貴方と人生を共に ~朱里の章・諸葛亮の意志を継ぐ者~
私はリン・シャンと言います。
私の母と父は雀士として働いています。
ですが、この名前に自信がありません・・・
私は前世の記憶を持っているからです。
ある古い日記と写真を見て思い出しました。
北郷一刀と言う忘れてはいけない人の名前・・・
愛しきあの人ともう一度会うため・・・
中国のとある病院
オギャー!オギャー!
父「生まれたか!」
母「はい・・・この子の名前は考えてくれましたか?」
父「そうだな・・・シャンはどうだ?
母「リン・シャンですか・・・また麻雀の牌の名前に似てますね。」
父「ああ!嶺上の花の様に華麗に生きて欲しいと思ってな。」
母「良い名前ですね。」
シャン「あーうーうー」
ひょいっ
父「お前は今日からリン・シャンだ!ははは!」
月日は流れ・・・
コンコンッ
母「どちら様ですか?」
宅配人「宅配便です~」
母「はいはい~・・・あら、シャン宛の荷物ね・・・」
母は印鑑を押した。
宅配人「では、失礼しました。」
ガチャンッ
母「シャンちゃん荷物が届いたわよ。」
シャン「荷物?」
母「はいっ」
お母さんに荷物を渡された時に私の人生が変わりました。
ビリビリッ
母「書物?文字が読めないわね。」
シャン「・・・諸葛孔明。」
母「シャンちゃん、読めるの?」
シャン「うん・・・」
母「諸葛孔明って三国志の軍師よね。」
シャン「痛っ・・・何だろう・・・この記憶は・・・」
母「どうしたのシャン?」
シャン「はわわ!何でも無いです・・・部屋に戻りますね。」
私は直ぐ樣部屋に戻り、読んでみました。
シャン「・・・北郷一刀・・・痛っ・・・頭が割れそう・・・」
私の頭の中に知らない記憶が入って来ました。
シャン「・・・諸葛孔明・・・ご主人様!はわわ!
・・・どうして忘れていたんだろう・・・
これは間違いなく私が書いた日記・・・私は朱里!」
キャスター「ニュースをお伝えします。北郷グループの協力もあり、
中国警察は麻薬組織を一斉検挙に乗り出しました。今後に期待したいと思います。」
朱里「曖昧な記憶だけど・・・一つはっきりしてる事がある・・・
北郷グループに入ればご主人様に会える・・・」
コンコンッ
母「シャンちゃん、入るわよ。」
ガチャッ
朱里「丁度よかったです・・・お母さん!私北郷グループに入りたいです!」
母「急にどうしたの?北郷グループみたいな超一流企業に入るなんて。」
朱里「会いたいんです!私はシャンですけど・・・前世は諸葛孔明だったんです!
信じてくれないと思いますけど・・・」
母「・・・信じるわよ・・・だって、私の娘ですもの。」
朱里「お母さん・・・」
母「でもね、入るにはものすごく頭が良くないと入れないわよ?」
朱里「はわわ!大丈夫です!猛勉強します!」
母「そう・・・お父さんには私から言っておくわ。」
朱里「はいっ!」
そして、私は猛勉強して、飛び級で大学を卒業し北郷グループへ入社しました。
名前も変えました・・・母と父も賛成してくれました・・・後はあの人に会うだけです。
署内
課長「朱里君、君の働きが良いと言う事で総帥が会いたいそうなのだよ。
直ぐに日本に行ってくれ!これで君も幹部の仲間入りだな、
中国代表として頑張ってきなさい。」
朱里「はいっ!今までありがとうございました!」
空港
母「良かったわね・・・シャン・・・」
父「私も嬉しいぞ!・・・頑張ってこい!」
朱里「はわわ!がっ頑張ってきましゅっ!」
本社
ドドーンッ
朱里「大きいです・・・ご主人様・・・やっと会えます・・・」
朱里は受付まで行った。
朱里「あっあの!」
受付「はい?」
朱里「中国支部から来た燐・朱里と言います!」
受付「少々お待ちください・・・どうぞ、最上階になります。
先に社長が会うそうなのでそちらに向かって下さい。」
朱里「はっはい!」
社長室
華琳「これは却下よ、これは売れないわ・・・もう一度見直しなさい。」
社員「分かりました。失礼します。」
華琳「ふふっ頑張りなさい。」
社員「はっはいっ!」
凛「社長、中国支部から来た例の・・・」
華琳「通して頂戴。それと、誰も通さない様にして頂戴。」
凛「分かりました。」
朱里「しっ失礼します!」
華琳「・・・どこまで記憶があるの?」
朱里「気づいてたんですね・・・曹操さん。」
華琳「ええ。案内するわ、付いていらっしゃい。」
総帥室
華琳「一刀、諸葛孔明が会いに来たわよ。」
私は心高ぶりながら総帥の方へ
一刀「君が朱里?」
朱里「朱里・・・あああ!」
バタンッ
華琳「愛紗と同じ反応ね・・・」
一刀「だな、後は任せてくれ。それと、家に部屋も1個作っておいて。」
華琳「ええ。後は任せたわ。」
私はそのまま気絶したみたいです。
朱里「・・・ん・・・はっ!」
一刀「目覚めた?」
朱里「私・・・はっきりと思い出しました・・・」
一刀「そっか・・・おかえり・・・朱里」
朱里「はいっ!・・・もう離れません・・・」
一刀「俺もさ・・・」
ギュッ
一刀「あの頃と余り変わってないな・・・」
朱里「はわわっ!わっ私だって大きくなってるんです!」
怒っちゃいましたポーズを取った。
一刀「はははっごめんごめん・・・何処まで覚えてるの?」
朱里「ご主人様と違う世界に行った事や、外史や正史・・・管理者との戦いや、
ご主人様と戦った事です・・・」
一刀「そっか・・・(初めての外史の事は全て覚えてるんだな・・・)
実はな、愛紗も鈴々も星も居るんだ。翠の所在も大体は分かってるけどね。」
朱里「はわわ!そっそうなんですか?」
一刀「ああ、雛里も居るしな。」
朱里「雛里ちゃんも!」
一刀「俺の奥さん達だよ。もちろん、朱里も良ければ・・・
奥さんになって欲しいけどね・・・
でも、朱里の人生だから、朱里が自分で決めれば良いさ。」
朱里「私の気持ちは今も昔も・・・ご主人様だけです・・・」
一刀「・・・ありがとう・・・朱里・・・」
二人はそのまま・・・IN
北郷邸
ドドーンッ
朱里「はわわっ!大きい家ですね・・・」
一刀「そうか?」
華琳「あら、お帰りなさい。」
一刀「ただいま。」
雛里「朱里ちゃんだよね・・・」
朱里「うんっ!雛里ちゃんも・・・元気だった?」
雛里「しゅりじゃん~;;」
ぎゅっ
朱里「雛里ちゃんとまた会えて嬉しいな・・・
これからはずっと一緒だよ。」
雛里「うん・・・グスンっ」
比奈「誰ですか~?」
雛里「ママのお友達だよ。」
朱里「この子は雛里ちゃんの子?」
雛里「うんっ!ご主人様と私の子の比奈ちゃんだよ。」
比奈「あわわ///はじめまして。」
スッ
比奈はそのまま一刀の後ろへと隠れてしまった。
朱里「先を越されちゃったな・・・」
雛里「朱里ちゃんもこれから愛してもらえば良いと思うよ。」
朱里「はわわっ!がっ頑張る!」
星「主もペド率が上がりますな~」
一刀「誤解を招く表現はするな!」
風「お兄さんはロリコンですからね~」
一刀「・・・もう好きにしてくれ・・・」
朱里「星さんですよね?」
星「おや?真名を預けた覚えはないのだがな・・・
まあ、ここでは関係無い話だがな。」
愛紗「朱里も記憶持ちなのだよな?」
朱里「愛紗さんですね?そっちが鈴々ちゃんだよね?」
鈴々「にゃははw鈴々も有名になったのだ」
朱里「ご主人様、これは?」
一刀「これはだな生まれ変わりが関係してるんだろうな。」
朱里「どう言う事ですか?」
一刀「外史から来た人はその外史での記憶しか無いんだ。
星、風、凛みたいに記憶が戻っても、残りの外史の記憶が無いとかな。
簡単に言うと、その外史と繋がりがある記憶って言えば良いかな。
記憶の量の問題でもあるかな。」
華琳「私や雪蓮は貂蝉に記憶を戻して貰った者も居るわね。」
一刀「んで、転生者は紛れもなく正史で生まれた人だから、
他の色々な外史の記憶が戻っても不思議じゃないって事かな。」
月「生まれ・・・ですね。外史で生まれた人と正史で生まれた人って事ですよね?」
一刀「そう。だから、君は孔明だけど、あの時の朱里では無いって事。
だから、君は君の人生を・・・」
朱里「私はさっきも言った通り、今でも昔でもご主人様の傍に居たいです・・・」
一刀「分かった、これからは北郷朱里になるけど良い?」
朱里「はいっ!」
華琳「朱里の親御さんにはどう言うの?」
一刀「俺が直接出向くよ。」
中国へ
リン家
一連の事を朱里の親御さんに話した。
父「なるほど・・・あの孔明の生まれ変わりで、
北郷さんが天の御使い様の生まれ変わりって事ですか・・・」
一刀「はい、私は今でも朱里さんを愛しています。」
父「いや、北郷さんが良ければ娘をよろしくお願いします。」
ペコリッ
母「私も朱里が幸せなら文句は無いわ。一刀さん・・・
どうかシャン・・・朱里をよろしくお願いします。」
ペコリッ
一刀「はい!必ず幸せにします。」
ペコリッ
こうして朱里は再会し、北郷として生きていくのだった。
貴方と人生を共に~朱里の章・孔明の意思を継ぐ者~終局
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朱里視線で書いた出会い編短編です。本編にも少し出てきましたが、
その続きとして見てくれるとありがたいです。