No.499390

転生先は魔法少女リリカルなのは……何だそれ?

7-11店員さん

第三十九話…逃げるが勝ちだ

2012-10-23 14:10:16 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:24906   閲覧ユーザー数:21771

キーンコーン♪カーンコーン♪♪

 

「良し!テスト終了だ、後ろの席の奴は答案用紙を回収しろ」

 

チャイムが鳴って漸く実力テストが終わり、列の一番後ろの席の奴が答案用紙を回収し始める。

 

「龍、どうだった?」

 

「さぁな………取り敢えず、まぁまぁだ」

 

「そっか♪」

 

俺の列の一番後ろはハラオウンなので、ハラオウンが答案用紙を回収していく…あの様子だと、かなり自信が有るみたいだな

 

「じゃあ、お前等帰って良いぞ」

 

松先が答案用紙の枚数を数え終えて帰宅の許可を出す。

 

「あ!!龍君、ちょっと待って!」

 

「何だ…」

 

「一緒に「帰らねぇ」待って!ストップ、ストップ!!」

 

俺が帰ろうとしたら高町が声を掛けて来た、内容はいつもの様に一緒に帰ろう……というのだが、勿論却下なので俺は再び帰ろうとしたが今日は腕を掴んで止めに来やがった。

 

「龍君、問題用紙に自分の答え記入してるよね?!」

 

「当たり前だ」

 

「答え合わせしよ!!ね!…ね!!」

 

どうやら高町はテストが返ってくるまで待てないみたいだ

 

「龍!それなら私も一緒に答え合わせしたいな!」

 

高町の話を聞いて、ハラオウンが便乗してきた…おい……このパターンは

 

「それなら私も!結果が発表されるんはゴールデンウィークの前日……それまでこのモヤモヤしたもんに耐えなあかんの嫌やし!」

 

「だったら私も行くわ、私と龍の回答を照らし合わせればバッチリでしょ」

 

「じゃあ皆で答え合わせしようよ」

 

何でコイツ等は俺の意見を聞かずに勝手に決めるんだ?

 

「プリント貸すからお前等勝手に答え合わせしろ……俺は「「ダメ!一緒に答え合わせしよ!!」」……」

 

俺は自分の問題用紙を取り出して、【俺は帰る】と言おうとしたら高町とハラオウンが迫ってきた。

「くそ……何であんな奴がハラオウンさんと」

「高町さんとあんなに親しくしやがって……」

「……ファンクラブ全員に連絡しなければ」

 

……何かクラスの男子(初めて同じクラスに成った奴等)が殺気を込めた視線を送ってくる…どうでも良いが……ファンクラブ全員に連絡?絶対面倒な事に成るな…仕方ねぇ

 

ギロ!!

「あ゛?!」

 

{!!ご免なさい!}

 

取り敢えず視線を送ってくる奴等にガンを飛ばすと見事に教室から出て行き

 

{(あ~あ……沢原(君)にあんな視線を送るから…)}

 

残りの(二年の時に同じクラスだった)奴等は出て行った奴等を呆れた目で見ていた。

 

「アンタ相変わらずね」

 

「今の漫画とかで良くある【舐めた真似したら、ぶっ殺すぞ】的なやつやったなぁ~」

 

呆れた感じのバニングスと笑う八神…何がそんなに面白いんだ、コッチは良い迷惑だ

 

「……帰る」

 

「「だからダメだよ!龍(君)!!」」

 

「……はぁ」

 

ちっ……仕方ねぇ

 

「…バカ二人がコッチに向かって来てるな」

 

「「「「「えっ?!!」」」」」

バッ!

 

高町達は俺の言葉を聞いて教室の前の扉を見る…良し

 

タタタタタタタタ!!!!

 

「「あ!!!」」

 

…逃げるが勝ちだ

 

~フェイト視点~

 

「逃げたな」

 

「逃げたわね」

 

「逃げちゃったね」

 

私達を騙して龍が逃げた後、はやてとアリサとすずかが三人共同じ事を言う。

 

「龍、そんなに私達と一緒に居るの嫌なのかな……はぁ」

 

私は落ち込みました…だって逃げるって事は、それ程嫌って事だよね

 

「……こ」

 

「「「「えっ?」」」」

 

「皆で行こ!!」

 

急に大声を出して、なのはが走って行ってしまいました。

 

「ちょっと待って!なのは!!」

 

「もう!!何なのよ!」

 

「まぁまぁ、取り敢えず行こか」

 

「そうだね」

 

そして私とアリサ、はやて、すずかは走って行ったなのはを追い掛けます。

 

~数分後~

 

「へぇ~…ここが龍君家か~」

 

「初めて来たわね」

 

「そう言えば私、男の子の家に来るの初めてかな?」

 

私達は龍の家に辿り着いた。

そしてはやて、アリサ、すずかは各々に感想を言う。

 

「じゃあ押すよ?」

 

「なのは待って!」

 

「どうしたの?フェイトちゃん」

 

「やっぱり……止めない?」

 

なのはがチャイムを鳴らそうとした…けど私はなのは呼び止める。

 

「どうして?フェイトちゃんは龍君と一緒に居たくないの?」

 

「それは…居たいけど……龍、怒らないかな?」

 

なのはの質問に私は答える…私だって龍と一緒に居たいよ…でも龍に怒られるかも知れないし……うぅ嫌われちゃったら…

 

「大丈夫だよ!そ!それに今回は龍君が悪いもん!私達を騙して勝手に帰って、だから……うぅ~……えい!!」

 

ピーンポーン♪

 

「「「「あ!!」」」」

 

遂になのはがチャイムを鳴らす。

 

ガチャ!

 

「どちら様で……なのは?」

 

「「「「誰?!!」」」」

 

玄関の扉が開くと知らない男性が出てきた…あれ?でもこの声何処かで聞いた事があるような

 

「皆驚かなくても平気だよ、ベスターの人間形態だから」

 

「「あ!成る程」」

 

なのはの説明に私とはやては直ぐに納得しました。

 

「なのは、人間形態ってアルフやザフィーラみたいな事よね?」

 

「うん、そうだよ」

 

「…やっぱり私とアリサちゃんはまだ慣れないね」

 

まぁアリサとすずかは魔導師じゃないから仕方無いよね

 

「所でベスター、龍君居る?」

 

「いや、まだ彩羽の迎えから帰って来ていない」

 

「中に入っても良い?」

 

「大丈夫だ、他にも客が居るからな」

 

「「「「「えっ?」」」」」

「心配しなくても、お前達も知ってる奴等だ」

 

そして私達はベスターに連れられて龍の家に入ると

 

「はやてちゃん!皆さん!!」

 

「主はやて、どうしてここに?」

 

「「「「「リイン?!ザフィーラ?!」」」」」

 

リビングにはリインとザフィーラ(狼ver)が居て驚きました。

 

「二人共、龍君家で何しとるんや?」

 

「「……」」

 

「どないしたん?」

 

はやては、リインとザフィーラに龍の家で何をしているのか聞くと二人は顔を伏せる…若干顔色が悪いような……

 

「はやてちゃん……実はですね…」

 

~数時間前の回想~

~リイン語り~

 

「さて今日の昼は何にする?」

 

「ピザにしようぜ!シグナム」

 

「賛成ですぅ!」

 

今日の御昼に何を食べようか皆で話してると……

 

「皆!ただいま~~!」

 

「?…シャマルじゃねぇか」

 

「どうした、今日は一日本局に居ると言っていたではないか」

 

「それが予定が変更に成って今日のお仕事は午前中で終わったから……ふふ♪御昼作ろうと思って♪♪」

 

「「「「!!!!」」」」

 

両手に買い物袋を持ったシャマルが帰ってきたんですぅ……(今リインは体を震わせている)

 

「ざけんな!!今日はピザにするって決めてんだ!」

 

「そうだ!今注文する所で「じゃあ、まだ注文して無いのよね♪」!!」

 

「バカ!!シグナム何やってんだ!」

 

「……すまない」

 

スッ

「……」

 

「あら?ザフィーラ何処行くの?」

 

「きょ!今日はベスターの奴と一緒に昼を食べる約束をしている、すまないが俺の分は用意しなくていい」

 

「汚ねぇぞ!!ザフィーラ!」

 

「ザフィーラ貴様は逃げるのか!!それでもお前は騎士か!」

 

「ひ…引き際を見極めるのも騎士として重要な事だ……」

 

「ザフィーラ!私、彩羽に会いたく成ってきたですぅ!一緒に行きましょう!」

 

「あ!お前等ちょっと待て!」

 

「それじゃあシグナム、ヴィータちゃんの分だけ用意するわね」

 

「うわぁぁぁ!はやてぇぇぇ!!」

 

「……私の命もここまでか…」

 

~~

 

「と言う訳で私とザフィーラは逃げ……ここに御昼を食べに来たですぅ」

 

「「「「「……」」」」」

 

リインが自分とザフィーラがここに居る理由を私達に話し終えると私達は固まりました。

 

「……ヴィータとシグナムには帰ったら、優しくしたげなアカンな」

 

「そうですね、はやてちゃん……」

 

はやてとリインは外を見て染々と帰ってからの事を話します。

 

「はやて、今すぐ帰ったら?」

 

「残り物を食べさせられそうやから嫌や」

 

「「それでも主?」」

 

「……明日学校休むのは良くないやろ?」

 

私となのはがはやてに質問すると、はやては小さい声で答える…まぁ、シャマルの料理はアレだし

 

「所で皆さんは何をしに来たんですか?」

 

「そうだ!!聞いてよ!実は」

 

リインが私達が何をしに来たか聞いて、なのはがそれに答えました。

 

「という事なんだよ!龍君、酷いよね!」

 

「まぁ龍さんにも色々とあるんじゃ無いですか?」

 

「でも!酷いよね!」

 

「落ち着け、なのはお前の言い分も解らなくも無いが男には…」

 

「ザフィーラまで、そんな事言うなんて!」

 

「いや……」

 

そしてリインとザフィーラは、なのはと話す。

 

「とにかく!!龍君が悪いの!」

 

「……おい、誰が悪いだって?」

 

「なのはお姉ちゃんだーー!!」

 

{龍(君)(さん)彩羽!!!}

 

なのはが大声を出すと同時にリビングに龍と彩羽が入ってきました。

~龍視点~

 

「……で?何でお前等俺の家に居るんだ?」

 

「「「「「……」」」」」

 

彩羽の迎えに行ってから家に帰ると、高町達が家に居やがった、取り敢えずザフィーラは昼を一緒に食べる事をベスターから聞いていたから良い、チビッコもザフィーラに着いてきただけという事なので、彩羽とベスター、チビッコ、ザフィーラは彩羽の部屋に行かせて俺はリビングのソファーに足を組んで座り、高町達と話している。

 

「あの龍君、ちょっとええか?」

 

「何だ、八神」

 

「何で私等は正座させられとるん?」

 

「あ゛?文句あんのか?」

ギロ!!

 

「ご免なさい…」

 

因みに高町、ハラオウン、八神、バニングス、月村は現在正座させてる…理由?勝手に家に入りやがったからだ

 

「龍君が勝手に帰るから悪いんだよ!」

 

「そうよ!それに何で私達が正座しなきゃいけないのよ!アンタが正座しなさいよ!」

 

「黙れ、説教してるのは……俺だ」

ギロ!!

 

「うぅ…ご免なさい」

 

「解ったわ、だからその顔止めなさい」

 

高町とバニングスが反論してくるが……勝手に家に入られて怒らない程、俺は甘くねぇ

 

「龍、無断で家に来たのは謝るよ……でもね一緒に答え合わせしたかったの!ホントだよ!」

 

「龍君、ホントにご免なさい」

 

ハラオウンと月村は反省しているみたいだ。

 

「……」

 

そして俺は全員を一度見渡すと月村はビシッ!と背筋を伸ばし綺麗な正座をしている、バニングスは足をモゾモゾさせてる、八神は目で訴えてくる……そして

 

「…」チラッ「うぅ…」チラッ

 

ハラオウンは俺と視線が合うと直ぐに視線を反らすが、俺の様子が気になるのか直ぐにまた俺を見る。

 

「……」

 

そして高町はかなり落ち込んでた…このまま帰らすのは簡単だが…

 

「…はぁ……来ちまったもんはしょうがねぇか」

 

「「「「「!!」」」」」

 

そこまですると流石に俺が悪い……様な気がする

 

「答え合わせするんだろ?準備しろ……俺は飲み物用意する」

 

「ありがとう、龍君」

 

「全く、始めからそう言いなさいよ」

 

「ホンマや」

 

ホッ

「良かった……」

 

「龍君、私も飲み物用意するの手伝うよ」

 

取り敢えず答え合わせだけ一緒にするか。

 

「龍君」

 

「何だ?」

 

台所で飲み物を用意していると高町が話し掛けてきた。

 

「まだ…怒ってる?」

 

「当たり前だ…勝手に家に押し掛けやがって「…ご免なさ」けど、まぁ……俺も悪かった…のかもしんねぇな」

 

「!!……そっか♪」

 

「何が可笑しいんだ…」

 

俺が高町の質問に答えると高町の奴は笑顔に成る。

 

「俺は彩羽達に飲み物を持ってくから、お前は先にリビングに行ってろ」

 

「うん♪」

 

そして彩羽の部屋に飲み物を持っていった俺は、高町達と実力テストの答え合わせをする事に成った。

 

~数時間後~

 

「取り敢えずこんなもんか?」

 

「そうね」

 

俺達は答え合わせを終える……結果は

 

俺…満点

バニングス…満点

高町…国語87点、社会…82点、他満点

ハラオウン…国語82点、社会79点、他満点

月村…国語94点、社会89点、数学93点、理科84点、英語96点

八神…国語80点、社会74点、数学88点、理科79点、英語87点

 

という結果に成った。

 

「やったーー!!こんなに国語の点数が良いの初めてだよーー!!」

 

「私も!!」

 

高町とハラオウンがかなり喜ぶ。

 

「くぅ~~!!頑張って勉強した甲斐が有ったわ」

 

八神が拳を握って感動するが…頑張ってだと?途中で何回も休憩をしようとしたくせにか?

 

「龍、アンタ一問位間違ってなさいよ」

 

「うるせぇ」

 

バニングスは俺に勝つ事が出来なかった為、少し怒っているが…満点で怒るなよ

 

「とにかく、これで皆ゴールデンウィークの予定は大丈夫だね♪」

 

「「「「うん♪」」」」

 

月村の一言で俺以外が一斉に返事をする。

 

「聖と王神は補習に決まってるから、今から楽しみだわ」

 

「そうだね、聖君と王神君中学に成ってから成績凄く落ちたもんね」

 

「でもそれを理由に一緒に勉強しようぜって言われた時は………」

 

「そんな事有ったな~…結局勝手に家に上がって来たけど、全く勉強せずにジロジロと私等の事見てきよったからな」

 

バニングスがバカ二人の話を切り出すと高町とハラオウンと八神が昔の事を話すが…話しといてやるか

 

「残念だが、あの二人は多分補習じゃねぇぞ?」

 

「何で、そんな事解るのよ!」

 

「休み時間に便所に行く途中で俺達のクラス以外の全クラスにサーチャーが取り付けて有ったからな、多分カンニングでもしてたんだろ」

 

「「「!!」」」

 

俺の言葉を聞いた高町、ハラオウン、八神は驚いている。

 

「龍君それ本当なの!」

 

「あぁ」

 

「龍!何で放って置いたの」

 

「俺には関係無いからな、それに教師に言えるか?サーチャーが取り付けて有ったなんて」

 

「それはそうかもしれへんけど……あの二人はどんだけ最低なんや」

 

「多分今までやらなかったのは、お前等にバレたら面倒な事に成るからだろうな」

 

「ちょっとアンタ達!」

 

「私達にも解るように説明して欲しいな」

 

「アリサちゃん、すずかちゃん実はね」

 

魔導師では無い、バニングスと月村に高町が説明を始める。

 

「という事なんだよ」

 

「あの二人は何処まで……」

 

「最低……魔法をそんな事に使うなんて」

 

事情を理解したバニングスと月村は怒る…まぁ必死に勉強した奴等からしたら当然か

 

「おい、取り敢えずその話は置いとけ……答え合わせは終わったんだ、もう帰れ…時間も時間だしな」

 

そして漸く高町達を帰らせる事が出来る様に成った。

 

「そうだ!龍君、土曜日何か予定有る?!」

 

「何だ」

 

「龍、実はね皆でお花見しようって龍の家に来る途中で話してたんだ」

 

「断る……って言ったら?」

 

「「ダメ♪」」

 

「はぁ……解った、土曜日だな」

 

「うん♪」

 

「当日ちゃんと迎えに来るから♪」

 

結局、何だかんだで花見に行く事に成った…まぁ彩羽も喜ぶだろうし別に良いか

 

そして高町達は漸く自分達の家に帰って行った。

 

「なのはお姉ちゃん!フェイトさん!はやてさん!アリサさん!すずかさん!リイン~~!ザフィーラ!バイバ~~イ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~その後八神家では~

 

「……」

 

「よぉ~…ザフィーラ、お前の分もシャマルがちゃんと用意してくれたぜぇ~」

 

「私とヴィータが味わった苦痛……貴様も味わうがいい」

 

「「さぁ!!食え!」」

 

「……テ!テォアアアア!!!」

ガブリュ!

 

その夜、一匹の狼が生死をさ迷ったとかさ迷わなかったとか……

 

神様の雑談…のコーナーです~

 

逃げるが勝ち……かつて私も同じ事をした経験が有るです~

 

~~

 

「私のデザートを食べましたね?」

 

「違うんです、お姉様!!食べたのは……シェアト!そう、シェアトですー!!」

 

「神に成る者が嘘を付くのは関心しないわね……アテナ」

 

「……あーーーー!!空飛ぶショートケーキ!」

 

「……」

 

「逃げるが勝ちですー!!」

 

「…全く」

 

~~

 

けど結局私はお姉様に捕まってしまったです~

 

では、ゴッドスマイルでリリカル☆マジカル、さよならです~

 

思い出したらお尻がヒリヒリしてきたです~

お仕置きにお尻をいっぱい叩かれたです~

 

 


 
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