No.496156 ソードアート・オンライン デュアルユニークスキル 第十四話 心の変化とプロポーズやぎすけさん 2012-10-14 16:09:13 投稿 / 全4ページ 総閲覧数:2677 閲覧ユーザー数:2558 |
クラインたちが帰った後、デュオはシリカに言った。
デュオ「なあ、シリカ?」
シリカ「は、はい・・・!?」
急に名前を呼ばれたシリカはビクッとして返事をする。
デュオ「ちょっと行きたいところがあるんだけど、付き合ってくれないか?」
シリカ「いいですけど、どこに行くんですか?」
デュオ「気が向いたら教えるよ。」
シリカ「わかりました。じゃあ着替えてきますね・・・覗かないでくださいよ・・・」
デュオ「俺がそんなことすると思うか?」
シリカ「ふふ、それもそうですね。」
シリカは微笑むと奥の部屋に入っていった。
少ししてシリカが戻ってきた。
装備しているのは、デュオがあげた装備である。
デュオ「じゃあ行こうか。」
シリカ「はい!!」
そう言って、デュオとシリカは
転移門に着くとデュオはシリカの手を握って叫んだ。
(手を握られた瞬間、シリカはビクッとして顔を赤くしていた。)
デュオ「転移!フローリア!」
2人の体が光に包まれて消えた。
次の瞬間、2人は色取り取りの花が咲き誇る花畑のような街フローリアに出現した。
シリカ「あのデュオさん?」
デュオ「ん?何?」
シリカ「デュオさんの行きたい場所ってここだったんですか?」
デュオ「ちょっと違うな。俺が行きたいのは思い出の丘。」
シリカ「思い出の丘ですか?」
デュオ「うん、そうだけど。」
シリカ「どうして、あの場所に?」
デュオ「人前では言いづらいことを話すから。」
シリカ「どういうことですか?」
デュオ「う~ん・・・それは向こうで教えるよ。」
デュオは再びシリカの手を握ると歩き出す。
デュオは襲いかかってくるモンスター達を蹴散らしながら、奥に進んでいく。
そしてプネウマの花が咲く台座に辿り着いた。
デュオ「ここに来るのも久しぶりだな~」
シリカ「そうですね。」
デュオ「あの時はいろいろあったからあまり何も考えてなかったけど。」
シリカ「デュオさんらしいですね。」
デュオ「何が?」
シリカ「何も考えてなかったって。」
デュオ「失礼な。これでも、悩み事の絶えない思春期なんですぞ。」
などと軽口を叩き合った後、シリカが訊いた。
シリカ「それで、話ってなんですか?」
シリカが訊くと、デュオは語り出す。
デュオ「前に、俺には恋愛感情が無いって言ったの覚えてるか?」
シリカ「はい・・・」
デュオの言葉にシリカの表情が曇る。
デュオ「俺はあの時、自分は誰かに恋をすることは無いって思ってたんだ。」
デュオは遠くを見るような目をして続ける。
デュオ「でも、最近ある女の子の言葉を聞いて思ったんだ。この子なら好きになれるんじゃないかって。」
シリカ「その女の子って誰ですか?」
シリカは驚きと不安とが入り混じったような表情でデュオに訊いた。
デュオ「その子は、俺に好きだって言ってくれた。それ以来・・・いや、もしかしたら始めてあった時から、俺はその子のことが気になってたのかもしれない。」
デュオはシリカに向き直る。
デュオ「シリカ、俺はお前が好きだ!」
デュオが顔を赤くしながらそう言うと、シリカは俯いていた顔を上げた。
そして今にも泣き出してしまいそうな笑顔になると言った。
シリカ「・・・はい。ありがとうございます。・・・あたしも大好きですデュオさん・・・」
シリカは顔を真っ赤にしながらそう答えた。
デュオ「ありがとう・・・」
そう言ったデュオも、今回ばかりは顔が赤い。
そんなデュオの様子を見たシリカはあることを言おうとする。
シリカ「だ、だから・・そ、その・・・」
だが、まだ幼いシリカはその言葉を言い出すことができない。
すると、デュオがシリカの言おうとしていることに気付き、言った。
デュオ「シリカ、俺と結婚してください!」
シリカ「っ!!・・・はい・・・」
シリカは目を見開いた後、デュオのプロポーズを受け入れた。
その後、デュオとシリカは家に戻って、2人だけのひと時を過ごして眠った。
翌朝6:40にデュオは目を覚ました。
デュオ「朝か・・・」
デュオは2,3回瞬きした後、顔を横に向ける。
可愛らしい寝息を立てて眠るシリカの姿があった。
デュオ「そうだ、俺結婚したんだった・・・」
デュオは昨日のことを思い出す。
心の変化に気付き、シリカにプロポーズし、それを受託もらった後
家に戻って来て、それで・・・
デュオはその後のことをあまり覚えていなかった。
デュオ「あれ~・・・あの後、どうなったんだっけ・・・?」
デュオはこめかみを押さえて、必死に記憶を探る。
デュオ「確か、夜になるまで家でのんびり過ごして、その後・・・ダメだ。思いだせない。」
30分近く考えた後、結局何も思い出せなかったデュオはそれを諦めた。
後書き
デュオが思い出そうとしている部分で、何があったかは
ご想像にお任せいたします。
次回から原作よりの話に移ります。
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ちょっと甘いかもしれません。
今回でオリジナルの話は終わりです。