No.510648 IS x 龍騎〜鏡の戦士達 Vent 39: 帰還と異変i-pod男さん 2012-11-21 12:57:51 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:1587 閲覧ユーザー数:1499 |
「さてと、そろそろ戻る頃か・・・・」
「ですね、ボス。憲司から連絡が来ました。どうやらイギリスが一番の問題の種らしいです。後はポーランド、オーストリア、ハンガリー、その他のヨーロッパ小国少々そして韓国ぐらいですかね・・・」
「成る程な・・・・・まあ焦る事は無い。弾、ラウラ、シャルロットはもう戻っている途中だ。イーリスも手伝ってくれると言っていたから、当面は問題無い。森次、お前も薄々気付いてるだろう?学園祭に紛れ込んで俺達を捉えようとしている奴らが何人か紛れ込んでると。」
「はい。」
「突破するぞ。マドカ、
「了解。」
普段着に着替えたマドカはサイレンサー付きのマシンピストルとトレンチスパイクを構え、向かって来るエージェンとを薙ぎ倒して行く。それを援護して森次もワイヤーを振るって相手の武器を全て切断した。
「止まるな!奴らを殺す必要は無い。突破と脱出だけを考えろ。!」
「騒がしいな・・・・そろそろ戻る頃だよな、考えてみれば。」
「一夏く〜ん♪ちょっと来て?」
扇子を持った手で手招きする楯無。
「悪いがそんな暇は無い。そろそろ戻らなきゃならないからな。」
「あん、もう!せっかちね。十分もあれば済むから、ね?」
言っても聞かないだろうと観念した一夏は仕方なしに生徒会室に入った。そこでいきなりソファーの上に投げ飛ばされる。起き上がろうとしたが、楯無が腹の上に乗って来た。
「見てたわよ、簪ちゃんのファーストキス奪ったんでしょ?」
「正確には奪われたんだがな。つっても、お互い恐らく初めてだしどっちもどっちだけどさ。てか、何でお前までこんっ!?」
再び口を防がれ、 舌が色々となめ回す意外に、今度は唾液を流し込まれた。
「今は何も言わないで。今は一緒にいて・・・・お願いだから。でないと、私ボロボロになっちゃう・・・・」
胸に顔を埋めて懇願する楯無に一夏は困惑する。
「おいおい、どうしたいきなり?お前らしくないぞ?」
「初めて私に『逃げても良い、悪い事じゃない』なんて言ってくれた人だもん・・・・たまにで良いから、連絡頂戴?」
「・・・・・簪にも、同じ事言われたぜ。連絡する分には構わない。だけど、こう言う関係はまだ駄目だ。せめて戦いが終わってからにして欲しい。国に縛られていたら、もしかしたら俺と戦えなんて命令が来るかもしれない。好きになった奴と戦うなんて事態は避けたい。お前も同じの筈だ。まだもう少し待っててくれ、妹の為にも。な?」
「でも・・・・」
「俺はそう簡単には死なない。分かってるだろう?また戦場でな。」
生徒会室を後にしてミラーワールドに飛び込んだ。だが、イレイズドに向かう途中、突如地面の下から現れた何かに足を捉われてしまった。ナイトはそのまま地中に引きずり込まれそうになったが、ダークバイザーを支え棒にしてどうにか持ちこたえていた。だが、ライダーとは言え所詮は人間、人間とモンスターの膂力の差は圧倒的だ。
「(ぐ・・・・糞・・・・!俺はこんな所で・・・・)死ぬ訳には行かねえんだよ!」
下から足を引っ張っているモンスターを蹴り、その隙に飛び上がった。
『アドベント』
「ギイイイィイィイィィイィイイイ!!!」
ダークウィングガ飛来し、ナイトの背面に結合、飛行を始めた。
「どこだ・・・・・どこから出て来る?」
『ソードベント』
ウィングランサーを召喚して構えた。そして暫く経ってから現れたのは、濃い赤茶色のモグラ型モンスター、ヴォイドモールだった。両手と口はドリルの様に高速回転しているが、図体がデカい。地中での移動は速いが、自分に向かって走って来るスピードはそこまで速くない様だ。デッキに手をかけ、カードを抜こうとしたその瞬間、
『ファイナルベント』
「ううううぉおおおりゃああああああああああーーーー!!!」
ヴォイドモールは毒液を浴びながら連続蹴りを喰らって壁の一角を吹き飛ばし、紫色の巨大な蛇がそのエネルギーを吸収した。
「シャアアアアアアアァァァアアアアアア・・・・」
「今の技・・・・・それにあのモンスター・・・・!」
「何をそんな雑魚に手こずってる?馬鹿かお前?」
「オータム・・・・・!」
「まだ何人か足止めを喰らってる奴らがいる。とっとと行くぞ。」
ベノバイザーと
「兄さん!」
「悪い、遅くなった。」
「こっちはそろそろカードが尽きる頃だ。山田先生にお願いしたい所だが、生憎手一杯らしくてな。全員ファイナルベントで奴らをぶっ潰せ。もしまだ余ってたら俺が片付ける。」
ヴォルフの指示でナイト、ファム、ハイヴの三人がファイナルベントのカードをそれぞれのバイザーに装填した。
『『『ファイナルベント』』』
左翼は飛翔斬、右翼はミスティースラッシュ、そして中心にレギオンズ・アサルトが炸裂、契約モンスター達はここぞとばかりにエネルギーを片っ端から吸収し始めた。だが、やはりまだいる。
「あーもう鬱陶しい・・・・・・全員下がってろ。巻き添え喰らっても俺は知らねえぞ?」
『シュートベント』
『コピーベント』
『ファイナルベント』
フルムーンバスター二つを構え、片方からは偏向レーザーの嵐『ファントム・ルナ・バースト』、もう片方はデュアルーパス・アズラと一緒に『デッドナイトマキシマム』を発射した。巨大な光の奔流がホードラットを飲み込んで行き、あっという間に掻き消した。
「ふぃ〜・・・・さてと、帰るか。」
二つの巨大なキャノン砲を両肩に担ぎ、イレイズドに戻って行った。
「ったく、何なんだあのネズミ共は?!」
「まあまあ、倒せたんだから良いだろう?」
「殆ど倒したのはお前だろうが!?」
司狼の言葉に激怒するオータム。だが、司狼はどこ吹く風と言った様子でレモンスライス入りのアイスティーを飲んでいた。
「そう怒らずに。スコールがお前を心配してたぞ?部屋で待ってるとか言ってたし、な。シャワーを浴びてたぞ。」
それを聞くと、直ぐに踵を返して基地に引き返して行った。何だかんだでオータムはスコールに最早依存と言っても過言ではない程ベッタリなのだ。それに加え、スコールの言う事だけは従順に聞く。扱い辛い様なそうでない様な、微妙な所である。
「だが、確かにあれは以上だ。今までに見た事の無いタイプのミラーモンスターだった。弾が見た奴もそうだろ?」
「はい。スピードが速くて・・・・アクセルベント以上のスピードで攻撃して来るんで全然敵いませんでした、一夏からサバイブのカードを借りないと行けなかったので・・・・」
「そんなお前に、オーディンからのプレゼントだ。オータムには既に渡してあるがな。ほら。マドカも」
「え・・・・さ、サバイブのカード?でもどうして・・・・?」
「オーディンに感謝するんだな。あいつはサバイブの複製が出来るんだ。当然リュウガのデッキにも烈火のサバイブのコピーカードが入ってる。パワーは全く同じだ。使い所に気をつけろよ。俺は少しテストする事があるからな。」
そう言って二つのデッキとアイスティーの入ったグラスを持って基地に戻って行った。
「兄さん・・・・・」
「ああ。近い内オーディンに聞いた方が良いな。コアミラーに何が起こっているのか。あんなモンスター、見た事無いぞ・・・・ディスパイダーやレイドラグーンはまだしも・・・・あの数は異常だ。」
「私も、
「まあ、司狼さんに取って俺達は大事な仲間だ。お互いに死なれちゃ困るからな。」
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オリジナルのモンスターを登場させます。案をくださったデーモン赤ペンさん、ご協力本当にありがとうございます。