No.523042

賛辞

花梨さん

賛辞を通じて描くなんでもない日常

2012-12-25 17:00:54 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:275   閲覧ユーザー数:275

その世界に降り立ったばかりの、

 

まだ何も知らない真っ白な彼女に対し、彼は謳った。

 

 

 

彼は語る。

 

 

己が如何に裕福であるかと。

 

 

彼は語る。

 

 

己が如何に優れた力の持ち主かと。

 

 

彼は語る。

 

 

己が如何に人望恵まれた星の子かと。

 

 

 

 

 

 

 

一頻りの話を聞き終えて、彼女は答えた。

 

 

 

「そう、凄いね」

 

 

 

彼は酷く傷付いた。


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
0
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択