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No.523739
Mamiさん
指した方向は、柵の向こう。 夏奈は明日美の元までたどり着くと、その指さす方向に顔を向けた。 夏奈の表情が一変する。 両の目が見開く。 明日美の指さす方角には、夕日を受けて金色に染まり輝く自分たちの街があった。
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青から赤そして黄色に染まる空。その空の色を写しだす金色の海。そして夕日を受けてきらきらと反射しているのは海だけでない。港、家、ビル、車、そして、学校の窓ガラスも。それは人々の営みの輝きでもある。 夏奈はこの場所は知っていた。幼い頃連れてきてもらった記憶もある。けれど、この景色を見るのは初めてだった。幼い頃の記憶の中にある風景とは違う。 息を呑む声と、歓喜の想い。 思わず手前の柵に手をかけ、身を乗り出してしまっていた。 ~こころのアスミ・ノベライズより~
2012-12-27 04:35:02 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:487 閲覧ユーザー数:487
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指した方向は、柵の向こう。
夏奈は明日美の元までたどり着くと、その指さす方向に顔を向けた。
夏奈の表情が一変する。
両の目が見開く。
明日美の指さす方角には、夕日を受けて金色に染まり輝く自分たちの街があった。
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