No.511410

真・恋姫無双 三人の天の御遣い 第二章『三爸爸†無双』 其の十

雷起さん


得票数9の美羽のお話です。
懐妊確認後とその八ヶ月後+おまけ二本(一本は十話目記念特別外伝)です。

引き続き、どの恋姫メインの話が読みたいのかリクエストを募集しております。

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2012-11-23 16:11:08 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:3783   閲覧ユーザー数:2896

 

 

第二章  『三爸爸†無双』 其の十

 

 

本城 中庭             (時報:桂花 五人目妊娠九ヶ月)

【美羽turn】

 昼前の本城の小道を妾は主さまを求めて足早に歩いていく。

「主さま方は中庭にいらっしゃると朱里は言うておったが・・・・・」

 妾もついに主さまのお子を授かることが出来たのじゃ♪

 一刻も早く主さま方にお伝えせねば。

「あぁ・・・・・とうとうお嬢様がご懐妊されて・・・・・」

 七乃も妾と一緒に主さまを探すのを手伝ってくれておる。

「(三面の淫魔妖怪皇帝にお嬢様が襲われ・・・・・)」

「七乃?」

「ああ!そんなっ!触手がぁ!!」

「しょくしゅ???」

 どうしたのじゃ七乃は?目をキラキラさせて嬉しそうに・・・・・おお、そうか。

「七乃、そこまで妾の懐妊を喜んでくれるとは。やはり七乃は妾の忠臣じゃの♪」

「そんなの決まってるじゃないですか、お嬢様!この七乃、たとえ身体は奪われても心は常に美羽様の物ですぅ!」

 鼻息を荒くして、そこまで言うてくれるのは嬉しいのじゃが・・・。

「七乃の娘の八倻(やや)の事も大事にするのじゃぞ。」

「ご安心ください!八倻も美羽様と美羽様のお子様をお守りする立派な忠臣に育てますから!」

 七乃はその様な事を考えておったのか。同じ主様の子であるというのに・・・・・。

「七乃・・・そなたはには昔から世話になりっぱなしじゃの。思えば七乃は妾にとって育ての母であり、姉であり・・・・・良き臣であった。妾の我儘に苦労させたであろう・・・心から礼を言うぞ。」

「そんな・・・お嬢様の我儘が私へのご褒美でしたのに・・・・・最近は我儘を言ってくださらず七乃は寂しいですよ~・・・・(純真な処は変わっておられないので、これはこれで・・・)」

 目頭が熱くなるの・・・・・本に妾は忠臣に恵まれた果報者じゃ・・・・・。

「ん?七乃?何をメモしておるのじゃ?」

「先程思い付いた事を忘れない内に・・・・・また今度本を出そうと思いまして~。」

「おぉ、七乃もこの国の文化発展に貢献するのじゃな。・・・・・しかし妾には読ませてくれんのじゃろ?」

「えぇ・・・さすがにちょっと恥ずかしいので・・・・・」

「朱里と雛里も同じ事を言って見せてくれぬのじゃ・・・・・本屋に行っても売り切れなのか見つけられなくてのぉ・・・」

「(それは作家名を使ってるからなんですけどね~。)」

 ん?七乃は何と言ったのじゃ?良く聞き取れんかった。

「それよりお嬢様。一刀さんたち、いらっしゃいましたよ。」

 七乃の指差す方を見ると主さま方がいた。

 しかし・・・・・。

「あれ?美羽お姉ちゃん。こんにちは!」

「う、うむ・・・こんにちはなのじゃ、璃々。」

『あー!みうおねえちゃんだーーー!』

 うぅ、子供達に見つかってしもうた・・・・・まさか主さま方が子供達と遊んでいようとは・・・ここで懐妊の報告はさすがに恥ずかしいのじゃ・・・・・。

「珍しいね、美羽お姉ちゃんがこんな時間に・・・・・あ、そっかぁ~。」

 しもうた!璃々に気付かれた!

「ご主人様たちー!」

「璃々!まっ」

「美羽お姉ちゃんがお話あるってー♪」

 あわあわあわあわあわあわ・・・・・。

「「「美羽。」」」

 うぅ・・・主さま方がこっちに来るのじゃ・・・。

 お、落ち着くのじゃ・・・妾は名門袁家の姫!ここで狼狽えてはいかん!

「主さま方・・・妾は・・・・・」

 うつむいてはダメじゃ!主さま方の顔を見て言わねば!

「「「うん。」」」

 微笑んでおられる・・・・・。

 

「袁公路は主さま方のお子を授かったことを報告に参りました。」

 

 主さま方の笑顔を見たら心が軽くなって、自然と口にできた。

「「「ありがとう、美羽。」」」

「主さま・・・」

 

『じ~~~~~』

 

「何を見ておるのじゃ、お前たち・・・」

 子供達と璃々が何かを期待した目で妾を見ておる?

「美羽おねえちゃん、爸爸とキスしないの?」

「せんわ!」

『え~~~~~!』

 恥ずかしくてできるわけなかろう・・・・・後で部屋に行ったら・・・。

「ほらほら、美羽お姉ちゃんを困らせちゃダメだろ。」

 赤の主さまが子供達をたしなめて下さる。

「はい、ちびっ子さん達。美羽様はお部屋に行ったらするから大丈夫ですよ~♪」

 

「「「「七乃っ!!」」」」

 

「しないんですか?」

「不思議そうな顔をするな!」

「紫爸爸はこの間、媽媽とキスしてた。」

 眞琳!?

「緑爸爸は香斗の媽媽としてたよ。」

「赤父さまは母さまとしてました。」

「烈夏の媽媽ともしてたよ。」

「愛羅の媽媽も。」

 ・・・・・・・・・・・主さま・・・。

「子供に見られてるのに気付かないなんて、この淫魔妖怪め。」

「「「変なあだ名で呼ぶな、七乃!」」」

 なんじゃ、子供の覗き見かや・・・妾はてっきり・・・・・いやいや!

「おぬしら、姫たる者が覗き見なんぞしてはいかんぞ!」

「あぁ・・・お嬢様、昔の自分を棚に上げての立派なお説教・・・素敵ですぅ。」

「七乃、それは違うぞよ。経験者が言うからこそ重みが増すのじゃ。」

 昔の自分を省みて、失敗を生かすのが成長というもの。

「立派になったなぁ、美羽・・・」

 主さま・・・・・できれば笑わず真面目な顔で言うて欲しいのじゃが・・・。

「一刀さんが言うと胸のことを言っている様に聞こえますね・・・・・確かにご立派になられました。」

「ま、まだ七乃の方が大きいじゃろ!」

 

「でも眞琳の媽媽より大きいよ。」

 

 あ。

「ま、眞琳・・・・・媽媽の前でそれは絶対言っちゃダメだぞ・・・爸爸がひどい目にあうから・・・」

「香斗の媽媽の方がおおきいー!」

「母さまもです!」

「こら、香斗、蓮紅、やめなさい!」

「烈夏の媽媽・・・・・まけてる・・・」

「勝ち負けじゃないから!」

 これはいかん。こうなるとこの子供達はなかなか治まらんのじゃ。

 主さまは子供に甘いからあれ以上強くは言えんじゃろうし。

「七乃お姉ちゃん、こういう危険な話題は避けてよ・・・・・桂花お姉ちゃんや朱里お姉ちゃんの耳に入ったら後が怖いよ?」

 う・・・確かに璃々の言う通りじゃ・・・。

「私は別に貧乳党さん達の事に触れてないですけど・・・・・そう言えば璃々ちゃんも結構ご立派に成長されてますね。天の国の言葉で『炉利巨乳』でしたっけ?一刀さん。」

「「「これ以上その話題に触れるなっ!!」」」

「そうですね。ではお嬢様、私達は後宮へ向かいましょう。」

「え?しかし七乃、この場はどうするのじゃ?」

 この様な状態を放って逃げる訳には・・・・・。

「ちょうど向こうから思春さんと愛紗さんが来ましたから、ちゃんとオチを着けてくれますよ。」

「は?オチとは・・・」

 みなまで言う前に七乃に引かれ中庭から連れ出されてしもうた。

 何やら中庭から主さま方の叫び声が聞こえてくるのじゃが・・・・・。

 

 

 

 

後宮 個室

【赤一刀turn】

 午前のひと騒動を何とか乗り切った後。

 残暑も去り午後でもすごし易い季節になった部屋の中に、俺たち三人と美羽はお茶を飲みながら話をしていた。

「外史の話・・・・・・・・華琳から聞いたのじゃ・・・」

 美羽は辛そうに呟いた。

「・・・そうか・・・黙っててゴメン、美羽。」

「それはしょうがないのじゃ!この話は正に秘中の秘、国家機密なのじゃから。妾が心を痛めておるのは主さま方のお心じゃ・・・・・」

 美羽は本当に変わったな・・・・・いや、元々こういう他人を気遣う所は有ったのだ。

 手遅れになる前に教育が出来て良かった。

「俺たちは大丈夫。普段は他の外史の事を考えないからな・・・今、こうしてみんなと幸せに暮らして、これからもっとこの国を豊かにする事ばかり考えてるからさ。」

「本に主さまは・・・・・じゃが妾はこの話を聞いて一つ合点のいった事があるのじゃ。」

 美羽は目を閉じて一度深呼吸をしてから話を続ける。

「妾が雪蓮に討ち取られそうになった時のことじゃ・・・・・赤の主さまはあの時あの場にいらしたじゃろ?」

「ああ・・・・・」

「あの時の妾は主さまの事をほとんど見ていなかったはずなのじゃ・・・じゃが今こうして思い返してみるとしっかりとあの時の主さまの姿が思い出せる・・・・・あの場に主さまがいらっしゃらねば妾・・・そして七乃も雪蓮に討ち取られていたに違いないのじゃ。」

「それは・・・」

「主さま自身、あの場で何をしたいのか分かっておられなかったのじゃろ?そんな顔をしておられた・・・・・妾も今までは分からなかった・・・でも今の妾の主さま方への想いがあれば気にしなくて良いとも思っておった。じゃが外史の話を聞いて、妾はやはり主さまが助けに来てくれたと思ったのじゃ・・・・・なんじゃか口にしてみると妾の自惚れのような気がしてくるの・・・」

「そんな事はないさ!俺も今なら解る。俺は美羽と七乃を死なせたく無かったんだ。だから俺はあの戦場で雪蓮を追って駆け抜けたんだ。」

 そうだ・・・あの時の俺は自分が何をしたいのかも判らず雪蓮を追い駆けた。雪蓮が美羽と七乃を解放した時に心の底から安堵したのも覚えている。

 それはやはり美羽の言う通りなんだ。

「主さま・・・・・妾は命を助けてもらい・・・雪蓮と真名で呼び合える程の仲にしてもらい・・・こうしてお子を授けて下さった・・・・・・過去の妾を省みれば身に余る・・・」

「いいんだ、美羽。そう思う気持ちが有るなら、それはお腹の子の為に・・・元気で立派な子に育ててくれることで応えてくれ。」

「・・・・・・はい、主さま・・・」

 俺は潤んだ瞳の美羽の唇に・・・・・。

 

「美羽さん!懐妊なさったと聞きましたわっ!!」

「美羽―!懐妊おめでとー♪」

「麗羽様!雪蓮さん!いいところだったのに邪魔しないでくださいっ!!」

 

「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」

 麗羽と雪蓮にツッコミたいが、それ以上に七乃!また覗いてたのかっ!!

「美羽さん!妊婦の先輩としてわたくしが色々と教えて差し上げますわ!出産の時の呼吸は『ヒッヒッフー』ですわよ!」

「なんで今からそんな事教えるのよ、麗羽!美羽、安定期に入るまでは我慢するのよ!」

「お二人共、美羽様のお世話は私がしますから大丈夫ですぅ!

 ノックもせずに雪崩込んできた三人は好き勝手な事を言って騒いでいた。

「はは、美羽。良い『姉』が三人もいるな。」

「うぅ・・・・・つわりが来るより先に胃痛が来そうじゃ・・・」

 

 

 

 

八ヶ月後

後宮 桃園

【美羽turn】

 桃の花が満開を迎え、桃園にて花見が催された。

 子供達は皆、主さまの所に集まり楽しそうにしておる。

 妾達、大人はいくつかの卓を囲みお酒にご馳走を楽しんでいる。

 最も妾はお茶じゃが。他にも何人かお酒を呑んでいない者もおる。

「美羽のお腹も大きくなったわねぇ。来月辺りが時期なんでしょ?」

 雪蓮が妾のお腹を撫でて訊いてくる。

「うむ・・・そうなのじゃが・・・・・ひとつ聞いても良いか?」

「なになに?何でも聞いて頂戴♪」

「雪蓮は出産の時・・・・・・・その、どうだったのじゃ?」

「それは苦しかったかって事?それはまあね。」

 やはり雪蓮でも苦しいのか・・・・・。

「美羽さん!『ヒッヒッフー』ですわ!」

「麗羽・・・あんたそればっかりねぇ・・・」

「大事な事ですわよ。わたくしは一刀さんからこれを教えて頂いて、かなり楽になりましたわ。」

 出処は主さまじゃったのか。天の国の知識なのじゃな。

「否定はしないけど、麗羽が安産だったのはそのお尻のおかげでしょ。」

「ふふ、それもありますわね。このわたくしの美しいお尻にかかれば出産などちょちょいのぷーですわ。おーーーほっほっほっほっ!!」

 やはりお尻が大きいと安産なのかのぅ?

「わたしと冥琳、それに蓮華も安産だったからねぇ。華琳の時は大変だったらしいわよ。」

「うぅ・・・・・やはり不安になってくるのじゃ・・・七乃も辛かったと言うておるし・・・」

「七乃・・・あんた美羽に何言ったのよ?」

「お嬢様が質問されたのでありのままを・・・あぁ、怯えるお嬢様って相変わらず可愛い♪」

「あんたもブレないわねぇ・・・・・でもまあ美羽くらいの大きさなら心配いらないんじゃない?」

「ひゃう!ど、どこを触っておるのじゃ!?」

「美羽のお尻♪」

「そうですわねぇ・・・でも欲を言えばもう少し大きい方が・・・」

「ひゃあ!麗羽姉さままで!」

「麗羽様、美羽様のお尻は妊娠してから大きくなったんですよ。おっぱいほどではないですけど。」

「こりゃ七乃!胸を触る必要は無かろう!」

「そんなに心配なら桂花に訊いてみる?出産回数じゃ『魏の肌馬』に敵う人間はいないんだから。」

「そうじゃな・・・ちと聞いてくるのじゃ。」

 席を立ち、卓を見回してみる。

 桂花は妾達とは離れた卓を朱里、雛里、風と一緒に囲んでおった。

 こちらの卓も盛り上がっておるようじゃの。何の話をしておるのじゃろ?

 

「こうなったらどんどん産んで巨乳人を駆逐してやるわよっ!!あんた達も頑張りなさいっ!!」

「「はい!桂花書記長!!」」

 

 ・・・・・・・・・なにか話しかけ辛いの・・・・・かなり酔っておるようじゃし・・・。

 

 

 

 

おまけ壱

美羽の娘  袁燿(えんよう) 真名 優羽(ゆう)

三歳

本城 北郷学園保育部お昼寝部屋

【赤一刀turn】

「ねえ、ぱぱ。おはなしして。」

 布団に入った優羽が顔を覗かせて俺を見上げていた。

 俺は優羽の頭を軽く撫でながら微笑む。

「お話か?そうだな・・・・・」

 考える俺の前、優羽の寝る布団を挟んだ向いには美羽と蓮華が座っている。

 二人は他の子供達を寝かしつけて来たところだ。

 北郷学園保育部には専属の保母さんも居るが、みんながローテーションを組んで子供達の相手をしている。始めた切っ掛けは、みんな子供が好きなので仕事を抜け出して来てしまうのを憂慮した華琳や冥琳達が当番制を導入したのだ。

 しかし、これが意外な効果をもたらしてくれた。みんなが子供達一人一人の性格を熟知し、子供達もみんなとコミュニケーションを図れ、母親同士も会話が多くなった。

 今日の当番は美羽と蓮華だったのである。

 

「昔々、あるところに一人の太守がおりました。その太守は名門の生まれという事もありわがままな所がありました。」

 

 俺が話し始めると優羽以上に美羽と蓮華が聞き入っていた。

「あるとき、太守の客将が宝物を手に入れました。太守はその宝物がとても価値のあるものだと知り、客将を騙して奪い取ってしまいます。そして太守は『この宝物を持っている自分こそが皇帝だ』と言いました。それに怒った他の太守や宝物を取られた客将が攻めてきて、わがままな太守は滅ぼされてしまいました・・・・・」

 ありゃ?優羽にはまだ難しかったかな?よく分からないって顔してるな。

「優羽、爸爸さまのお話はわがままを言うたり、人を騙してはいかんという事じゃ。」

「うん、まま♪」

 俺たちは優羽が眠るのを確認してから隣の部屋へ移動した。

 

「ねえ一刀、さっき優羽にしてあげた話。あれも何処かの外史の出来事なの?」

 蓮華の質問に俺は苦笑で応えた。

「まあ、そんなところかな。」

「妾には耳の痛い話じゃったの・・・」

「美羽、あなたは変わったわ。いい意味で。一刀に出会えたおかげね。」

「うむ、それは妾も思うのじゃ。感謝しておりますぞ、主さま。」

 俺はこの二人がこんな打ち解けた会話をしてくれるのが嬉しかった。

 美羽には悪いが、さっきの話の真実は内緒にしないとな。

 

 

 

 

おまけ弐

三爸爸†無双十話目記念特別外伝

『最悪†夢窓』

【緑一刀turn】

 あ・・・・・・・この感覚は・・・また何処かの外史と継ったのか?

 明晰夢の様な感覚とでも言うのか・・・・・いつもとは少し違う。

 

「ご主人さま、わたし今とっとも幸せよん♡」

「ああ、俺もだよ、貂蝉(**)。」

 

『ぬわにいいいいいいいいいいいいいいっ!!』

 

「ずるいぞ貂蝉!私だって幸せいっぱいなのだぞ!」

「判っているよ、卑弥呼(***)。」

 

『ぐああああああああああああっ!!くっつくなああああああああっ!!』

 

「二人のおかげでこの外史を平和にすることが出来た・・・・・感謝してるよ。」

「うふふ♪愛するご主人さまのためですもの、張り切っちゃったわよ~♪」

「がはは。御主人様の愛があれば私は無敵よ♪」

「でも・・・無茶はしないでくれよ・・・・・貂蝉と卑弥呼がいない世界なんて・・・・・俺にはもう耐えられないっ!!」

 

『何を言ってるんだ俺はっ!?目を覚ませ俺っ!!二重の意味でっ!!』

 

「ご主人さま!そこまでわたしたちを心配してくれるなんてっ!」

「う、嬉し涙で前が見えぬぅっ!!ご、御主人様よおおおっ!!」

「貂蝉!卑弥呼!」

 

『おげええええええええええええええええっ!!』

 

「でも安心して頂戴♪これからは賑やかになるわよ~ん♪」

「その通り!」

 

『ちょっと待てっ!!その抱えてるのは何だっ!?』

 

「この子たちと一緒に明るい未来を築きましょ!」

「これからもバンバン産むから期待しておれ!!」

 

『ぎやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

 あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

 あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

 ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!』

 

 

 

 俺が目を覚ましたのは医務室の寝台の上だった。

 両隣の寝台には赤と紫。そして寝台を取り囲む様にみんなが居た。

『ご主人様!!』

『一刀!!』

 みんなが声を上げて泣きながら抱きついて来る。

 俺は状況が掴めず赤と紫に目で問うが、二人も同じだった。

 みんなが落ち着いた所で話を聞くと、俺たち三人は三日前の夜中にこれまでに無いくらい大声で叫び、泡を吹いて昏睡したらしい。

 暗殺説まで出て大騒ぎになったが、華佗が毒や外傷を否定したため例の『外史の夢』と判断されたそうだ。

 ただ、俺たち三人はその夢を覚えていなかった。

 完全同時に叫んだらしいので、見た夢は同じだと思うのだが・・・・・思い出そうとすると、頭痛、腹痛、吐き気、めまい、悪寒、関節痛、手足のしびれ、発疹、疳の虫等が起こるため俺たちにも謎のままだった・・・・・。

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

おまけ弐が全て持って行ってしまった気がしますが・・・・。

本編は其の八(恋)おまけ壱のひと月あとくらいの話になります。

みんなの教育が実を結び、とても素敵な女性に成長しました。

でも七乃が相変わらずなので油断できませんw

あと、一刀の使う『メモ』『キス』などはほぼ浸透して

美羽、璃々、子供達年長組は会話の中で普通に使います。

 

桃園でのお花見は其の五(風)おまけの時のお話です

 

おまけ壱で蓮華を出した理由は

正史で袁燿は孫権の臣下になります(朗中に任ぜられる)

『今後絡ませられるかも』と思いついたので。

 

 

数え役満☆シスターズ

ぎてぃー様よりコメントでいただいた質問で

「シスターズの3人はまとめて1本物ですか、それとも個々で書くつもりでしょうか?」ですが

『話は一本にまとめます。但し懐妊時期は別々』という形にしたいと思います。

第二次黄巾の乱にならない事を祈りますw

 

 

《次回のお話&現在の得票数》

 

☆紫苑   13票

という事で次回は紫苑に決定しました。

以下、現在の得票数です。

 

蒲公英+翠10票

麗羽   9票

桂花   7票

凪    6票

朱里+雛里6票

蓮華   5票

桔梗   5票

猪々子  4票

穏    3票

白蓮   3票

七乃   3票

亞莎   2票

流琉   2票

ニャン蛮族2票

小蓮   1票

詠    1票

 

※「朱里と雛里」「蒲公英と翠」「美以と三猫」「数え役満☆シスターズ」は一つの話となりますのでセットとさせて頂きます。

 

リクエスト参戦順番→ 蓮華 凪 蒲公英+翠 紫苑 朱里+雛里 麗羽 猪々子 桂花 穏 桔梗 白蓮 亞莎 流琉 七乃 ニャン蛮族 小蓮 詠 

 

引き続き、皆様からのリクエストを募集しております。

リクエストに制限は決めてありません。

何回でも、一度に何人でもご応募いただいても大丈夫です(´∀`)

よろしくお願い申し上げます。

 

 


 
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