「いいかなのは。
こっそり家に入れよ。音立てるなよ。あとユーノは見せるなよ」
「わかってるよ!
もう、なのはのことどれだけ過小評価してるの!?
それで聞きたいんだけど、その木刀どうするの?」
お前が気づかれずに家に入ったら道場においてくる。そのあと家に帰る。
「良介お兄ちゃんもヘマしないでよ?」
「お前みたいに鈍くさくないから」
まあいい。それでは、オープン・ザ・セサミ。
「こんな時間に、どこにお出掛けだ?」
オワタ。終わるの早くね?
お前、慌ててユーノ隠してもあまり意味ないから。
「お、お兄ちゃん・・・」
「良介、出てこい」
げ、見つかってたのかよ・・・。
「へぇ~、これが噂のフェレット?」
美由紀姉さんまでいるとかヤバすぎワロエナイ。
「う、うん」
「ならなのはと良介はこの子を連れてきたわけだ」
「そうなんです」
「2人だけの秘密にして教えてくれないのはいただけない」
「ご、ごめんなさいお兄ちゃん、お姉ちゃん」
「・・・ごめん」
「まあ、なのはも良介も謝ってるんだし一件落着ってことで!」
ふぅ、意外となんとかなったな・・・。
「待て美由紀。
良介、まだ1つ隠していることがあるだろう」
「えっ?」
「木刀を持っているな?」
あ、これ完全に詰んだわ。
諦めて後ろに隠してた木刀を取り出す。
「何故持ち出したんだ?」
「それは・・・「本当は私が悪いの!」なっ!?」。
お前、俺をフォローしてくれるのか!
「こんな夜中にユーノ君を1人で引取りに行くのが怖くて、それで良介お兄ちゃんに頼んだの!
そしたら良介お兄ちゃんが「夜中に出歩いたら不審者に出会うかも」って道場から木刀を持ってきてついてきてくれて・・・」
・・・それフォローしきってなくね?
視線を送ったらテヘペロされた。実にあいつらしい。ウゼェ。
「そうか。
良介、フェレットを父さんと母さんに見せたら道場に行くぞ。久しぶりに手合わせでもしよう。
異論は認めん」
認めてよ。
「しっかし、こりゃお母さんが見たら悶えるかもしれないなぁ・・・」
「ああ、そうだな」
「残念なことなんだけど・・・」
なんだユーノどうした。
あとそこから一歩も近づかないでね。俺動物全般ダメだから。
「あ、ああ、うん・・・。
良介にはあるにはあるんだけど、魔力が少ししかないんだ。なのはは見たことないくらい持ってるけど」
へー。
「驚かないの?」
「そういうの薄々気付いてたし。
どうせなのはが俺より魔力多いんだろ?いいじゃん、いつも鈍臭いなのはが俺より優れても。
ユーノ、俺は力になれんけど、なのはのこと頼んだ」
「う、うん・・・。
でもその殺虫スプレーを下ろしてくれないかな。なんだか怖いんだけど・・・」
「下ろしたらお前入ってくるだろ」
「入らないよ!」
最悪のことを考えて。
「でもいいの?
それはそれでなんとか言いそうなんだけど・・・」
「んなもん、たまに見守ってやればいいだろ」
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まさかバレていたとは。
確かに俺が悪かったけどそこまでガチで木刀振り下ろさないでくださいマジで。