~ 第56話 †成長† ~
絶賛俺は今正座して説教を喰らってます
誰にかって?それは俺の大切な仲間の一人の子義嬢にだ
いや、今回は確かに俺が悪いと思ってるよ?
仮面付けた奴がいきなりちんまい子に話しかけたらそりゃ
話しかけられた方は動揺したりしちゃうからな
でもなぁ・・・
上の空で子義嬢の説教を聞いている
というか子義嬢を見ている
数年会わない間にかなり成長したようで
身長も165cm位まで伸びてるし
栗色のショートカットが今では前髪パッツンにして
モミアゲの部分を肩まで伸びてるがリボンを巻いてるし
後ろも肩より長く伸ばしてるしなぁ・・・
服装もショートパンツに丈の短いチャイナ服だったのが
右足側が太ももの付け根、左足側が足首まであるジーパン生地っぽいの履いてて
上はタンクトップでも丈は胸の下ギリギリというか成長した
形の良いマシュマロに押し上げられてます
その上に袖なしのこれまたジーパン生地っぽいのを着てます
いつからそんな破廉恥な格好する子になったんだろうね
顔つきも幼かった顔が今では端正な男装してもいけるような
宝塚にもいそうな綺麗な顔になってるし
うん、時間って時には残酷だよな・・・
はぁ~っとため息を吐くと、それに子義嬢が眉を吊り上げて反応した
「白(はく)!俺の話きいてんの?!」
何より口調が男っぽくなってました
高順(こうじゅん)後で説教決定だな、朝まで寝かさないわ
っといかんいかん、子義嬢に意識を向けんと
「聞いてるぞ?子義嬢があまりに綺麗になっててびっくりしてただけだよ」
「・・・っ!?ふ、ふん!俺にはそんな言葉通用しないんだからな!」
「いや、本当にそう思ってるんだが」
「だまれぇぇぇぇ!」
「ぐほっ!?」
照れ隠しなのか渾身のアッパーカットを喰らい、意識が飛んじゃったよ
★子義嬢視点★
はぁはぁ・・・白は本当に変わっていない
俺・・・じゃない私の師匠であり私の大切な人だ
変わってないから多分色んな旅先で色んな女の人と知り合いになってるだろう
私とまき姉(高順)以外にも仲間を増やしてるに違いない
それは今度問い詰めるとしよう
肩で息をしながら、気絶した白を部屋に連れていこうとすると
可愛い後輩の二人が声をかけてくる
孔明(こうめい)子元(しげん)だ
「はわわわわ・・・その人大丈夫なんですか?」
「あわわ・・・子義お姉さんがいつも言ってた人なんでしゅよね?
はうっ噛んじゃった・・・」
この二人は私が勉強してる水鏡塾が開設してからの神童だ
巷では諸葛亮が伏龍(ふくりゅう)、臥龍(がりゅう)などと言われてるし
龐統(ほうとう)の方は鳳雛(ほうすう)と言われてる
私なんかとは頭の出きが違う生粋の軍師だ
慌てると、はわわ・あわわと言う二人は私達塾生の間じゃ
はわわ・あわわ軍師って呼ばれてるけどね
「この人なら大丈夫だ、俺が本気でやっても絶対に勝てない人だからな」
「ええっ!?子義姉が勝てない人なんているんですか!」
「こんな怪しい人が子義お姉さんより強いなんて・・・」
呆然としてる二人をおいて、私は自分の部屋に白を担いでいく
そんな私達の後ろで孔明と子元が呟いた言葉は聞こえなかった
「雛里(ひなり)ちゃん・・・年頃の男女が部屋に二人きり」
「朱里(しゅり)ちゃん、これは後学の為に・・・」
「「覗くしかないね」」
今日も水鏡塾はとても平和なようです
意識が浮上する・・・俺はどうやらどっかの部屋に寝かされてるようだ
まぁ多分子義嬢の部屋だろうけど
俺の顔に手が触れている、子義嬢の手か・・・
鍛錬を欠かしてない手は女の子なのにちょっと堅い
俺の手なんかよりスベスベしてるからいいけど
というか仮面外してやがるな、よし勝手に外してるから説教だ
そんな事を思いながら目を開けると
今にも涙が零れそうな目でこちらを見ている子義嬢がいた
「子義嬢・・・なんかあったのか?」
突然の展開すぎて気が回らん、何でこの子泣いてるの?
「なんで・・・もない・・・」
ソッポ向いて立ち上がろうとしたから
手を引いて抱きしめる
抱きしめられて身体は強張ってるみたいだが
「はぁ~・・・何でもないわけがないだろう
木通(あけび)俺には言えない事か?」
抱きしめたままで空いた方の手で頭を撫でると
強張ってた身体から力が抜けて俺の肩に顔を埋めながら
「だって・・・だって」
「だって?どうした?」
「やっと会いに来てくれたんだもん
ずっとずっとまき姉と二人で淋しかった
白に言われて強くなって役に立ちたいって思ってたから頑張った
でも、白から何年も連絡無いから不安で不安でっ」
俺の服を握り締める力が強くなる
あ~・・・確かに水鏡塾へいってからは連絡取ってなかったな
うん、二人の主としては失格だなこりゃ
「ごめんな木通・・・もう少ししたら
俺本格的に動くからさ、それまで待ってくれるか?」
「うん・・・私、白の為に我慢する」
「ありがとな、嬉しいよ
それと・・・ただいま」
「おかえりなさい白・・・」
俺は子義嬢が満足するまで抱きしめて頭を撫でておいた
それからその状態のまま話をしている内に
安心したのか子義嬢から寝息が聞こえてきた
俺が寝ていた場所に今度は子義嬢を寝かせる
子義嬢曰く、外での体面保つ為に男言葉使い始めたそうだ
護衛の仕事とかしてると荒事多いし、男から声かけられるのが面倒だったそうだ
結果、男は寄ってこなくなったが女がかなり寄ってきてるみたいだ
うん、完全に宝塚スターですね
さて・・・と外でこちらを覗いてる2匹のおませちゃん達に説教しますかね?
あ、そういや高順にもしないとな
その前に・・・水鏡先生に挨拶からだよな
寝ている子義嬢の頭を最後に撫でてから俺は立ち上がる
そろそろ、歴史が動き始める頃かねぇ?
あとがきっぽいもの~
前回の宣言?通り子義嬢メインにしてみました
はわわ・あわわ軍師は・・・うん、やっぱりおませちゃんルートで
腐女子ルートはその内?
子義嬢を某ボクっ娘軍師さんと区別する為に口調を変えました
でも、白ちゃんと二人きりの時は女の子に戻りますよっ
高順は・・・次回です次回!
次回は水鏡塾から離れ、河内にあの人物を迎えに行く予定です
ここでとうとうある事が発覚します!!するといいね!!
こんな駄文ですが次回もよろしくお願いしますm(_ _)m
これが終わった後に書こうかなと思ってる作品が思った以上の反応でびっくりです・・・
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この物語はオリ主メインの外史です
基本オリ主視点の作品になっています
ご都合主義・チート・独自のルートの為
苦手な人はご遠慮ください
大丈夫な人は駄文にお付き合いください
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