ちゃん!」

 

 

なんとか立ち上がろうとするも、疲労のせいで、足にうまく力が入らない。

 

 

(ここまで・・・・・なのか?)

 

 

上を見上げると、賊の一人が勝ちを確信した顔で剣を振り上げていた。

 

 

(すまない・・・・沙和・・・・真桜・・・・)

 

 

そして、まるで世界が遅くなったかのように、ゆっくりと剣を振り下ろした。

 

 

そこで私は、自らの死を確信し、目を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのとき、自分のすぐ真横を、風が駆け抜けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

 

どうも、暇神です。

今回は一刀はお休みです。

 

はい、というわけで今回の話ですが、とりあえず華琳達をぶっこんでみました。

 

華琳様が、近くに賊がいるのに気付かないわけがありませんからね。

しかし、無理やりねじ込んだからか、ものすごく不自然ですね・・・・・(汗

 

もう少し何とかできなかったのかと思うかもしれませんが、すいません。

今の自分の文章力じゃ、あれが精一杯です。もっと上達するようにがんばります。

 

 

 

 

えー、話は変わりますが、

 

前回、あとがきにていきなりアンケートを取らせていただきました。

その結果が出ましたので、発表いたします。

 

アンケートの結果、

 

 

 

 

   亞沙と音々音に決まりました!!

 

 

 

 

アンケートに答えてくださった方、(特に音々音に入れてくださった方)←個人的感情

 

お答えいただき、ありがとうございました!!

 

 

 

それでは、ここらへんで、

 

次回も、

 

お楽しみに!!

 

 


 
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