ためしに魔法の射手を放ってみたが大した威力にはならなかった。
「あんなのどうすればいいの?」
「俺が聞きたいくらいだよ…」
「とにかく何か策を考えないと…」
なのは、俺、ユーノの順で答えるがこれといった策が浮かぶわけでもなかった。するとデカミミズがいろいろなものを巻き込みながらしっぽ?を振ってきた。
「うお!」
「きゃ!」
ユーノはなのはに捕まり俺となのはは間一髪で飛んでよけた。でもあんなのが動き回ったら町がやばいな…
「このままだと町が危ないよ!」
「それはわかってる!」
「おかしい…」
そんな時不意にユーノが口を開いた。
「おかしいって何が?」
「いくらジュエルシードでもここまで強くなることはないはずなんだけど…」
確かにな…どう考えてもあれは元はミミズかなにかどろうし…今までの事を考えてもあのでかさと強さは異常だ…誰かが何かやってんのか?
「できるかわかんねえけど、あれやってみるか…」
「何か方法があるの?」
「まずは、時間稼ぎだ…多重影分身の術!」
ボボボボボン
「ふぇ~~!リンドウ君がいっぱい!?」
多重影分身の術で数百は数を作り全員が仙人モードになる。そして動きを止めるために一気に掴み掛る。
振り払おうとまたしっぽを振りまわそうとするが残りの分身が取り押さえる。その間に準備にとりかかる。
俺は手を合わせ高密度の魔力を集める。
「なんて魔力なんだ…」
「出し惜しみはしねぇ…全力だ!…妖精の法律発動!」
その瞬間一面が光に包まれた。
「何が起こってるの?」
「僕にもわからない…」
「この魔法は術者が敵と認識した者のみを討つ魔法だよ」
「そんな滅茶苦茶な…」
デカミミズは苦しむように暴れていたがすぐに消えてなくなった。
え?ヤバくね!?
光が消えるとそこにはジュエルシードのみが落ちていた。ジュエルシード残ってて良かった…
なのはがジュエルシードを回収して無事幕を閉じた。
――学校にて――
Side なし
リンドウたちが帰った後、先ほどまで戦闘があっていた場所では一人の男が立っていた。
「まさかあれがやられるとは…」
今回の件はこの男がやったことである。すると男に電話がかかってくる。
「なんだ?あぁ、あれはやられた…そうだ…それは帰ってから報告する……分かった」
そして男はその場から消えた。
Side end
Side リンドウ
帰る途中なのはが今回は全然出番なかったと嘆いていた…封印もやっちゃったしね…てちょっと待て
「おいユーノ」
「なに?」
「今回は何でなのはの封印なしにもとに戻ったんだ?」
「ジュエルシードの封印方法はもともと2つあって、一つは普段なのはがやってるように封印する方法ともう1つはよりでかい魔力をぶつけて強制的に封印する方法があるんだ」
「てことは今回は後者か…」
「あれだけでたらめな魔力をぶつけたらさすがに止まるだろうさ…」
てかなんかなのはがすごく疲れてる感じなんだけど…
「大丈夫かなのは?」
「え?うん、私はいつも封印しかしてないんだけどなんだか疲れちゃって…」
「なのはは魔法使いになったばかりだから封印だけでも疲れると思うよ?」
と言うより戦うより封印の方がきついんじゃないの?なんか魔力の消費激しそうだし…
そんな感じで帰途につき、なのはの疲労がピークということで明日のジュエルシード探しは休みと言うことになった。
「そういえばリンドウ君明日の事忘れてないよね?」
「明日?…あ!」
「あ!って忘れてたの!?」
「・・・・いや、覚えてるよ・・・」
実は明日は士郎さんがコーチをしてるサッカーチーム、翠屋JFCの試合があるらしく俺も士郎さんから観戦に来ないかと誘われている。バニングスがとても俺が来ることに反対していたが、なのはと士郎さんの助言により俺も行くことになった。
最初は別にいいですといったのだがなぜかなのはにそれはダメだと言われた。・・・なぜだろうか?
それよりバニングスの俺嫌いはもう少し何とかならないのだろうか…
「ちゃんと来てね?」
「了解であります」
そこまで不安なのだろうか
そんなこんなで日にちは変わり今は4人で(俺、なのは、月村、バニングス)で試合が始まるのをまっていた。他にも何人か観客が来ていた。
「全く、士郎さんもなんであんたなんか招待したんだか」
どうやらバニングスは未だに俺がここに居るのが気に食わないようだ…
「そういや、士郎さんのチームは控えがいないのか?」
「本当はいるんだけど今日は家の用事とかでこれないらしいの」
なのはが俺の疑問にこたえてくれた。
それってチームで誰か一人でもけがをしたら終わりじゃね?なんてことを考えていると試合が始まった。
見た感じは士郎さんのチームが押しているが最後までつながらない…このままだとカウンターを食らいそうだな…なんて思っていた時まさにそれは起きた。
見事にカウンターを食らい相手に得点を許してしまった。キーパーも1度は弾いたが続けてシュートを食らい失点してしまった。
あのキーパー上手いな。その後も何とか攻めているが点が取れず前半も終わろうかという所で事件が起きた。
ボールを持ってたやつが強引に相手を抜こうとしやが止められて転んだ拍子に足を痛めてしまったのか蹲っていた。
確か今日は控えが来てないんだよな…実質的な負けだな…サッカーは11人でやらなければならないがあれではもうあの子は出られないだろう。10人では試合ができないのである。
そして前半終了のホイッスルが鳴り響いた。
「ちょっと、どうするのよ?」
心配なのかバニングスも不安の声をだし、なのはと月村も不安そうな顔をしている。
「どうするといっても11人いないんじゃ…」
どうしようもないとは言えなかった。
士郎さんもチームの子たちと話し合っている。そして話がまとまったのかこっちに歩いてきた。
なんでこっちに歩いてきたんだ?正直すごく嫌な予感がする。
「リンドウ君…」
俺たちの前で立ち止まり士郎さんは俺に声をかけてきた。
「何でしょう?」
と言ってもこの後士郎さんがなんて言ってくるかは想像に難くない。
「後半から試合に出てくれないか?」
そういうと思ったよ…実際試合を続けるならだれか一人補充するしかない…が、チームに人がいない以上誰かを連れてくるしかないわけで
「うちが試合を続けるにはあと1人必要なんだ」
「それはわかってますけど…」
「リンドウ君、私からもお願いなの…」
となのは
「リンドウ君なら大丈夫」
と月村
「こういう時くらい役にたちなさいよ!」
とバニングス
断れる気が全くしない…しかも断ったらバニングスの俺に対する対応がもっとひどくなりそうだ…それは避けないとな…今でさえ悲惨なのに…
こうなってくると俺の答えは決まってくるわけで…
「分かりました」
と言うしかなかった。
今となってはこの時の為に俺を読んだのではないかという気さえしてくる。
「ちょっと気合いいれて頑張りますか…」
ここで前回同様技の説明をしたいと思います。
魔法の射手…簡単に言うと魔法の矢のようなもの。こめる魔力によって数は異なり、属性も様々であ る攻撃力は低め 原作 ネギま
多重影分身の術…その名の通り分身する術。それ1体1体が実態を持つ。 原作 NARUTO
仙人モード…自然エネルギーを取り込み身体能力を向上させる。仙法が使用可能。
原作 NARUTO
妖精の法律<フェアリー・ロウ>…広域殲滅魔法でありながら術者が敵と認識した者のみを攻撃する 魔法。攻撃力は最強クラス。
原作 フェアリーテイル
今回第10話どうだったでしょうか?イレギュラー要素を出してみました。今後も楽しんでもらえたら幸いです。
ご意見ご感想もお待ちしています。
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今日二度目の投稿です。
少しイレギュラーが出てきます。