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東照権現と独眼竜は未来へ行く 第五話

鉄の字さん

うし、投稿。

2012-10-13 23:32:37 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2897   閲覧ユーザー数:2757

セシリアとの一件があった後、ワイワイキャアキャアと動物園のパンダよろしく女子達に見せ物の如く観察された三人。

 

 

政宗が怒った事だが一夏もセシリアに対して同じ思いがあったので特に聞く事はしなかった。

 

 

その放課後、一夏はISの勉強をしたいと言ったので家康と政宗は先に寮へと帰っていた。

 

 

「家康、showerが空いたぜ。」

 

 

「お、分かった。」

 

 

この時代のパンツとシャツに身を包んだ政宗が濡れた頭をタオルで拭きながらシャワー室から出て来る。

 

 

「いやぁ、ここに来て数週間は経つがここの技術には驚かされっぱなしだな。」

 

 

「ま、風呂に入れねぇのが俺としては苦痛なんだがな。」

 

 

このIS学園の寮はもちろん女子も住んでいるわけで女子が入る前にしても後にしても何かと問題がある為、二人は部屋のシャワー室を使う事を余儀なくされていた。

 

 

最初は二人も渋っていたが山田先生に何度も何度も『すいませんっ!すいませんっ!』と頭を下げられて断る程鬼ではない。

 

 

「だがここには井戸があるわけでもないのにあの突起を捻れば直ぐに水が出てくるんだぞ?是非この技術を学んで江戸の皆に使わせたいんだがなぁ。」

 

 

「ま、向こうでは俺達が居なくても真田辺りが上手くやってくれるだろ。いや、正確には猿か。」

 

 

政宗の言う真田とは真田幸村の事。

甲斐の武田信玄率いる武田軍の武将であり、政宗の永遠のライバルである。

 

 

だが突然武田信玄が倒れ、信玄に武田軍を任されるがその大きな責任に葛藤した時があった。

だがそれを乗り越え立派な甲斐武田軍の大将として戦った。

 

 

彼は正史では関ヶ原の戦いで家康の息子、秀忠を上田城で足止めをして、大坂夏の陣で散ったのが有名だが、家康の世界では秀忠の代わりに政宗が関ヶ原の戦いで援護に向かうのを阻むと言うか事になっていた。

 

 

そして、政宗と幸村の宿命の戦いは三日三晩続き家康が三成を討ったと言う知らせを聞いて戦いは幕を閉じた。

その後、幸村は直ぐに家康に降伏し家康は何と大坂の自治を幸村に任せたのだ。

もちろんそれに反対した者もいたが家康は幸村と自分が同じ泰平の世を作ろうとしていると信じ、その者達を納得させた。

 

 

因みに千冬はそれを聞いた時は頭痛がしたが、二人は?マークを頭に浮かべるだけだった。

 

 

「ハハハ、だが独眼竜も真田みたいな張り合う者が居なくて参ってるんじゃないのか?」

 

 

「Yes、どうもここの奴らはISを使わねぇと弱いんだよな。」

 

 

「箒とかはどうだ?一夏に聞いた話、剣道の大会で優勝したらしいぞ。」

 

 

「らしい、な。ま、今度手合わせ願おうか。」

 

 

「あ、一夏で思い出したんだが一夏の部屋はどこなんだ?」

 

 

「A~、そういやあいつもここに泊まるのか。あいつも男だから一人部屋じゃねぇのか?」

 

 

政宗がそう言った矢先。

 

 

ズドン!!

 

 

「Ah?」

 

 

「ん?」

 

 

ズドズドズド!!

 

 

「「!!?」」

 

 

突然、部屋の外から響いた轟音に飛び出すように部屋から出た二人。

 

 

辺りを見渡すと真っ青な顔をした一夏が至る所に穴が空いた扉の前に尻餅をついていた。

 

 

「………何してんだ一夏?」

 

 

「ま、政宗に家康!お、俺の部屋、箒と一緒らしいんだ!」

 

 

「What!?普通、そこは一人部屋にさせるだろ!?」

 

 

「そんな事俺に言われても!」

 

 

大声で叫び合う二人が騒がしかったのか辺りの部屋からゾロゾロと女子達が出て来る。

 

 

「あ~、織斑君だ。」

 

 

「あそこに伊達君もいる!」

 

 

「徳川君があの部屋の前で立っているって事は伊達君達の部屋ってあそこなんだ。」

 

 

「じゃあ織斑君の部屋はあそこなんだね!いい情報ゲット~!」

 

 

一夏達の姿を確認すると直ぐに彼らの部屋を特定する女子。

しかも、結構ラフな姿で出て来る為、一夏は物凄く慌てている様子だ。

 

 

だが政宗はそれどころではなかった。

 

 

政宗と家康の部屋が分かる。

女子達が遊びに来る。

面倒な事になる。

何かとんでもない事になる。

18禁。

 

 

こんな計算を数秒で思い浮かべた政宗。

 

 

 

「Shit!」

 

 

「ねえ、家康君って今日は暇?」

 

 

「暇と言ったら暇だが………皆、少し恥ずかしい「悪いな!俺達はもう寝るわ!」うおっ!?」

 

 

数人ではなく数十人の女子に囲まれている家康の首根っこを掴み、ドアの前でペコペコしている一夏を尻目に部屋の中へ逃げた。

 

 

「おいおい独眼竜、折角皆と絆を結ぼうとしていたのに何するんだ?」

 

 

「その前にお前はtroubleを結ぼうとしていたぞ………」

 

 

「そうなのか?」

 

 

「自覚無しかよ………ま、一夏の奴は部屋に入れたか?」

 

 

「あんなにペコペコしていたら誰だって入れたくなるだろう。まあ、本人達も久々に会ったんだ。積もる話もあるのだろう。」

 

 

『ブラジャー付けるようになったんだな。』

 

 

『ッ~~~~!!!』

 

 

ドゴスッ!!!

 

 

「積もる話が…………なんだ?」

 

 

「あるんだろうなぁ~………」

 

 

本当にあいつらは幼馴染か?

そう思った二人であったが二人で知っている幼馴染の関係である西海の鬼と最強の傭兵の様子を思い出した。

 

 

『おう!サヤカ、久しぶりだな………って、うお!?いきなり撃ってくるなよ!!』

 

 

『その名で呼ぶなと何回も言っただろう、この鴉め。』

 

 

((幼馴染とはこういう物なのか?))

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、二人は一夏と箒とで朝ご飯を食べていたが箒のご機嫌斜めで一夏の言う事を全てガン無視していた。

昨日、あんな事があったので仕方ないといえば仕方ないが。

 

 

その後、授業を受けるが一夏はもちろん、家康と政宗にとっては何言っているのかチンプンカンプンである為、グロッキーになっていた。

政宗は寝ようかと考えたがそんな事をしたら教師最強の千冬の黒き一撃が頭に降り注ぐので断念。

 

 

そんな中、一夏に専用機が渡される事が千冬によって発表された。

 

 

ISの中心にあるコアは今だ解明されていない為、作る事も出来ず現在世界中にあるコアは467個しかない。

しかも、それを作った束はこれ以上作る事を拒否している為それぞれ割り振られたコアを使用して研究、開発、訓練を行っている。

 

 

一夏は状況が状況なのでデータ収集を目的として専用機が与えられるらしい。

 

 

では家康と政宗のISはどうなんだ?

これも467個の内の一つなのだろうか?

と思いはしたが何も分からない今、考えても仕方ないので授業に集中する事にした。

 

 

とかまあ、色々あり今は昼ご飯。

 

 

「うん!朝ご飯も美味かったが昼ご飯も美味いな独眼竜!」

 

 

「食べながら喋るな。ま、美味いと言えば美味いな。なあ、一夏。」

 

 

「ああ、この焼き鯖も焼き加減が最高だな。なあ、箒?」

 

 

「………………」

 

 

「「「………………」」」

 

 

果たしてこのやり取りを何回しただろうか?

円形のテーブルに政宗、家康、一夏、箒と時計回りに座っている。

 

 

先程、一夏は他の女子達を誘って無理矢理箒を連れて行こうとした所、古武術で叩き伏せられて女子達は蜘蛛の子を散らすように逃げてしまった。

 

 

それを見かねた政宗と家康は一夏達を誘い昼ご飯を食べる事になった。

 

 

「………Hey、箒。」

 

 

一夏と家康が話している中、政宗は箒に小声で話しかける。

 

 

「………何だ?」

 

 

「………無視されて怒っていたら一夏だって不安になるぞ?」

 

 

「………なっ!?私は別に怒ってなんか………」

 

 

「………ま、俺が口出しする事じゃねぇが二人っきりになるactionでもしたらどうだ?」

 

 

『二人っきりに』という言葉に少し頬を赤くする箒。

 

 

「………う、うむ。考えておく………と言うかお前、知ってたのか?」

 

 

「………独眼竜は伊達じゃねぇってことさ。You see?」

 

 

「~~~~!!」

 

 

「あれ?箒、政宗と何話してるんだ?」

 

 

「な、何でもない!!そ、それより一夏!!」

 

 

「お、おう何だ?」

 

 

凄まじい剣幕で近寄る箒に一種の恐怖を感じる一夏。

もちろん箒も穏やかに接しているつもりだが他から見たらそんな感じではない。

 

 

「ひ、ひひひひひ久々に、け、試合をしないか?」

 

 

「え?剣道のか?」

 

 

「う、うむ。」

 

 

恥ずかしさに俯く箒を見て政宗は『よく考えたな。』と思った。

聞いた所一夏も剣道をやっていたらしい。

なら二人っきりになるには最高の手段だろう。

 

 

一夏は少し考える素振りを見せると少しして頷いた。

 

 

「ああ、いいぜ。剣道をやるのも久々だけどそれでもいいよな?」

 

 

「そ、そうか、そうか!」

 

 

嬉しそうに微笑む箒。

だがここで後に生徒の間で『唐変木・オブ・唐変木ズ』と呼ばれる一夏ではない。

 

 

「そうだ、政宗達もどうだ?」

 

 

「…………………………………え?」

 

 

気分最高から最悪に落とされる箒。

 

 

「A~、俺達は………」

 

 

チラリと箒を見ると殺気を籠めた何処ぞの凶王並みの鋭い目をしている。

いかにも『断れ断れ断れ断れ断れ断れ断れ断れ断れ断れ断れ断れ断れ断れ断れ断れ断れ断れ断れ断れ断れ断れぇぇぇぇぇぇえええ!!!』と睨んでいる。

 

 

そんな視線に当てられて政宗は断ろうとしたが………

 

 

「おお、ワシらも一緒に行っていいのか!?よし、なら行こうか独眼竜!!」

 

 

「…………Oh my god.」

 

 

ここにもう一人、唐変木がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は放課後、場所は剣道場。

 

 

「どういう事だ?」

 

 

「いや、どういう事って言われても………」

 

 

「どうしてここまで弱くなっている!?」

 

 

ギャラリー満員の中、一本負けをした一夏を見下ろす箒は目が吊り上っていた。

そして、壁側には政宗達が座って話をしている。

 

 

「ははは、一夏の奴、完全に尻に敷かれているな。箒は相変わらず機嫌が悪いな。」

 

 

「………大体、お前のせいだと思うがな。」

 

 

「何か言ったか?それよりも一夏はどうだ?」

 

 

「話になんねぇな。本当に剣道やってたのか?箒はそこそこやるな。俺の部下達を倒せるぐらいだぜ。」

 

 

「ほお、一夏は何年も剣を握ってないらしいからな。」

 

 

「一日握らなかったらそれだけで実力は大分失う。それだけ剣の道を捨てる事情があったって事だ。」

 

 

政宗は視線を家康から一夏達に向けた。

ちょうど今、箒に説教されてキレている所だ。

 

 

「楽しいわけあるか!珍動物扱いじゃねぇか!その上、女子と同居させられてるんだぞ!何が悲しくてこんな…………」

 

 

「わ、私と暮らすのが不服だと言うのかっ!」

 

 

理不尽と言うのはこう言う事か。

振り下ろされた竹刀を片手で受け止めた一夏。

その拍子で側にあった竹刀が転がり、ちょうど政宗の所に来た。

 

 

「Ha~、やれやれだな。」

 

 

政宗はそれを持って立ち上がり少し片手で振る。

そして、箒が持っている竹刀に狙いを付けた。

 

 

竹刀を両手で持ち、顔の右側に上げる。

そして、一気に走り間合いを詰めて竹刀を振り上げて箒の竹刀を弾いた。

 

 

「ハッ!」

 

 

「っ!?」

 

 

突然の乱入者に驚く箒。

でも竹刀は離さなかった。

 

 

「政宗………」

 

 

怒気を孕んだ声をあげる箒。

だが政宗は平然としていた。

 

 

「ちょいとばかし熱くなり過ぎじゃねぇのか箒?Coolに行こうぜ、coolによ?」

 

 

「わ、私は何時でも落ち着いている!それより何だ急に!?」

 

 

「話は簡単だ。」

 

 

政宗はまた竹刀を構える。

そしてニヒルに笑い………

 

 

「Let’s faght. Ok?」

 

 

「……………いいだろう。だが加減はせんぞ。」

 

 

「むしろ俺はそっちの方がいい。早速patyと洒落込もうか!?」

 

 

「行くぞ………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「な、何なんだ?」

 

 

依然として状況が読めない一夏。

そこに家康が手招きで一夏を呼んだ。

 

 

「一夏、とりあえず巻き込まれるぞ。」

 

 

「い、家康、政宗の奴大丈夫か?箒、かなり強いぞ?」

 

 

「フフフ、何あいつは伊達に奥州筆頭と呼ばれていないさ。」

 

 

「奥州筆頭…………?」

 

 

「あ、ああ、こっちの話だ。ほらあれを見てみろ。」

 

 

 

 

 

 

 

「ヤァ!!」

 

 

「Haッ!」

 

 

箒が政宗の頭を狙い最大の力で振り下ろすが政宗はそれを片手で軽々と受け止めた。

 

 

「good!中々の狙いだな。」

 

 

「くっ………お前どれだけ力があるんだ………!」

 

 

「独眼竜は伊達じゃねぇ。You see?」

 

 

「戯け!!」

 

 

箒は吠えると同時に力の限り政宗を押し出す。

政宗は素直に後ろへ飛ばされ綺麗に一回転して着地した。

 

 

箒は何回か政宗に竹刀を打ったがそれだけで政宗はただ者でない事が分かった。

型が全く違うとはいえ、足の運び、狙い、鋭さ、全てにおいても自分と同等、または上である。

 

 

そして、もう一つ感じる事があった。

 

 

(経験が違う………!)

 

 

そうそれはまるで自分が“大昔の侍”と対峙しているみたいな物を箒は感じていた。

 

 

(だが………負けるわけにはいかない!!)

 

 

「何考えてんだ?次はこっちから行くぜ?」

 

 

「っ!!」

 

 

何時の間にか右斜めには政宗が。

高速で振り上げる政宗の竹刀を後ろに下がり寸前で回避する。

 

 

そして一歩踏み出して横に一閃するがそれも受け止められてしまう。

 

 

「Ha〜、だから落ち着け箒。」

 

 

「………だから落ち着いているだろう!それに元は家康が…………!!」

 

 

「A〜、それについては謝る。だが、さっきの一夏にやった一撃は下手すれば笑い事では済まねぇぞ。」

 

 

「そ、それは!…………いや、そうだな………」

 

 

「俺達も次からは来ねぇから安心しろ。」

 

 

「…………分かった。」

 

 

箒は力を緩め、政宗も構えを解く。

そして家康と一緒にいる一夏の元へ歩く。

 

 

「お?箒、政宗との試合はよかったのか?」

 

 

「別に構わん。それよりも一夏、これからも練習だ。毎日、放課後に来い。鍛え直してやる。」

 

 

「わ、分かった。」

 

 

言いたい事言うと箒は一夏を一瞥して更衣室へ行った。

 

 

「災難だったな一夏。」

 

 

「政宗、さっき箒と何話してたんだ?何故か俺の放課後に予定がはいったんだが。」

 

 

「さぁな?本人がそう言ってんだそう言う事にしとけ。箒はどっか行っちまいやがったから今回は俺が直々指導してやるよ。

 

 

 

…………dead or deth どちらか選びな。」

 

 

「え?いやそれってどっちも死じゃ…………」

 

 

ぽむっ………と肩に手を置かれて振り返ると泣かない様に視線を上に上げている家康が目に入った。

 

 

「一夏…………会って間もなかったがお前は素晴らしい男だった。」

 

 

「何、その死亡フラグ!?って政宗!何やら目が座ってるぞ!!え、マジで殺す気か!?え、ちょ、待っあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ……………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「髪型を変えなかった甲斐があったというものだ。」

 

 

誰も居ない更衣室の中、箒は鏡に映る自分を見ながらポツリと呟いた。

 

 

そう思うのも昨日の再会した時だった。

 

 

政宗達と離れ廊下で話しあった時の事だった。

 

 

「そういや、去年、剣道の大会で優勝したってな。おめでとう。」

 

 

「な、何でそんな事知ってるんだ?」

 

 

「何でって新聞で読んだしな。」

 

 

「よくそんな端の小さな記事なんて見てたな。」

 

 

「それにさ………」

 

 

「そ、それに?」

 

 

「六年ぶりだけど箒って直ぐに分かったぞ。ほら、髪型一緒だしな。」

 

 

「そ、そうか。」

 

 

その直後二時間目のチャイムが鳴りだした。

 

 

「俺たちも戻ろうぜ。」

 

 

「わ、分かっている。」

 

 

「あ、後、箒。」

 

 

「な、何だ!」

 

 

「六年ぶりだけど会えて本当に嬉しいぜ。」

 

 

そう言って微笑む幼馴染に箒は顔が暑くなる感覚がした。

六年ぶりの幼馴染は昔より大人びていてそして、カッコよかった。

 

 

 

 

「……………っは!?」

 

 

(と、とにかく明日から放課後は特訓だ!せめて人並みに使える様になってもらわなくては困る。)

 

 

そして二人っきりになる事も………

 

 

「ち、違う!私は同門の不出来に嘆いているだけだ!そして同門の面倒を見る、何もおかしな所はない!故に正当だ!」

 

だだっ広い更衣室で一人、握り拳を作って声を荒げる箒だった。


 
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