No.523247

真・恋姫†無双~2人目の天の御使い~ 24話 汜水関の戦い

ネロっちさん

24話です

2012-12-25 22:56:54 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1256   閲覧ユーザー数:1203

 大きな地鳴りと共に大軍が見えてきた

英次「・・・・っ」

 これだけの敵と敵対するのは初めての事で、背筋がゾクっとした

華雄「英次?大丈夫か?」

 華雄さんが俺を心配して声をかけてくれる。

俺は大丈夫と言うと、華雄さんは軽く笑ってそうかと言った

 

 連合軍が陣形を組んでいる。遠くでよく見えないが、どうやら先陣に曹操軍と劉備軍だ

英次「おいおい・・・」

 俺と霞がここに居る事で先陣が俺の知っている先陣と変わったのか

一体どんな事があったのか、俺は知らないけどこれはキツイ戦いになりそうだな

 

 

 

霞「んじゃろうじょ・・・って」

 霞が周りを見渡す

霞「・・・・華雄は?」

 俺はその言葉に不吉な予感がした

兵士「それがその・・・華雄将軍は、出撃の準備をして出ると・・・」

霞「それいつの話や?」

兵士「それが・・・新堂様とお話した直後の事です」

 

霞の顔と俺の顔が青ざめていく・・・

英次「や、やばい・・・」

霞「華雄を止めてこい!!!はよ行け!!!!」

 話をしていた兵士に霞が怒鳴る

兵士「はっ」

 兵士は慌てて華雄の元にいく

英次「もしかしてもう出たとかじゃないよね?」

霞「・・・・言うなや・・・」

 フラグ立てたかな?だとしたら・・・

兵士「報告です!華雄将軍がこちらの静止を無視して出撃しました!」

 

英次・霞「「華雄(さん)のアホー!!!」」

 霞と声がかさなる。

 

霞「あのボケ!もうしゃあない。うちらも出て、華雄を連れ戻すで!!」

英次「あ~・・・いきなりこんな展開か」

 俺びっくりするぐらいフラグを回収したな

 

とりあえず出撃だ。

 

俺たちは門から外に出るとそこは戦場の独特の匂いが充満していた

英次「・・・・んっ」

 俺はゴクリとツバを飲む

そして俺はグッと奥歯を強く噛み、手に力を入れ

英次(よし!行くぞ!!)

 

戦場に飛び込んでいく。

 

霞「華雄を見つけしだい撤退や!無理に戦おうとすんな!!ええな!」

 霞が部隊に指示を出している。俺はそのまま戦闘している場所に行く

霞「あっこら英次、1人で先行したらあかん」

英次「大丈夫だ。華雄さんを連れて来るから」

華雄さんの居る所を目指す。

英次(俺が何とかするんだ。霞は部隊指示してるから俺が華雄さんを連れ戻す)

 

華雄さんの部隊は完全に孤立していた。何とかたどり着いて、撤退しないとこのままじゃ全滅してしまう

英次「くっ邪魔だ!」

 俺の目の前に4人の兵士が立ちはだかる

一人一撃で4人を倒す。

英次(早くたどり着きたいのに、敵が多すぎる)

 

兵士「新堂様!助けに来ました」

 そこに来たのは霞の精鋭部隊

英次「何で?ここに」

兵士「張遼様が新堂様を死なすなって言うもんですから、張遼部隊全員で来ました」

英次「はぁ?霞の守りは?」

兵士「張遼様は大丈夫です。それより華雄将軍にたどり着くまでの道は我々が作ります」

 霞の精鋭部隊が突撃して道を作ってくれる

英次「ありがとう!」

 感謝の言葉を伝えてから、走り出す

 

 

見えた!華雄さんが見えた。やっと華雄さんの所に・・・

英次「えっ???」

 そこでは華雄さんと黒髪の青龍刀を持った関羽が居た

英次「マジか?」

 俺から見てもはっきり行って華雄さん劣勢じゃないか、助けないと

 

 

関羽「我が槍の一撃を受けてみろ」

華雄「くっ・・・」

 華雄さんが危ない・・・

英次(力を溜める時間が・・足りない)

 関羽の青龍刀が振り下ろされる。

 

 ガキーンと鈍い金属音が鳴り響く

関羽「なっ!?」

 ギリギリの所で攻撃を受け止めるのに成功する

英次「ぐぬぬぬ・・・うりゃ!」

 受け止めた槍をはじき返す

英次「華雄さん、撤退するよ」

華雄「ここで逃げられるか、私はまだ負けていない!」

英次「いいから、行くぞ!このままじゃ全滅だぞ!」

 大きな声で華雄さんに言う

華雄「うっ・・・くっわかった」

これで後は逃げれば・・・

 

関羽「逃がすと思うか!」

英次「やっぱり、無理か」

 俺はチラっと華雄さんを見るが、かなり疲労があるみたいだ。華雄さんをここまで追い詰めるなんて

関羽・・・愛紗か・・・敵に回すと厄介な事だな

 

俺は構える。相手はあの関羽、俺が何とかなる相手じゃない。隙を見て逃げないと

相手をじっくり見ると

英次(対峙すると強さがハンパじゃない。どうする、どうする)

 すると俺の後方から霞が来た

霞「無事か!?・・・って関羽やん」

関羽「貴様は・・・張遼か」

霞「うちの事知ってくれてるのか、うれしいわ」

 霞がなごやかに話をしている

英次「ちょっと、逃げないと」

霞「そうやな、悪いけど撤退させてもらうで、どうしても相手になるって言うならうちら3人が相手するで」

 関羽は状況が悪いとみたのか、何も言わず、構えだけをといた。

霞「撤退すんで!」

 俺、霞、華雄さんは撤退した

汜水関に到着すると、

霞「このまま虎牢関まで行くで」

華雄「何?ここは捨てるのか?」

霞「アホか、アンタが出てくからや!あのまま篭城しても無駄や」

華雄「うぐ・・・すまない」

 

 

英次「ぐっ・・・」

 虎牢関へ向かってる途中、左手首に痛みを感じる。さっき攻撃を受けたときに痛めたのか

英次(我慢出来ない痛みじゃないな)

 痛みを我慢しつつ、虎牢関へと向かった

~その頃虎牢関では~

真琴「了解。すぐに準備して」

兵士「はっ」

 

華雄の出陣により英次たちが撤退してくるのを聞いて

真琴と音々音がため息をついている。

音々音「やっぱりあいつはただの馬鹿なのです」

真琴「否定できないよね」

真琴は英次の心配をしていた

真琴(英次・・・無事だと思うんだけど、怪我とかしてないかな?)

 

音々音「ん?」

 一人の兵士がこちらに音々音の元に来る

兵士「報告です。張遼将軍、華雄将軍、新堂様がこちらに到着いたします」

音々音「わかったのです。さがっていいのです」

兵士「はっ」

 

~その頃英次は~

霞「着いたな~」

華雄「うむ」

霞「華雄・・・反省してるか?」

華雄「している。今度はちゃんと作戦に従う」

 霞たちの会話を聞きつつ、苦笑いをする。

英次(くっ、さっきより痛みが・・・)

 痛いのが顔に出たのか、霞が心配そうに俺の顔を覗き込む

霞「どこか痛めたんか?」

英次「・・・まぁね。でもちょっと痛いだけだから心配しなくても」

霞「ちょっと痛いだけで、顔に出るもんちゃうで、英次は治療が先決や。これからも戦力として期待してるからな」

英次「あぁ、わかった」

 俺は治療を受けるべく衛生兵への元へと行く、その途中で真琴と会った

真琴「英次!?大丈夫?怪我とかしてない?」

英次「まぁちょっと手首を痛めたけど、それ以外は」

真琴「手首を?捻挫?」

英次「んーどうだろう?骨折ではないと思うけど」

真琴「そっか、なら治療してあげようか?」

英次「はぁ?治療なんて出来るのか?」

真琴「出来るよー。氣ってのは使い方しだいで治療も出来るんだから」

 

 そういえば、華佗も氣を使って治療してたっけ?氣って何でもありの万能な技だな

真琴「はい、怪我したほうの手だして」

 真琴に言われ、俺は左手を出すと、真琴は俺の手首に手をのせて

真琴「我が氣を込めこれを治療せん」

 何かのセリフを言うと、真琴の手が金色に光る

英次「おおお?」

 左手首の痛みが徐々にひいていく。

真琴「ふぅ~これでおしまい」

英次「本当だ。もう痛くない」

 左手首を動かしてみるが、全然痛くない。氣ってすごい。

真琴「英次・・・これからどうなるのかな?」

 真琴は不安な顔して俺に尋ねてくる

英次「そうだな、たぶん俺たちは負ける。その後は、どうなるかわからない」

真琴「そっか、月や詠たちは死なないよね」

英次「たぶんな、俺の知っている通りなら大丈夫だ」

 俺の知っている通りに進むならな・・・


 
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