第九話「夜の衝突」
~海鳴町 ビル街~
今はもう日が落ち、真っ暗な夜。俺がいる場所は一番高いビルの真ん中らへん・・・・の窓ガラスに足をくっつけて立っている。
「この格好、結構なのは達の戦闘が見やすいな」
『しかしバディ、それだとガラスが割れればまっさかさまですが?』
「飛べはいいじゃん」
『最初からそうしてください』
「まぁ、固いことを言うなよ、そろそろ終盤だし」
下ではなのはとフェイトが先ほどから何度もぶつかっている・・・だが、まだ足りない感じでなのはが押されている。そして、二人の攻撃が交差する瞬間・・・ジュエルシードが暴走した。
「おっと・・・これはやばいな」
『どうします?』
「とりあえず、マグナムモードソロで」
『OK』
「とりあえず今は!!」
〝
超長距離瞬動術ですぐさまジュエルシードに向かう。俺が居た窓ガラスの部分は衝撃で粉々に吹っ飛びガラス片をまき散らしている。そして、俺が着地したジュエルシードがある道路もひびが入りコンクリートはめくれあがって足がある部分は小さいクレーターのように吹っ飛んでいる。
「な!!?」
「にゃ~!!?」
フェイトは衝撃に飛ばされそうになりながらも何とかその場にとどまったが、なのはは叫びながら衝撃で吹っ飛んで行った。もともとジュエルシードの暴走が始まった余波でバランスを崩していたのもあったのだが。
俺はマグナムをジュエルシードに向ける。
「準備は?」
『No problem』
「シュート!」
『ジュエルシード封印します』
これにて封印終了・・・だが、フェイトは暴走の余波でボロボロになったバルデッシュを俺に向けながら前に立つ。
「あなたは・・誰ですか?それと、そのジュエルシードを渡してください」
遠くでは目を回しているらしいなのはを淫獣ことユーノがひっしに呼びかけている。そしてアルフはフェイトの後ろからこっちに向かって走ってきている。
『(簡単に逃げることはできますが、どうします?)』
「(そうだな・・・だがここは名乗っておくか)・・・俺か?俺は・・・ジェネシス、ジェネシス・ラプソードス。そしてこの宝石は渡せない。さっきのように暴走しかねないからな」
「そうですか・・・・なら!!」
フェイトはバルデッシュを構えて周りに魔法球をつくりながら突っ込んできた。
『Photon Lancer』
「シュート!!」
俺に向けて10個の雷を纏った魔法球が飛んでくる。さすが速さが随一のフェイト、飛んでくる速さがなかなか早い。だが、
「エアギアモード炎」
『AFTER BURNER!!』
技で瞬時にその場を離れることで避けながら、フェイトの側に移動する。
「な!?」
「もう少し遊んでもいいけど・・・今日はここまでだ。フェイトまた今度会おう」
そう言ってフェイトの横をすり抜けてそのまま夜の闇にまぎれる。サンも闇の霧を使ってくれたので見つかることはほぼないだろう。
俺が去った後アルフがフェイトのとこに到着する。
「フェイト!!大丈夫かい!」
「私は大丈夫アルフは?」
「全然!あんなフェレットなんかに負けないよ!それより今日はもう引くよ!さいごに出てきた赤いやつに石とられちゃったし!」
「そうだねバルデッシュも直さないと。(なんで私の名前を?それに、なんだかどこかで会ったことがあるような気がする。・・・どうしてだろう、彼のことを考えると私の横をすり抜けたときのことを思い出しちゃう。それになんだか頬が熱いし、風邪でもひいたのかな?)」
「・・・フェイト?」
「!なんでもないよ、行こう」
そう言ってフェイト達もその場を離れ、残ったのはなのは達だけとなったのだが。
「なのは~!!起きて~!!」
「にゃ~」
高町なのはがいまだに目を回していた。10分後なのはがやっと目をさまし、彼女らは帰った。彼女が軽く熱を出したのは言うまでもなかった。
鎖「どうも作者です。今回はどうでしたか?ある意味初めての介入です」
翼「そういえばそうかもね。温泉の時はかすめ取って戦闘はせずに見てただけだし」
鎖「まぁいいじゃない。戦闘なんてないほうがいいんだから」
翼「まぁね」
鎖「それでは次回予告」
翼「次回はとうとうKY少年登場か?」
鎖「なんと初めての他キャラ視点!!」
翼「次回はいったいどうなる?」
鎖・翼「それでは、さようなら~!!」
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今回は第九話更新ですね。
いつも通りの駄文ワールドです。
楽しんでくれればうれしいです。
いまいちだったならいっそう精進です。
それではちょっと短いかもしれませんがどうぞ!