No.523831

~少年が望んだ世界と力~

第二十話 一時帰還

2012-12-27 13:36:04 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:4512   閲覧ユーザー数:4084

海鳴市、海鳴臨海公園

アースラから転移魔法で転送され、まず最初に空を見ると、うっすらと空が明るくなっていた。

 

「・・・・アポロン、今何時だ?」

 

「現在午前5時58分26秒です、マスター」

 

相変わらず細かいな。

しかし、朝の6時かぁ。

家に戻って少し休憩してから学校に行くか。

 

「じゃあ、家に戻るか」

 

「マスター、その前に少しよろしいでしょうか?」

 

「どうした?」

 

「大変申し訳ありませんが本日はお休みをもらってもよろしいでしょか?」

 

「別にいいけど、珍しいなお前が休みたいなんて。っと言うか初めてだな。どうしたんだ?」

 

「ファルケ達を長時間召喚していたためパワーを使いすぎました」

 

あぁ、成程な。

 

「分かった。今日はゆっくり休め」

 

「ありがとうございます。それとマスター」

 

「何?」

 

「本日は護身用としてファイズフォンを持って行って下さい」

 

「なんでファイズフォンなんだ?」

 

「いざっという時にオートバジンとか呼べるでしょ?あと新しいコードを登録しておきましたので、いざっという時に使って下さい」

 

「新しいコードってなんだ?」

 

「それはお楽しみです」

 

・・・・・出来れば使うことがないことを祈りたいな。

 

「マスターが学校に行っている間にパワーを回復させつつ、学校をしばらく休む手配をしておきます」

 

「そうだな。頼むぞ、アポロン」

 

「イエス、マスター」

 

 

「そうゆう訳で高町さんはご家庭の事情で学校何日かお休みするそうです」

 

あの後家に帰り、軽いシャワーを浴び、朝食を食べて学校に行き、今は原作通り先生がなのはが学校を休む説明をしている。

 

「高町さんがお休みの間、ノートとプリントは・・・」

 

「はい!私がっ!」

 

アリサが真っ先に手を上げた。

 

「アリサさん、じゃあよろしくね」

 

「はい!」

 

最近まで喧嘩してたのに、本当になのはのことを大切に思っているんだな。

そう考えながら、ふと横を見るとすずかが嬉しそうに笑っていた。

恐らくすずかも同じことを考えてたんだろう。

 

 

 

「そっか。健悟君もお休みするんだ・・・」

 

「あんたも家庭の事情なの?」

 

「あぁ、そんなとこやな」

 

昼休み時間、屋上で昼食を食べながら俺はすずかとアリサに俺も何日か学校を休むことを話した。

ちなみに今日は関西弁の気分だったので関西弁で喋ってる。

 

「なんだか寂しいな。なのはちゃんがお休みして、今度は健悟君もお休みするなんて」

 

すずかが悲しそうな顔をしている。

 

「大丈夫やってすずか。一生の別れって訳やないんやから」

 

「そうだけど・・・」

 

やっぱり元気にならないなぁ。

 

「すずか・・・」

 

俺はなんとなく右手をすずかの頭に手を乗せ、初めて出会った時に様に頭を撫でる。

 

「あっ///」

 

「すずかが元気あらへんと俺も元気でてこうへん。せやから、そんな顔しんといてぇや。俺はすずかが悲しんでる顔より、笑顔のすずかが好きやねんから」

 

「す、好き////」

 

「うん、せやから元気だし、なっ?」

 

「う、うん!////ありがとう健悟君!おかげで元気が出てきたよ!!」

 

「そうぉか」

 

うん、元気になってよかった。

でもなんで顔が赤いんだ?

 

「あぁ、あと悪いねんけど休みの間のノートとプリント頼めへん?」

 

「うん、もちろんだよ!!任せて健悟君!」

 

「お、おう。ありがとうなぁ」

 

な、なんか凄い元気になったな。

まぁいいけど。

あ、ノートとプリントといえば

 

「・・・・・」

 

「な、何よ?」

 

俺がアリサをじーっと見ていると、アリサが反応してきた。

 

「いやぁ、ほんまにアリサは友達想いやなぁって思ってな」

 

「なんのことよ?」

 

「さっき先生が高町のノートとプリントを誰かに頼もうとしてた時、アリサすぐに手上げたやろ?」

 

「あ、あれは別にっ!」

 

アリサは慌てだし、すずかはクスクスと笑っている。

 

「まぁ、アリサのそうゆう優しいとこ、俺は好きやで?」

 

「なっ///!」

 

ん?

なんで赤くなったんだ?

 

「す、すす、す、す・・き・・・って!!??///」

 

なんか、壊れたラジオみたいになったな。

 

「・・・・」

 

それに気のせいか、すずかが若干怒ってるような気がする。

 

「??二人とも、どうかしたんか?」

 

「!べ、別に、な、何もないわよ!///」

 

「なんでもないよ?」

 

何もないって言ってる割にはまだ顔赤いし、すずかは顔は笑ってるけど目が笑ってないように見えるんだよな。

なんか怖いけど、深く考えないようにしよう。

 

「まぁ、それならかまへん(キイィィィィィン)けど・・っ!!」

 

突然俺は耳鳴りに襲われ、すぐに辺りを見渡した。

 

(なんだ?今の耳鳴りは?)

 

「健悟?」

 

「どうかしたの?」

 

どうやらアリサとすずかには聞こえてなかったようだ。

 

(やっぱり気のせいか?(キイィィィィィン)っ!!)

 

そう思った時に再び耳鳴りが響き渡った。

その結果、一つの確信が出来た。

 

「気のせいじゃない!」

 

そういって俺は屋上から飛び出した。

 

「あ、ちょっと健悟!」

 

「ま、待って健悟君!!」

 

 

飛び出した俺はすぐに誰もいない場所を捜すが、ここは学校、しかも休み時間なので、人のいない場所がなかなか見当たらない。

あの耳鳴りが聴こえたということはあいつらがいる可能性がある。

だとしたらこの学校の生徒が危険だ。

 

「ちっ!どうすれば・・・ん?」

 

俺が軽く舌打ちをした後ちょうど保健室から先生が出ていくのが見えた。

 

「いけるか?」

 

俺は保健室に入り、ドアを閉め、誰かいないか確認する。

 

「よし、いけるな」

 

誰もいないことを確認するとファイズファンと共に持ってきたカードデッキを取り出し、鏡にかざそうとした時、保健室のドアが開いた。

 

「!!」

 

「ちょっと健悟!」

 

「健悟君!」

 

保健室に入ってきたのは屋上から追いかけてきたアリサとすずかだった。

誰かと思って、今のは正直かなり驚いた。

 

「脅かさんといてや」

 

「それはこっちの台詞よ!いきなり屋上を飛び出して!」

 

「どうかしたの、健悟君?」

 

「ちょっと急用が出来たんや。休み時間の間に戻ってくるようにするけど授業始まっても戻ってこぉへんかったら悪いねんけど先生には腹痛でトイレに行ってるとかで、適当に誤魔化しといてくれへん?」

 

「はぁ?何よ急用って?」

 

「悪いけど、はよう用事を終わらせな授業に更に遅れることになるからこのことは後で説明するわ」

 

そういって俺は牛の紋章が刻まれた緑色のデッキ、「ゾルダのカードデッキ」を鏡にかざし、Vバックルが装着された。

 

「な、何!?」

 

「鏡からベルトが!!」

 

「これもちゃんと後で説明するから。変身!!」

 

ゾルダの装着者、北岡秀一の変身ポーズを取り、カードデッキをVバックルに装着し、俺は「仮面ライダーゾルダ」に変身した。

 

「じゃあ、ちょっと行ってくる」

 

「行くって・・・」

 

「何処に行くの?」

 

「鏡の中」

 

そういって俺はミラーワールドに入っていった。

 

アリサSide

いきなり健悟が屋上を飛び出し、私とすずかは健悟を追いかけた。

健悟を追いかけて保健室に入ると健悟が鏡の前で何かをしようとしていて、私とすずかが入ってきたことに健悟は驚いていた。

私達が健悟に事情を聴くと「急用が出来たから先生を適当に誤魔化しといてくれへん?」っと言うと私は理由を聴いたが、健悟は「後で説明する」っと言うと緑色の物を鏡に映すと鏡からベルトが出てきて健悟の腰に装着された。

私達が驚いているのに対して「これも後で説明する」っと言ってベルトに緑色の物を入れて、前に変身していた仮面ライダーとは違う姿に変わった。

変身した姿は前と同じ様に私達と同じくらいの大きさから大人の大きさに変わった。

変身した姿で、健悟は「ちょっと行ってくる」と言い、私達は何処に行くのかを聴くと「鏡の中」っと言って、言葉通り鏡の中に入っていった。

 

「ええっ!ちょっと!?」

 

「け、健悟君!?」

 

私とすずかは、健悟が入っていった鏡を調べたけど、鏡は普通の鏡で、私とすずかしか映っていなかった。

 

「どうなってんのよ?」

 

「分からないけど、健悟君が後で説明してくれるって言ってたし、今は戻ってくるのを待とうよ」

 

「そ、そうね」

 

すずかに言われ、今は健悟が戻るのを待つことにした。

 

(もう、何がなんだかわけわかんないわよ!こうなったら戻ってきたら徹底的に聴いてやるんだから!)

 

 

ミラーワールド内

ミラーワールドに入り、俺は辺りを見渡す。

 

「・・・・・」

 

保健室にはいないことを確認し、右腰に提げているマグナバイザーを手に取り、保健室のドアを開け、廊下に出た。

マグナバイザーを構えながら校内を歩く。

 

「一体何処にいるんだ?」

 

二階に上がろうと階段を向けたその時だった。

 

「ぐああぁっ!!」

 

いきなり後ろから何かで攻撃された。

 

「いつつっ、なんなんだ?」

 

「グルルルルッ」

 

急いで後ろを見ると、そこにはカミキリ虫型のミラーモンスター「ゼノバイター」がいた。

 

「やっぱり、あの時の耳鳴りはミラーモンスターが現れたからか。にしても、てめぇーいきなり何しやがる!!」

 

バンッ!バンッ!バンッ!

 

耳鳴りの原因が分かってよかったが、いきなり攻撃されたことに腹が立ち、俺はマグナバイザーをゼノバイターに向けて発砲した。

 

「グルルルルルッ!」

 

ゼノバイターは手に持っていたブーメランでマグナバイザーの弾を弾き、何処かに走って行った。

 

「あっ!待てよこのやろうっ!!」

 

俺はすぐにゼノバイターを追いかけた。

 

 

 

「くそっ、見失った!確かにこっちに来たと思ったんだが」

 

ゼノバイターが逃げたはずの場所、グラウンドを見渡した。

 

「何処に消えたんd・・っがあぁっ!!」

 

グラウンドを見渡していると後ろからゼノバイターの攻撃を食らった。

 

「このヤロォ~、あんまり調子に乗るなよ!」

 

カードデッキからカードを引き抜き、マグナバイザーにベントインした。

 

『STRIKE VENT』

 

マグナギガの頭部を模した武器「ギガホーン」を装備しようとストライクベントを発動させ、左腕を構える。

 

「グルッ!」

 

俺がストライクベントを発動させるとゼノバイターが持っていたブーメランを俺ではなく上に向けて投げる。

 

ガキンッ!

 

「ん?」

 

上で何かが弾ける音が聞こえ、上を見上げる。

 

ガシャン

 

上を見上げると今度は左側から何かが落ちてきた音が聞こえ、左側を見た。

そこにはストライクベントで呼び出した俺のギガホーンだった。

 

「あ!くっそ~!」

 

「グルッ!」

 

「おっと!」

 

俺がギガホーンを装備するのに妨害され悔しがっているとゼノバイターがブーメランを投げ、それを右側にローリングして回避する。

今思えばこのモンスターを相手した龍騎も劇中でドラグセイバーをあのブーメランで弾かれていたのを思い出した。

 

「なら同じ手を使わせもらうか」

 

『GUARD VENT』

 

龍騎の行動を思い出した俺はカードを引き抜き、マグナバイザーに入れガードベントを発動させる。

 

「グルルッ!」

 

するとゼノバイターが再びブーメランを上に投げた。

 

「よし!」

 

ゼノバイターが投げたのを確認すると俺はすぐに落ちてあるギガホーンに向って走り出す。

 

ガンッ!

 

「よっと!」

 

上でギガアーマーとブーメランが当たった音が聞こえた直後、地面に落ちたギガホーンを回収して左腕に装着する。

 

「はっ!」

 

ギガホーンの装着が完了するとマグナバイザーを撃ちながらゼノバイターに向かって行った。

 

「グルッ!」

 

マグナバイザーの弾を受け、ゼノバイターが怯む。

 

「はあっ!ふっ!おりゃあ!!」

 

ゼノバイターに接近し、顔の右側を殴る。

ゼノバイターが左手に持ったブーメランで切り掛かるがマグナバイザーで弾き、ギガホーンでゼノバイターの腹部を突く。

 

「グルルルッッ!!」

 

ゼノバイターは吹っ飛び、校舎の壁にぶつかった。

 

「これで終わりだ」

 

マグナバイザーにカードをベントインする。

 

『FINAL VENT』

 

ファイナルベントを発動させると俺の前に水溜まりが出来、その中からマグナギガが現れ、マグナギガの背中にマグナバイザーを接続し、マグナギガが発射体制に入った。

 

「グッ!グルルルッ!!」

 

「チェックメイトだ。くたばれぇぇっ!!」

 

バンッ、バンッ、バンッ

 

バババババッ

 

バシュ、バシュ、バシュ、バシュ

 

ドッ、ドッ、ドッ、ドッ

 

バリッ、バリバリバリッ

 

マグナバイザーのトリガーを引き、エンドオブワールドを放った。

 

「グルルルルッッッ!!!!」

 

ゼノバイターに向って大量のミサイル、レーザーが発射され大爆発を起こし、周りに爆煙が舞い上がった。

 

「ふぅ、お~わりっと」

 

俺は後ろを振り返り、現実世界に戻ろうとした。

その瞬間、後ろから何かが風を切る音が聞こえた。

 

「・・・・・」

 

『SHOOT VENT』

 

俺は慌てることなく、カードを引き抜きマグナバイザーにシュートベントのカードをベントイン、ギガランチャーを装備し、飛んできた物体をギガランチャーで弾き、銃口を煙の方に向けた。

 

「・・・・うざい」

 

ドンッ!

 

俺がそう呟き、爆音の後にギガランチャーから砲弾が発射される。

 

「グルッ!!」

 

発射されたギガランチャーの弾は生きていたゼノバイターに命中。

 

ドゴオォォォォーーーーーーン!!!

 

爆発を起こし、今度こそ消滅した。

 

「相手がやられたのを確実に確認するまで気を抜いてはならない。戦場での基本だ。それに同じ手を何度もくらうかよ。超兵の超反射能力なめんなよ?」

 

ゼノバイターの消滅を確認し、最初に入ってきた保健室に戻り、ミラーワールドを後にした。

 

 

 

現実世界

ミラーワールドから戻った俺はゾルダのカードデッキをVバックルから引き抜き、変身を解除した。

 

「ふぅ~。なんとかなったな。それにまだ保健の先生も帰ってきてないようやし。あ、今何時や?」

 

時間が気になった俺は保健室の壁に掛けてあった時計を見た。

 

「あぁ〜、昼休みあと少ししかないな。とりあえず、すずか達の所に戻るか」

 

時間を確認した後、俺はすぐに保健室を出てすずか達の所に戻った。

 

 

 

放課後、学校でのこと話すために俺とアリサとすずかは、町のとあるオープンカフェに来ていた。

 

「さぁ、話してもらうわよ健悟!」

 

「その前に一つええか?」

 

「何よ?」

 

「習い事とかはどうしたん?」

 

「今日はお休みだから大丈夫だよ?」

 

「だからこうやってここに来てるんじゃない!」

 

まぁ、それが当たり前か。

 

「そっか。それで何処から話せばいい?」

 

「「全部!!」」

 

アリサとすずかがシンクロした!!

まぁ、確かに全部話さないと納得しないだろうな。

特にアリサが・・・

 

「あんた、今私に対してなんか思ったでしょ?」

 

感ずかれた!!

こいつ、ニュータイプかっ!!

 

「いや、なんにも」

 

とりあえず誤魔化した。

 

「ならいいわ。それで、あの時の姿は一体なんなの?なんで鏡の中に入れた訳?」

 

一応納得したアリサがさっそく質問してきた。

 

「あの姿は『仮面ライダーゾルダ』呼ばれるフェニックスとは別の仮面ライダーだ」

 

「仮面ライダー・・・ゾルダ」

 

「あんた、フェニックス以外にも変身出来たのね」

 

「まぁな」

 

「そういえば、今日はアポロンさんはどうしたの?」

 

「色々あって今日は休憩だ。それに今日の場合、フェニックスではなく、ゾルダの方がミラーワールドで戦えるしな」

 

「「ミラーワールド?」」

 

「今俺達がいるこの世界、現実世界とは左右反転している以外は全く同じ。鏡の中に存在し、ライダーに変身するための16存在するカードデッキの一つを有するライダーだけが行き来出来る世界、それがミラーワールドだ」

 

「鏡の中の世界・・・」

 

「これがその16存在するカードデッキの一つだ」

 

俺はズボンのポケットからゾルダのカードデッキを取り出し、テーブルに置いた。

 

「これってさっきあんたが保健室の鏡に翳してた」

 

「これを鏡に翳した後に鏡からベルトが出てきたよね?」

 

「あのベルトはVバックルと呼ばれるベルトで、あのベルトにこのカードデッキを差し込むことで仮面ライダーに変身することが出来き、ミラーワールドに入ることが出来るようになる」

 

「でも、鏡が無い時はどうするのよ?」

 

「別にVバックルを装着するためには鏡だけじゃなくてもいいんだ。例えば・・・それとか」

 

俺はテーブルの上に置かれている水の入ったコップを指差した。

 

「お水?」

 

「あと・・・・あれとか」

 

今度は窓を指差した。

 

「窓?」

 

「そう、水やガラス等の鏡と同じ様に自分を映すものであればVバックルを装着し、ミラーワールドに出入りすることが出来る」

 

「へぇ~」

 

「ところで、なんで健悟はそのミラーワールドに行ったのよ?」

 

「ミラーモンスターを倒しに行ってた」

 

「「ミラーモンスター?」」

 

「ミラーワールドに生息するモンスターで、放っておけば、人に危害を加える危険な奴らだ」

 

「でも、どうして健悟君はそのミラーモンスターが現れたのが分かったの?」

 

「このカードデッキを持っているとミラーモンスターが現れた時に耳鳴りがするんだ。それでミラーモンスターが現れたかどうかが分かるんだ」

 

俺は注文していたコーヒーを一口飲んだ。

・・・・・温くなってるな。

 

「へぇ~」

 

「ねぇ健悟、もしかしてあのアポロンやそのデッキ以外にも仮面ライダーに変身するアイテム的な物持ってるの?」

 

この質問は・・・・答えてもいいか。

 

「あぁ、あるぞ」

 

「まだあるんだ」

 

「それで、なんで健悟はそんなもの持ってるのよ」

 

うん。

この質問はNGだな。

 

「それについてh「あら、すずか?」・・ん?」

 

アリサに答えようとした時にすずかの名前を呼んだのは、すずかの姉「月村忍」だった。

その隣には、なのはの兄で忍さんの恋人である「高町恭也」と妹であり、なのはの姉である「高町美由希」もいた。

 

「あ、お姉ちゃん!それに恭也さんと美由希さん!」

 

「やあ」

 

「こんにちはすずかちゃん、アリサちゃん」

 

「こんにちは」

 

「あれ?君は確か温泉の時に一緒にいた、え~っと」

 

あ~、俺の存在忘れられてるなぁ。

 

「確か、野田健悟君よね?」

 

「はい、そうです」

 

おぉ、忍さんは覚えててくれていた。

 

「ふふふ、いつもすずかがあなたの話ばかりしているのよ」

 

「お、おねえちゃん!!///」

 

すずかが顔を赤くしている。

っというかすずか、俺の話しばっかりしてるのか?

 

「あぁ、そうだった、そうだった。健悟君だったね。ごめんね忘れてて」

 

美由希さんが俺の名前を思い出し、忘れてたこと謝罪してくれている。

 

「あ、いえ、大丈夫です。別に気にしてませんから(ギイィィィン)っ!!」

 

美由希さんに気にしていないっと言うところで突然、ミラーモンスターが現れた時とは別の耳鳴りが聞こえ、俺は席を立ち上がり、辺りを見渡した。

 

「健悟君?」

 

「どうしたのよ?」

 

「(この耳鳴り、ミラーモンスター?いや、違う。それにこの感覚・・・)すまん、金はここに置いておくから!!」

 

俺はコーヒー代をテーブルに置き、鞄を持って走り出した。

 

「あ、健悟君!」

 

「ちょっと、待ちなさいよ健悟!あっ、すいませーん!!お金ここに置いておきまーす!!」

 

俺はとにかく走った。

と言うより走ることしか出来なかった。

何故なら自分でも何処に行こうとしているのか分からないからだ。

しかし、それでも走るには理由があった。

 

(一体何なんだ、この呼ばれているような感覚は!?)

 

何者かに呼ばれているような感覚。

その感覚だけを頼りに俺は走って行った。

 

 

やがて俺は海沿いの道に辿り着いた。

そして、呼ばれている感覚は今も続いている。

 

「一体、ここに何が・・・っ!」

 

右側から気配を感じた俺はすぐに右を向いた。

するとそこには怪人達がいた。

 

「おいおい、よりによってこいつらかよ。だからあんなミラーモンスターが現れた時に似た感覚だったのか」

 

俺の中の謎が次々と解決されていく。

 

「さぁ、相手をしてやるよ。アンノウン、いや、ロード共!」

 

俺は海沿いの道に広がっている「仮面ライダーアギト」の世界の怪人「ロード」、別名「アンノウン」達を睨みつけた。

 

 

 

 

 

ARXー7アーバレスト 「ミッションコンプリート」

 

健悟「連続投稿!?」

 

アポロン「お疲れ様です」

 

ARXー7アーバレスト 「いやぁありがとう」

 

健悟「馬鹿な!ありえない!」

 

アポロン「マスター、それは前にも同じこと言ってます」

 

健悟「だって本当だもん」

 

アポロン「確かに本来作者は次の作品の投稿に2度目の投稿後はしばらく間が空きますかね」

 

健悟「だろ?だから驚いてるんだよ」

 

アポロン「そのへんは作者に訊いてみてはどうですか?」

 

健悟「そうだな!一体どうした!なんでこんなに早いんだ?!しかも3度目とは!」

 

アポロン「正直にいいなさい」

 

ARXー7アーバレスト 「もの凄い好き勝手言ってくれるねぇ君たち?少しばかり傷つくよ。えーっと今回に関しては正直に言うと前に投稿したやつ、つまりこれのプロトタイプのやつをあまりいじってない、つまり修正をしてないから」

 

健悟「つうことはこれは以前に投稿したやつのままなのか?」

 

ARXー7アーバレスト 「そのとおり。まぁ多少の描写変更と誤字修正は行ってるよ」

 

健悟「だからこんなに早いのか。あれ?じゃあ今まで遅いのは・・・」

 

アポロン「プロトタイプの誤字修正、描写変更に時間を掛けているからですね。まぁ実際のところ以前書いた後で追加したい描写が増えそれを追加、少ない脳みそで試行錯誤しているため時間が掛かりすぎているためです」

 

ARXー7アーバレスト 「あの~少ない脳みそは言い過ぎじゃない?間違いじゃないけど」

 

健悟「そこは否定しろよ」

 

アポロン「事実だから仕方がありません」

 

ARXー7アーバレスト「本当に泣きたくなってきた。では、そろそろ次回予告と行きましょう!」

 

健悟「了解」

 

アポロン「そして今回からあの次回予告方式が復活です」

 

健悟「え?あれやるの?」

 

ARXー7アーバレスト「当然でしょ?何いってんの?」

 

健悟「ちなみにあれか?またガンダムSEEDか?」

 

ARXー7アーバレスト「いや、あれはあのまま使うから駄目だ」

 

健悟「じゃあ何?」

 

ARXー7アーバレスト「番組予告風復活記念のBGMと予告は・・・これだ!」

 

BGm「仮面ライダークウガの予告BGM」

 

健悟「おい!なんかおかしいぞ上が!」

 

ARXー7アーバレスト「すまん。BGMの曲名が分からなかったから」

 

健悟「頑張って調べろよ」

 

ARXー7アーバレスト「まぁとにかく行ってみよう!」

 

「全く、人気者はつらいな」

 

「健悟君、早くこっちに!!」

 

「ハロー、また会ったわね仮面ライダーフェニックス。あ、今は野田健悟の方だったわね」

 

「灰色の怪物・・・」

 

「ならば迎撃しよう」

 

「G3-X、戦闘オペレーション開始」

 

「アンノウン・・・・軍事用語で『国籍不明』って意味ね」

 

「駄目、行ったら駄目!アポロン君が使えないのに・・・危ないよ!!」

 

「ちゃんと戻ってくるから安心しろ二人とも」

 

「ビガラ、バビロボダ!」(貴様、何者だ!!)

 

「変身!!」

 

次回 第二十一話

 

健悟「『死守』」

 

ARXー7アーバレスト「はいOK!」

 

健悟「本当に久しぶりだなこの感じは」

 

ARXー7アーバレスト「以前のを知っている方はお気づきでしょうか?タイトル変更しました!」

 

健悟「なんでクウガを選んだんだ?」

 

ARXー7アーバレスト「クウガって2000年に放送されたでしょ?そして今回でこの小説は20回目。0が2つないけどあとは一緒だからいいかなって」

 

アポロン「曖昧な理由ですね」

 

ARXー7アーバレスト「気にしないでくれ」

 

アポロン「まぁいいでしょ」

 

健悟「じゃあお開きにしようぜ」

 

ARXー7アーバレスト 「おう。それでは、次回もお楽しみに!!」

 

 

 

 

今回登場した怪人紹介

 

ミラーモンスター

「仮面ライダー龍騎」の世界の怪人。

鏡の世界「ミラーワールド」に生息するモンスター。

人間、或いは他のモンスターの生命エネルギーを餌として摂取して生きている。

現実世界へは人間を捕食する瞬間の時にしか現れない。

また龍騎の世界のライダー達が契約しているモンスター達もこのミラーモンスター。

他のモンスターの生命エネルギーを摂取するのは契約しているライダーがモンスターを倒した時のみ。


 
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