No.504369

超次元ゲイムネプテューヌXworld 【空に浮かんだ黒い雲】

さん

本当に遅れてもうしわけありません!
学園祭の話し合いやら、就職説明会やら、自動車学校などで……死ねる……
クオリティ低いです……ライのキャラが崩壊していたらごめんなさい!

2012-11-04 17:53:43 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1212   閲覧ユーザー数:1063

夜天 空side

 

神殺しの頂点の軽い暴走(原因はお酒飲んで)……銀河規模の戦闘であったけどなんとか静止させた僕は激戦の疲労を癒すために ゲイムギョウ界という世界に遊びに来ていた。

ここでは、色々なことがあった。

数えきれないほどの後悔と哀しみと同じくらいに楽しい想いでもあるこの世界は僕にとって掛け替えのない美しい物だ。

空から出現した僕は、人目の付かない様に教会に降りた。

ここには、溝が深い仲だったが紅夜たちのおかげで再び仲を取り戻した娘がいるんだ。

 

「紅夜が行方不明?」

「はい(・.・;)」

 

愛しの娘のイストワールから聞いたことに僕は欠伸をした。

 

「そうか、あいつ遂に駆け落ちしたか……退院を狙うとか、やるな」

「駆け落ちなんてしていません!目撃情報によると病院を出て消えてしまったそうです(>_<)」

 

消えてしまった……ねぇ、誘拐か?それともサイコキラー女(ティシフォネ)にやっぱり殺そう…的な感じで暗殺されたか?

後者 なら死体は無傷で残るだろうけど精神は殺されているだろうね。

他の理としては誘拐だけど、ゲイムギョウ界内なら紅夜はトップの実力者でそう簡単に捕まることはない。

 

「ほかの目撃情報ない?」

「それが、薄紫色の髪をした少女を見たという情報が上がっています(+o+)」

「ネプテューヌかネプギアがあるいは両方が拉致&監禁欲に目覚めたか……」

「違います!勝手にネプテューヌ達を犯人にしないでください^_^;」

 

紅夜が完全に油断していると仮定しても一撃で紅夜を無力化させたりできるのは女神ぐらいしか思い浮かばないんだけど、そして薄紫色の髪と言えばこの大陸、プラネテューヌを治める女神であるネプテューヌか、その候補生であるネプギアしかいないと思うよ?

 

「それじゃ、遂に紅夜を病んでるほどのファンとか……」

「あなたのような変態ストーカーロリコンDV破壊神のような人物はこの世界にいません(-"-)」

「(´・ω・`) 」

 

このような表情をしてしまったのはきっと深い訳があると思う。主に作者の策略だと予想ができるけど…

そして、ほぼ全て自分の所為とはいえ娘の言葉がロンギヌスになって胸を突き刺しました…。とても痛いです。

 

「ネプテューヌさんやネプギアさんは紅夜さん捜索の為に仕事を放りだしてしまって……空さんは何かご存知でしょうか(・・?」

「いや、知らないけど……」

 

あいつ本当にどこ行った?

ブラッディハードの力をフルに使えばゲイムギョウ界内という制限が付くけど世界を渡れることはできるが、引退直後の体でそんなことは出来ない。

紅夜は理由がないと動かない理性的な行動者だから余計に分からない。

 

「とにかく、ネプテューヌさん達は紅夜さんを捜索するために出て行ってせいで仕事が片付きません……どうにかしてください(--〆)」

「それを僕に言う?……さすがに手がかりなしなら、僕でも探すのはかなりの時間がかかるよ?なんかヒントとかない?」

 

イストワールが先ほど言った様に僕は破壊神だ。

破壊することに特化した僕に捜索などの作業はとても手馴れしていない。

紅夜の気配は確かに濃いが、この世界に感じられないということは別次元か別世界と仮定すれば、不可能に近い。

例えで言えば銀河の中で特定の星の一滴を探す様なものだから。

 

「…………ニーヴァ」

 

考えるようにイストワールは瞳を閉じて突如として呟いた。

 

「紅夜さんの消息が分からなくなった頃に私の頭の中に浮かんだキーワードのようなものです。関連性は薄いかも………空さん(゜_゜)?」

 

 

 

 

ーーー空さん、大好きだよ!

 

 

 

 

「…………イストワール」

 

頭に過ったのは紫色の髪をした少女で、向日葵のような明るい笑顔を浮かべる姿だ。

 

「はい?」

「………それは、過去の女神だよ……僕が殺した……」

「!」

 

ニーヴァ…幾度も再選を繰り返す過程で合った女神の名前だ。

彼女は僕に凄く懐いていた。

何故、そこまで好意を寄せられるか分からなかったけど……心を凄く揺らがされた。

目的を達成しなくても、完璧を目指さなくても……このままを今を保とうかと苦悩させた僕にとって黒歴史な存在だ。

 

「……そうですか」

 

イストワールは静かに頷いた。

咎めをようとはしない、それは気遣いでもあるのだろうが、心が痛んだ。

 

「………行ってくる」

「お早く、お願いしますね」

 

小さく手を振るイストワールに背を向けて教会を後にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニーヴァ………彼女は正直な所、女神に向いてなかった。

泣き虫で、甘えん坊で、頼りなくて、弱くて、とてもじゃないが女神としての仕事を熟せるような器ではなかった。

どちらかと言えば、普通の……どこにでもいそうな女の子、だけど彼女は間違いなく女神であり、僕はニーヴァの問題点をなんとかしようとイストワールと四苦八苦したのは今でもよく覚えている。

 

気づけばいつも僕の背中にしがみ付く様にいて、すごく懐かれてしまった。

勝手に寝室に侵入してしたり、風呂に入っていたら全裸で入ってきたり、食事だって食べさせ合いをせがまれたり……かなりしつこかった。

彼女のメンタルを考えれば、いきなり拒絶するのは不味いと思い少しずつ遠ざけるようにしてきたが……ある日のことだ

 

 

ーーー空さんの机に置いてある写真の女の人ってだれ?

 

ーーーレインボハート……君たちの大先輩のような人で、僕の親友だよ。

 

ーーー大切な人?

 

ーーーうん、そうだね

 

ーーー私とその人なんだ……私とその人、選ぶならどっちかな…?

 

ーーーレインボハートだよ。

 

考えるまでもない。

僕にとってレインボハートは親友で初恋の人だ。

ニーヴァはどちらかと言えば手のかかる妹のような人だ。

 

ーーー……そ、ぅ……な、んだ…

 

ニーヴァは僕の即答に目を大きく開いた。

徐々に瞳が真っ赤になっていき、声には嗚咽が混じり、遂には頬に涙を流し始めた。

 

ーーー空さんは…落ちこぼれの私なんて嫌いなの……?

 

ーーー…………

 

後衛向きのニーヴァの武器である遠隔操作武装の扱いは、うまいとは言えないレベルで接近を直ぐに許してしまう。接近戦用の武器を持たない格闘も出来ないニーヴァは正直な所、かなり弱い。

女神としてのカリスマ性は薄く、自己主張も少ない彼女は同期の女神から”落ちこぼれ”と言われていた。

 

ーーー弱い奴は、弱い奴のままだ。

 

ーーーっ……!

 

僕の言葉に更に涙を流し始めるニーヴァ。

床には、ぽつぽつと涙が落ち始める。

 

ーーーだけどねニーヴァ……本当に弱い奴は自分を諦めた奴だ。

 

顔を下げているニーヴァに僕は腰を下ろして彼女の両手を混ぜ合わせるように握る。

 

ーーー悔しい?悲しい?ニーヴァの心にまだそう思える心があるなら死ぬ気で頑張れ。

 

涙でクシャクシャになった彼女の顔が上がり、僕は支えるように彼女の前額を当てる。

 

ーーー君が僕を信じているように、ニーヴァはニーヴァを信じて。

 

ーーー私が……私を…?

 

ーーー僕は君を信じている。いつか君が言ってくれた立派な女神になってくれることを信じている。

 

ーーー……うん、うん!

 

繰り返すように自分に言い聞かせるようにニーヴァは僕の言葉に返事を返して、徐々に元気を取り戻していく。

ニーヴァは名残惜しいように僕の手を放して袖で涙を拭いて、笑顔になる。

まだ、涙の痕はあるものの宝石のように綺麗だと僕は思った。

 

ーーー頑張る……頑張るよ!

 

それからニーヴァは死に物狂いで努力し始めた。

最初はそれほど変わらなかったが、同期の女神にも認められるほどの実力を持つほどまでに成長し、みんなが寝ている時間もずっと勉学に励んでいた。……ただ、勉学する場所が僕の部屋なのでいつも一緒に寝ることになってしまったけど

素晴らしい成果はまだないものの、期待できるほどまで成長をしていくニーヴァを見て楽しみある日……いつものように一緒に寝る時にニーヴァは唐突に質問してきた。

 

ーーー空さんはずっと、いてくれますか?

 

ーーー突然だね。

 

ーーーだって、空さんこの頃、留守することが多くなったから……

 

僕はゲイムギョウ界の神ではない、世界神という世界の循環などを監視する役目だ。

ニーヴァという問題児は優等生となったので僕は安心して自分の仕事を熟すことが出来る時間が出来たのでそっちを片付けるためにゲイムギョウ界を留守することが確かに多くなった。

 

ーーー僕にだって、僕しか出来ない仕事があるから……君は成長した、だから僕は安心して自分のことができるようになったんだよ。

 

ーーー私は空さんと一緒に……いたいです。

 

ーーーそれは子供のワガママ、君は女神だよ?

 

女神……この世界の因果を守護する究極の存在だ。

子供が大人になるように女神は女神として完成しないといけない。

 

ーーーでも……

 

やれやれ、どうも僕は甘えさせ過ぎたかもしれない。

 

ーーー大丈夫、君が生きている間はずっと見守ってあげるよ。

 

ーーー……本当に?約束してくれる?

 

ーーーあぁ、約束だ。

 

徐に出された小指を重ね合った。

 

 

 

 

「…………ちっ」

 

僕の計画により完成した女神であるニーヴァの戦闘能力は凄まじい。

………だけど、同期の女神を殺し合った精神的ショックと僕の裏切りに似た発言により彼女は壊れた。

 

「…………」

 

空は徐々に災厄を呼ぶように黒雲を呼び、太陽の陽ざしは消えていく。

確かに彼女は僕が殺したはずだ。

いや、性格に言えば致命傷を与えたことで彼女は死ぬところを僕は見ていない。

きっと、自分がしたことを見たくなかったからニーヴァの死因を確認しなかったんだろう。

……なんだかんだ、僕は彼女を妹のように可愛がっていたからね。

再選(・・)によりイストワールにはニーヴァの記憶はない。正確に言えば僕が無理やり戻した時間はなかったことになっているのでそれはこの(・・)ゲイムギョウ界の歴史としてないはずだが……イストワールはその名前を憶えていた。

イストワールは並行世界にも通じているため、同じイストワール互いを感じる特性がある。

 

「そうなると………」

 

僕は寒気を感じた。

会いたくないんだ。

彼女に……生きているかもしれないニーヴァに、彼女は僕に好意を寄せていたが僕にはレイちゃんいたから、彼女とは深い関係まで行きたくなかった。

………でも、ニーヴァという存在は僕の心に深く合った。

 

「亡霊………レイスのときじゃない。今度は本当の……」

 

身震いする手を抑えて、僕は再び空を見上げたところで頬に雨が当たった。

 

「………はぁ、そんなに僕が憎いか……ニーヴァ」

 

その言葉を残して僕は紅夜を探すために別のゲイムギョウ界へ飛んだ。

 

 

 

 

 

 

思わず息を飲んだ。

目の前の敵は防御姿勢で動かない。

本気だ、本気で攻撃して直撃した筈なのに奴は立ち上がってきた。

普通の人間なら骨折でもして動けなくほどだが、やはりというかライと言う目の前の敵は絶対に人間ではない。いや、人間となにか(・・・)が混ざっている。

あれから、幾度もなく音速の攻撃を加えるが当たりが悪くなっている。

戦い慣れているんだろう、徐々に俺のスピードに適応してきているので、さきほどのような直撃が少なった。

 

「(テラたちは…!)」

 

戦っている時に感じた濃厚な『負』と共に感覚が鋭くなっていく。

 

「(くそっ…!)」

 

左手と左目が餓えた獣の様に騒いでいる。

女神だ……!ここがプラネテューヌだから恐らくネプギアかネプテューヌだと推測できる!

方向的にはテラたちが戦っている場所だらう、テラの実力で彼女たちを守りながら戦うことができるか……

 

「考え方している暇があるのか!?」

 

落ちる流星のように振り下ろされる拳に合わせて銃剣を振るう。

ガキンっ!と重厚な金属音を響かせ、その衝撃波は周囲を吹き飛ばす。

こんな街中だと”天喰紅雷断”や”ジェノサイド・レーゲン”のような大技は使えない。

更に退院後の初の冥獄神(ブラッディハード)化でここまで力を出している性で体が悲鳴を上げている。

 

「はっ!!」

 

もう片方の銃剣を振るうが、既にそこにはライの姿はなく虚空を斬る結果になってしまった。

あのバカ()からは捕縛魔法などは簡単なものしか教えてもらってない……というか、あいつ殲滅系の魔法しか教えてくれない!

あんなもの使うなんて空以外にラムちゃんやロムっちゃんぐらいしかいねぇよ!

俺の斬撃を躱したライは、構えて距離を一定に開けている。

俺のスピードに反応できるギリギリの距離だろう。こちらは肉体的にきついのでそろそろ落ちてくる。そう考えると

 

「(一撃……次の一撃で決めてやる!)」

 

双銃剣を逆手に構えてバックプロセッサを大きく開きブーストの出力を更に上げるようにする。

ライもこちらの思想が読めたか防御姿勢を取る。

ペース配分は考えない……考える時点でこいつ相手は長期戦になってしまう。

長期戦は徐々に力が落ち始めるこちらが不利だ。

 

『…………』

 

互いに構えたまま動かない。

隙を伺い必殺の瞬間を待つ。

 

 

『!』

 

どこからか何かが落ちる音の刹那に俺は動いた。

バックプロセッサの出力を限界で出して、ライに切りかかる。

完全な間合だ、最初に出した時より俺は更に速い、故にライは反応できず俺の斬撃は……

 

 

スカッ

 

 

当ることは無かった。

 

 

「なにぃぃ!?」

 

あまりの出来事に俺は減速できず向こうの建物に頭から(・・)突っ込んだ。

俺の直撃にそれなりに高いはずの建物は崩壊し、俺は降り注ぐ巨大な物に無抵抗のまま押し潰された。

 

「っ、だらあぁぁ!!!」

 

双銃剣の引き金を引き、周囲を破壊して抜け出した所でライを捜索するが影も形も見当たらない。

見つけたのは、不自然に空いた穴だ。

 

「………逃げられた」

 

動かなかったのはこれを造るためか……一杯、喰わされた。

 

「テラ達は……ぐっ!」

 

すぐさま飛ぼうとするが全身に激痛が走る。

無理に体を動かし過ぎたか……!

地面につけてしまった膝を無理に動かし俺はバックプロセッサを広げる。

 

「耐えてくれよ……俺の体!」

 

ブーストにより一気に空中へ飛び出される意識、俺はバックプロセッサのブーストでテラたちの元へ急いだ。

 

 

 


 
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