三国志の世界。
その世界に、最初に落ちる場所はいずれかの彼女達の近くだ。でも、いくら待っても何も起きなかった。つまり『自分が起こさない』と出会えないということ。
そこで、自分が強く願えば不可能は全くないという法則が起こる。北郷は今回は『王』という役割をしたいので、街まで歩いた。そこで『王』という役割を演じるため。
ちなみにその場合は、北郷がたどり着く街において、賊が荒らしまわり途方に暮れている街の人達を助け出して、そのまま街の救世主として、その村の太守になるという法則だ。もちろん自分一人では出来ない。『誰か』の力が必要だ。
その北郷に力を貸し手くれる『誰か』が自分の今回一番愛すべき女性であり、相方でもある。
そのはずだったのだが……?
「あれ?」
街に到着してから、北郷が最初に声を出したのは疑問発音だった。
街は平和そのもの、どこにも賊が荒らしまわって途方に暮れている人もいないし荒れてもいない。
「あれれ~~?」
北郷は動揺した。なんせ、今までこんな平和的な始まりなんて経験していない。未体験だ。
でも、ここが『三国志』の世界である以上、戦争は起きているはずだ。それを確かめるべく北郷は、ちょうど歩いてくる女性に尋ねてみた。
「あの~」
「はい? なんでしょうか」
女性は本を読みながら歩いていたため、下に向けていた顔を声のする北郷へと向けた。
「……あれ?」
その瞬間、北郷は再び疑問発音をだす。
女性の素顔は、他人のようで他人ではないような知っているような知らないようなそんな感じだった。そのために、再び疑問系発音をだしてしまう。
「あの……? え、と……」
当然、彼女にしてみれば怪しい男がジロジロと見てくるんだから冗談ではない。恐怖が走り、後ずさりする。
「あ、いや……」
北郷の方も後ずさりされれば、なんとなく動揺してしまう。
さらに。
「おい、貴様何してる?」
それを見た鎧を着た男、恐らくこの街の警備兵らしき者が北郷の右肩に置いた。
「……あれ?」
その瞬間、北郷は再び疑問発音をだす。
「なんか、見たことない服装だな。それにさっきの女性に対する詰め寄り方も変態的だ」
「あ、いや……」
「ちょっと、来てもらおう」
「あの……? え、と……っと!」
そして、北郷は、うんも言わさずに連れて行かれるのだった。
アインの一言
真・恋姫無双 無限獄の外史(北郷編)完
終わりません(笑う^^)
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第一部『理想編』
第一話 その二(完)
『北郷一刀』