No.514842

真・恋姫†無双 異伝 「伏龍は再び天高く舞う」外史動乱編ノ十三


 お待たせしました!今回も早めですが。

 前回、兵を率いて進もうとした張任の目の前に

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2012-12-03 23:10:31 投稿 / 全12ページ    総閲覧数:8593   閲覧ユーザー数:6871

「我が名は北郷一刀!!お前達は既に囲まれている、命が惜しくば今すぐ投降

 

 せよ!!」

 

 張任はそれを聞き、驚きを隠せない。

 

「馬鹿な!何故北郷軍がここに!?確か先鋒の袁紹はまだ楽成城を囲んでいる

 

 はず…」

 

 そう喚いてみた所で目の前に北郷軍本隊がいるという事実は覆しようもない。

 

 兵達も慌てふためくばかりであった。

 

 ・・・・・・

 

「何や?あいつら、こんなんで慌てふためくんかいな。ようやくまともに戦いが

 

 出来る思うたのに、これじゃ拍子抜けや」

 

 劉璋軍の有様を見た霞がやれやれといった表情になる。

 

「霞、戦の最中なんだから最後まで気を抜くなよ」

 

「そないな事、一刀に言われんでもわかってるちゅうねん。ほんなら、まずはウチ

 

 から行かせてもらうで~。張遼隊、突撃!!」

 

 霞が号令をかけると霞の部隊が慌てふためく劉璋軍のただ中に真一文字に突撃する。

 

「我が名は北郷軍が将、張遼!張任の首、貰い受ける!!」

 

 その勢いに劉璋軍の兵は反撃する事もままならずに次々と討ち取られていく。

 

「よし、霞はうまく突っ込んでいったな。朱里、次の手を」

 

「はい、では狼煙を上げて向こう側にいる凪さんに合図を!!」

 

 

 

 朱里の指示で狼煙が上がる。それを本隊の向かい側に待機していた凪が確認する。

 

「楽進様、狼煙が!」

 

「ああ、では我らも行くぞ!突撃!!」

 

 凪の号令で霞の部隊の突入で混乱したその中に凪の部隊が突っ込んで行く。

 

「北郷軍が将、楽進見参!!敵将、覚悟!!」

 

 凪の部隊の突入で劉璋軍はもはや混乱を収拾する事が出来ない状態となっていた。

 

「くそっ、何故だ!何故ここまで来れたんだ!!」

 

 襲い掛かる北郷軍の兵を追い払いながら、張任はそればかりを考えていた。

 

「それは昔使われていた間道を修復しながら進んで来たからだ」

 

 俺がそう声をかけると張任は血走った眼をこちらに向ける。

 

 そう、俺達は山間にある間道の跡を修復しながらここまで来たのだ。実際、作業

 

 ばかりで何度も霞が愚痴っていたのだが。

 

「そうか…そういえば、法正が前にあれを二度と使えないようにしておくべきだと

 

 言っていたが…それを聞いておればな」

 

 張任はそう自嘲の笑みをこぼした瞬間、獰猛な眼で睨みつける。

 

「だが、ぬかったな!総大将自らがこのような所まで出てくるとは詰めが甘い!

 

 お前をここで討ち取ればこちらの勝ちよ!!」

 

 そして張任はこっちへ突っ込んでくる。さあ、ここまで手筈通りだ。ならば、

 

「しまった!ここは一旦退け!!」

 

 俺は慌てたふりをしながら馬を後方へ走らせる。

 

「今更気付いても遅いわ!皆の者、あれが敵の総大将だ!討ち取って手柄を

 

 立てろ!!」

 

 

 

 俺を追いかけて張任とその兵達が追ってくる。

 

「よし、ここだな」

 

 俺はくるりと向きを変え、刀を抜く。

 

「ほう、逃げ切れぬと覚悟を決めたか?」

 

 張任がそう笑いながら言うのを尻目に俺は近くの綱を切る。その瞬間、その近く

 

 の崖より岩が落ちてきて、張任達を直撃する。

 

 張任本人は何とかかわしたが、ついてきた兵の殆どはその下敷きとなった。

 

「なっ…罠とは卑怯なり!!お前も武人なら正々堂々と正面から勝負しろ!!」

 

 張任はそういきり立ちながら叫ぶが、

 

「はっ、それは猪武者の台詞だ。そんな事を言うなんてあんたこそ一軍を率いる将

 

 の資格なんて無いんじゃないのか?」

 

 俺がしれっとそう言い返すと、張任はますます顔を真っ赤にしていた。

 

「ぐぬぅぅぅ…お前さえ討ち取ればいいのだ!覚悟!!」

 

 言葉に窮した張任は槍を構えて突っ込んできた。

 

「お前のようなガキにこの槍がかわせるか!?」

 

 そう言いながら鋭く槍を突き出してきたが、

 

「それがどうかしたか?」

 

 俺はそれを軽くかわす。実際、爺ちゃんの攻撃に比べたら大した速さでなない。

 

「なっ!?…くそっ、まだまだ!」

 

 張任はめげずに再び攻撃しようとするが、

 

「だから遅いっての」

 

 それより早く俺が刀を一閃させ、張任の槍の穂先を斬る。

 

 

 

「何!?馬鹿な…こんなガキに俺が…こんなはずは」

 

「勝負ありだ、張任。投降しろ」

 

 俺はそう呼びかけるが、

 

「誰がお前のような者に…死ねぇぇぇぇぇ!!」

 

 張任はそれにまったく耳を貸す事無く残った槍の柄を振り上げるが、そこに

 

 一本の矢が飛んで来て張任の右肩に刺さり、張任はその場に倒れる。

 

「大丈夫ですか、北郷様!?皆、張任を捕らえよ!!」

 

 その矢を放った丁奉さんが兵に指示を出しながら近づいてくる。

 

「ああ、ありがとう…って、あの、その格好は一体?」

 

「えっ!?…いや、あの、ちょっと普段の服が破けてて…」

 

 そう言う丁奉さんの格好は…何とメイド服の上に鎧を着けていた。何か新しい

 

 格ゲーのキャラみたいだな。

 

「とにかく、ありがとう。助かったよ」

 

「それは良かったです。でも北郷様、総大将たるもの無闇に一人で敵前に出るの

 

 は控えてください。敵を引き付けるのは我々でも出来るのですから」

 

 そう丁奉さんに注意された…でもメイド服のせいかあまり威厳が無い。

 

 そうこうしているうちに張任は完全に縛り上げられていた。

 

「張任召し捕ったりーーーーーーー!!」

 

 丁奉さんの良く通る声が戦場に響き渡ると途端に戦いは止む。

 

 そして劉璋軍の兵は戦意を失い、大半が逃げ出し、残った者の殆ども投降したの

 

 であった。

 

 そしてそのまま俺達は綿竹関を占拠したのであった。

 

 

 

「このまま成都に進軍したい所ではありますが、ここはまず後顧の憂いを断つ為に

 

 巴郡を占拠して、楽成城を攻めている袁紹さん達との連絡をしやすくするように

 

 します。凪さんと蒲公英ちゃんは一万の兵を率いて速やかに巴郡を占拠してくだ

 

 さい。報告では巴郡には留守居の兵が一千程のみと聞いていますが、気は抜かな

 

 いようにお願いします」

 

 綿竹関に入るなり、朱里は指示を出していた。

 

「霞さんはこの近辺の鎮圧をお願いします」

 

「おおっ、任しとき」

 

 指示を受けた皆が出発する。

 

「後は成都を攻めるのみだな」

 

「ふん、幾ら何でもこの兵力で成都を陥とす事など出来んぞ」

 

 俺の言葉にそう毒づいたのは連行されて来た張任であった。

 

「成都にはな、まだ五万の精兵が控えておる!そしてここは先代劉焉様より我らが

 

 治める地。外から来たお前らに従う者など誰一人おらぬわ!!」

 

 さらに張任はそう吼えるが、

 

「そう思っておられるのは張任殿と成都におられる方達くらいですよ」

 

 そう言って入って来た者の姿を見て、張任は驚愕する。

 

「なっ…燐里!どうしてお前がここに」

 

 それは輝里に連れられて来た法正さんだった。

 

 

 

 呆然とする張任を尻目に輝里と法正さんは俺の前に跪く。

 

「法正殿は率いていた八千の兵と共に一刀さんに従うとの事にてここまでお連れいた

 

 しました次第です」

 

 輝里がそう言った後、法正さんが前へ進み出る。

 

「初めまして北郷様、法正と申します。不肖の身なれどこれからもお引き回しの程を

 

 お願いします」

 

 法正さんはそう言って礼を取る。

 

「ありがとう、法正さん。こちらこそよろしく」

 

 俺はそう言って笑顔で法正さんの手を取る。

 

「えっ…は、はい!私こそ!!」

 

 その瞬間、法正さんの顔が一気に赤くなり、向こうから強く手を握り返してくる。

 

「私の真名は『燐里』と申します!!」

 

 そして何故かハイテンションで真名を預けてくる。

 

「あ、ああ、ありがとう。俺の事は一刀って呼んでくれ」

 

「はい、一刀様!!燐里はこれからもあなたの為に粉骨砕身頑張ります!!」

 

 ええっと…これをどう対応したものか…。

 

 俺は輝里に助けを求めるように眼を向けるが、何故か輝里は不機嫌そうに俺を睨む

 

 ばかりだった。そして後ろにいる朱里から何やら半端無く黒いオーラが漂ってきて

 

 怖くて振り向けない。

 

「ええっと…頼りにしてるよ、燐里」

 

「はい!!」

 

 とりあえず俺がそう答えると、燐里はうれしそうに微笑んでいた。

 

 

 

「こ、これはどういう事だ燐里!!お前は劉璋様を裏切ってその男に付くという

 

 のか!!」

 

 すっかり蚊帳の外状態だった張任がそう喚いた途端、それまでのハイテンションは

 

 何処へやら、燐里は張任に対して凍りつくのではないかと思う位冷たい眼で睨む。

 

「そうですが何か問題でも?それに劉璋様も王累殿も張任殿も益州の民達がどのよう

 

 な思いをしているか知っているのですか!?まさか劉焉様のご威光で何をしても無

 

 条件に従っているとか本気で思っているのではないでしょうね!?」

 

 そして一気にまくし立て張任に詰め寄る。その勢いに先程まで噛み付かんばかりに

 

 怒っていた張任が一気に萎れていくのが傍目から見ても分かった。

 

「大体、あなたは劉焉様に仕えた最古参の将でありながら何時も何時も『王累殿、王累

 

 殿』と…昔のあなたはそんなのではありませんでした!!劉焉様が亡くなられ、王累

 

 殿が政務を取り仕切るようになってからあなたはご自分では何もお考えにならずに、

 

 王累殿の言う事を右から左に伝えるばかり…まるで鸚鵡のようだと皆、言ってる事位

 

 あなたの耳に入っているのではないのですか!?」

 

 よくもまあ、そこまで言えるものだな…しかも鸚鵡ってこの世界でも普通に認識され

 

 ているんだ。知られるようになったのは、もうちょっと後の時代じゃなかったっけ?

 

 それはともかく、見れば張任の顔は完全に冷や汗にまみれていた。どうやらこの人は

 

 弁舌に関してはあまり得意ではないらしい。おそらくそこを王累とかいう人にいいよ

 

 うに扱われていたのだろうけど…。

 

「なあ、輝里。あのままでいいのか?」

 

「燐里はああなると、余程論理的に論破するか自分の気が済むまで止まりませんので…」

 

 輝里も半分諦め顔だった。

 

「大体、民にあれだけの重税を課して、しかも使い道が自分達の贅沢や不毛な内輪争い

 

 ばかりで民が何時までも従ってばかりいると思っているのですか!?実際、私が一刀

 

 様に従うと宣言した途端に南部のほとんどの民が劉璋様を見限ったのですよ!!それ

 

 をあなたはどう思って…」

 

 燐里の一方的なまくし立てはそれから四半刻ばかり続いていたのであった。

 

「はわわ~、ご主人様…私、法正さんのあれにはついていけましぇん」

 

 朱里は何時の間にやら、そう言って俺の袖にしがみついていた。

 

 そして張任は真っ白に燃え尽きていた。さすがにちょっと可愛そうな気もしたが…俺も

 

 気をつける事にしよう。

 

 

 

 場所は変わり、楽成城。

 

 袁紹率いる軍勢に囲まれて数日、何とか二人の指揮の下で守ってきたのだが、ここにも

 

 綿竹関での張任の敗退が伝えられ、そして…。

 

「紫苑様、巴郡の事は聞きましたか?」

 

「ええ、北郷軍に攻められて陥落寸前とか…まさかあの間道を修復して進んでくるなんて

 

 誰にも予想は…いえ、燐里ちゃんが確か指摘してたわね」

 

 黄忠は完全に意気消沈した感じになっていた。

 

「今更それを言っても始まりません。だが巴郡はまだ陥ちてません。今ならまだ…」

 

「でも私達の兵も残りは三千余り。援軍を出せる余裕は無いわ。下手に兵を割いたら瞬く

 

 間にここが陥とされるわ。まだ成都は健在だし、他の城の中にも残っている所があるわ。

 

 まだそこからの援軍に期待して立て籠もっていた方がまだ可能性はあるわ。焔耶ちゃん

 

 も巴郡の事が心配だろうけど、あそこの留守居も桔梗や焔耶ちゃんが信頼して残してい

 

 った者達だからそう簡単に陥落はしないはずだからもう少し我慢して」

 

「はっ…」

 

 黄忠にそう言われ、魏延は渋々ながらそれに従う。

 

 しかし、その夜…。

 

「紫苑様はああ言われたが、やはりこのまま巴郡見捨てる事は出来ない。ここは我らだけ

 

 でも巴郡に行くぞ!夜陰に紛れていけば中に入れるはずだ!!」

 

 やはりというか何というか、魏延は僅かな兵と共に飛び出していったのである。

 

 しばらくして黄忠も気付いたが時既に遅く、ただ無事を祈るのみであった。

 

 

 

 魏延は巴郡へあと四里と迫った所で一旦部隊を集結させる。

 

「いいか、ここからは一気に巴郡の城内まで駆け抜ける。ついてこれない者は置いていく

 

 からな。では行くぞ!」

 

 そして駆け出そうとしたその時、その場に矢が降り注ぎ魏延隊の兵の何人かが倒れる。

 

「なっ、くそっ!!待ち伏せか!?」

 

 魏延は何とか矢を弾くが、次々と兵が倒れていく。

 

「チクショウ…こんな攻撃ばかりしてきやがって!この魏延と正面からやろうって者は

 

 いないのか!!」

 

 苛立った魏延がそう叫ぶと、

 

「ここにいるぞぉーーーーーー!!」

 

 そこに現れたのは蒲公英だった。

 

「なっ!?貴様…馬岱!!またお前か!!」

 

「えっ!?…ああっ!そういうお前はこの間の…そう!無駄にデカ乳脳筋女!!」

 

「誰が無駄だ!!私は魏延だ!!」

 

「あっ、そうだった。そんな名前だったね」

 

 蒲公英の人を喰ったような台詞に魏延はキレかける。

 

「貴様…よくよく私を怒らせたいようだな」

 

「ええ~っ、別に蒲公英あんたを怒らせようなんて思ってないし。何か知らないけど、そ

 

 っちが勝手に一人で怒ってるだけでしょう?ダメだよ~、胸ばっかにじゃなくてもっと

 

 脳に栄養回さないと~。どうせそんな無駄に大きな胸なんて年取ったらペランペランに

 

 垂れてくるんだから~」

 

「何だと…!!貴様ぁーーーーーー!!ここで死ねーーーーーーー!!!」

 

 完全にキレた魏延は鈍砕骨を振り回して蒲公英を追いかける。

 

「うわっと!?危なぁ…相変わらず馬鹿力だけはあるんだね~」

 

「誰が馬鹿だ!!」

 

 そのまましばらく二人の追いかけっこは続いていた。

 

 

 

「はあっ、はあっ、はあっ…ようやく追いつめたぞ。もう逃げ場は無いぞ」

 

 魏延は蒲公英を崖まで追いつめていた…と思ったその時。

 

「残念でした~!ここまでおいで~!!」

 

 何と蒲公英は崖から飛び降りてしまった。

 

「なっ!?馬鹿な…」

 

 魏延は驚いて崖を覗き込むと、崖だと思ったそれは僅か2m程しかなく、しかもその下

 

 には蒲公英の馬がいて、蒲公英はそれに飛び乗って距離を取ってしまった。

 

「くそっ…ふん、だがな、私はお前になどこれ以上構っている暇は無い。お前が遠く離れ

 

 たその隙に巴郡へ行かせてもらう!」

 

 そのまま魏延は巴郡へ向かうが…。

 

「なっ!?馬鹿な…これは!」

 

 その魏延の目に飛び込んだのは巴郡の城内に翻る「十」と「楽」の旗であった。

 

「や~い、や~い!馬~鹿、馬~鹿!!巴郡なんてとっくに蒲公英達が制圧しちゃったよ

 

 ~だ!陥落寸前なんて、お前を誘き出す罠に決まってるのに。やっぱり脳筋は嫌だね~。

 

 もっとここを鍛えないとね~」

 

 蒲公英は自分の頭をトントンと指で叩きながらそう言った。

 

「貴様~!もうお前だけは許さん!皆、あいつを囲めー!!」

 

 魏延はそう指示を出したが…それに応える兵は一人もいなかった。

 

「うわっ、兵なんてさっきの場所で皆倒すか逃げるかしたのに…それに気付かないなんて、

 

 あんたって本当に馬鹿?…って言うまでもないか」

 

 蒲公英はやれやれといった表情でそう言った。

 

 

 

「貴様ーーーーー!!そこへなおれーーーーーー!!」

 

 完全にいきり立った魏延は一直線に蒲公英に突き進むが、蒲公英に迫る直前、その足元が

 

 崩れる。

 

「うわーーーーーーっ!」

 

 それは蒲公英が作った落とし穴だった。前にも同じ事があったような気もするが…。

 

「あんたは学習するって言葉を知らないの?」

 

 蒲公英は哀れむような目でそれを眺めていた。

 

 こうして魏延は再び蒲公英によって捕縛されたのであった。

 

 ・・・・・・・

 

 楽成城に残る黄忠にも巴郡の陥落と魏延の捕縛が伝わっていた。

 

「焔耶ちゃんが!…くっ、もはやここまでという事なの…」

 

 黄忠は何も出来ぬ我が身を恨むように空を見上げていたのであった。

 

 ・・・・・・・

 

 同じ頃、成都では、

 

「何故だ!何故こうなったのだ…!!」

 

 王累は自室で一人そう喚いていた。

 

 既に成都にも張任・厳顔・魏延の捕縛、巴郡の陥落、法正の裏切り、北郷軍が既に

 

 間近にまで迫っている事が伝わっており、その結果全責任が王累の双肩にかかって

 

 きていたからである。

 

「くそっ!絶対このままで終わってなるものか!見ておれよ!!」

 

 王累の叫びは空しく響いていた。

 

 

 

 

                               続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あとがき的なもの

 

 mokiti1976-2010です。

 

 今回もかなり早めに投稿出来ました。

 

 一応、現在益州勢で残っているのは成都周辺と楽成城に籠る黄忠さんのみです。

 

 後は既に制圧したか投降したかしておりますので。

 

 次回は遂に成都攻略戦です。王累の悪あがきがどこまで通用するか…。

 

 

 それでは次回、外史動乱編ノ十四にてお会いいたしましょう。

 

 

 

 

 

 

 追伸 揚州での孫呉VS張怨の続きは少しお待ちください。

 

 

 

 

 


 
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