No.515890 冥王と猫カルバリンさん 2012-12-07 14:39:10 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:516 閲覧ユーザー数:508 |
小説家になろうで投稿していましたがガイドライン等の強化で二次作品の投稿が困難になりましたのでこちらのサイトに投稿しました。
短編作品です。
アットベルスにて投稿している短編作品です。
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ネコアルクSide
遥か遠くに見えるは千年城……ぐししししっ、もうすぐ、あの美しい城がアタシの新たなネコ王国城にゃるだにゃーっ!
「シロ……我等が悲願遂に叶える時が来たのだな……。」
「そうだとも!クロ、アタシの夢の王国……否っ新ネコ帝国の建国ニャ♪」
クロは今自分にとって、一世一代の大作を作ろうと熱意を燃やしているニャ。
「リーダー報告するニャ敵は、篭城戦をする為かだーれーも出て来ないニャ。」
「期は熟しきった、者共いざ突撃ニャーッ!」
「「ニャーッ!」」
一億いや……クロの混沌ネコエリート部隊も合わせると二億の大群団になるニャ。
(ぐふふふっ……今度こそアタシが真ヒロインに輝く時ニャ。)
勢い良く千年城に攻め込む、ネコ連合軍しかし、いきなり地面が割れ部隊の大半が奈落に飲み込まれた!
「「お、落とし穴ニャッ落ちるーっ!」」
なななっ、なんとーっ我々精鋭のネコエリート部隊が、作戦開始から10秒で全滅かよ!
「ここまで、見事に返り討ちにされっと……何か我が身の破滅の予感ぐふふふっ」
「そうであろう……出来損ないには、十分な結末であろう違うか?」
「そそそ、その声は真祖の姫君!」
「なんとーっ、貴様いつの間に現れた!」
しまったーっニャ、ネコエリート部隊がほぼ壊滅状態で……今此処にいるのは……クロと……アタシだけかよ!
「フッ……所詮は吾輩達には見果てぬ夢の理想郷と言う訳か……しかしーっ、吾輩まだハリウッドデビューしてニャのだよこれが……。」
「アタシはまだ、真ヒロインの座をまだ獲得してねぇーぞっ。」
氷で出来た美しい花のように微笑む、そして真祖の姫君の一言……。
「さあ……狩りの終わりを愉しもう。」
ギャーニャ! のーもあばいおれんす反対ーニャッア、タシ達の叫びも虚しく情け容赦の無い無慈悲な一撃が振り下ろされた。
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冥王Side
はああああっ~。 今僕は手紙を見て大きな、ため息を漏らした……手紙の贈り主は、朱い月のブリュンシュタッド……云わずと知れた世界の調停者だよ。
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手紙~
冥王よ久しいな実はそなたに、頼みたい事がある邪神ネコの成り損ないを引き取って欲しい。
……とだけ簡潔に書かれていた。
「真祖の姫君の御指名か、無下に断れない……さて問題の解決に向かおう。」
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千年城~Side
城に着いた、いつ見てもこの城の美しさそしてその威容感に圧倒される。
そして僕は、死徒に案内をされ謁見の間に通される。
「久しいのう、冥界の王?」
「ご無沙汰しておりました、真祖の姫君。」
長話をするほど、お互いに暇人では無い、本題に入ろう……そう思った時真祖の姫が本題を口にする。
「冥界の王よ、我が城に押し入った不埒者をそなたに与えたよう。」
彼女の指さす方向を見ると……はあっ、とため息 を出したくなった何故なら、そこにはガムテープで口を塞がれたネコアルクとネコカオスの鎖でがんじがらめにされた、そして死屍累々のネコアルク達の山があった。
「もごーっ、もがーっ!」
(アタシが悪いんじゃあ無い、クロが悪いだーっ!)
「ふがーっ、ふがーっ、」
(吾輩は被害者だっシロに騙されたのニャ!)
直接頭の思考を覗かなくても、何となく判った……。
「なるほど……僕に敗残処理をしろと?」
「いやただ、こやつらを引き取って欲しいのだ冥界の王よ。」
目を細めてそう言い放つ真祖の姫……どちらにしろ同じ事じゃないか?
「解りました姫君、邪神ネコ達は遠慮なく持ち帰ります。」
(腹いせに、こいつらこき使ってやるーっ!)
内心そう思いながら、ネコ達を引き取る……ネコカオス一億匹ネコアルク二億匹とりあえず冥界にお持ち帰りだ。
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冥界~
冥王Side
ネコ達を連れて帰って来て、はや一ヶ月が過ぎた。
「はぁぁぁっ。」
「冥王様どうしました?」
僕の腹心兼秘書に当たるコウモリの羽を付けた女魔族のミミが報告書を持って来る。
「ミミっ、その報告書と始末書をまとめて、焼いて……。」
そう……冥界でネコ達が好き勝手に騒ぎを起こすせいで、ここのところ寝ていない……始末書が山だ……まるでヒマラヤだ……誰か弾をーっと、古今奮闘する兵士みたいな心境だ……。
ネコカオスは女魔族に、ナンパ兼スカウトしまくるわ……ネコアルクは街の一角にネコ王国縮小版を築くわで、毎日いや……1時間に約四万件の抗議が殺到している。
「冥王様、とりあえず紅茶でもお飲みして、気持ちを楽にしてください。」
赤毛のショートカットに緑の鋭い目つきだが彼女の無邪気な笑顔が、一番ほっとする……まあ彼女とは長い付き合いだし……ネコどもはいずれ修正してやればいい。
ミミはとある転生者の兄妹の事後処理の後僕の所に来た。
彼女には書類の山の処理手伝って。
「冥王様、私はこれで失礼いたします。」
「ミミさん?手伝ってくれないの?」
「申し訳ありません、まだ書類の山がありますので、それでは失礼いたします。」
うやうやしく頭を下げ執務室から退出していく。
「ミミさんっかむばっくっ~。」
泣きながら一人書類の後始末をし続ける僕がいた。
ネコどもーっ、絶対ネコ無双してやるーっ。
泣きながら心に誓った。
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続編は……今の所考えいません。
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この作品はタイプムーン様のガイドラインに従い作成しています。 千年城を乗っ取ろうとした猫達しかし紅い月のブルンシュタットに返り討ちにされ、冥王が猫たちの後始末を押し付けられた。
アットベルスから転載いたしました。