No.493775

魔法少女リリカルなのは DevilStrikerS ー[バルダを止めろ] 悪魔vsフォワードメンバー

DevilStrikerさん

二十話目です。

2012-10-08 19:30:11 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1464   閲覧ユーザー数:1449

「グオオオオオ!!」

 

ネロアンジェロを倒した バルダだったが、悪魔の姿から戻っていなかった。それどころか、今度はフォワード達へ牙をむけようとしていた。

 

「バルダ、元に戻ってよ!!」

 

「「バルダ(君)!!」」

 

必死に呼びかけるフォワードメンバー。

 

「…無理だ。今のバルダに言葉は通じない……」

 

「「「!」」」

 

さっきまで気絶していたギルバーが目を覚ました。

 

ギルバーが言うには、自分も同じだったがバルダの心には人間の心と悪魔の心があり、互いに認め合えば悪魔の力をコントロールする事ができるらしい。

 

「どうすればお互いの心を認めさせれるんですか?」

 

ティアナがギルバーに聞く。ギルバーは悔しそうに

 

「残念だがこの事に関しては俺達ではどうすることもできない。これは己自身の問題だ」

 

と言った。

 

「だが……語りかけることぐらいはできるはずだ。まあ、今のあいつはいわゆる暴走状態…こっちにまず攻撃してくるだろうから戦闘不能にしとくのが得策かもしれないな」

 

そう言って立ち上がる。

 

「「「あ…」」」

 

その様子を心配そうに見るティアナ達。

 

「心配そうにしなくても大丈夫だ。俺達は回復力も半端じゃないんだ。傷はもう塞がっている」

 

「でも…」

 

「それに今は緊急時だ。そうもいってはいられない」

 

そしてギルバーはバルダを指差しながら言った。

 

「グオオオオオ!!」

 

バルダの様子を見て、戦う決意をするティアナ達。

 

「そうですね。みんな、覚悟はいい?」

 

「「「うん!!(はい!!)」」」

 

こうしてティアナ達は暴走したバルダを食い止めるべく、戦闘を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、作戦とか何かあるのか?あと名前を教えてくれ」

 

「ティアナ・ランスターです。作戦は今練ってるから少し待って下さい」

 

「そうか。そこの方達は?」

 

「あ。スバル・ナカジマです」

 

「エリオ・モンディアルです」

 

「キャロ・ル・ルシエです。この子はフリードリヒ。フリードで結構ですよ」

 

「ああ、よろしくな。おっと…そろそろ来るぞ」

 

「グルルルル…」

 

バルダがゆらりとギルバー達に近づいてくる。

 

「とりあえず俺とスバルとエリオで突撃、ティアナとキャロは援護を頼む」

 

近づいてくるバルダに警戒しながらギルバーは皆に指示を出す。

 

「「「了解!!」」」

 

「了解…って、何であなたが仕切ってるんですか!!(確かに年上っぽいからって!)」

 

ティアナが不満そうに反感した。

 

「ん…すまない。今思ったことを言っただけなんだ。…後その敬語はやめてくれないか?年の近い子に敬語で話されるのはどうも慣れなくてな」

 

「「え!?」」

 

「そ、そうだったの?」

 

ギルバーのまさかの年齢に驚くティアナ達。

 

「私てっきり「俺はそんなに老けて見えるのか?」ーーーごめんなさい…」

 

少しの間へこんでいたギルバーだが…気持ちを切り替え、デモリッシュを構える。

 

「来るぞ!覚悟はいいか。気を抜くとすぐやられるぞ!!」

 

「「「了解!!」」」

 

「グガアアアア!!」

 

バルダはリベリオンを逆手に持って衝撃波を放ってきた。それをサイドステップでかわし、反撃する。

 

「リボルバー…シュート!!」

 

「サンダーレイジ!!」

 

 

 

 

――ズガアアアン!――

 

 

 

 

「グルルルル…」

 

二人の攻撃がヒットするが、バルダの体は全くの無傷だった。

 

「効果なし、だね」

 

「厄介ですね」

 

「グルル……ガアッ!!」

 

するとバルダがスバルに猛スピードでスティンガーをしてきた。

 

「くっ、マッハキャリバー!」

 

〈プロテクション〉

 

 

 

 

――ズガアアアン!!――

 

 

 

 

「(くぅ!重い…)」

 

スティンガーを受け止めた瞬間苦悶の表情を浮かべるスバル。

 

 

 

 

―――ピシッ…!―――

 

 

 

 

そして遂には防御魔法にヒビが入り始める。

 

「(ダメだ…やられる!!)」

 

もうダメかと思ったそのとき、

 

 

 

 

―――ズダンッ!!―――

 

 

 

 

「グウッ…!」

 

スバルを助けたのは、キャロのブーストによって威力を増したティアナの援護射撃だった。

 

「スバル!大丈夫?」

 

「うん。ありがとう!ティア!」

 

「ちょっと遅くなっちゃったけど…これから援護するから思い切りやりなさい!!」

 

ティアナの後押しによって勇気が出てきたスバル。

 

「うん!!いくよマッハキャリバー!!」

 

〈了解です。相棒〉

 

そしてバルダに突っ込んでいった。

 

「無茶だ!危ないぞ!」

 

「「いいえ、大丈夫です!」 」

 

ギルバーの静止をエリオとキャロが否定する。

 

「大丈夫ですよ。スバルさんもティアさんもそこまで弱くありませんから」

 

「しかし…」

 

「それにもし二人が危なかったら、僕らが助ければいいじゃないですか」

 

そこでギルバーはハッとする。

 

「ふっ、そうだな。君らだって立派な戦士だったな。すまないな。俺は君らにいらぬ心配をしていたようだ」

 

ギルバーはバルダと戦っているスバル達を見た。

 

 

 

 

「リボルバー…キャノン!」

 

「ガアッ!!」

 

 

 

 

―――ヒュン!―――

 

 

 

 

「!?」

 

スバルに攻撃を当てた筈が、すり抜けてしまったことに驚くバルダ。

 

「残念!それはフェイクよ!!」

 

「そういうこと!こっちが…本物ぉ!!」

 

ティアナの幻術魔法によりバルダの後ろに回り込んだスバルが渾身の一撃を叩き込む。

 

「グガッ…」

 

「早く元の優しくて面白いバルダに戻って!!」

 

「そうよ!アンタからピザのレシピ…まだ教えてもらってないんだから!!」

 

「あれ?もしかしてティア…バルダのピザ気に入っちゃった?」

 

「う、うっさい!集中しなさい!攻撃食らってもいいの!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふ、どうやら大丈夫そうだな…あの様子だと」

 

「そうですね」

 

「まあ俺も負けてられないな。バルダがやってくれるまで俺も相手をしよう。いくぞ、エリオ」

 

「はい!!」

 

共に頷き、ギルバーとエリオも戦闘に参加した。

 


 
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