そして後半戦が始まった。俺はミッドフィールダーという配置である。サッカーはやってたし相手が小学生じゃな…
などと考えているといきなりボールが回ってきた。どうやら俺の実力を知りたいようだ。
「行きますか…」
俺は一気に抜き去りゴールを目指す。最後に両サイドからスライディングをかけてきたが飛んでかわす。俺はゴールの右上を狙いシュートを放ったが、相手キーパーも読んでいたのか右上にとんだ。
「そうくると思ったぜ…」
俺の蹴ったボールは途中で軌道を変えて結果的に真ん中の下あたりに入った。
そして得点のホイッスルが鳴る。
相手はおろかチームの奴でさえ俺の行動に驚いている。まぁ、一人でゴール決めたらそうなるかもしれないが…
その後は俺はシュートは打たず相手からボールを奪ったり、パスなどで補助をしてチームの奴が点をとり2対1でこちらの勝ちとなった。
「リンドウ君はサッカーがうまいんだな…思った通りだ」
「そりゃどうも…」
その後、祝勝会?にも呼ばれたが断った。
前にはやてにたまにでいいから図書館に来てほしいといわれて結局行ってないからな。今日はせっかくなので行ってみることにした。
「さてさて…はやてはいるかな?」
探してみると案外すぐに見つかった。
「久しぶりだな、はやて」
「あ、リンドウ君やん!久しぶりやな。今日はどうしたん?」
「まえにたまに図書館に来るといっただろ?」
「覚えとってくれたんや!ほな話そうや」
「リンドウ君は学校終わったらなんしよんの?」
「その時にもよるがだいたいは家にいるな」
といった感じで他愛のない話をしている最中にジュエルシードの反応を感知した。そしてすぐにユーノから念話が入った。
{リンドウ、ジュエルシードが覚醒したんだ!}
{わかってる、すぐに行く}
「すまんはやて、急用ができたから帰る」
「そうなん?…残念やな…また来てくれるか?」
「約束する」
そういって俺は図書館を後にした。
図書館を出てユーノに聞いた場所に向かっている途中に俺は変な奴に絡まれてしまった。
「ちょっと待ちなよ少年」
「誰ですか?」
「僕の名前はクリストス・ワード。君の名前は?」
「(外国人?)…雨宮リンドウです」
「君でしょ?僕の用意したジュエルシードを倒したの」
なんでこいつジュエルシードのこと知ってんだ?でもそれを知ってるなら隠す必要はないな…
「どのジュエルシードかわかんねえですね…いままでいくつか集めてるんで」
「学校で収集した奴だよ」
やっぱそうか…ユーノがあの強さはおかしいと言ってたしな…
「それで?俺に用があるなら早く言ってもらえませんか?こっちは急いでるもんで…」
「覚醒してるジュエルシードのことかい?大丈夫だよ、あれには何もしてないから。それと僕の用件だったね…それは君に死んでもらうことだよ…」
そう言ってクリストス?は俺に魔力弾を放ってくる。
「危ね!」
俺は紙一重で転がってよけた。
「物騒だな…ブラッド」
『standby ready set up』
「先を急いでるんだ…どいてもらうぜ」
相手は何もしないことからしてあれがバリアジャケットなのだろう…
にしてもあのバリアジャケット黒いな…クリストスのバリアジャケットは黒のコートに黒のズボンとなっており全体的に黒いのである。
こんなところで始めたら周りの被害がヤバいだろ…仕方ない、あれやるか…
「来れ<アデアット>!」
俺は一枚のカードを創り、発動する。
「無限抱擁」
「これは驚いた…こんなことができるとは…」
「これなら気兼ねなくやれるだろ…」
俺の発動した無限抱擁は別の空間を作り出すことができ、その広さに際限はない。ちなみに見た目はいくつもの足場が浮いているという感じである。
「では僕も本気をださせてもらいましょう…ウルスレット」
『blade mode』
相手のデバイスが黒い剣に変わった。もとは杖のようなものであった。
「そんなに黒が好きなのかよ…」
「行きますよ」
と言った瞬間奴は俺の後ろにいた。
「はや…武装色、硬化!」
ガキィン
鉄同士がぶつかったような音がして俺は吹っ飛ばされた
「あぶねぇ…」
「君には驚かされてばかりですね…まさか今のを防ぐとは…でもわかったでしょう?私はあなたより速い」
確かにあの速さには驚いた…でもわかってれば…
再びクリストスは俺の後ろに回り剣を横に振ってくる。
「種がわかってればどうということはない」
俺は振り向かずにしゃがんでかわしそのまま蹴り飛ばした。
「ぐっ…見もしないで…」
「さぁ、終わらせるぜ…速さには速さだ」
鶺鴒眼発動!
「どこを見ている?」
「な!…ガハッ」
「俺の方が数段速かったようだな…」
クリストスはその場に倒れこんだ。それもそのはず俺は今の一瞬で氣で強化された打撃を7発撃ちこんだのだから。
「また来られても面倒だな…魔法を使えなくするか」
「クリストス・ワードの魔力をなかったことにする」
俺はクリストスに触れてそういった。今おれは<大嘘憑き>を使ったのである。週刊誌は見ておくものだな…
「急いで行くか…」
無限抱擁を消してなのはのもとに向かった。
「すまんな…遅れた」
「あ、リンドウ…」
俺がついた時にはすでに終わっていたがなぜかなのはの顔が辛そうであった。
「何かあったのか?」
「実は…」
「なるほどな…」
ユーノの説明を聞く限り今回のジュエルシードは人が発動させたらしくなのははそれに気づいていたらしいこと。しかしなのははそれを気のせいと思い、そのままにしていたらしいこと。そして実はそれが気のせいではなかったことを知り落ち込んでいるとのことだった。
「なのは…」
「どうしたの?」
「人間って奴はみんな不完全なんだよ…」
「え?」
「不完全だからこそ間違いだってするし、失敗だってする…でも大事なのはそんな事じゃない。間違ったり失敗した後二度と同じことを繰り返さないことだ…」
「・・・・」
なのはは黙って俺の言うことを聞いている。
「今回、お前は失敗したかもしれない…でも大事なのはもう繰り返さないことだ…だったら今、お前がするべきことはなんだ?」
「それは……それは、今後はできる限りじゃなくて本当の全力でジュエルシード集めをする!」
「わかってんじゃねぇか…」
「ありがとう…リンドウ君」
「そういえばリンドウはやけに来るのが遅かったね」
いかん、ユーノのこと忘れてた…
「それはな…」
「「えーー!魔導師に襲われた!」」
「そんなところだ」
「そんなところだ…でも気にしてもしょうがないし今日は帰るぞ」
二人は頷き帰ることとなった。
――翌日、学校にて――
「なぁ…」
「なによ?」
なのはと月村が職員室に呼ばれてバニングスが待っていたので俺は今まで思っていたことを聞いてみることにした。
「お前、なんでそんなに俺のこと嫌ってんの?」
「な…何ででもいいでしょ!?」
「よくねぇよ…いいから聞かせろよ」
「それは…あんたが…」
「俺が?」
「あんたがなのはとすずかを取っちゃいそうだからよ!」
「はぁ?なんだそりゃ?」
「あんたは初めて会った時からなのはと仲好さそうだったし、すずかだって最近はよくあんたの話してるし…」
月村が?そんなに話してはいないと思うんだが…
「じゃあ、お前は自分が嫌われてるとおもってんのか?」
「そんなわけないじゃない!私たちは1年から一緒だったんだから!」
「そういうことだろ?」
「え?」
「あの二人が友達を見捨てたりするかよ…たく…おれはそんな理由で嫌われてたのか…」
「私からすれば大事よ!」
「仮に俺があいつらと仲良くしてもあいつらがお前からはなれるなんてありえないだろ…それはお前が一番わかってるはずだ…」
「あんた…」
「それがわかったら今後はもう少し優しくしてほしいね…」
「アリサちゃんお待たせ…あれ?リンドウ君?二人で何か話してたの?」
どうやら帰ってきたようだな
「まぁ、そんなとこだ」
「用があるから俺は先にかえるは…」
そして俺はその場を後にした。
これは余談だがその帰りバニングスはとても機嫌がよかったらしい。そして次の日バニングスに今後はアリサと呼ぶよう言われ、なら私もと月村もすずかと呼ぶようになった。
これで今後は学校生活が平和だ…
さて、今回も技の説明をいれます。
無限抱擁…無限に広がる空間を創り出す。アーティファクトと呼ばれるカードとなっており、発動すると空間が広がる。
原作 ネギま
鶺鴒眼…少し先の未来を読み爆発的なスピードを出す。そのスピードはまさに神速
原作 侍DEEPER KYO
武装色、硬化…正確には武装色の覇気。覇気と呼ばれるものを鎧のように纏う。攻撃にも応用可能。今回は硬くして身を守った。
原作 ONEPIECE
大嘘憑き<オール・フィクション>…すべての事象をなかったことにできる。自分が死んでもその死をなかったことにできる。
原作 めだかボックス
さてさて、今回の第11話どうだったでしょうか?
今後はイレギュラーも少しずつ出していこうと思います。前回なぜアリサがリンドウを嫌っているのかというコメントがあったので、それを書かせてもらいました。(でも少し無理があったかな?)
今回のこれは作者の願望のようなものです。(こういうキャラもいいな)て感じの…なのでスルーしてもらっても構いません。
今後も楽しみにしていただけると幸いです、
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さて、今回はイレギュラーな敵が出てきます。