とある日の一組二組合同の授業。覚えている人はいるかもしれませんが覚えてない人のために言います。千冬が一夏に複数対一訓練をさせようとしたことを覚えていますか?今日はその話です。
「え!今日そういう授業だったんですか!」
一夏は千冬から今日の訓練の事を聞いて驚いていた。
「なんだ、あいつらから聞いていないのか?」
あいつらと言う言葉に一夏は箒達を見る。
「す、すまない・・・・」
「だ、大事なことを忘れていましたわ・・・」
「「「・・・・・・・・」」」
なんで皆して目を合わせようとしないんだ?
(あんなことの後だから言い出そうとすると思い出しちゃうし・・・)
五人の内心は一つになっていた。
「まあそういうことだ。篠ノ之たちは今回外れるがその代わりに山田先生と生徒達が相手をする。人数はざっと十四人ほどだ。」
「「「「「じゅ、十四人!」」」」」
箒達は驚いた。
「それくらいの人数なら無傷じゃいられないですね。」
「まあな。普通なら勝てるのは不可能といってもいいがな。」
「実力を測るためですか?」
「まあそんなとこだな。」
「頑張ります。」
時間は経ち合同授業の時間。一夏は白式を展開し待機していた。対する山田先生たちの方は打鉄七機、ラファール・リヴァイヴ七機の計十四機。山田先生はおなじみのラファール・リヴァイヴを操縦している。
「織斑君、今回はこんな人数ですが手加減はしないですよ!」
「わかってます。こっちも全力で行きます!」
「それでは双方準備は言いか。」
「いつでもいいです。」
「「「「「「「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」」」」」
「それでは・・・・・始め!」
千冬の合図と共にラファール・リヴァイヴを操る山田先生と生徒達はサブマシンガン、アサルトライフルなどをコールし一夏に向け集中砲火使用とするが一夏は瞬間加速を使いその間に雪片をコール、切り込みに入った。
「なっ!」
一夏はラファール・リヴァイヴを操る生徒を瞬殺する。
残り十三機。
「くっ!」
すぐさまハンドガンに切り替え発砲する山田先生。だが一夏は急上昇し回避する。
「もらった!」
「っ!?」
一夏の上から打鉄を操縦する生徒三人がブレードを振りかざす。
「はああああああああああ!!!!!!!!」
一夏は回転しながら上昇する。
「なっ!」
「無茶苦茶だよ!」
ブレードは弾き飛ばされ地に刺さる。一夏はパーティクルフェザーを連射する。
「きゃっ!」
一夏は移動しボードレイ・フェザーを放つ。ボードレイ・フェザーは全て命中し打鉄三機がリタイヤする。
残り十機。
「各機、散弾で牽制しつつアサルトでの迎撃を!」
「「「「了解!!」」」」
山田先生の指示の元ラファール・リヴァイブを操る生徒はショットガンを片手に、打鉄を操る生徒はアサルトライフルを片手に持つ。
ラファール・リヴァイヴを操る生徒五人の内の三人が一夏に接近し取り囲む形でフォーメーションを組む。
「これなら避けられないよ!」
「喰らえ~~~~!」
ショットガンの銃声が響き渡る。それと同時にラファール・リヴァイヴを操る生徒のシールドエネルギーが削られる。だが真ん中にいるはずの一夏の姿はなかった。
「うそ!」
「一体どこに!」
「きゃあああああああああ!!!!!!!」
「「「!!!」」」
悲鳴のする方を見るとそこには打鉄を操る生徒に雪片を突き立てている一夏の姿があった。打鉄を操る生徒のシールドエネルギーは0になる。
残り九機。
「今です!」
山田先生の指示と同時に一斉に一夏に向け発砲される。一夏はサークルシールドを使い防ぐ。爆煙により目の前が見えなくなった瞬間、一夏のハイパーセンサーにアラームが鳴り響く。
〈警告。投擲物を検知〉
爆煙の中からは大量の手榴弾が投擲されてくる。さらに爆煙と爆音が鳴り響く。
「なかなか考えますわね、山田先生。」
「そうだな。一夏のことをよく分析している。」
「それにあの戦法は前に私達がしたやつだったわね。」
「でもあの時は一次移行の段階だったから・・」
「今の状態だったら別の戦術が正しいはずだ。」
爆煙が晴れた瞬間、山田先生たちは驚いた。そこにいるはずの一夏の姿がいなくなっていた。その瞬間と同時に真上からの警告を示すアラームが山田先生たちに鳴り響く。
とっさに回避行動を取る山田先生たち。だが完全には回避できず一部の生徒と山田先生はシールドエネルギーを削られる。山田先生たちは真上を向くとそこにはジュネッス形態の白式を操縦している一夏の姿があった。
「いつの間に!」
一部の生徒が驚く間に一夏は雪片をコールし急降下。打鉄を操縦する生徒に切りかかる。
打鉄を操縦する生徒を守ろうとラファール・リヴァイヴを操縦する生徒が楯をコールする。
一夏は雪片を収め、至近距離で急停止と同時にクロスレイ・シュトロームを放つ。楯は崩壊しラファール・リヴァイヴを操縦する生徒はシールドエネルギーを削られ0になる。
残り八機。
一夏の両サイドから打鉄を操縦する二人が切りかかる。一夏はアームドネクサスを使い受け止める。
「今だよ!」
「決めて!」
「はああああああああああ!!!!!!」
一夏の真正面から『楯砕き』を装備したラファール・リヴァイヴを操縦する生徒が特攻してくる。
「甘い!」
白式のエナジーコアが光りコアインパルスが放たれる。
「きゃああああああああああ!!!!!!!」
ラファール・リヴァイヴのシールドエネルギーは0になる。
残り七機。
一夏はアームドネクサスにエネルギーを溜め、ラムダ・スラッシャーを放つ。打鉄のブレードは折れる。一夏はマッハムーブを使い左へ移動しまわし蹴りを叩き込む。
「きゃっ!」
一夏はネクサスハリケーンを放つ。
「「きゃあああああああああああああ!!!!!!!」」
打鉄を操縦する二人のシールドエネルギーは0になる。
残り五機。
一夏はセイビングビュートを山田先生に向け放つ。山田先生は楯をコールし防ぐ。それと同時に煙幕型手榴弾を放り投げる。一夏は目をやられる。
その隙を突き打鉄を操る生徒が一夏に切りかかってくる。一夏はハイパーセンサーをフルに活用し回避する。一夏は上昇しハイパーセンサーを使い狙いを定めスピニングクラッシュキックを喰らわす。回避するが反応が遅くシールドエネルギーが十分の一までに削られた。一夏はセイビングビュートを打鉄を操る生徒の足に絡みつかせる。
「悪いな。」
「・・え!?」
一夏はセイビングビュートで打鉄を操縦する生徒を振り回す。
「きゃああああああ!」
一夏はクロスレイ・シュトロームを放つ。二人のシールドエネルギーは0になる。
残り四機。
「や、山田先生・・・・」
「諦めてはダメです。」
「は、はい!」
ラファール・リヴァイヴを操る生徒の一人がミサイルランチャーを四発放つ。一夏はセイビングビュートを使いミサイルの一発に絡ませ他のミサイルにぶつける。ミサイルは一発が爆発するとほかのミサイルも爆発する。爆円の中から瞬間加速を使い特攻してくる生徒。両腕には『楯砕き』を装備している。両サイドからはブレードをコールし接近してくる二人の生徒。
(無茶だ!『楯砕き』はその威力が強い。ただでさえシャルで毎回使わない。腕がだめになっちまう!)
一夏はマッハムーブを使い『楯砕き』を使う生徒の後ろに回る。
「「「え!」」」
三人はぶつかり体制を崩す。一夏はエボルレイ・シュトロームを放つ。三人のシールドエネルギーは0になる。
残り一機。
一夏は後ろを振り向く。
「俺達だけですね。」
「・・・そうですね。ここまで出来るなんて正直思ってもいませんでした。でもだからといって私は諦めません!」
「俺もここで手を向く気はないのでっ!」
「くっ!」
一夏は雪片をコールし山田先生に急接近する。山田先生はブレードをコールし防ぐが一夏は弾き飛ばす。
「はあああああああああああ!!!!!!!!!」
一夏は両腕をクロスさせ、天に向け広げる。山田先生は瞬間加速を使い一夏の真下に着く。一夏はその隙を突き増したに狙いを定めオーバークロスレイ・シュトロームを放った。
「きゃああああああああ!!!!!!!!」
山田先生のシールドエネルギーは0になった。
「そこまで!勝者・織斑一夏。」
織斑君・・・・まるでウルトラマンみたいでした。彼はまだ十六歳なのにアンナに力を持って・・・・頑張ってますね。
山田先生は地上から宙に浮いている一夏を見上げていた。
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突然一夏に多数対一の訓練を言い渡す千冬。一夏は一対十四の戦闘を行うことになった。