No.522923

SAO~黒を冠する戦士たち~ 第百七十三技 黒猫カップル大作戦

本郷 刃さん

第百七十三話です。
サチの決意のもと、キリト達が協力しますよ~。

では、どぞ・・・。

2012-12-25 10:12:44 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:10344   閲覧ユーザー数:9638

 

 

 

 

 

 

 

 

第百七十三技 黒猫カップル大作戦

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キリトSide

 

どうもこんにちは、キリトだ。

 

現在、俺はアスナと『月夜の黒猫団』のメンバーと共にアインクラッド中層の街に来ている。

 

俺達が来ている街は商業都市と言える場所でNPC含む数多くのショップが存在するのだ。

 

通常のアイテムの店はもちろんのこと、武器屋に装飾店、家具屋などもあり、

街の外れには鍛冶師達の工房も多く存在している。

 

さて、現状はこんなものでいいとして、何故俺がここにきているのかというと、それは昨日の晩のこと。

 

アスナに一言『明日、一緒に出掛けてくれないかなぁ///?』と、

上目遣い+頬を微かに染めるという最上級のコンボを喰らい、

OKしてそのままベッドに二人でダイブしたというのが理由だ。

 

とまぁ色々とことを終えた後に、アスナに何故、何処へ?というのを聞いたら、

ケイタとサチの為と言われたのだ。

 

早い話しが二人をくっつけることが目的らしい。

 

俺としてはあの二人こそ放っておいても自然にくっつくだろうと思ったのだが、

サチが決意を固めて、それをアスナ達女性陣が押したとなれば、もう協力せざるを得ないと考えたわけだ。

 

ちなみに今回のことは黒猫団の三人も協力者として参加してくれている。

 

三人曰く、「さっさとくっつけ!」みたいなことを考えていたという。

 

以上、説明終わり!……って、俺は誰に説明をしたかったんだろうか?

 

「それにしても、悪いなケイタ。付き合わせて…」

 

「気にしない、気にしない。サチも楽しんでるし、テツ達も良い息抜きになってるみたいだから」

 

サチはアスナと共に、露店を見て回っている。指輪やネックレスなどの装飾品を物色しているようだ。

 

テツ達は雑貨屋を見ている。俺も少しばかり覗いてみたりしたが、驚いた。

 

なんと木製のオモチャがあったり、他には縄跳びや竹とんぼなどの物もあった。

 

この世界は確かにゲームの中であるが、リアルのような科学が発達した世界というわけでもない。

 

息抜きをするための道具はどこか懐かしく古めかしい物ばかりなのだ。

 

そんな風に考えながら横目にケイタを見てみると、

楽しんでいる四人を見守っている感じがする……『兄』って感じだな…。

 

そこでふと、サチを見る目が変わったのが分かる……ふむ…。

 

俺はプレイヤーがやっているドリンク店から、柑橘系味がするというドリンクを二つ買った。

 

「ほれ」

 

「ありがと」

 

一つをケイタに渡し、飲んでいく。俺は一度一息つき、飲み続けるケイタに質問してみた。

 

「なぁ、ケイタ? お前、サチのこと女性として好きなのか?」

 

「(ぶぅーーーーー!!!)」

 

「……………」

 

ケイタが俺に向かってドリンクを噴いた為に思いきり濡れてしまった。

 

「げほっ、げふっ、な、何をいきなり…って、ご、ごめんっ!?」

 

「いや、確かにいきなり聞いた俺が悪かった…」

 

手早くハンカチ(何故この世界でこれが必要なのかが疑問)を取り出して顔を拭いていく。

 

「け、けど、ホントなんでいきなり…///」

 

「なぁに、ちょっと興味が湧いただけだよ。それでどうなんだ?」

 

「別に、サチはただの幼馴染で、これといった感情があるわけじゃないよ」

 

「ふ~ん……」

 

「な、なんだよ。その訝しげな目は…」

 

「さぁ? なんだろうね~?」

 

多分だが、こいつ自分の想っている気持ちに気付いていないな。ならばもう一つの質問いくか。

 

「それじゃあ、サチがお前のことが好きだって言ったらどうする?」

 

「サチが、俺を? ははは、ないない、絶対ないって。

 多分サチが好きなのはヤマトとか、ロックとか…もしかしたらテツかもしれない」

 

「……………」

 

「え、なに? その駄目だコイツ、みたいな眼差し…」

 

「いや、もういい……はぁ…」

 

「ちょ、なんで溜め息吐くんだよ!」

 

ああ、よ~く分かったよ…。コイツ、鈍感だ…。これは少しばかり骨が折れそうだ。

 

キリトSide Out

 

 

 

アスナSide

 

「でもアスナ? なにか作戦みたいなのってあるの?」

 

みんなから離れて、NPCの露店を前にしていたらサッちゃんが話しかけてきました。

 

「ふっふっふっ、もちろんあるよ♪」

 

わたしは紙にメモしておいた作戦を読み上げることにしました。

 

「まずは『ドキッ☆ぶつかった勢いで抱きついちゃった作戦』。

 次が『ドキッ☆間違えて飲んだ飲み物で間接キッス作戦』でしょ。

 他には『迷子になったら駄目だから手を繋ごう作戦』で~、あとは『不審者から助けられるお姫様作戦』。

 他にもあるけどやっぱりとっておきはこれ、『きゃっ♥事故で思わずキスしちゃった作戦』!

 これは絶対に外せないよ~!……あれ、どうしたの? サッちゃん」

 

わたしが言い終わると、サッちゃんは軽く頭を押さえていました。頭が痛いのかな?

 

「アスナ、一つ聞いていいかな?」

 

「ん? なぁに?」

 

「もしかしてその作戦全部、キリトと結婚する前に彼との間であったことじゃない?」

 

「な、なんで分かったの///!?」

 

なんでサッちゃんがわたしの嬉し恥ずかしイベントのことを!?

 

「それ、前にキリトがそういうことがあったって言ってたよ」

 

「っ!?……じゃあ、全部知ってるの?」

 

「うん、しかもキリトが意図的にやったものもあるらしいよ」

 

「はぅっ/////////!?」

 

し、知らなかった………今度キリトくんに聞いてみよう//////

 

「(なんか不安になってきた…)」

 

わたしはサッちゃんがそう考えていたとは露にも思っていなかった。

 

アスナSide Out

 

 

 

To be continued……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後書きです。

 

どうだ、完全にコメディ回だろwww

 

ちなみにウチのケイタは鈍感だ!

 

アスナも中々ズレてきていますしw

 

続きは次回にて・・・!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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