No.500421

真・恋姫無双~白き牙を持つ者~ #42

tokkeyさん

この物語はオリ主メインの外史です
チート・ご都合主義・独自展開で書いています
苦手な人はご遠慮下さい
大丈夫な人は駄文にお付き合い下さい

続きを表示

2012-10-26 01:51:35 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:7358   閲覧ユーザー数:6540

~ 第41話 †旅行記 涼州修行編3† ~

 

 

 

その伝令は俺と韓遂(かんすい)が仕事に一区切りついて

お茶を飲みながら談笑してた時に入ってきた

 

 

「韓遂様!失礼します!!」

 

「一体慌ててどうしたんだい?」

 

「はっ・・・先ほど早馬が届きこの伝令が・・・」

 

「ふむ・・・ありがとう、下がっていいよ」

 

 

俺はお茶すすりながらその様子をぼーっとみていた

書簡を開き、書に目を通す韓遂

最後まで読み終えると、こちらを向きため息をつきながら

 

 

「はぁ~・・・白虎(はくこ)君、少々忙しくなりそうですよ」

 

 

俺にはなんのこっちゃ分からんが大変な事が起きたみたいだ

 

 

今の仕事を中断をして、二人揃って馬騰(ばとう)がいる部屋へ向かう

 

 

「ああ、白虎君は悪いですが令明(れいめい)を呼んで来て下さい

 今の時間ならきっと錬兵でもしてるでしょうから

 場所は謁見の間にお願いします」

 

「分かりました」

 

 

頼まれたので途中で別れ、龐徳(ほうとく)を呼びにいった

韓遂の言うとおり錬兵してたのですぐに見つかった

 

 

「龐徳さん」

 

「なんだ?今は訓練中だ後にしろ」

 

 

いきなりツンツンモードですか・・・めげないぞ俺は

 

 

「韓遂様からの伝言で、至急謁見の間に来て欲しいそうです」

 

「(ちっ)・・・そうか了解した

 皆の者、私は韓遂様の命があるからこの場を後にする

 よって本日の訓練は終了だ。後は好きに過ごせ以上だ!」

 

 

いやいや、舌打ちするほど嫌われてるのは分かってるけどあからさまは傷つくぜ?

 

 

「相変わらず見事なモノですね」

 

「まだいたのか、韓遂様が待ってるのだろう早くいくぞ」

 

「了解・・・」

 

 

心が折れそうだわ・・・

 

肩を落としながらトボトボと龐徳の後を着いていく俺だった

 

 

 

 

 

気持ちを切り替えて謁見の間に到着する

まだ馬騰と韓遂は来てなかったが、呼ばれてた武官・文官が揃っていた

龐徳は玉座に一番近い右側に、俺は玉座から一番遠い左側に移動する

移動が終わって隣に座る武官の人に挨拶をして待ってると扉が勢いよく開く

 

 

「皆、待たせたな」

「すいません、お待たせしてしまって」

 

 

ノッシノッシと大股で玉座まで歩く馬騰

その後ろをゆっくりとされど優雅に歩く韓遂

玉座に座り、その隣に韓遂が立つと会議が始まる

 

 

「さて、皆さんに集まってもらったのは他でもありません

 また五胡の連中が略奪をしにやってきたそうです」

 

 

韓遂がさっき見ていた書簡を皆に見せていく

それに周りがざわめきたつ

 

 

「しかも、今回は結構大規模かつ場所がばらけてるのです・・・

 そこで我々の部隊を分けて掃討したいと思います」

 

「俺も出るぞ・・・と言いたい所なのだが城の防備があるから動けん

 すまんが、皆頼むぞ」

 

 

本当は自分が先頭に立って出たいんだろうが

それができない歯がゆさを出す馬騰

それを横目で見て、コホン一つ咳払いをする韓遂

 

 

「それでは一緒に行ってもらう人はこちらですでに選別してあるので

 それに従い、すぐにでもいけるように武官の人達は戦の準備をお願いします

 文官の人達は兵糧などの用意を・・・

 それと一つ朗報です、馬超様と馬岱が数日以内に帰ってくるそうです」

 

 

その言葉に皆おお~!と歓声をあげる

というか馬騰が一番でかい声をあげとる・・・って知らなかったんか!

まぁいいや俺は今回はお留守番かな、まだ日が経ってないしな

なんてそんな甘い事はあるわけがなかった・・・

 

 

俺は今馬上の人である

荒野を風になる為に走っている

久しぶりに思いっきり走れる獄炎(ごくえん)はご機嫌だ

なんでこんなことになったんだろうか

韓遂のせいだろうな、眼鏡がきらーんと光ったと思ったら

 

 

「令明は白虎君と一緒に頼むね、彼を副官にするから

 彼に色々とあげてほしい、頼むよ」

 

 

そういわれた龐徳は少しの間の後に

 

 

「・・・・・御意」

 

 

と短く返事をした

それからは俺と龐徳には一切の会話は無く

準備するものなどは彼女の部下の人に教えてもらった

おいおい・・・これからが不安でしょうがないよ!

そんなわけで500騎で今移動中

先頭はもちろん我らの隊長龐徳

その後ろに俺が追走して馬を走らせている

はぁ・・・愚痴愚痴言っても仕方無いな今は目の前の戦に集中しよう

 

 

「全軍一旦停止!」

 

 

龐徳の凛とした声が全体に聞こえ、皆一旦馬を止めた

 

 

「襲われてると報告があった邑が見えた、全員武器を抜刀せよ

 これより邑へ強襲をかけ五胡の奴らを蹴散らすぞ!!」

 

「おおー!!!」

 

 

龐徳の号令に全員武器を抜刀し突撃準備に入る

俺も気合を入れて抜刀・・・じゃなくて周辺の警戒とかいいのか?!

 

 

「龐徳さん、念の為周辺の警戒はしなくて大丈夫ですか?」

 

「貴様は何を言ってる?五胡の奴らに恐れをなしたのか?」

 

「いえ、我々全員が邑に突入した後に邑を囲まれたら危険だと思いまして」

 

「涼州の騎兵が五胡のような蛮族に遅れをとるわけないだろう!」

 

「確かに我々涼州の騎兵が五胡に遅れを取るようなこと無いでしょうが

 万全にして確実にあいつらを掃討する方がいいのでは?」

 

「ふん・・・いいだろう貴様の言う事も確かにある

 副官厳白虎と30名は周辺の警戒あたれ、何もなければ我々と合流しろ

 皆の者!我々から略奪する蛮族に目にモノをみせてやろうぞ!突撃!!」

 

 

再度の号令と共に龐徳達は邑へと突入を開始する

一応俺の言葉聞いてくれて助かったぜ、ちょ~っと嫌な予感してたからな

俺は残った30人の方を向き

 

 

「つまらん斥候役何かにさせて申し訳ないと思う・・・

 だがこれも皆を死なせたくないからな、よろしく頼む」

 

 

俺は頭を下げる

 

 

「副官殿、顔をあげてください

 我々もちゃんと理解してますので、行きましょう」

 

 

皆理解をして残ってくれたようで俺は助かった

 

 

「ああ、五胡のやつ等が応援にこないかどうか気をつけよう」

 

 

何事も無く、合流できればいいんだけどな

邑の方へ駆けていく砂煙を見ながら無事を祈った

 

 

 

 

 

 

10人一組で斥候をするように指示して近くの森などに五胡の奴らが

隠れてたりしないだろうかと警戒をしていると一人の兵士がやってくる

 

 

「副官殿、敵の援軍を確認しました!」

 

「どの位の距離だ?」

 

「邑から北の方角におおよそ10里の距離に数はおおよそ500人です

 (1里を500mとする)」

 

 

その言葉に俺と一緒にきている兵士達に動揺が走る

そりゃ500人って邑にいる本隊と合わせた数と同じだしな・・・

 

 

「邑の方はどうなってた?」

 

「未だに交戦中でした」

 

「思ったより時間かかってるな・・・」

 

「どうしましょうか、我々も龐徳様の本隊に合流し

 邑の制圧を優先しますか?」

 

 

俺を目を閉じ考える・・・考えろ考えろ考えろ!

少しでも時間を稼ぎ邑を制圧させるのが先だな

そうなると今来てる援軍を相手にする囮が必要・・・か

 

 

「少しでも時間を稼いでおこう、俺が囮になるから

 他の皆は本隊にこの事を伝えてくれ

 勿論他の2組も本隊に合流するように」

 

 

周りの皆の顔を見ながら話す

すると兵士達からため息がこぼれる

 

 

「はぁ・・・副官殿は水臭いですね

 おい、俺達の中で馬が上手い奴10人副官殿と一緒に行け

 残り20人が本隊に合流するぞ」

「そうだな、それでいこう」

 

「お、おいおい・・・死んでしまうかもしれないんだぞ?」

 

「それこそ今更です、我ら涼州の兵は国の為に死ねる事こそ誇りです」

 

「分かった・・・それじゃ俺と共に駆けよう」

 

「御意!!」

 

 

俺はこの時初めて上に立つ者としての喜びを知り

上に立つ者としての覚悟を知る

兵達皆の命とその信念を背負うという覚悟を・・・

 

 

 

 

そして、俺と兵士10人は500人を相手に強襲をかける!

 

 

 

あとがきっぽいもの~

 

 

今回と次回は白ちゃんの初陣の話になります

龐徳さんとの和解はいつになるのでしょうね・・・

そもそもここまで白ちゃんを嫌う人物を描くのは初めてなので

このままわだかまりを残したまま次の旅に出るというのもアリですかね?

とりあえず戦争描写を上手くかけるといいなー・・・

 

そんな常に弱気の駄文ですが次回もお付き合いお願いしますm(_ _)m


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
26
4

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択