No.509157

SAO~黒を冠する戦士たち~ 第百三十五技 結局どうする?

本郷 刃さん

第百三十五話です。
リズの過去話も終わり、一方キリトとハクヤは・・・?

どうぞ・・・。

2012-11-17 09:59:33 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:10246   閲覧ユーザー数:9437

 

 

 

 

 

 

 

 

第百三十五技 結局どうする?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アスナSide

 

~現在~

 

夕方になった頃、わたしはリズからハクヤ君を好きになった経緯を聞き終わった。なんというか…、

 

「わたし達、あっさりと相手の事を好きになってるよね///?」

 

「言わないで…///」

 

まぁ人を好きになるのに時間は要らないというし、

恋というのはほんの些細な事で唐突に訪れるものだとは十分に分かっている。

 

だからわたしもキリトくんと好き合って、夫婦という関係になったのだから。

 

「だけどリズも大胆だね~。告白したと思えば、まさかキスまでしてたなんて」

 

「お、思い出させないでよ~/// 今でも恥ずかしいんだから///」

 

真っ赤になって少し涙目になるリズ。でも、その気持ちは分かるかな///

 

「でもハクヤ君はどうするんだろうね? もう半年も経つし…」

 

「う、うん…」

 

わたしの言葉を聞いて、リズは少しばかり落ち込んでしまった。やっぱりリズも気にしているみたい。

 

わたしも二人には幸せになってほしいけど……ハクヤ君が答えを鈍らせるのも分かる。

 

多分ハクヤ君は、自分が『嘆きの狩人』である事を引け目に思っているんだと思う。キリトくんやヴァル君もそうだったから。

 

黒衣衆のみんなの悩みは、人を手にかけた事のないわたし達には決して分かることじゃない。

 

ハクヤ君のことだから、キリトくんと同じで『狩人』のことは間違いなく伝えるはず。

 

それを聞いたリズがショックを受けるのは確実だと思う。

 

それでも、彼女はそんなことも気にしないでハクヤ君を受け入れるとわたしは信じておく。

 

わたしは不安そうな表情をするリズの手を握った。

 

「大丈夫だよ、リズ。ハクヤ君を信じて、ね?」

 

「アスナ…。そうよね……あたしが信じていないといけないもんね」

 

どうやら元気が戻ったみたい。すると、お店の扉が開く音が聞こえた。

 

どうやらお客さんが来たみたいだ。リズは工房からお店の方に戻っていった。

 

わたしは工房の中にある椅子に座って、キリトくん達が帰ってくるのを待つことにした。

 

そういえば、キリトくんとハクヤ君はどれくらい攻略が進んだのかなぁ?

 

アスナSide Out

 

 

 

キリトSide

 

76層の迷宮区にてマッピングを行いながら経験値を稼いでいる俺とハクヤ。

 

この層は堕天使のようなモンスターが多い。

 

全身を鎧で固めていたり、動物の姿だったりなのだが、どれも翼は漆黒に染まっている。

 

余談だが前にここに来た時のことだ。

 

鎧を纏った堕天使モンスター達は武器に剣、鎌、槍、斧、ハンマーなどを主に使っており鎧も漆黒なのだが、

一体だけ白い鎧を纏い、片方の翼が白いやつがいた。

 

そいつの名は〈Unfinished angel(アンフィニッシュト エンジェル)〉といい、意味合いは『中途半端な天使』や『不完全な天使』というところだ。

 

そいつを倒した時にドロップされたアイテムがヴァルに渡した魔槍『アルスライベン』である。

 

まぁ、それは置いといて。

 

「ところでハクヤ、リズとはいつ結婚するんだ?」

 

「な、なにをいきなり//////!?」

 

俺の問いかけに顔を紅くして動揺するハクヤ。

 

「告白されてもう半年も経つだろ。そろそろ、答えてあげないといけないんじゃないのか?」

 

「それは、分かってるさ…。けど、俺は……『狩人』だからな…」

 

やっぱりそれが踏みとどまる原因か…。確かに俺自身もそうだったからな。

 

俺も自分が狩人であることに引け目を感じて、アスナとは恋愛関係までにはなろうとは思っていな

かった。

 

でもそれは、俺の命の危機とアスナが助けてくれた事で、踏み出すことを決めた。

 

「俺も狩人だが、それでもアスナは俺の隣に居る事を選んでくれたぞ。

 そのアスナの親友であるリズなら、大丈夫なんじゃないか?」

 

「………」

 

「リズを……信じてやれよ…」

 

「っ………もう少しだけ、考えてみる…」

 

「ああ……さて、そろそろ帰るとするか?」

 

ハクヤが頷いたのを確認して俺達は≪転移結晶≫を使い、街へと戻った。

 

再びリンダースの『リズベット武具店』に戻り、

ハクヤはすぐに拠点にしている50層『アルゲード』の宿屋へと帰っていった。

 

俺とアスナはしばらくリズと話をして、他の客が多く来店し始めたので、ホームへと帰った。

 

 

 

ホームにて夕食を終えた俺とアスナは、ソファに座ってくつろいでいる。

 

「ねぇ、キリトくん?」

 

「どうした、アスナ」

 

「ハクヤ君は……やっぱり狩人の事を気にしてるのかな?」

 

アスナが俺に訊ねた事は正解だ。もしかしたらリズと話したのかもしれない。

 

「リズとのことだろ? そのことで迷宮の中で話したんだけど、アスナの言う通りだよ」

 

「そっか……でも、こればかりは仕方ないものね」

 

「そうだな。だけど、そんな二人を俺達が押してやらないとな」

 

「うん、そうだね」

 

俺の答えを聞いて、アスナは嬉しそうにしている。だが、アスナは急に俺を押し倒してきた。

 

「えと…アスナ?」

 

「た、偶には、わたしの方から、してあげようかなって…//////」

 

ああ、そういうことか。まったく、俺の奥さんは奥手なのか積極的なのか分からないな。

 

「それじゃあ、お願いしようかな? 風呂で、な(ニヤリ)」

 

「はい/////////」

 

真っ赤な顔を嬉しそうに緩めたまま頷くアスナ。そのまま風呂に行ってイロイロしてもらった(笑)。

 

さて、明日も攻略頑張りますか。

 

キリトSide Out

 

 

 

To be continued……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後書きです。

 

真面目な話しだと思ったんじゃないですか?

 

結局のところ、甘いんですよwww

 

だってキリトとアスナの出番がここのところ少ないんですから・・・まぁ、書いているのは自分なんですけどね。

 

とにかく、次回から本格的に「76層編」になります。

 

とはいっても、ボス戦なんですけどね・・・事件のようなものが起こりますが・・・。

 

それでは、また・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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