気絶してどれくらい時間が経ったんだ?俺は自分が情けなかった。ロビンに忠告した位でいい気になっていた。未来は大きくは変えれない。ルフィとウソップの争いは止めれたが、ロビンは救えなかった。そして、ロビンは重傷の俺の為にアイツ等に着いていったのだ。そんな事を考えてるうちに、段々意識がはっきりして目が覚めた。
チョッパー「気が付いたか?○○。」
目が覚めた俺の横に居たのはチョッパーだった。どうやらチョッパーのおかげで助かったみたいだ。
チョッパー「気分はどうだ?」
○○「少しボ~っとするくらいで、問題ないぞ。」
チョッパー「そうか…なら俺は皆を呼んでくる!皆凄く心配してたからな。」
チョッパーは、そう言うと甲板に出て皆を呼びに行った。そして、物凄い勢いでルフィ達は部屋に入ってきた。
ナミ「○○大丈夫!?」
○○「あぁ、チョッパーのおかげで何とか一命を取り留めたよ。」
ウソップ「そうか!良かった。」
○○「優秀な船医のおかげだよ。」
チョッパー「そんな誉められたって嬉しくなんかね~ぞ♪コノヤロ~♪」テレテレ
一同「嬉しそうだな~。」
○○「さて、状況を教えてくれ。あれからどうなった?ロビンは連れていかれたのはわかってるが、俺はどれくらいたった。」
ナミ「あれから、2日たってるわ。けれど、今のところ向こうに不振な動きはないけれど・・・」
○○「ないけど?」
ナミ「街の人達には、私達がアイスバーグさんを襲ったと勘違いされてるの。」
○○「やっぱりか・・・」
サンジ「それに、ルフィとゾロがロビンちゃんを取り戻そうとしていたんだが、変な角頭の奴にロビンちゃんを盾に手が出せなかったんだ。」
○○「そうか・・・アイツにはあったのか?」
ゾロ「アイツ?」
○○「あぁ、フランキーにだよ。」
俺は皆がフランキーに会ってるかを聞いてみた。
ルフィ「フランキーって誰だ?」
○○「まだ会ってないのか・・・ならそろそろだな。」
俺の予感は当たった。表で叫び声が聞こえてきた。フランキーだ。
フランキー「出てこい海賊ども!テメェ等、アイスバーグに手ぇ出しやがって!!」
○○「・・・・・・」スクッ
チョッパー「○○!お前今起き上がったら駄目だぞ!」
○○「悪いがウソップ、肩貸してくれ。」
ウソップ「お、おう!」
俺はウソップに肩を借りて表に出た。そこには、今すぐ襲い掛かってきそうなほど怒っている。
フランキー「お前がこの船の船長か?」
○○「違う。お前はフランキーだな?」
フランキー「何で俺の名前しってんだ?」
○○「その事について話があるんだが、聞く気はあるか?」
フランキー(コイツ、他の奴にはないスーパーなオーラを感じるぜ!)
フランキーは、俺の事をジッと見つめてきた。何だろうな?
フランキー「わかった。オメェの話を聞こうじゃね~か!」
○○「ならこっちに来てくれ。」
俺とウソップ、そしてフランキーは皆のいる医務室に向かった。そして、ルフィ達がアイスバーグを襲っていない事と海列車事についても話した。
フランキー「なるほど、そこまで言われて信用しない訳にはいかね~な!」
フランキーは、俺の話を信じてくれたのだ。
サンジ「で、これからどうするんだ?」
○○「そうだな・・・」
考えていると、外が突然嵐となってきた。
○○(嵐・・・マズイ!まさか・・・)
俺は嫌な予感がした。嵐となると、ロビンがエニエスロビーに連れてかれてしまう。何としてもそれだけは避けたい!
○○「マズイ!ロビンがもうすぐエニエスロビーに連れてかれてしまう!」
サンジ「何だって!」
フランキー「もしそれが本当なら、今からだと駅に間に合わねえぞ!」
ナミ「どうすんのよ!」
○○「・・・まず、駅までは距離どれくらいだ?」
フランキー「直線で行けば大体200Mくらいだが、回り道になるから大体1Kちょいだな。」
○○「なるほど・・・チョッパー、悪いけど俺の部屋に行ってバットを持ってきてくれないか?」
チョッパー「何するんだ?」
○○「いいから早く!」
チョッパー「お、おう!」ビクッ
チョッパーは慌てて俺の部屋に行き、愛用のバットを取ってきてくれた。
ナミ「バットで何するつもり?しかも5本もあるし。」
○○「いいから、ロビンの助けにまず3人に先に行ってもらう!」
サンジ「当然俺が行くぞ!」
サンジは一番早く手を上げた。そして、残りのメンバーはフランキーとウソップに決まった。
○○「それじゃあ3人とも、歯を食いしばれよ!」
3人「はい?」
俺は3人の後ろに並び、そして黒いバットを手にした。
○○「んじゃ行くぞ!アレックス・カブレラ・・・」
サンジ「ちょ、ちょっと待て!」
ウソップ「お前・・・まさか・・・」ビクビク
○○「打法~!!」カキーン
サンジ「覚えてろおぉぉぉぉぉぉっ」キラン
ウソップ「サンジ~!!」
○○「じゃあ次はウソップな。」
ウソップ「ままま、待てって!」
○○「タフィー・ローズ・・・」
ウソップ「わわわ~!!」
○○「打法~!!」ガキーン
ウソップ「ギャアァァァァァァッ!!」キラン
○○「で、最後は・・・」
フランキー「待て~!!」
○○「王貞治・・・」
フランキー「Oh~!!」
○○「一本足打法~!!」カキーン
フランキー「スーパーーーーーーッ・・・」キラン
残りのメンバー「・・・・・・」ポカーン
○○「アタタタッ・・・無理し過ぎたかな?」
ナミ「ちょっと○○!何なの先のは!?」
チョッパー「○○!お前無茶するな!!」
ルフィ「サンジ達よく飛んだな~。」
ゾロ「お前そんな技あったのか?」
○○「ゾロの三十六悩鳳を参考にしてみたんだ。でも、俺のは物を飛ばすしか出来ないんだ。」
ゾロ「成る程・・・じゃあお前に何か投げ付ければ、立派な武器になるじゃねぇか?」
ナミ「それもそうね。・・・○○は私と一緒に来て。ルフィ達はそのまま駅に向かって!」
ルフィ「わかった!」
俺とナミはルフィ達を見送った。
ナミ「さて、○○!私達も行くわよ!」
○○「行くってどこに行くんだよ?」
ナミ「どうせアイツ等は何かしら体力奪われてる筈だから、肉とお酒を買い出しに行くのよ。」
○○「了解。しかし、肉と酒で治るってどんなんだよ・・・普通なら有り得ないぞ。」
ナミ「ま~、アイツ等は普通じゃないし。」
ナミはさらっと言いはなった。でも、ナミの意見には賛成だわ。それから俺達は街にありったけの肉と酒を探しに行ったのである。それからしばらくして・・・
○○「取り敢えず、こんだけあればひとまずは大丈夫だろ?しかし・・・凄まじい量だな。」
ナミ「ルフィとゾロの食欲と飲酒の量は半端ないからね。」
○○「俺もよく食うけど、ルフィには負けるよ・・・これからも大変だな。」
ナミ「うぅぅ~、私の苦労がわかってくれる人がロビン以外にいてくれて嬉しいよ。○○には、男共の中で唯一相談できる相手よ~」ブワッ
ナミは今までの苦労をわかってくれる男性が出来たことに、思わず泣き出してしまった。
○○「お前も別の意味で苦労してたんだな・・・ハハハッ・・・」ナデナデ
俺は、少し呆れつつもナミを慰めようと、頭を撫でて上げた。
ナミ「ありがとう・・・私、ロビンが羨ましいわ。」
○○「そうか?俺でよければ何時でも相談にのるぞ?けど、ナミはルフィの事が好きなんじゃないのか?」
俺がそう言うと、ナミの鉄拳が俺に降ってきた。
ナミ「アンタね!確かにルフィには、私の村を救ってくれたから恩はあるわよ?でも、それが別に好きとかじゃないから!私が好きなのは・・・///」
ナミはそこまで言って黙り混んでしまった。しかも顔が滅茶苦茶赤い。
○○「お前が好きなのは?誰だ??」
ナミ「と、とにかく!私の好きな人は別にいるのよ!ほら!!さっさとルフィ達と合流するわよ///」
ナミはそのまま走り去ってしまった。てかオイ!この大荷物どうすんだよ!
○○(俺まだ怪我してるのに・・・)
俺は渋々重たい荷車を引いてナミを追いかけた。
○○「ゼェゼェ、やっと・・・追い付いた・・・」
チョッパー「ナミ!○○に荷物運ばせたな!○○は本来は動いては駄目なんだぞ!」
ナミ「そうだった!○○大丈夫!?」
○○「アタタタッ、ちょっと傷口が痛むけど、何とか大丈夫だ。」
ナミ「ほんとに・・・ごめんなさい」シュン
○○(こんなナミ、今まで見たことないぞ・・・か、可愛い///)
こんなナミを見たことなかった俺は、思わず頬を赤くしてしまった。
ナミ「よかった・・・私ったら○○の気も知らないでごめんね。」
○○「いや・・・別に気にするな///」
俺は、ナミの可愛い姿を見れて得したと思った。その時、俺とナミの背後に恐ろしい寒気を感じたのだ。
ナミ「何!?今の恐ろしい程の寒気を感じたんだけど?」
○○「あぁ、俺も感じた。あの感じは・・・まるでロビンに見られてる気がする。」
ここにまでロビンの嫉妬心があるのか?ま~バレないと思うし、大丈夫だろ・・・
ルフィ「○○にナミ!お前ら遅ぇ~ぞ!早く乗れバカヤロ~!!!」
ナミ「わっ凄い、これも海列車!!??」
○○「いや~、実物を見るのは初めてだ。」
現物で見る海列車`ロケットマン´は始めてみた俺は、現物は恐ろしい程の出来に唖然とした。
ルフィ「お前ら遅いぞ!!時間ねぇっつったのは誰だよ!!その荷物は何だ!?」
○○「肉と」
ナミ「お酒。」
ルフィ「文句言ってごめんなさい!!!」
アイスバーグ「さて、水路から海へ飛び出して、線路さえ掴めれば、一旦は成功だが・・・」
○○「大丈夫だろ?ココロ婆さんは、海列車の運転はこの中じゃベテランだろ?」
アイスバーグ「お前は・・・」
ココロ婆「んががが!!まるで、これからの出来事を知ってたかの用な口調だね。」
アイスバーグ「ココロ婆さん、流石にそれはないだろ?」
○○「その通りだ。ちなみにココロ婆さんの正体も知ってるから。」
ア・コ「!!??」
俺の一言に二人は驚きを隠せない。当然だな。後、どんだけの奴に驚かれるのやら・・・
○○「さてと、そろそろ来るはずだが・・・」
俺の思いの通り、フランキー一家の連中が現れた。
???「麦わらァ~!!!」
ルフィ「あいつら・・・」
ナミ「フランキー一家!」
ゾロ「この忙しい時に・・・」
○○「まぁ待て、コイツらの意見も聞いてやれ。」
ナミ「○○!?」
ザンバイ「頼む!!!俺達も連れてってくれ!!!!エニエス・ロビーへ行くってガレーラの奴等に聞いた!!!アニキが政府に連行されちまったんだ!!!追いかけてぇけど・・・アクア・ラグナを越えられねェ!!!!」
ココロ「相手は世界政府らよ。」
ザンバイ「誰だろうと構うかァ!!!」
キエフ「アニキを取り返すんだ!!!」
キウイ「あたしらアニキの為なら命だって惜しくないわいな!!!」
モズ「お願いだよ」
ルフィ「・・・・・・」
アイスバーグ「・・・・・・」
○○(フランキー吹っ飛ばしたのは、俺なんだよな・・・それだけは黙っとこ。)
俺がバットで打った事は、フランキー一家には黙っておいた。
ナミ「冗談じゃないわ!!!あんた達が今まで私達に何をしたかわかってんの!!?」
ザンバイ「恥をしのんで頼んでる!!!アニキを助けてェんだ!!!」ポロポロ
ルフィ「乗れ!!!!急げ!!!」
ザンバイ「・・・・・・!!!麦わら・・・!!!」ブワッ
ナミ「ちょっとルフィ!!!」
ルフィ「ま、いいよ。」
○○「やれやれ・・・ま、それがルフィだよな。」
ザンバイ「すまねェっ!!!恩にきる!!!!」ガン
ザンバイは、代表して土下座をした。
ザンバイ「でも、その車両じゃなくていいんだ!!」
ルフィ「!?」
ザンバイ「俺達ァおめェらに合わせて「キングブル」で海に飛び出すからよ!!車両の後ろにつかまらせてくれればいいんだ!!!よろしく頼む!!!じゃ後で!!!」
ココロ「・・・・・・んがががが、ほんじゃ行こうか」ガコン
ザンバイ「やった~!!アニキ救出に行けるぞ~!!!」
ココロ婆さんの一言で、俺達は海列車`ロケットマン´に乗り込んだ。
ココロ「さァ海賊共振り落とされんじゃらいよ!!ウォーターセブン発エニエス・ロビー`暴走海列車´「ロケットマン」!!」シュッシュッシュッシュッ
ルフィ「よし!!!出航!!!行くぞォ!!全部奪い返しに!!!!」ポッポ~!!
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