「『ねぇ零君』」
「《なんですか先輩》」
やあ皆、絶賛物陰で見学中の零だ、
姫ちゃんは膝の上だ。
「『いつごろ僕らは入るのかな』」
「《そうですねー》」
目の前で繰り広げられている戦いは絶賛他の役職登場中。
まぁほとんど意味がないようだが。
「あの二人はどこ行った!?」
「わからないです!」
とまぁこんなことも騒いでいる。
気絶から目覚めた善吉の手助けも入っている。
本当は入らない設定だったんだが失敗した。
「あの、行かなくてもいいんでしょうか?
何か皆さんに悪い気がします・・・」
「『姫ちゃんは優しいね』『僕は姫ちゃんのそういうところが好きだよ』」
「ありがとうございます、でも私は兄さんのものですから」
「『・・・・・・・』」
何故か球磨川さんが灰になっている、
いつもの笑顔のまま灰になっている、珍しいこともあるもんだ。
「《まぁいいや、このままここからちょっかい出しましょう》」
「『どうやって?』」
「《これです》『銃器祭り』」
取り出したのはべたべた引っ付く手投げペイント弾
用途は・・・嫌がらせだ。
「『これは・・・』『いいじゃないか零君』」
「《でしょう?》」
にやりと二人で笑う。
にやりの口は・・・・三日月。
「お二人とも・・・ほどほどにしてあげてくださいね」
姫ちゃんは苦笑いだ。
「『《もちろんだよ》』」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
空間操作で皆の上空と俺達の前方を繋ぐ。
これで前方に投げれば皆の上空にボールが移動し
俺達の場所がばれない。
「《準備はいいですか》」
「『もちろんだよ零君!』」
二人して両手にペイントを持ってニヤニヤしている。
「『《せーの》』」
二人でポイポイとペイントを投げる、投げまくる。
能力で作れるので弾数は実質無限だ。
「《せいせいせいせいせい》」
「『えいえいえいえいえい』」
向こう側では・・・
「きゃあ!なにこれ!?」
「な、なんなのだ!?べたついて動きにくい!」
「犯人はわかったけど上空から転移させてやがる!」
「ああああ!寝たままの善吉君がペイントまみれにー!」
とまぁこんな感じで・・・
「《いやぁ楽しい》」
「『そうだね』『嫌がらせと言うのは実に楽しいね零君』」
「《さて》《次はこれです》」
そう言って次に取り出したのは水、
大量も大量の水、この南極では・・・名瀬さん以外に大ダメージ!
「に、兄さん!それは流石にひどいです!」
慌てる姫ちゃん。
そんなに心配するなら解決策を用意しよう!
皆の心配をしてあげるなんて姫ちゃん優しいね。
「《・・・よし》《あいつらの周りを温めることで解決してやろう》」
「『流石零君』『嫌がらせに手段を択ばないね』」
「《いやいや》《あんたならそのままかけるくせに何を言うんですか》」
HAHAHAと二人で笑う。
「『じゃあ』」
「《やりましょう!》」
規則制限、生徒会と婚約者の周りが常温になる。
後はポンプを用意してー
「《あとはスイッチをポンするだけです》」
「『なるほど』『えい』」
球磨川さんがスイッチを押す。
用意した水がポンプに吸われ向こうに雨のように落ちる。
「きゃあああああああああ」
「今度はなんだああああああああ!?」
「善吉君がぁああああ!?」
「アボゲボグボボボ」
善吉が水を大量に飲んでいる。
真上からだから仕方ないよね、顔がおもしろいしいいや。
「《うはははは》」
「『でもさ』『零君』『これ大丈夫なのかな?』」
「《何がですか?》」
球磨川さんはポンプを指さして。
「『何故か変な音がするんだ』」
よく聞いてみれば、少しギギギと嫌な音がする。
あれ?これやばくないか?
「《爆発とか?》」
「『・・・・』」
「危なくないですか?」
「「「・・・・・・・・・・・・・・・・」」」
あ、球磨川さんからも括弧が消えた。
三人で目を合わせる、同時にうなずき。
俺は姫ちゃんを抱えて。
「逃げますよ!」
「もちろん!」
空間の穴に飛び込む、飛び込むと同時にポンプが爆発し
水に押し出された。
「「わああああああああああああ!」」
「きゃあああああああああああああ」
三人で地面に打ち付けられる。
姫ちゃんは抱えていたので無事、俺も再生したから傷はない。
球磨川さんも大嘘憑きがある。
「『いやぁ派手に転げたね』」
「《本当ですね》」
「めが~めが~、世界がまわってます~」
ああああああああ姫ちゃん可愛いい!
お兄ちゃん爆発しちゃうよ!今ベッドに寝かせるからね☆
ベッドを用意し寝かせ終わった!
と思ったら周りから殺気があるんですが?
「零?」
「「零君?」」
「そう、こいつが犯人なのか」
婚約者と、善吉以外の三人が怒っている。
まぁここは球磨川さんと一緒に。
「「『《いやいや、実は氷が急に謎の力によって溶けてしまってね》』
『《急にそれが爆発して押し出されてしまったんだよ》』
『《今さっきまでの水はその爆発の水で僕らも何とか対処してあの量なんだ》』
『《僕たちは精いっぱい頑張ったんだぜ?》』
『《それにペイント弾は用意した倉庫から急に飛び出してきたんだ》』
『《僕らは何の細工もしていない》』
『《だから僕らは悪くない》』」」
「「「「嘘だ!!!!!!!!!!!!」」」」
「「『《・・・・・》』」
どうやら嘘だとバレバレのようだ。
まぁそうだろうなぁ、仕方ない仕方ない。
「《はぁ、仕方ないな、江迎》」
「なに!?」
「何をぐずぐずしてる?正直になってみればいいじゃないか」
「え?」
きょとんとするな、
仕方ない、路線をもとから変更する
原作から大幅に外す。
「『そのままだよ江迎ちゃん』
『自分の戦う理由に素直にならなきゃ』
『今の君はもう一つのことにとらわれ過ぎだ』
『そのままじゃ不幸者にも幸せ者にもなれないぜ?』」
「理由・・・うん」
「お前は自分に素直になれ、こいつの相手はしててやる」
球磨川さんと二人でもぐらの方を見る。
「『やあもぐらちゃん、零君から名前は聞いたよ』
『君のスタイルもね』」
「ありゃ?ネタバレされてたかー、まぁいいやそれでも負けないし」
「《そうか?》《今回は俺もいるんだぜ?》」
「それでもだよ、君は自分を過信し過ぎだよー」
「《行きますよ》」
「『うん』」
今の俺にかけているのは『負け組』の改良型ならぬ改悪型
『堕落した聖者(ウェルカムバッドサイド)』効果は球磨川さん並みの
弱者になる、つまり過負荷の頂点に並ぶ過負荷になる技だ(特技込み)
今回の戦闘はさっさと終らさせてもらうつもりだから楽しくないだろうがご了承お願いするぜ。
「《よっと》」
隙を見てそこをつく、球磨川さんの得意技。
出来るからと言って使い慣れてるわけじゃない。
すぐ迎撃される
「当たらないよ!」
「《がっ・・・》」
だがそれは囮。
「『えい』」
笑顔の球磨川さんが攻撃する。
螺子伏せさせてもらおうか、おそらく無理だが。
「残念」
「『あれ?』」
球磨川さんの攻撃が外れる、タイミングは完璧
つまりは誤変換だ。
「『球磨川の攻撃』を『久万側の香激』にさせてもらったよ
あたらないあたらない」
そう、それも考えに入ってるよ、
失敗することも前提の攻撃だよもちろんだ。
本命はこれ。
「《よっ》」
「『ほい』」
「え?」
ガスっと俺の十字架と球磨川さんの螺子が突き刺さる。
その螺子はマイナス螺子、つまるところは『却本作り』、
そして俺の十字架は堕落した聖者時限定技『聖者の末路(バッドクロス)』、
身体能力含め、能力や特殊効果、能力の干渉を無効にする能力を問答無用で封印する技。
要約すれば対理外点用封印技。
「『零君も酷いね』『あれじゃあ安心院さんも解けないよ』」
「《いえいえ》《今回は頑張れば二百年ほどでとけるようにしてありますよ》」
「『安心院さんが三年かかって抜け出した封印だ』
『僕のは三十年もあればとけるよ』『二百年なんてバカげたことはしてないよ』」
「私の・・・スタイルは・・・?」
ははは、そんなの決まってんじゃないか
「『《最初から間違いの過負荷に効くはずないじゃん》』」
「そんな・・・」
あはは、まともに動けてないでやんの、
まぁ俺の裏切り者は身体能力を奪うしねー。
「・・・あ、あ・・・悪かったのだ、
だから・・・だから・・・許し」
「『うん』『最初から怒ってもないから謝らなくていいよ』」
「《まぁそうだな》《許す意味もないし》《許したからって君にはもう何もしないし》」
「『《まぁそこで寝転がりながらペンギンでも観察してなよ》』」
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神様と転生した主人公が
めだかで原作に入るお話
※注意※
めだかボックスの二次創作です
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