選択とは人生の分かれ道だ。
人は誰しも一度は思う時が絶対にあるはず。
『あのとき、あの選択をしておけば……』
その選択に本当に後悔するか、それとも冗談交じりにいうことが出来るのか。それは人それぞれだ。
「さぁ、選べ!」
一人の少女が叫ぶ。
自信満々に、自分の言うことが真に正しき道であること高らかに謳いながら。
「汝に与えられたのは二つに一つッ! その選択権のみよッ!」
その少女に相対するは、これまた一人の少女。
その隣には、眼前の少女と同じ髪の色を持つ女性が居る。
だが彼女の表情は、目の前の自信あふれる少女とは違い、とても必死なものだった。
その間に居るのは一人の少年。顔を伏せ、何かを考えている。
「――沈黙は、我にとってNOであると考えるぞ? 時間を掛けると面倒だからなッ!」
少女のその言葉に、少年はピクリと身体を少し震わせた。
ある種、自信に不利な制約を負わせたにも関わらず、少女は顔色一つ変えない。
――そして、少年は顔を上げた。
「俺が……俺が選ぶのは――ッ!!」
魔法少女リリカルなのはA's -THE GEARS OF DESTINY- 編
始まります。
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