No.505956

IS x 龍騎〜鏡の戦士達 Vent 28: 本気爆発、ファイナルベント

i-pod男さん

本気爆発とはありますが、司狼は気分屋です。雑魚でもイライラしていたらサバイブのファイナルベントを使うかもしれません。使わなくても充分強いです。

2012-11-09 01:58:36 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1790   閲覧ユーザー数:1703

屋上に上がった司狼はデッキを構えた。

 

「変身。」

 

変身を遂げると、デッキの両サイドからカードを引き抜き、デュアルバイザーにベントインした。

 

『アドベント』

 

デュアルーパス・アズラ、アマラが現れ、吠える。

 

『『アオオオォオオオォオオオォォォン!!!』』

 

『ウィングベント』

 

ルナウィンガーを背中に装着し、空中に舞い上がった。それと同時に本社のビルがドーム上のシールドに覆われ、完全に外界から遮断された。突然攻撃を仕掛けて来た五人を相手にルナウィンガーを使って防御、そしてデュアルバイザーの銃撃で応戦する。

 

(まだだな。暫く泳がせておくか。)

 

「ほらほらどうしたの?!その程度じゃ死ぬわよ?!」

 

だが司狼は無言のままだ。

 

(こっちはまだ本気すら出してねえよ、バーカ。)

 

当然向こうはヴォルフの正体が自分だとは気付いていないが、念の為という事もある。ISであろうとライダーであろうと、姿形はかなり酷似しているのだから。だが、司狼は久々に切り札の一つを発動する事を決意した。

 

「いきなりで悪いが、終幕だ。」

 

『ファイナルベント』

 

デッキから背景が青いファイナルベントのカードを引き抜き、装填した。すると、デュアルーパス・アズラは咆哮と共に衝撃波を生み出し、五人の体勢を崩す。そして一人と一匹によるフルムーンバスター二門とデュアルバイザーの集中砲火による殲滅技、『デッドナイト・マキシマム』を発動し、まともに食らった五人は地面に叩き付けられ、その際絶対防御の発動によってシールドエネルギーを半分近く削られてしまった。機体も半壊状態になっている。上空十メートル弱から五人が墜落した所を見下ろす。

 

「威力はかなり押さえた筈なんだが・・・・弱いな。実力も無い癖に吠えるとは。こんな油汚れみたいにしつこい奴らがいるんじゃ時間が掛かるな、この世界を変えるのに。一々喧嘩を売られて来たんじゃ、こっちも持たない。」

 

地上に降りて来た所で五人は再び攻撃を仕掛けて来ようとするが、当然それを許す筈が無い。今度は紫色の背景を持つファイナルベントのカードをデュアルバイザーに装填した。

 

「恐怖劇、開幕だ。」

 

『ファイナルベント』

 

抵抗も虚しく、デュアルーパス・アマラとその背中に乗ったヴォルフはルナウィンガーを使って羽を飛ばし、五人をその場に固定した。更にヴォルフはアマラが口から放った紫色の衝撃波を体に纏って空中から連続の回し蹴りを放つ『ナイトメア・ゲイル』で全滅させた。

 

「う・・・・く・・・・」

 

「何なの、あれ・・?!」

 

「強、過ぎる・・・・!」

 

(お前らが弱いだけだ。ま、お前らには無断のIS展開並びに未遂とは言え傷害罪が加わった。終わりだ、かませ犬共。)

 

見えない所で変身を解くと、中継しているカメラの方を向く。

 

「 こんにちは、俺の名は御鏡司狼。これを見ている方々。 特に今まで過去に俺の会社に危害を加えようとした奴らとその上司達、世界各国の政府連中、そして全国家代表、並びに候補生達に告ぐ。俺達AD・VeX7はこれより女尊男卑の風潮に背く。そしてその支持者達を歓迎する。ISとは力。力を持つからにはそれなりの覚悟が必要だ。だが、現在。大多数の世の女はその力の使い方、そして世界の在り方を見誤り、世界を荒廃させている。女イコール偉い。その履き違えられた考えによって世界がこれ以上悪化する前に、我々はそれを食い止めたい。再び男女平等の世界を望む者だって我々以外にもいる筈だ。だから、もし俺達を敵に回したいのならば、まずはよく考える事だ。我々はテロリストではない。無差別な攻撃、破壊、一切の略奪はしないと約束しよう。だがしかし、もし我々と敵対し、攻撃しようとすれば、自己防衛としてのそれなりの『処置』は取らせてもらうと言う事を忘れないでもらおう。以上だ。味方となるか敵となるか。はたまた中立を守るか。決めるのは、あなた方だ。では。」

 

中継を切り、シールドを解いた本社に戻って行く。

 

「すげえ・・・・!」

 

一夏は体が感動で打震えていた。あの圧倒的な強さ、そして何者にも屈さない精神(こころ)。正に世界を変える男の器である。彼の言葉はいずれ世界に嵐を呼ぶだろうと、確信した。

 

「ボスの本気・・・・あんなの、勝てる筈無いだろうが・・・・凄い。やっぱり付いて行くのはこの人以外考えられないな。」

 

「挑んだ時点で、勝負はつきますね。私等、一瞬で消し炭です。」

 

森次も斉藤も興奮を抑えながらもそう漏らした。

 

「さてと、世界に喧嘩を売った所で、宴にしよう。さっきも言った様に、鉄板焼きだ。もう予約はしてあるし、貸し切りになってる。今日は飲んで食って騒げ。これはただの前座だ。(ユナイトベントやサバイブを使うのはまだ先か・・・・それにオーディンや士郎の姿を最近見ない・・・・今でライダーはオーディンを除けば俺、一夏、マドカ、弾、中村さん、香川さん、憲司、斉藤さん、森次、数馬、オータム、楯無、後は鈴音の十三人。残りの所有者未定のデッキはリュウガ、ゾルダ、タイガの三つ。勝手に持ち出してなきゃ良いが。)」

 

『随分と派手な事をやらかしたな。司狼。』

 

「あ・・・」

 

「鳥野郎・・・・何しに来やがった?!」

 

オータムは以前オーディンに何度もフルボッコにされているので積年の恨みは相当らしく、現れた時点で既に敵意剥き出しになっていた。

 

「士郎・・・いや、オーディン・・・・何の用だ?またデッキを適当な奴に渡せとでも言いに来たのかな?目星はついてるから構わないけどさ。」

 

『それもある。だが、今回は警告に来た。ガルド達に調べさせたが、どうやら国際IS委員会と世界各国が三つの派閥に分かれた。』

 

「俺達の味方と、敵と、中立って所か?」

 

『そうだ。アメリカ、日本、ドイツ、フランス、ロシアは味方、残りは中立か敵対勢力となっている。勢力図は当然大なり小なり書き換えられるだろうが、現状は今の通り。IS委員会に関してはまだ何ら動きは見せていない。まだ、な。だが、必ず奴らは何かを仕掛けて来る筈だ。社員のプロファイルをもう一度洗い直す事を進める。潜り込まれて内側から崩されては、今後の計画に支障が出る。』

 

「俺じゃなくお前の計画に、だろ?どうせ俺達は束になろうがどうしようがお前には勝てない。勝てるとつけあがる程俺達も馬鹿じゃないしな。こっちはこっちで動くから、今後もよろしく。

 

『良いだろう。だがこれから指定する者達にゾルダ、そしてタイガのデッキを渡してもらう。暫くライダーに変身しなければ、食われる可能性がある。()は私が提供するから心配するな。』

 

「ゾルダとタイガ、ね・・・・じゃ、リュウガのデッキは俺がキープって事で。約一名、デッキを取り返さなきゃならないからな。」

 


 
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