~ 第55話 †出会いと再会† ~
鼻血で倒れた郭嘉(かくか)も次の日にはケロっとしていた
どうやら色々と妄想に入ると鼻血を出す体質のようだ
針で治療を試みたが病魔とかではないので無理だった
代わりに元気になるツボをついたので貧血にはなりにくいだろう
大量に鼻血を出さないならだけど・・・
話はうやむやになったが
俺は3人に挨拶をして水鏡塾へと行く事にした
3人が泊まってる部屋へ行く
ドアを叩き中へはい・・・
「はいる・・・ぞ?」
「え?」
「おおう?」
「なんと・・・」
3人が下着姿で着替え中でした
ラッキーイベント万歳・・・じゃねぇ!
「す、すまん!!」
急いでドアを閉めて、壁に寄りかかる
「あー・・・やっちまったなー」
頭を抱え、座り込んでるとドアが開き
中から程立(ていりつ)が顔を出して
「変態おに~さん、もう大丈夫ですよ~」
トドメの一言を言って、俺は床に両手両膝をついた
部屋の中に入ると同時に俺はDO★GE★ZAをして謝る
「本当にすまんかった!!」
郭嘉は腕を組み頬を赤く染めてそっぽ向いているし
程立は寝てるか起きてるのか微妙な感じでうつらうつらしてるし
趙雲(ちょううん)はこちらを見てニヤニヤしている
1分ほど頭を下げたままでいるとため息が一つ
「白虎(はくこ)さん、いいですよ顔をあげてください
今回のはお互い何も見なかったいいですね?」
「わ、わかった」
「ほら、風も寝たフリはいいから起きなさい
星もそれでいいですね?」
「あまりに刺激的すぎて現実逃避してました~」
「んむ、白虎殿になら見られても私は構わんよ」
「さて、それで白虎さんは何か用事があったんでしょう?」
「そ、そうだ俺はこれから知人のところに行くから
今日で別れようと思って尋ねたんだよ」
「ふむ・・・」
俺の言葉に3人とも思案顔になる
ついてくるって言われたら困るから釘をさしておくか
郭嘉と程立には曹操の所にいてもらわんと困るし
趙雲も劉備のところへきっといくだろうしな
「あ~言っておくけど俺は連れていかないからな?」
「なんですと!?」
趙雲が俺の言葉に反応して詰め寄ってくる
郭嘉は眼鏡をくいっと持ち上げて睨むし
程立は・・・寝てるフリしてるな俺は何もしないぞ?
「俺には俺の天命と言うべき目的がある
その為に俺は今後動くつもりだからな
準備が必要なわけだ・・・残念ながらそこに3人の活躍する場はないよ?
それに・・・だ
程立、君の求める日輪には俺はなる気はないし
郭嘉、君の神算鬼謀を発揮させる人物は他に居る
趙雲、君の心にある大儀を持つ君主は他に居る
俺はその人物を知っているが、それは自分達でこれからの旅で探してほしい
俺が言いたいのは以上だ」
ふぅ・・・一気に言うと疲れるな
趙雲は俺の服を掴み睨んでいるが
口角を釣り上げてニヤっとすると
「この趙子龍を振るのですから・・・後悔なぞせぬように」
と机の上にある昨日の残りの酒を飲みながらこちらに背を向けて座る
程立も俺の傍によってきて
「私の夢はおに~さんに言った覚えはないのですが~・・・
風を必要ないと言ったおに~さんにはいつか後悔させるのですよ」
一瞬泣きそうな顔を見せるが、こちらに背を向けて趙雲の横に座る
最後に郭嘉がよってきて・・・
「自惚れるのもいい加減にしてください!
だ、誰が貴殿についていくもんですか!さっさと行けばいいじゃないですか!!」
ビンタ一発してきて、怒って俺を部屋から追い出した
出て行く直前に俺は
「すまない・・・そしてありがとう」
最悪の別れになったと思うが、計画の為に曹操と劉備には必要な人物だし・・・な
つうかビンタはやっぱきくなぁ
荷物を自分の部屋に取りに戻り、俺は宿屋を後にした
★郭嘉視点★
「馬鹿・・・ですよ」
「馬鹿ですな」
「馬鹿なのですよ本当に」
私達3人は昨日の騒動の後話し合いをして
白虎さんについて行こうと、主君として仕えるに相応しい人物だと思った
確かにまだまだ私達は未熟でだけど・・・それでも白虎さんの傍でなら
私達3人とも成長できると確信していたのだが
「まさか振られるとは思いませんでしたよ」
私達3人に心の傷を負わせた代償は高くつきますよ?
次に会えた時、絶対後悔させてみせますからね?
「ふふふ・・・」
「稟・・・鼻血が・・・」
「星ちゃん、今の稟ちゃんには何を言っても無駄だと思いますよ」
背中に悪寒を感じつつ俺は町から少し離れた山の上にある水鏡塾へと着いた
何でも完全住み込み型の塾で、しかも女性限定らしい
事前に試験をしてそれを合格した者だけが通える文官達の登竜門とかなんとか
というわけで着いたわけだが
これはなんというかでっかい屋敷だな塾よりも学校みたいなもんかね
それはいいとして、子義嬢はどこだろうか
お、入り口で掃除してる子がいるなちょっと聞いてみるか
「すまない、ここに通ってる子で太史慈(たいしじ)という子いないかな?」
声をかけた子は金髪のショートカットで帽子をかぶっている
「はい・・・?子義ちゃ・・・はわわわわわ!?」
こちらを振り向くなり動揺してはわわいってる
「ちょ!?ちょっと落ち着いて・・・?」
俺が落ち着くように言っても
「はわわ・・・・きゅう・・・」
余計に悪化して気絶してしまいました・・・やばいんじゃね?
気絶した子に近づき介抱しようとすると
「朱里ちゃ~んどうし・・・あわわわわわ!?」
建物の中から様子を見に来た魔女っ子帽子かぶった子が
今度は混乱している
「い、いやちょっと待ってこれは違うんだよ!?」
と俺まで焦って魔女っ子帽子の子に近づくと
「あわわ。。。きゅうぅ。。。」
うん、ですよねー仮面をつけた怪しい人が声かけるとそうなりますよね
魔女っ子帽子の子まで気絶したので
建物に背を預けるようにして並べておいた
さて、この状況非常にやばいがどうしようかと悩んでると
「孔明(こうめい)~?子元(しげん)~?掃除終わった~?」
さらなる絶望の声が俺に聞こえた
その声の主が俺に気づき、その横にいる二人を見て
「ふふふ・・・」
いつぞやの時のように黒いもやを身体から出して微笑む子義嬢がいましたとさ
「ぎゃ嗚呼ああああああああああああああああ!」
説教と躾が終わった後に聞いたら
気絶した二人があの諸葛亮とほう統だと教えてもらった
それにしても最悪な別れと最低な出会いと再会になったもんだ・・・
あとがきっぽいもの
今度こそ3人との別れとはわわ軍師とあわわ軍師登場です
そして子義嬢再登場です、相変わらず躾されてますがw
3人は曹操と劉備軍には必要不可欠な人材ですのでついてくるのを無しにしました
原作組は原作通りに、オリキャラはオリキャラのみで構成予定です。
次は子義嬢達との絡みをやって、そろそろ仲達ちゃん迎えに行く予定です
こんな駄文ですが次回もよろしくお願いしますm(_ _)m
ご質問などがあれば出来る限りコメントで返事したいと思っていますっ
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この物語はオリ主メインの外史です
基本オリ主視点になっております
チート・ご都合主義・独自展開の為
苦手な人はご遠慮下さい
大丈夫な人は駄文にお付き合い下さい
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