No.513780 いきなりパチュンした俺は傷だらけの獅子に転生したたかBさん 2012-12-01 00:10:45 投稿 / 全3ページ 総閲覧数:5182 閲覧ユーザー数:4711 |
第八十五話 中二病でグレていたい。
高志が雷神と呼ばれていた少女と出会っている時。
「ワクチンか回復魔法を使える人を探しているのですが知りませんか!?」
「え、えええ~。確かに僕は…」
「持っていたら助けると思って渡してはくれないでしょうか!」
ジャキィッ。
なのは達と一緒に管理局の手伝いをしていたユーノは突如発生したエネルギー源を確かめるために現場に向かおうと無人世界の上空を飛行していたら、西部劇に出てきそうな青い服を纏った女性警官を思わせる人に出会った。
その赤い長い髪の毛を三つ編みで一括りにまとめていた。
が、その女性は全身から噴き出る汗の所為で、その髪は少し重そうにも感じる。
エイミィと同じぐらいの少女で
「ちょ、ちょっと待ってください」
その為。ユーノは彼女の行動についていけなかった。
「持っているんですか!持っていないんですか!?」
ガキンッ。
「あーもー、なんでこうなるのかな!」
ユーノは突如現れた女性警官な女性から銃を突き付けられながら助けを求められていた。
この妙な行動に彼はどうすればいいか困っていた。
「もー、こうなったら強行突破です。貴方の服を引っぺがしてワクチンを探し当ててみせます!」
「それは
「まずはその半ズボンから!」
「なんであなたもピンポイントなんですか!?」
ユーノ。何気に貞操の危機である。
同時刻。
「こちらは時空管理局の者です。ここは管理外世界です。渡航許可証はお持ちですか?」
「あら可愛らしい女の子。デートのお誘いだっだら嬉しんだけどな~♪」
「い、いえそうでは無くて…」
フェイトもまたユーノと遭遇していた女性とよく似た服装女性と別の管理外世界で遭遇していた。
ユーノが遭遇した活発な少女に対してフェイトが遭遇した女性はのんびりとした空気を醸し出していた。
「でも、ごめんなさいね。私、今探し物で急いでいるの。だから…」
その女性はフェイトに向ける表情を一瞬で変化させる。
「っ!」
「どいてくれる?」
確固たる信念の表情に。
「僕はへいとじゃないぞ。『雷刃の襲撃者』なんだ。どうだっ、カッコいいだろう!」
エッヘンと胸を張る雷刃を名乗る少女に高志は未だに困惑していた。
何故、フェイトが髪を青に染めてカラーコンタクトをつけているのだろうと。
「ああ、うん。カッコいいね」
「そうだろー、すごいでしょー♪」
雷刃は高志が適当に相槌を打っていることに気が付かず上機嫌である。
「とりあえず…。さっき買ってきた服でも着ようか」
「えー、
「いいからつけなさい」
「わぷ」
高志は先程服を取り扱っている店で厚手のセーターを買ってくると雷刃にそれを無理矢理着せる。
まだ三月の上旬なのにレオタードにマント。ミニスカートといった格好の少女が街を徘徊していたら怪しい目で見られる。
マントの上から着せたセーターだったが、マントは一度消えるとセーターの上から再び出現した。
「…暖かい」
「そりゃそうだろう」
「…むう」
最初は嫌がっていたがセーターの防寒性に納得したのか雷刃はそのままセーターをつけてまま高志の後についていく。
その一方で高志はいろいろと思案していた。
何故、フェイトがこんな風にぐれてしまったのだろうか。と。
原因一。愛情が足りなかった。
いや、それは無い。
フェイトの現保護者であるリンディをはじめ、バカ親。もとい親馬鹿になった子煩悩プレシアの愛情が足りないという事は無いだろう。
原因二。学校生活のストレスが限界値を超えた。
これはありうるかもしれない。フェイトは基本いい子だから皆に文句を言うことなく溜めこんでしまいそれが爆発してしまった。
「…考えられない訳でもない」
「なにが?」
「…ん。いや、何でもないぞ」
雷刃が後ろからついてくるのを確認してから近くの翠屋ではない喫茶店に入る。
翠屋も考えたのだが、もしかしたらフェイトは人間づきあいにつかれたのかもしれない。
原因三。魔法・人間関係。
フェイトは時空管理局の嘱託魔導師である。それに対するプレッシャーでぐれたくもなった。
魔法関係でぐれてしまった。しかも中二病風にグレてしまった。
中二病でグレていたい。
…あほなことを考えてしまった。
「まあ、とりあえず。何か暖かいものでも食って落ち着こうかフェイト」
「へいとじゃない雷刃んん?!」
喫茶店に入ったら店員の人に高志は声をかけられた。
と、同時に何か言いそうになった雷刃の口を手で押さえる。
「あの、お客様。…お二人ですか?」
まあ、見た目小学生の二人だけで入ってきたらそりゃ怪しむよな。
「あ、いえ、ちゃんと迎えの人も来るんで先に入っていてもいいですか?一応お金も持たされているので注文しても?」
「あ、はい。構いませんよ」
「むーむー!」
「それじゃあ、表に出ていたハンバーグ定食、春野菜のスープを二人分お願いします」
注文してしばらくの間。雷刃はむーむー言っていたが、出された料理を不思議ながらも食べると上機嫌になった。
「なにこれ!?とってもおいしい!」
「そっか。俺のも食うか?」
「食べる!」
(よしよし。作戦通り。これで満腹になったフェイトを満足させて歯を磨かせて今日は思いっきり寝てもらおう。それからいろいろと相談に乗った方がいいな。今はイライラしているだけだ。ちょっと混乱しているだけなんだ)
現『傷だらけの獅子』。沢高志。
絶賛勘違い中である。
「…あ。ほら口元」
「む?むっ、むむぅ」
元気よく食べる雷刃の口元はハンバーグのソースで汚れているので、高志は取り置きの紙ナプキンでそれをふき取る。
あと、何気に雷刃とデートをしていた。
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第八十五話 中二病でグレていたい。