許昌王座の間
桂花「初陣お疲れ様です。」
皆刀「ありがとうございます。
父さんはいつもこんな事を体験してたのか・・・」
達也「また・・・吐きそう・・・」
瑠梨「ここで吐かないでよ?」
月音「まあ、おっとうも最初は吐いたらしいけど、
直ぐに慣れたって。あたしもだけど・・・
慣れたくはないって言ってたよ。」
皆刀「やっぱり化物だわ」
達也「ああ~それは言えてるな。」
兵士「先ほど司馬昭様が到着なされました。」
千里「分かりなした。通してください。」
司馬昭「お姉様~」
ぎゅっ
千里「よく、頑張りましたね。百里」
百里「うん!うん!」
なでなでっ
千里「後でおば様の話を聞きましょうか。」
百里「はいっ!それと、反逆者を連れてきました。」
千里「お利口だね。」
なでなでっ
百里「えへへ///」
皆刀「じゃあ、連れてきて。」
兵士「はっ!」
雨林「お兄様、私に処遇を決めさせてもらえますか?」
皆刀「?いいよ」
そして、魏の武将達が連れて来られた。
雨林「何故、曹操の娘と名乗った?経緯を聞かせて頂戴。」
輪花「・・・確かに私は偽物かもね。
この記憶も本物では無いと思うわ。」
皆刀「どう言う事?」
輪花「私は産まれた時の記憶がないの
けど、曹孟徳の子供だって言う記憶があるのよ。」
雨林「・・・矛盾してるわね。」
涼美「ええ・・・まるで、何者かに記憶を植えつけられた感じがするわね。」
月音「もしかして・・・」
桂花「可能性はあるわね。」
京「奴らか!」
皆刀「?誰」
月音「じゃあ、少し昔話をするよ。
貴方達も聞きなさい。」
輪花達「コクッ」
司馬師、昭「コクッ」
月音「一旦区切ったけど、北王の事はここで、どんな風に伝わっているの?」
輪花「私から話すわ。天の御使い一行が降り。
瞬く間に勢力を拡大し、天下統一を成し遂げ、
天に帰ったと。家臣達が天に付いていったと。
数十年後、今の割拠になるって事よ。」
月音「じゃあ、今から話す事は・・・真実の歴史
、真実の答えよ。私もその場に居たから分かるけどね。」
輪花「突撃の月音も伝説になってるわ。貴方なんてね。」
月音「では、話そう・・・空白の歴史を・・・
私達は降り立ち、天下統一を成し遂げた。だが、
本来の目的は管理者と言う組織の中で反乱が起きたから、
外史に来たの。倒す為にね。外史と言うのは正史、
つまり、天の世界ね。貴方達は天の世界の妄想で産まれた世界って事。」
夏侯衡「そんな!」
輪花「しっ!」
夏侯衡「はっ・・・」
月音「続きをするよ?そう言う想念で出来た世界なの。
もちろん、正史に行く方法はある。ちなみに、私達は
この物語が終われば、天に帰る。
すなわち、正史に戻されるだろうね。
この外史は消える事になる可能性は大きいよ。
実は、その管理者が裏で操り、それを阻止したのが
おっとう、つまり英雄北郷一刀なんだよ。
向こうに付いていった者は、今じゃ子供も居るよ。
私もだけどね。曹孟徳から、孫策、董卓
呂布・・・ちなみに、心は呂布おっかあの子供ね。
心「・・・V」
月音「もちろん、千里ちゃんのおばに当たるのかな?
幸せに暮らしてるよ。
もちろん子供は全員北郷一刀の子供だよ。
そして、おそらく・・・この世界はあの歴史
の続きって言えばいいのかな?新しく出来た続き?」
涼美「余は、その歴史から再び新しい物語が
始まるで良いんじゃないですか?」
月音「そう!それ!んで、天に帰った一番の理由は
世界の歴史を捻じ曲げちゃった事になるんだよ。
赤壁ではどうやって伝わってる?」
輪花「北郷軍の圧勝で、連合は成すすべもなかったとか」
月音「正史では、赤壁は魏が負けるはずだったんだ。」
京「北郷軍が居る時点でだめだな。」
達也「習った歴史と食い違いがあるな。」
月音「んで、ここで死んだ人は正史で生まれ変われると
・・・おそらく、おっとうが鏡の力で願ったんだと思う。
そして、それが可能なのが、絆を紡いだ桂花、明命、亞莎
暦、京、白蓮は多分可能だと思うよ。知らんけどね~
百里と千里が千登里さんに会いたいなら、なんとかするよ?
鏡の力があれば何でも出来ると言う事だと思う~」
2人「本当ですか!」
月音「もちw多分大丈夫だと思うよ。」
2人「やった!」
月音「これが真実の歴史だね。」
雨林「姉様、おそらく千里も百里も転生出来ると思います。兄様が起点と考えると、
絆を作った千里と百里は転生出来ると考えるべきじゃないでしょうか?」
輪花「なるほどね・・・大体分かったわ。それで、私達の処罰はどうするの?」
雨林「斬首が良いと思うわ。」
京「妥当だな。」
桂花「ええ。ちなみに、貴方は娘じゃないからね。
まあ、分かるでしょうけど・・・」
英花「そんな・・・」
白蓮「私も妥当だと思う。」
涼美「私も同じです。」
暦「しょうがないだろうな。
これが戦いだ。しかも、平和だった世界を
壊したのだからな。」
皆刀「待ってくれ!殺す必要は無いと思う。」
雨林「兄様、それは甘いと思います。これは戦いです。
裏切られる可能性は十分にあります。」
暦「先代の王は確かに情にもろい方だったが
心を押し殺して、今の地位をお作りになられました。」
桂花「ええ。それが、王です・・・迷わないでください。」
皆刀「・・・分かった・・・斬首とする!
意義はないな?」
桂花に紙を渡した。
一同『はっ!』
桂花「(似てるわね・・・やっぱ)」
皆刀「申し立ては有るか!」
輪花「無いわ。」
英花「同じく」
夏侯衡「ありません」
数日後
3人は斬首され、魏との戦いが終結した。
雨林は本物の曹不として北郷軍の家臣になり
魏兵はそのまま、北郷軍に入る事になる。
白蓮達は新野を落とし、復旧作業に取り掛かっていた。
しばしの日常を送る事に
????
???「魏が落ちたんだって~♥」
???「魏が落ちましたか・・・まあ、コマは沢山居ます・・・
貴方だけは許しませんよ・・・北郷一刀!」
???「各地に散らばった堕管理者達を集めますか?」
???「そうだな、結界が出来次第直ぐに招集しろ。
後はお前に任せる。私は準備をします。」
???「つまんない~」
???「今は時ではないと言う事だ・・・我慢しろ。」
???「は~い」
時は少し遡り
新野方面
白蓮「なあ、私達だけで良いのか?」
黒蓮「涼美様の策では、4万程度なら、
心さんを突っ込ませれば勝てるとの事。」
白蓮「まあ・・・あの2人の子供だからな・・・」
黒蓮「あの2人?」
白蓮「飛将軍呂布と北王一刀の子供だって事だよ」
黒蓮「ああ~なんとなく納得してきた・・・」
璃々「会いたいな・・・」
凌統「さぞ・・・かっこいいのでしょうな」
新野城壁
周邵「お母様は居ないみたいですね。」
呉兵「周邵様、如何いたしますか?」
周邵「私達は篭城します!黄柄が援軍で来てくれるそうなので、
耐えてください!」
呉兵「はっ!」
新野城前
黒蓮「姉さん、そろそろ」
白蓮「そうだな・・・
私の名は公孫賛!その土地を返してもらうぞ!」
周邵「北郷軍の古参武将!公孫賛!何故、今更天の御使い
と言う胡散臭い者に加担する!」
白蓮「北王は真の平和を願いここに降り立った!
漢王朝から戦い、真の平和を手に入れ!平和な世界を
気づいていこうと言う矢先に、反乱を起こし、
あまつさえ・・・英雄達が作った平和を何故壊す!」
周邵「なら、何故!天の御使いは帰った!新しい時代を
作るのは英雄じゃない!今生きている私達です!」
心「・・・・#」
白蓮「(うわ~心・・・怒ってるな)」
黒蓮「(こ・・・怖く・・・ないぞ!)」
心「「・・・もういい・・・音々・・・旗を」
音々「御意ですぞ!」
バサッ!
心「・・・北郷軍・・・北王の娘・・・
北郷心・・・目的・・・呉から新野を奪い返す・・・
ちちを馬鹿にした者共・・・殺す#」
城壁内
周邵「北郷心って・・・昔の英雄」
呉兵「どどどどどうしましょう!」
周邵「落ち着きなさい!篭城してれば大丈夫です」
呉兵「はっはい!」
新野門前
音々「遠からん者は音にも聞け!
近くば寄って目にも見よーっ!
蒼天に翻るは、天を照らす赤の十文字!
天下にその名を響かせる。北郷軍が一番槍!
悪鬼はひれ伏し、鬼神も逃げる、飛将軍にして、
北王の娘!北郷心の旗なり!
天に唾する悪党どもよ!
その目でとくと仰ぎ見るが良いのです!」
心「・・・使命・・・邪魔者を排除する事・・・
・・・掛かってこい・・・リミッター解除」
城壁内
周邵「くっ!こっちまで殺気が伝わってきます・・・
でも、倒れる訳には!」
ドゴーンドゴーンドゴーンドゴーンッ!
呉兵「もももももんが!壊されました!」
周邵「えっ!」
門入口前
呉兵「このぉ!」
シュッ
心「・・・当たらない」
ザシュッ
呉兵「くっ・・・てやー」
ザシュッ
バタンッ
心「北は死なず・・・しかして北に盾突くは
・・・羽虫だけにあらず・・・この大地は
鬼龍が歩く道・・・だかた・・・羽虫は死ね」
新野門前
白蓮「出る幕はないな・・・」
黒蓮「合掌」
璃々「強すぎる・・・」
凌統「これが・・・天の強さ・・・納得」
北兵「すごい・・・」
心兵「未だ武は衰えずですね」
城壁内
周邵「くっ!」
呉兵「もう!持ちません!」
周邵「4万人居たのに!・・・くっ」
呉兵「お逃げください!」
周邵「まだ一刻も経ってないのですよ!」
心「・・・見つけた」
呉兵「早くお逃げください!」
シュッ
心「・・・遅い・・・死ね」
ザシュッ
呉兵「くはっ」
周邵「くっ!ここはお預けします!」
周邵は煙玉を投げつけた。
心「!・・・」
しばらくして・・・
音々「心殿~」
白蓮「お疲れ様。」
心「・・・ごめん・・・逃げられた」
白蓮「いや、目的は新野の奪還だ。
気にするな。それより、前より強くなってないか?」
音々「当然なのです!北郷流の継承者にも選ばれたお人!
その力を100%出せるのです!」
白蓮「なるほどな・・・ちなみに、今ので何割くらい?」
心「・・・半分も使ってない・・・」
白蓮「はい?」
音々「心殿は半分も使って居ないと言ったのです!
ちゃんと聞きやがれですっ!」
白蓮「あっああ、悪い(ああ~敵じゃなくてよかった)」
黒蓮「コクッコクッ」
璃々「心さんが本気出したら・・・」
凌統「簡単に壊滅だな。」
心「ちちの方が強い・・・お腹減った・・・」
白蓮「予想以上に早く終わったし、
入城次第!復旧作業に回るぞ!
心は御飯をたら腹食わしてやるからな。」
心「コクッ」
こうして、新野の奪還は味方犠牲者0で終わった。
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