No.523154

IS-インフィニット・ストラトス ネクサス スーツと週末の約束ーThe promise of a suit and a weekendー

ザルバさん

サンドラとの戦い後一夏は自室に戻るがそこには・・・・

2012-12-25 21:02:45 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3039   閲覧ユーザー数:2936

 ふう。今回は少し疲れた。にしてもあのビースト・・・どこか違和感のある終わり方だ。確かリザリアスだったな。今回もノートに書いておかないとな。

 一夏はリザリアスとの戦い後廊下を一人歩いていた。

 一夏はネクサスになった日からビーストの特徴、名前など全てをノートに書きとめていた。一夏が自室のドアに手を伸ばし開けたときであった。目に入ってきたのはベットに寝転がりながらファッション雑誌を読んでいる、下の制服を着ていない楯無の姿。

「・・・・・・・・・・・」

「どうしたのかな、一夏君?」

 パカ(ケータイを開く音)

 ピピピ(ケータイのボタンを押す音)

「何かな~。なにを・・・・・」

 楯無は言葉を失った。ケータイの画面には電話帳に『織斑千冬』と記載されている表示が出ていた。

 ガシッ

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。」

「わかったらズボン履いてください。」

「は~い。」

 楯無は気を落としてズボンを履いた。

 数秒後

「で、なんですか?」

「いや~、からかおうと思ったのが一つ。もう一つはさっき何所にいたのかな~て。」

「っ!どうしてそんなっことを?」

「だって織斑君いっつもISのセンサーで探したって見つからないもん。」

「戦闘中にそんなことしたら命落としますよ。」

「一夏君に言われてもな~。ウルトラマンの写真撮りにいっている。」

 一夏は反論できなくなった。一夏はいない言い訳にウルトラマンの写真を撮りにいっていることにしている。だがそれはカメラのオート撮影システムを活用しているアリバイ工作。どう考えても矛盾が生まれてしまう。

 と、そこへトントンとノック音が響く。

「一夏、いる?」

「あ、ああ。シャル、入っていいぞ。」

「え、えっと・・・・お邪魔します。」

「いらっしゃ~い。」

「え・・・・・・」

 シャルの顔がキョトンとしていた。だが徐々に無表情の恐い顔になって言った。

「一夏、何していたのかな?」

「ただ雑談していただけだが。」

「じゃあ僕に入っていいって言ったのは何故かな?」

「いや特に問題もないし追い返すのは失礼だと思ってな。」

「ふ~ん。」

 そして沈黙。とても気まずい状況。

 と、そこへ

 ピピピピピッ

「!悪い。」

 ピッ

「はい、もしもし。」

『よお一夏。』

「憐さん!」

「「!!」」

「どうしたんですか、こんな夜更けに?」

『前にスーツ作るって話したよな。』

「そういえばそうですね。」

「シャルロットちゃん、あれホント?」

「ええ。前に一夏達と公園に言ったときに。」

『出来たんだがすぐに渡すわけにいかなくてな。一回試着してみてくれ。』

「わかりました。いつですか?」

『今度の週末でいいよ。』

「わかりました。」

 一夏は電話を切った。

「一夏君。」

「はい?」

「スピーカーホンのままだったわよ。」

「うんうん。」

 マジ!後で設定替えとかないと。

「じゃあ私はここで。」

 そう言って楯無は部屋を出ていた。

「一夏、今度の週末出る予定なの?」

「んっ!ああ。憐さんが俺のために作ってくれてるからな。」

「じゃあその時僕も一緒に行っていい?」

「別に構わないが。」

「ホント!じゃあ約束だよ!」

 そう言ってシャルは小指を立てた。ああ、指きりだな。

「指きりげんまん、ウソついたらクラスター爆弾のーます。」

 フランスは保有国だったからできる話だがあれって非人道的兵器だから俺は嫌いだな。いつもこういう恐い光景だし。

「指切った♪」

「・・・・・・・」

「どうしたの一夏?」

「いや、伊御たちがな・・・」

「伊御たちがどうか・・・」

 いきなりドーンと行きよいよく扉を開けて鈴が入ってきた。

「い・ち・か~!起きてる?起きてるわよね!今週末だけど・・・・・・・・・・・・何してんの?」

「シャルと指切りして伊御たちのことを話そうとしてた。」

「一夏っ!」

 シャルがいきなり怒った。

「ふ~ん。じゃああたしも一緒に行くわね。」

「う・・・・うん・・・・・・」

「待ち合わせは駅前のモニュメントに十時でどうだ?」

「いいわね。」

「・・・・・いいよ。」

「ところで一夏。」

「何だ?」

「さっき伊御たちのことでなんか言おうとしてたけど・・・・・何だったの?」

「ああそれな。実はつみきが伊御に約束するときに・・・・」

「「約束するときに・・・・・・」」

「針サンバと言ったそうだ。」

「「何それ!!」」

「サンバしながら針を飲ませるか針を飲ませられながらサンバをするって話だそうだ。」

「「拷問か!!」」

 

 皆さんへ

 メリークリスマス

 BY ザルバ


 
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