No.509430

超次元ゲイム ネプテューヌmk2 ~Blue Wind~(~advance…?~)

こたさん

ソニックはいつものようにエッグマンの計画を阻止しようとしていた。だがそれはエッグマンの罠だったのだ。カオスエメラルドの力で別世界へと飛ばされてしまったソニック。そこはゲイムギョウ界と呼ばれた異世界だった。そしてその世界でネプギアと言う名の少女に出会い―――……ネプギアは姉を助け出すことは出来るのか?ソニックは元の世界へ帰れるのか?これは、ネプテューヌmk2にソニックが居たら――のもしもの物語である。―――

2012-11-17 23:13:22 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:1183   閲覧ユーザー数:1160

バギーンッ!!

 

ドサァッ!!

 

一体、また一体とキラーマシンは倒れていく。

 

ボコォッ!!

 

しかし、いくら倒してもキラーマシンは地面の中から這い出てきてキリが無かった。

「Huh……しつこいねぇ。そんなしつこいから封印なんかされてたんだぜ!」

ソニックはそう言い放つとブルーウィンドソウルを構える。

「それにしても、ホントにキリが無いわね……」

ソニックと背中合わせになるようにアイエフが構えつつ、頬に汗をつたらせる。

「こいつら、再び封印させるってことは出来ないのかな?」

その隣で日本一が尋ねる。

「そりゃあ、ゲイムキャラが復活しないと……」

「はっはっはァ!てめぇら、いくら頑張ってもキラーマシンはどんどん復活するぜ!いい加減諦めなぁッ!」

 

グオオッ!

 

キラーマシンが再び群を成して襲い掛かってくる。

 

ババッ!

 

三人は大きく跳躍しその場を離れた。

着地するものの、キラーマシンはこちらの居場所を正確に掴んでいるらしく、再び襲い掛かってくる。

「しかたない、一端退いて策を練りましょう!」

「ラジャー!」

 

ギュンッ!

 

瞬時にソニックがアイエフを抱え走り出し、日本一も後を追う。

 

三人の耳に入るのは―――リンダの高笑いだけだった。

 

「そうですか……キラーマシンが……」

場所はルウィーの教会。教祖室内に居るのはソニック、アイエフ、コンパ、ミナ――そして部屋の隅で遊んでるロムラム。

アイエフが一部始終を話すとミナが眉間に皺を寄せ腕を組む。

「お前がゲイムキャラを連れてって欲しくないって理由が分かったぜ…」

キラーマシンの封印と言う重役を担わせていたからこそ、ミナは教えてくれなかったのだろう。

もし、そうとは知らずにゲイムキャラを連れていっていたら――

 

――いや、最悪の事態は既に起こってしまったが、更に酷くなっていたかもしれなかった。

 

アイエフは手に汗を握った。

「でも、この後どうするの?ほっといたらどんどん増えちゃうよ?」

「一匹一匹はあまりたいしたことないけど、何十匹となるとさすがに厄介ね…」

なぁ、とソニックがミナに顔を向ける。

「ゲイムキャラのディスクを直す方法ってないのか?」

「そんな方法は………あ……」

「Huh?」

「……ひょっとしたら、あの方なら直せるかもしれません。たまにルウィーに『がすと』いう名の錬金術師がおいでになるんですが、あの方ならきっとディスクを直せます!」

「ひゅ~♪じゃあ、そいつを呼んでくれよ!」

「その……申し訳ありませんが連絡先は知らないんです……」

「駄目じゃない……やっぱり状況は最悪ってことね……」

はぁ……とアイエフは息を吐く。

「ミナちゃーん!お腹空いた―!」

てちてちと歩いてきたラムはひしっ!とミナにくっつくと無邪気な声をあげる。

「我慢しなさい、今とても大事な話を―――」

「No Problem!少し俺達で話し合ってるから席を外しても平気だぜ!」

「す、すみません……!少し失礼しますね。」

ぺこぺこと頭を下げつつミナがその場を離れてく。

さぁて、とソニックが頭を掻きつつアイエフに顔を向けようとしたが――

 

ひしっ!

 

突如何かに手を掴まれた。

「Hun?」

「あ、あの……(もじもじ)」

正体はロムだった。

ロムは何やらソニックの手を掴み照れくさそうにしながら何か言いたそうにしていた。

「どうかしたのかい?」

ソニックは優しく微笑むとロムの頭に手を乗っける。

「………怪我……しなかった……?」

「ん?心配してくれてるのかい?ありがとな。」

ソニックがそのままそっと手を動かし薄クリーム色の髪を撫でるとロムは「ん……」と声を発した。ミナが毎晩丁寧に洗ってくれてるのかロムの髪の毛はとてもさらさらしていた。

「………ネプギアちゃんは……?」

「あいつはまだ具合悪いみたいだけど大丈夫さ!それより、一緒に行かなくていいのか?美味しいおやつが待ってるぜ?」

「うん……!(こくこく)」

ロムはソニックの手を離すとラムの後を追いかけて行った。

「子供の相手が上手いのね。」

なぜかアイエフが微笑んでいた。

「そうか?さて、どうしたもんかねぇ……」

「私思ったんだけどさー、ここでボーっとしてるよりさっき言ってたがすとって人を探した方がいいんじゃないの?」

日本一が頭の後ろに手を組みぶっきらぼうに言う。

「まぁ、そりゃあそうなんだけど……何の宛てもなしに探すのは結構キツイわね……あんまり時間をかけたらキラーマシンがどんどん増えるからあまり遠くにも行けないし……」

「だったら、せめてルウィー国内だけでも!」

「ま、俺も日本一に賛成だな。悩む暇があったら走るべきだぜ。」

アイエフは暫く考え込んでいたが……

「……そうね、何もしないよりはましね……手当たり次第で探してみましょう。」

「そうと決まれば行こうぜ!」

一足先にソニックが出入り口に足を動かし始めた。

その後を日本一とアイエフが追った。

ドアを開けるべく、ソニックが手をドアノブに伸ばしたその時―――

 

ガチャッ!

 

ゴンッ!

 

ドアが開き、ドアノブがソニックの鼻にダイレクトアタックした。

「アウチッ!」

ソニックは鼻を押さえる。

「あれ?なんか鈍い音が……?」

開いたドアから声が聞こえ、ソニックが目を向ける。

「ネプギア!ネプギアじゃないか!」

正体はネプギアだった。

「あ、あれソニック!?もしかしてドアノブが当たったの!?」

「まさにその通りさ……」

「ネプギア、もう風邪は平気なの?」

近寄ってきたアイエフが尋ねる。

「はい!心配をおかけしてすみません。」

ぺこり、とネプギアが頭を下げる。

「あ、みんな居たんですね!」

ネプギアの後からコンパがひょこっと顔を覗かせる。

「あ、コンパも居たんだね!」

「はいです。お待たせしましたです!」

 

スッ――

 

そんなコンパの背後に二人、顔を覗かせている人物がいた。

「あれ?誰か居るの?」

日本一がコンパの背後に目を向ける。

 

そこに居たのはまるで垂れたウサギの耳のような白い帽子をかぶり、大きな手袋をはめた少女で服にはまるでドラ●もんのようなポケットが付いており、中には大きなフラスコや薬草のようなものが入っていた。

そしてもう一人。可愛らしいワンピースを着た二足歩行のウサギの女の子が立っていた。彼女の周りには小さな水色の小動物――『チャオ』が飛び回っていた。

 

「初めましてですの。私はがすとと言いますの。」

「私はルミーデス!こっちは友達のフィーデス!」

「チャオチャオ~!」

 

「「「ガスとォッ!?」」」

 

少女―――がすととルミーが自己紹介するとソニック、アイエフ、日本一が思わず声をあげる。

「さ、三人ともどうしたんですか?」

ビックリしたのかネプギアとコンパが目を丸くする。

冷静さを取り戻したアイエフが一部始終を話し始めた。

 

(数分後)

 

「ゲイムキャラが……!?」

「破壊されたですか!?」

 

ネプギアとコンパは愕然とする。

ルウィーのゲイムキャラが破壊されたなんて……!?

 

「残ったのはこれだけさ。」

 

ジャラ、とガラスの音と共にソニックはどこからかディスクの破片を取り出す。

そんな無残な姿となってしまったディスクをネプギアが手に取る。

 

「そんな…!?」

 

できれば、ウソであってほしかった。

ゲイムキャラに会うために倒れるまで頑張ったのに……

 

「ゲイムキャラが破壊されたことでキラーマシンって言う兵器が次々に復活してるんだ!」

「それじゃあ、どうすればいいですか?」

 

狼狽の色を隠せないコンパが問いかける。

 

「どうやらルウィーの教祖の話だと、そこにいるがすとって人が直せるって話よ。」

「「え?」」

 

アイエフの言葉にネプギアとコンパががすとに視線を投げる。

 

「はいですの。こう見えてもがすとは凄腕の錬金術師なんですの。」

「私はその助手デス!」

「チャオ!」

 

がすとの後に続いた二人にソニックはそっと目をやる。

目があったルミーがにこぉっと笑顔で返してきた。

それと同時にソニックは心のどこかで……少し切なくなった気がした。

 

「ほ、ホントに直せるの?」

「まずはそのディスクの破片を見せてほしいですの。」

 

がすとが言うと、ネプギアががすとにディスクの破片を手渡した。

ふぅむ……とまるで博士のような声色でがすとはディスクを見つめる。

そのディスクをルミーとフィーも嘱目していた。

 

「……了解しましたですの。」

「直せるのか?」

 

徐にがすとがルミーに視線を投げる。

 

「ルミー、σR-527のF7はあるですの?」

「今調べますデス!」

 

ルミーが言うと背負っていたリュックを下ろしゴソゴソと漁り始める。

 

「ありましたデス!」

 

ルミーがリュックの中から取り出したのは美しい光輝を放つ薄水色のクリスタルだった。

がすとがルミーから素材を受け取ると今度はフィーに視線を投げる。

 

「フィー、変身ですの。」

「チャオ~♪」

 

フィーが突如回転を始めたかと思うと、そのまま大きな鍋へとその姿を変えた。

 

「ひゅ~♪」

「凄い……」

 

その様子に一同は思わず感嘆の声を上げる。

がすとは鍋となったフィーの中に素材を投げ込んだ。

 

「ふんふんふ~ん♪」

 

そしてがすとは長い棒を取り出すと鍋の中を鼻歌を歌いつつ掻き混ぜだす。

 

カァッ!

 

すると鍋の中が光りだした。

 

「仕上げですの!ルミー!」

「はいデス!」

 

がすとの合図に応答するとルミーが粉々に砕け散ったゲイムキャラのディスクを投げ込んだ。

ボンッ!と大きな音と共に青い煙が生じ一同は一瞬肩を揺らす。

鍋がチーン!とまるで電子レンジのような音を出すとがすとが鍋の中に手を突っ込む。

 

「完成ですの!」

 

鍋から出したがすとの手には破壊される前に復元されたゲイムキャラのディスク。

 

「凄い……ホントに直っちゃった……!」

 

ネプギアが再度感嘆の声を上げる。

疑ってた訳じゃないけど、ホントに直るなんて思っても見なかった……ただただ、これからどうしようってばかり考えちゃって……

 

「こ……ここは……?」

 

ディスクから白い光が飛び出す。

 

「あなたがゲイムキャラさんですか?」

「あなたは……ネプテュー――いえ、似ているけど違う……?」

「私はプラネテューヌの女神候補生……ネプテューヌの妹です!」

「ネプテューヌさんの……通りでどこか面影が……いえ、そんなこと言ってる場合ではないようですね?」

「ええ、あなたが破壊されたことで殺戮兵器『キラーマシン』が次々と復活しているわ。どうにかして止める方法はないかしら?」

「早くしないとルウィーが壊れちゃうよ!」

「お、落ち着いてください!で、ではプラネテューヌの女神候補生さん?」

「はい?」

「キラーマシンを再封印するためには私を元居た台座に戻してもらう必要があります。ですが私には、敵と戦って倒すような力はありません。なので、私を台座まで運んでいただけないでしょうか?」

「分かりました!」

 

光がディスクの中に戻っていくのを確認すると、ネプギアはディスクをポケットの中へとしまいこんだ。

 

「みなさん、急ぎましょう!」

 

ネプギアの声を合図に一同は教会を後にしようと試みたが――

 

「ちょっと待つですの。がすとを置いていくつもりですの?」

「………え?」

 

がすとの声に一同は足を止める。

 

「どういうこと?」

「がすとも連れて行って欲しいですの。」

「で、でもこれからものすごく危ない所に行くですよ?」

「大丈夫だ、問題ですの。こう見えてもがすと、腕力には自信がありますの。心配には及びませんの。」

「どうする、ネプギア?」

「わ、私は別に構いませんけど……」

「そうと決まれば早速出発ですの。」

「で、でもお前この二人はどうすんだ?」

 

ソニックがルミーとフィーを指差す。

確かに、仮にがすとに多少なりの戦闘力があったとしてもルミーとフィーはあまり戦闘には向かないような容姿だった。

がすとが二人に顔を向ける。

 

「ルミーとフィーはここで待ってるですの。後で必ず迎えに来ますから留守番してて欲しいですの。」

「分かりましたデス!ちゃんと帰ってきてくだサイね?」

「チャオ~♪」

 

まるで親の外出を見送る小学生のようにルミーとフィーが元気に返事する。

 

「じゃあ、行きましょう!」

 

一同はルウィーの教会を後にした。

 

 

 

 

 

 

一方、お菓子を食べ終えたロムとラムはミナと共に先程まで一同がいた部屋に戻ってきていた。

 

「あ……あれ……?先程まで居た方たちは……?」

 

ミナが室内を見回す。目に入った姿は過去にがすとがルウィーに来た時に同行していた見覚えのある顔が二つ。

 

「あ、ミナさんお久しぶりデス!」

「チャオ!」

 

その二つの顔――ルミーとフィーはミナの顔を見るとぺこりと頭を下げた。

ミナは会釈すると口を開いた。

 

「あ、あの……先程までこの部屋にいた方たちは……?」

「あの人たちならキラーマシンの封印に向かいましたデス。」

「え……ですがディスクは壊れて……」

「がすとさんが直したデス!」

「がすとさん……居らしてたんですか……じゃあ、あなたは?」

「私達はがすとさんにここで待ってるように言われたのでお留守番デス!」

「チャオ♪」

「そうでしたか……では、奥の部屋で待っていたらどうでしょう?」

「ホントデスか?ありがとうデス!」

 

ミナに案内されルミーとフィーは奥の部屋へと向かった。

この部屋に残されたのはロムとラムだけだった。

 

「じゃあロムちゃん!何して遊ぼっか~!」

 

ラムが笑顔を見せるもロムはラムに背を向けたまま動こうとしない。

 

「ロムちゃん?」

 

ラムが回り込みロムの顔を覗き込む。

ロムは不安げな表情だった。

 

「………ネプギアちゃん………」

 

そして小さくその名を呼ぶ。

 

「ネプギア?ネプギアってあの悪い女神のこと?」

「ネプギアちゃんとソニックちゃん……大丈夫かな……?」

憂れ顔を浮かべるロムにラムはぷくーっとふくれっ面を作った。

 

「ロムちゃんてば、あいつらは悪い奴なんだから気にしなくていーの!」

「でも………私を助けてくれた………」

「そ、それはそうだけど……」

「だから………」

「もおー!だから気にしなくてもいーの!」

 

ポロ……

 

ラムが怒ったように言うとロムは瞳から涙を零し始めた。

 

「………ふりゅ……ふぇぇぇ………」

「ろ、ロムちゃん!?」

「……どうしてラムちゃんはネプギアちゃん達が嫌いなの……?」

「どうしてって……だってあいつらが悪い奴だから!」

「……ネプギアちゃん達を悪く言うラムちゃんなんか……嫌い……」

 

ロムはそう言い残すと部屋の出口に向かっててちてちと走っていく。

 

「ま、待ってよー!ロムちゃん!」

 

慌ててラムもその後を追いかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は再び『世界中の迷宮第一階層』。

 

中はやはりキラーマシンで埋め尽くされていた。

一同は色とりどりのブロックの山の陰に姿を隠し動き回るキラーマシンの群れの様子を伺っていた。

 

「あ、あれがキラーマシンですか……?」

 

コンパが小さく少し不安げに尋ねる。

 

「ええ、一体一体はあまり大した事ないけど囲まれると厄介だから油断しちゃダメよ。」

 

カタールを両手に装着しつつアイエフが答える。

 

トコトコ……

 

だが、どういう思惑なのかがすとが徐に山の陰からキラーマシンの群れに向かって歩いていく。

 

「あ、がすとさん……!」

 

ネプギアが声を抑えつつ、尚且つ少し大きめにがすとの名を呼ぶ。

 

「しゃらくせーですの。あんな機械の群れどんどん吹っ飛ばして先に進むですの。」

「ギィンッ……!!」

 

そんながすとに流石に気づいたらしい数体のキラーマシンが目を赤く不気味に輝かせるとこちらに向かって飛んでくる。第三者から見れば今のがすとの姿は流れ弾が飛び交う戦場に何の装備もなく歩いていくただの馬鹿のようにしか見えないだろう。

 

「お、おい無茶だ!」

 

見ていられなくなったソニックが剣を抜き走り出すと残りのメンバーも次々に陰から躍り出る。

だが、一同の足が止まった―――

 

「喰らうですの。新兵器レーザー砲『D・S・N』!!」

がすとがどこからか白いうさぎのような形をしたレーザー砲を取り出しキラーマシンの群れめがけて銃口を向けると迷いなく撃った。

 

ちゅどーん!!

 

銃口から放たれたど太いレーザーが次々にキラーマシンを吹っ飛ばしていく。まるでス●ブラのサム●の最後の切り札のようだった。

レーザーが消えるとキラーマシンの群れは跡形もなく消え去っていた。

一同の口はぽかーんと開いたまま塞がれることはなかった。

 

カァッ!!

 

「ッ!?」

突如ソニックの背中の鞘に納められているブルーウィンドソウルが眩い光を発し始めた。

強い光に一同は咄嗟に目を腕で覆い隠す。

ソニックは鞘からブルーウィンドソウルを抜き出す。

ソニックの黒目が金色に輝く。

そして徐に目を閉じる。

だが、それはソニックの意志ではない。

ある者の魂が完全にソニックの魂を支配していた―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

貴公の必殺技――――その力、認めよう

その力と我が力―――融合し力をさらに増やさん!

 

我、天啓を得たり!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――我、天啓を得たり……!」

 

ソニックは目を開く。

 

「来たの?天啓」

「あぁ………」

 

今の天啓ってどう考えてもがすとの技だよな………

 

「天啓ってなんですの?」

 

フォース・インを唯一知らないがすとがアイエフに問いかける。

アイエフが若干めんどくさそうにざっと説明した。

 

「なるほどですの。じゃあ、今のは私の技を取り込んだということですの?」

「まぁ……そういうことになるな。」

「ほぅほぅ、どうやらその剣は研究の価値がありそうですの。今度詳しく研究させて欲しいですの。」

「あ、あぁ………」

「さ、どんどん進むですの♪」

 

がすとの笑みが地味に怖い。てゆーかなんか黒い。

 

「ま、まぁ結果オーライね。先に進みましょう。」

 

アイエフの言葉を合図に一同は走り出す。

この時の一同の心情は一致した。

 

(―――絶対にこいつだけは怒らせてはいけない…………)

 

そしてソニックもまたアイエフに―――

 

―――絶対に今の技使っちゃダメよ………

 

―――と耳打ちされていた。

 

 


 
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