No.517747 IS~彷徨いし剣の担い手~幕間:警告バルゴさん 2012-12-12 18:31:36 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:2115 閲覧ユーザー数:2055 |
一夏と鈴が保健室で話し合っていたその頃……織斑千冬は襲撃時に現れた正体不明のISについての調査報告を聞いていた。
「束、お前の仕業なのか……」
正体不明のISに積まれていたISコアが未登録だった上に各国で未だに開発されていない無人機だった……この報告を聞き即座に頭に思い浮かんだのは自身の幼馴染にしてIS開発者である1人の女性。
「束さんを疑うなんてちーちゃん酷いよ」
「…………ッ!?……」
周囲に誰もいないが故に口にした言葉に答える声に驚愕し慌てて声がした方へ振り向き・・・
「ヤッホー」
・・・その先に頭に思い描いていた親友、『篠ノ之束』の姿が有った。
「何故此処に来た、束」
「用事は2つかな」
「2つ?」
「まず、あの無人機について……」
「なんだと?」
その言葉に驚く私を尻目に束は話を続ける。
「アレを造ったのはちーちゃんの予想通り、――――――私だよ。ただし……アレを今、使っているのは私じゃない。」
その言葉に違和感を感じた。
「―――――どう言う事だ?」
「実は束さんのラボに泥棒さんがやって来てね、4、5体程盗まれちゃったんだ。」
ウソを言っているようにも見えずとりあえず信じてみる事にした。
「そうか……」
「疑ってた?」
その言葉に素直に頷いて肯定の意を示した。
「酷いな……まあ、仕方ないか」
苦笑する束を見ながら先程話していたもう1つの用事について思い当たる節がないので尋ねてみる。
「もう1つの用事はなんだ?」
「ちょっといっくんの事でお願いをしに来たんだ」
「一夏の事だと?」
「ちーちゃん、いっくんから目を離しちゃ駄目だよ」
その顔は今までに見た事のない真剣な表情をして
「何を……」
「いっくんが『壊れた』らこの世界で止められる人はいないから……」
―――――私もちーちゃんもいっくんを止める資格なんてないんだよ―――――
その言葉と共に束は其の姿を消していた。
「束、お前は一体何を知っているんだ?」
千冬がこの言葉の意味を知るのはこの会話から少し先になる
―――――紫の暴君、荒れ狂う王の姿をその目で見る事によって―――――
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久しぶりの投稿・・・ただし短めです。