No.506745

ハイスクールD×D~HSSを持つ転生者~ 第56話

あっくんさん

俺達、グレモリー眷属の目の前に、旧魔王派が現れた。
だが、増援としてあの爺さんが現れた。

2012-11-11 02:14:38 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:5194   閲覧ユーザー数:4965

第56話~北欧の主神と多重の創造者の共闘~

 

 

「ひぃ…ふぅ…、なんてこった。旧魔王派の奴らは千人ぐらいで来ているぞ。

 どうやら、ここで俺達と三大勢力のトップを潰そうとしているな」

 今の状況を焦らず、冷静に分析する。

 俺の分析を聞いて、一誠が驚いたときだった――

「キャッ!」

 この声は―アーシアの声だ

 声がした方へ向くと、ディオドラがアーシアを捕らえていた。

「やぁ、リアス・グレモリーに赤龍帝。アーシアはいただくよ」

 …ヴァーリといっていた通りか。こいつは『禍の団』と繋がっていた…!

「ゲームは…しないよな。お前は『禍の団(カオス・ブリゲード)』と繋がっていたんだ。

 それに…、俺達の仲間を奪おうとしているのだからな!」

「理解が早くて助かるよ。そうだよ、僕は旧魔王派と繋がっていた。

 彼らと一緒の方が、好きな事できるしね」

 ディオドラが、嘲笑を浮かべながら言った。

「アーシアは私の友達だ! お前の好きにはさせん!」

 いつの間にかアスカロンを持っていたゼノヴィアが、ディオドラに斬りかかる。

 だが、切っ先は届かなかったが、聖なる波動がディオドラへ向かっていく。

 しかし、奴はそれをたやすく避けた。

「イッセーさん! ゼノヴィアさん! イッセー――」

 アーシアがディオドラと共に消えていった。

「アーシアァァァァァァァァッッ!!!」

 一誠がアーシアの名を叫ぶ。

 ―ドクンッ―

 このドス黒い血流は――そうだな、今回は完全にお前の出番だよな、ベルセ

 

 今回の勝利条件は、ディオドラを滅しアーシアの救出。

 そして、俺の元へ来るであろう旧魔王派の幹部の撃破、か。

 その前に―――

「目の前の雑魚を滅さなければいかんな…。って、おい。何朱乃さんのお尻を

 触ろうとしているんだ? オーディンのじいさんは変態か?」

 気配を消していた北欧の主神であるオーディンのじいさんを問い詰める。

 朱乃さんはオーディンのじいさんから離れていき、一誠の方へ向かっていった。

「わしはただ、女の尻を見たいだけで――」

「おいおい、言い訳すんなよ。――で、どうやって入ってきたんだ? じいさん」

 じいさんの言い訳を切り捨て、本題に入る。

 爺さんが言うには、結界に詳しいかららしい。

 まぁ、主神だしな。それくらいできてもいいだろう。

「相手は北欧の主神だ! 討ち取れば名が揚がるぞ!」

 相手は無数の魔力の弾を放ってきた。

 それを見ていた俺は――笑っていた。

 旧魔王派の奴ら、相手が誰か本当にわかっているのか?

 お前らの相手は、北欧の主神のオーディンだぞ。

 じいさんは、杖をついただけで目の前の魔力の弾を消し飛ばした。

 しかも、愉快そうに立派な髭をさすりながら

 さすが神様だな。強すぎる…!

「本来ならば、わしの力があれば結界など打ち破れるはずじゃがここに入るのに

 精一杯とは…。はてさて、相手はどれほどの使い手かのぅ。これをアザゼルの小僧に

 渡すようにいわれてのぅ。まったく年寄りを使いにだすとはあの若造どうしてくれる

 ものか…」

 オーディンから渡されたものは、小型の通信機だった。

「ほれ、ここはジジイに任せて神殿まで走れ。ジジイが戦場に立ってお主らを援護

 すると言っておるのじゃ。めっけもんだと思え」

「何を勝手に決めているんだよ、じいさん。俺も残る」

「クリス!」

 皆、目を大きく見開いていた。

「そうかいそうかい。この老いぼれと共に戦うのか。そんな事をいう奴は久しぶりじゃわい」

 ほっほっほと愉快そうに笑うじいさん。

 

「クリスッ! 後で追いつけよな! 絶対だぞッ!」

「わかっている。心配すんじゃねぇぞ」

 苦笑しながら一誠達を見送った。

「早くせんか、若者。ジジィがすべて終わらせてしまうぞ」

 グングニルを放って相手を屠りながら、話しかけるじいさん。

「もう終わったさ」

 俺は深呼吸をすると、呪文を唱えた。

「万物を切り裂く鋼鉄よ、騎士の中の騎士に相応しき剣よ――その銘は――エクスカリバー!」

 俺の右手にエクスカリバーが顕現した。

 と同時に、ベルセからパラディンへ代わる。

 じいさんは、固有魔装エクスカリバーの絶大な魔力に驚いていた。

「これが、お主が使用するエクスカリバーかのぅ。――絶大な魔力と聖のオーラ、

 それと、龍のオーラも感じる。お主、一体何者なのじゃ?」

 じいさんの問いかけに、俺は苦笑交じりに答えた。

「俺は、二天龍に目をつけられたちょっと変わった、転生悪魔だ」

 エクスカリバーを構え、聖のオーラを増幅させる。

「せめてもの報いだ。一撃で、痛みも残さず滅べ」

 エクスカリバーを横になぎ払った。

 ザバァァァァァァァァァァァッッ!!!

 エクスカリバーの聖のオーラが、旧魔王派の連中を飲み込んでいき―――

「こいつはおまけだ――滅殺雷光」

 右に滅びの魔力、左に雷光の力を出し両手を合わせて、放った。

 ドガガガガガガガガッッッ!!!!

 消滅と雷光が、旧魔王派の連中を消し飛ばした。

 千人以上この場にいた旧魔王派の連中は、北欧の主神と一人の下級悪魔によって

 滅ぼされた。

「……グレモリー家の滅びとバラキエルの雷光。お主の実力は最上級悪魔とさして変わらんぞ?」

「話はそこまでだ、じいさん。俺は友達と約束しているんだ。質問ならこの事件が終わった後でも

 聞いてやるよ」

 と、神殿に向かおうとしたとき、大事な事を思い出し、じいさんの方へもどる

「忘れていたが、じいさん。この結界は、上位神滅具の『絶霧(ディメイション・ロスト)』の

 禁手(バランス・ブレイカー)、『霧の中の理想郷(ディメイション・クリエイト)』だ。

 気をつけろよ? 神滅具は得体の知れないものしかないからな」

 と、じいさんに忠告すると、神殿にむかっていった。


 
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