No.503815

魔法少女リリカルなのは DevilStrikerS ーダンテの記憶…エピソード1ー

DevilStrikerさん

二十七話目です。
ちなみにこの話の内容はデビルメイクライ3のチャプターを参照させて頂きました。自己解釈が入ってると思いますがそこは流してもらえると嬉しいです。

2012-11-03 09:06:53 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:8413   閲覧ユーザー数:8246

 

 

 

 

 

――ジリリリリン―――ジリリリリン―――ジリリリリン――

 

 

 

 

事務所と思われる部屋から電話の呼び出し音が鳴り響く、しばらくするとシャワーを浴びていたと思われる部屋の主が現れた。それは銀髪で綺麗な青い目をしている好青年で、上半身裸の首からはアミュレットが掛かっていた。青年は倒れている椅子を蹴飛ばして立たせ、足を机に乗せるときの衝撃で電話の受話器を飛ばし、掴んだ。

 

「悪いが、開店準備中だ」

 

それだけを言って一方的に電話を切る。そして机に置かれているピザを食べながらぐちる。

 

「まだ店の名前ですら決まってねえってのに…気の早い客もいるもんだな」

 

すると部屋の扉が開かれ、司祭服を身にまとった神父が入ってきた。

ダンテは神父に目もくれず、ピザを食べながらこう言った。

 

「アンタも[その]くちか?まあシャワー借りたいんなら勝手にしな。トイレも裏にある」

 

だが神父はダンテの言葉を聞いていなかったようで、ビリヤードの台を指で触りながらダンテにこう言った。

 

「君が[ダンテ]かね?何でもスパーダの息子だとか」

 

その言葉を聞いて青年、ダンテの目が鋭くなった。

 

「どこでそれを聞いた?」

 

ダンテの質問に神父はこう答える。

 

「君の兄上から…」

 

「!!」

 

その言葉に目を見開くダンテ。そんなダンテをよそに話を進める神父。

 

「招待状を渡したいそうだ。是非、受け取ってほしい…」

 

するといきなり机を片手で吹き飛ばした。ダンテは着地して銃を構える。だがそこにはもう神父はいなかった。

 

「……招待状ね」

 

仕方なく銃をしまい、空中に舞っていたピザを手に取り、口に運ぼうとしたその瞬間――

 

 

 

 

――ガッシャァン!!――

 

 

 

 

いきなり窓ガラスが割れ、悪魔[セブン・ヘルズ]がダンテに凶刃を突き立てた。

 

 

 

 

―――ズシャ!!ズシャ!!ザシュ!!ザシュ!!―――

 

 

 

 

ダンテは悪魔達の攻撃を受け、沈黙した………

 

だが次の瞬間―――――

 

 

 

 

―――ドシュッ!!―――

 

 

 

 

ダンテに攻撃した悪魔の内の一体が吹き飛ばされ、壁に激突し砂になった。だが吹き飛ばされたのは体だけで、頭は無かった…では頭は何処へ?

 

 

 

 

―クルクルクルクル…―

 

 

 

 

ダンテの指の上で回っていた……すると突然歩き出すダンテ。悪魔達はダンテに鎌を突き立てたままなので、ダンテに引きずられている。ダンテは部屋の片隅に置いてあるジュークボックスの前に立ち、景気づけとしてこう言った。

 

 

「イカれたパーティーの始まりか…派手にいくぜ!!」

 

そう言い、ジュークボックスの電源を入れる……が、

 

 

 

 

――――シーン…―――

 

 

 

 

反応がなかった…

もう一度スイッチを押すが、反応はなく、ジュークボックスは音楽を鳴らすこと事はなかった。

 

「…………」

 

それにダンテは苛立ち、

 

「………ッらあ!!」

 

思いっきりスイッチを押した。その力はジュークボックスを軽くへこませる程だった。普通は故障して使い物にならなくなるが、なんと奇跡的にジュークボックスは音楽を鳴らした。

そしてダンテはリズムに乗り出し――――

 

「ふっ!はぁっ!」

 

悪魔に殴りかかった。それは流れるような動作で、無駄がなかった。殴り倒される悪魔達…中には部屋の天井へと吹き飛ばされる者もいた。悪魔の攻撃をかわし、おもむろに銃を取り出し、悪魔の顔面にぶっ放した。

後ろからまた別の悪魔が不意打ちするがひらりとかわされ、攻撃の勢いを殺しきれずに倒れ、そこへダンテが踏みつける形でのしかかった。そしてスケートボードの要領で、もう一つの銃の下へ滑って行き、銃を取った後、二丁拳銃[エボニー&アイボリー]を乱射した。

 

「Wow!woowhohohooow!!」

 

歓声を上げながら悪魔を撃ち抜いていくダンテ。 そしてビリヤードの台をジャンプ台代わりにして飛んで悪魔を天井に叩きつけた。それから着地する際にビリヤードの玉が宙を舞う。ダンテは銃でビリヤードのように玉を弾き、悪魔達に当てた。 するとどこからかリベリオンが飛んできて、ダンテの手に納まった。そしてビリヤードの台を真っ二つにして悪魔達にぶつけた後、不適な笑みを浮かべてこう言う。

 

「ふっ…さて、そろそろ始めるか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「……………」」」

 

そこで一旦映像が途切れた。しばらく沈黙が続く…そして

 

「「かっこいーーー!!」」

 

スバルとエリオが叫んだ。

 

「すごい!スタイリッシュ!」

 

「そんでもって無駄のない動き!!」

 

「「これはもうすごいとしか言いようがない!!」」

 

もはやワールドカップでチームを応援するファンのようなテンションである。他のメンバーもダンテの滅茶苦茶ぶりに驚いていた。

 

「確かにこれは凄いな…」

 

「と言うか滅茶苦茶です」

 

「これならどんな事でもやってのけそうやな」

 

皆各自のダンテに対する感想を述べる。

 

「ヴィヴィオに見せなくて良かった…」

 

「そ、そうだね」

 

なのはとフェイトはヴィヴィオにこの映像を見せなくて良かったと安堵していた。なかにはR指定の所もあったし、何より影響を受けて真似をしてしまうかもしれないと思ったからだ。

 

そのヴィヴィオはと言うと、

 

「すー、すー」

 

気持ちよさそうに眠っていた。遊び疲れて寝てしまったのだろう。

 

「………」

 

そんな中バルダはリベリオンを握り締め、精神を統一させていた。

 

「………お、Hey、みんな!次の映像が写ったぜ!!」

 

すると、映像がまたモニターに写された…


 
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