「!?避けろなのは!」
俺はあわててなのはを押し飛ばした。
「キャ!」
そしてその瞬間、上から炎が落ちてきた。
ズドーン
そのまま炎は地面に落ちて行った。
金髪の少女も驚いていることからどうやら少女も知らないようだ。
「あらあら、外してしまったわね」
炎が衝突して上がった煙から女の人が出てきた。
「あの黒いバリアジャケットは…」
その女の人が着ているバリアジャケットがこの前襲ってきた奴のに似ている。
「なかなか面白そうなことをしてるわね…私も混ぜてもらおうかしら」
なんだか面倒な展開になってきたな…
「なんかわかんないけど、あの人も敵っぽいね…」
そうか、なのはは前の…クリストス、だっけ?に会ってないからわかんないか。
「坊やがクリストスを倒したのね?」
「だったらなんだよ」
「敵討ち、なんて柄じゃないけどあなたには私の相手をしてもらうわ…」
「だったら私は…」
そういってなのはは金髪の少女の方を見やった。
「この状態じゃそれがベストだな…」
「私の名前はアイーシャ・オルディス。得意属性は炎よ」
そんなのはさっきのを見てたらわかるだろ…
「俺は雨宮リンドウ…得意属性は…いろいろだ」
実際使おうと思えば何でも使えるしな。
俺が動き出したと同時になのはたちも動き出した。
俺は一気に距離を詰めることにした。遠距離は苦手だしな…
「そんな単調な動きでは狙ってくれと言ってるようなものよ」
そう言ってアイーシャは持っていた杖を構える。
『frame shooter』
アイーシャの周りに幾つもの魔力弾が浮かび上がり俺に向かって飛んでくる。
「なめてるのはお前の方だぜ…」
この程度の魔力弾ならギガントは必要ないな…氣で強化した拳で全て打ち消していく。
「そんな!でたらめだわ!」
「ブラッド」
『gigant nuckle』
ギガントナックルはぎりぎりで避けられたが地面に直撃した瞬間に爆発した。
奴は上か…念のために一つ細工をしておくか。
「一気に行くぜ」
最大速度でアイーシャに向かっていく。
「螺旋丸!」
「くっ!」
ある程度は予測されていたのかシールドで防がれた。だが…
「こうなる可能性も考えてたさ…」
そして下から俺(本体)が飛び上がってくる。
「二人!?」
「最初に飛び出したのは俺の作った分身だよ…」
「それにお前はこっち(本体)に気を取られすぎた」
その瞬間アイーシャの両腕、両足にバインドがかかる。
「終わらせるぜ…螺旋連丸!」
両手に作っておいた螺旋丸を両方アイーシャにぶつける。するとアイーシャはものすごい勢いで回転しながら地面に激突した。
「さて、お前には聞きたいことがある…」
「そのために手加減してたのね…」
「お前ら、あと何人いる?」
「私を入れて4人よ」
「目的は?」
「だいたいわかっているのでしょう?」
「そうかい…だったらもういいや」
「組織の名前は聞かないの?」
「最初の奴を入れて5人で組織なのかよ?」
「少数精鋭なのよ…一応教えておいてあげるわ…私たちの名前は黒星(ブラック・スター)よ」
「黒星…ね(てかどれだけ黒が好きなんだ?)」
「!?」
すぐ近くから爆発音が聞こえる。
「お仲間の所に行かなくていいの?」
「…そうだな。できればもう表れないでほしいね…」
そう言って俺はその場を後にした。
なのはたちが闘っている場所までいくとお互いにデバイスを構えている状態だった。
「助けてもいいんだけど…」
今後のためにも手は出さない方がいいな…
しばらく構えたままになっていたがなのはの後ろにいた猫が起き上がろうとしていた。
「あ!」
それになのはの注意が猫の方に向いた。
「勝負あったな」
相手の女の子がその隙を逃すわけもなくそのまま砲撃を放った。とうぜんよけられる訳もなく直撃する。
「あのままおちたらヤバいな…」
何とかなのはをキャッチした。
「おいユーノ…」
「なに?」
「なのはがこの状態だと封印どうするよ…」
これだけでかいと俺の魔法で封印すると結界を壊しかねないのである。
「ここは譲るか…」
「そんな!…ジュエルシードは危険なものなんだよ!」
「俺らがまとめて持ってるよりは分けて持ってた方がいいしな」
「それって…」
「とにかく、そういうことだ…」
「おい!あんた名前は?」
「フェイト…フェイト・テスタロッサ」
フェイト…か
「ジュエルシードは譲ってやるよ。こいつもこんなんだし…」
その後はフェイトが封印してそのままジュエルシードを持ち帰った。おれはなのはを治してアリサたちの所に戻った。
その間、なのはの顔が暗くなったのは余談である。
それから数日が過ぎ、今度の休みにみんなで温泉に行こうということになっていた。
「それで、リンドウ君も来ない?」
「俺も?」
「うん!」
温泉ね…まぁ、別にいいかな
「行ってもいいっていうなら俺も行こうかな…」
という感じで俺もなのはたちの温泉旅行?に同行することとなったんおである。ちなみにメンバーは高町家一同に月村姉妹にメイドさんたち、そして俺とアリサといった感じになっている。(ユーノも)
「そういえば高町家は毎年来てるんだって?」
「そうなの!毎年ゴールデンウィークになるとお店はほかの人たちに任せてこうやって温泉に来てるの」
それはまた…
「そういえばリンドウ君」
不意に桃子さんから話しかけられた。
「どうしたんですか桃子さん?」
「あなたのお部屋はなのはたちと一緒ってことになってるから」
と笑顔でとんでもないことを言ってのけた。
「は?え?俺の部屋って士郎さんたちと一緒じゃないんですか?」
「うん!だって子供は子供どうしがいいでしょ?」
「いや、それはそうかもしれませんが…」
「それとも…いやなの?」
ゾク
これは逆らうとヤバい…と本能で悟ってしまった。士郎さんをみてみると心なしか震えているような気がする。
「士郎さんも快く了承してくれたのよ?ねぇ?」
「あ、あぁ、そうだな」
絶対嘘だ、と思ったが当然言えるはずもない…
「分かりました…」
と答えるしかなかった俺がいた…俺、チートがあるのに勝てる気がしない…
ちなみに今回の旅行の間はジュエルシード探しはなしと言うことになった。どうもなのはは考えすぎてる節があるからな。
そして今は温泉に入ろうという所である。
{なのは…やっぱり僕はリンドウたちと男湯の方に…}
とユーノ
{お前フェレットだからどっちでもいいんじゃないの?}
と俺
{えー、一緒に入ろうよ}
となのは
といった感じでちょっとした討論になっている。
{でもまぁ、俺も今回は一人だしユーノ譲ってくれよ}
となのはに頼んでみる。
{それならしょうがないかな}
としぶしぶユーノを渡してくれた…なんかユーノが物みたいになってる気がする。
それではここで技の紹介に入りたいとおもいます。
螺旋連丸…両手に螺旋丸を作り相手にぶつける技 原作 NARUTO
バインド…相手を拘束する魔法
さてさて、今回の13話、どうだったでしょうか?
更新遅くてすみません、どうも最近忙しくて…
次回はなのはとフェイトの2度目の戦闘となります。
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やっと中盤くらいにはいってきたかな…
それでは13話みていってください